無限大の魅力を持つ君と一歩ずつ歩み寄った僕

ぽよ

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デート

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 いつも通りの何事もない通学路。流石にもう冬の気候ということもあって寒い。

「お昼ご飯どうする?」
「今から行く服屋の前にご飯屋さんがあるから、そこで食べよう!」
「了解。というかその服屋はどこにあるの?」
「ここから電車で二駅!」
「どっち?」
「え?あ、えっと、私の家の方!」
「はーい」

 どうやら高島さんの家の近くの服屋らしい。2人で駅まで歩く。手を繋ぐわけではないのに異様に距離が近い気がする。その慣れない距離感にドキドキしながら歩いているといつもの駅が見えた。階段を登って改札を抜ける。いつもとは違う方向の階段を登ると、見える景色が違って見えた。

「高島さんはいつもこの景色なんだね」
「うん、そうだよ。いつも向こう側に山口くんが見えてる。山口くんはスマホを見てたりするけどね」
「僕も高島さん見つけるようにしようかな」
「えー、それは恥ずかしいなぁ」

 2人で電車を待ちながら話をする。僕は自分が思っていたよりも高島さんに見られていたらしい。そう言われると僕も高島さんのことを見るようにしようか。なんてことを思う。ホームに電車が到着し、2人で乗り込む。反対側のホームを見る。いつもなら僕があそこにいることになる。でも、今日は違うんだ。ぼーっとホームの方を見る。そして高島さんの方も見る。

「そういえば、どんな服を見るかは決まってるの?」
「なんとなくだけど決まってるよ!」
「そうなんだ」
「山口くんにも見てもらう!」
「え、あ、うん」
「大丈夫!選んでもらうだけ!」
「分かった」

 16年間生きてきて、おしゃれというものを考えたことがない。そんな人間が他人の服を選んでいいのか。高島さんに似合う服はどんな服になるんだろうか。考えながら電車に乗っていると、降りる駅に着いた。ぼーっとしていた僕は高島さんに引っ張られながら電車を降りる。

「今ぼーっとしてたでしょ」
「ごめん。ちょっと考え事してた」
「えー?今からデートだよ!デート!」
「うん、大丈夫、多分」
「私もおしゃれじゃないから大丈夫!そこは気にしなくていい!」
「あ、そうなの?」
「うん!」

 すでに制服を着こなしてるということに関しては何も突っ込まないことにして、2人で歩いていく。いろんな楽しいことがこれから待っている。それに胸を躍らせながら、目的地へと向かった。
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