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水難事故の救助の仕方。【15Rかも】
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「お願いダミアン様!! ピーチア様を助けてーー!! 」
完全に無視を決めていた、いや本当に目に入ってなかったダミアンはリリースの声に反応した。
「あ…… 」
初めて気づいたように溺れているピーチアを目に入れた。途端に不機嫌な雰囲気を醸し出す。リリースとの楽しい時間を邪魔しょうとする者に闇黒の瞳を向ける。
(ひいぃぃ!! 目、目、なんか怖いんですけど!! )
まさしく、ニゲラに斬首刑を言い渡そうとした瞳だった。見た目笑っているが、何の光を灯さない無機質な瞳がピーチアを見ていた。
バシャバシャバシャーー!!
「助け、ケボッ!! ガボッ!! 」
リリースの後ろでは元気にピーチアが溺れている。リリースは縋るようにダミアンを見守る。
「ダ、ダミアン様…… 」
(た、助けてくれるよ、ね? )
「はぁ……、リリーがそう望むなら。」
深いため息をつくとボートを反転させ、ピーチアに近づくためにオールを動かす。早く助けたくてリリースは手を伸ばす。
「駄目だリリー、手を出すな!! 」
「ひぃ!! 」
ダミアンの突然の叱咤にリリースは悲鳴を上げた。
「すまないリリー、私が助ける。手を出さないでくれ。」
「う、うん…… 」
すまなそうに謝るダミアンにリリースは伸ばした腕を引っ込めた。
ダミアンはボートを溺れているピーチアに近づけると、オールを使ってバランスを取りながら立ち上がった。近づくボートに気づいたピーチアは必死にボートの縁にしがみつこうと溺れながら手を伸ばす。
ガッ!!
「えっ!? 」
ダミアンがピーチアの頭を踏みつけた。そのまま水に沈ませる。
「ダ、ダミアン様!! 」
長い足でピーチアがボートに掴まらないように頭を押さえる。
「ひいぃぃ!! 死んじゃう!! 死んじゃいます!! 」
(ギャルゲーの矯正力!? ヒロイン殺さないと、気がすまないの!! )
青ざめるリリースにダミアンは微笑んだ。そして優しく諭すように話しかける。
「いいかい、リリー。溺れる者は藁をも掴む、知っているだろ。」
(なに言ってるんですか、ダミアン様!! )
「先程のリリーのように手を差し出せば、溺れた者に引き込まれるかもしれない。彼等も助かりたくて必死だからな。」
「え、ええ…… 」
ガッボ、ガッボ、しているピーチアの頭を水に沈めながらダミアンは続ける。
「そのために、助けに行った者さえも共になくなることが多々ある。」
「あ…… 」
リリースは思い出した、前世で水難事故で助けに行った人も帰らぬ人になるニュースを耳にしていたと。
「だから力尽きるのを待つか、こうやって気を失わせるか。」
ダミアンはピーチアの頭を、ずぶずぶと水に沈める。
(ひいぃぃ!! 確かに、そんな話し聞いたことがあるけど!! なんか目が、目が、怖いんですけど!! )
ピーチアを見る目が無機質で、まるで機械のように感情がない。
「で、でも、ボートの縁に掴まらせれば!! 引き込まれる事も、 」
「リリー。バランスを崩してボートが転覆するかもしれない。」
ダミアンはリリースに優しく微笑む。
「無論、私はリリーを助ける。」
(そうですね、一度に二人は助けられないですね!! )
元気に溺れているピーチアの頭を足で、水に沈めながら当然のように語った。
「せ、せめて、手で…… 」
(足では、残虐行為しか見えないんですけど!! )
「ははは…… リリー、手にはオールを持っている。流してしまったら、岸に戻れなくなる。」
楽しそうに笑う、ダミアン。リリースは何も言えなくなる。
「……… こ、殺さないでね…… 」
「勿論だよリリー、君がそう望むから。」
ダミアンはピーチアの気を失わせる為に、長く頭を水に沈ませた。
(言ってることは分かるんですけど、やってることが怖すぎる!! )
青ざめてリリースはダミアンの人命救助を震えながら見ていた。
力尽きたようにピーチアが、動きを止め浮かび上がってくる。
(ひいぃぃ!! 死んでないよね!! )
完全に無視を決めていた、いや本当に目に入ってなかったダミアンはリリースの声に反応した。
「あ…… 」
初めて気づいたように溺れているピーチアを目に入れた。途端に不機嫌な雰囲気を醸し出す。リリースとの楽しい時間を邪魔しょうとする者に闇黒の瞳を向ける。
(ひいぃぃ!! 目、目、なんか怖いんですけど!! )
まさしく、ニゲラに斬首刑を言い渡そうとした瞳だった。見た目笑っているが、何の光を灯さない無機質な瞳がピーチアを見ていた。
バシャバシャバシャーー!!
「助け、ケボッ!! ガボッ!! 」
リリースの後ろでは元気にピーチアが溺れている。リリースは縋るようにダミアンを見守る。
「ダ、ダミアン様…… 」
(た、助けてくれるよ、ね? )
「はぁ……、リリーがそう望むなら。」
深いため息をつくとボートを反転させ、ピーチアに近づくためにオールを動かす。早く助けたくてリリースは手を伸ばす。
「駄目だリリー、手を出すな!! 」
「ひぃ!! 」
ダミアンの突然の叱咤にリリースは悲鳴を上げた。
「すまないリリー、私が助ける。手を出さないでくれ。」
「う、うん…… 」
すまなそうに謝るダミアンにリリースは伸ばした腕を引っ込めた。
ダミアンはボートを溺れているピーチアに近づけると、オールを使ってバランスを取りながら立ち上がった。近づくボートに気づいたピーチアは必死にボートの縁にしがみつこうと溺れながら手を伸ばす。
ガッ!!
「えっ!? 」
ダミアンがピーチアの頭を踏みつけた。そのまま水に沈ませる。
「ダ、ダミアン様!! 」
長い足でピーチアがボートに掴まらないように頭を押さえる。
「ひいぃぃ!! 死んじゃう!! 死んじゃいます!! 」
(ギャルゲーの矯正力!? ヒロイン殺さないと、気がすまないの!! )
青ざめるリリースにダミアンは微笑んだ。そして優しく諭すように話しかける。
「いいかい、リリー。溺れる者は藁をも掴む、知っているだろ。」
(なに言ってるんですか、ダミアン様!! )
「先程のリリーのように手を差し出せば、溺れた者に引き込まれるかもしれない。彼等も助かりたくて必死だからな。」
「え、ええ…… 」
ガッボ、ガッボ、しているピーチアの頭を水に沈めながらダミアンは続ける。
「そのために、助けに行った者さえも共になくなることが多々ある。」
「あ…… 」
リリースは思い出した、前世で水難事故で助けに行った人も帰らぬ人になるニュースを耳にしていたと。
「だから力尽きるのを待つか、こうやって気を失わせるか。」
ダミアンはピーチアの頭を、ずぶずぶと水に沈める。
(ひいぃぃ!! 確かに、そんな話し聞いたことがあるけど!! なんか目が、目が、怖いんですけど!! )
ピーチアを見る目が無機質で、まるで機械のように感情がない。
「で、でも、ボートの縁に掴まらせれば!! 引き込まれる事も、 」
「リリー。バランスを崩してボートが転覆するかもしれない。」
ダミアンはリリースに優しく微笑む。
「無論、私はリリーを助ける。」
(そうですね、一度に二人は助けられないですね!! )
元気に溺れているピーチアの頭を足で、水に沈めながら当然のように語った。
「せ、せめて、手で…… 」
(足では、残虐行為しか見えないんですけど!! )
「ははは…… リリー、手にはオールを持っている。流してしまったら、岸に戻れなくなる。」
楽しそうに笑う、ダミアン。リリースは何も言えなくなる。
「……… こ、殺さないでね…… 」
「勿論だよリリー、君がそう望むから。」
ダミアンはピーチアの気を失わせる為に、長く頭を水に沈ませた。
(言ってることは分かるんですけど、やってることが怖すぎる!! )
青ざめてリリースはダミアンの人命救助を震えながら見ていた。
力尽きたようにピーチアが、動きを止め浮かび上がってくる。
(ひいぃぃ!! 死んでないよね!! )
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初めてコメント致します。
もしかして殿下は束縛閉じ込めはしない系ヤンデレですか……?
「愛する人を護り慈しむのは当然のこと、病んではいない。リリーといると私は幸せで、邪魔を排除したいだけだ。」
「ひいぃぃ!! 」
(病んでる、病んでる!! )
針千本飲〜ます∠( ゚д゚)/ドャッ
大人じゃないからッ(笑)
「取り敢えず針千本用意した。まあ、飲むことは無いけど。」
(私はリリー以外、いらないから。)
知らない間に学園から消えてるものが四名でしょうか😱
消される前提?
ダミアンのバッグに必殺○事人のテーマが…(笑)
ダミアン、リリー愛サイコー💗
「ダミアン様は、私の大人の魅力にメロメロよ。」
(なんてったって、アラサーですもの。)
「大人の……… 」
「魅力……… 」
目を逸らす、父と兄。