フィライン・エデン Ⅲ

夜市彼乃

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13.水鏡編

63スワンプマンの実証実験 ③

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 ブォンッ。
 風をまとって黒刀が水平に振りぬかれる。それを身をかがめてかわすと、刀を持ったままの右手を地面について支点にし、左の一太刀で斬り下ろした。右腕を振りぬいた姿勢で右側から攻撃を受けた刻雨は、しのぐすべもなく左肩から水しぶきを上げた。
 霞冴は止まらない。斬り下ろした勢いで左手を地面につくと、刻雨に背を向けながら体を横に半回転させ、今度は右で斬り上げた。創傷の数センチ下に同じものを作りながら、刻雨は距離を取る。その表情は、痛みにゆがんでいた。
「私はね」
 霞冴はおもむろに立ち上がると、水のしたたる両の刀をブンッと払う。
「もし唯一の椅子に座れないなら、その椅子じゃなくていい。別の椅子をそばに持ってきて座るよ」
 刻雨は面食らった顔をした。その反応も織り込み済みで、霞冴は続ける。
「護衛官になれなくても、宮希は私に守らせてくれた。最司官からおろされても、美雷さんは私を副最高司令官にしてくれた。唯一の座に固執しなくたって、別の椅子をもってこれば同じ場所に座れることを、私は教えてもらったの。……取り合うだけじゃない方法が、きっとある」
 霞冴の言葉は、静かな水面すら揺らさない穏やかなものだった。ここにくるまでに、何度も揺れ動いてきたけれど。
 刻雨は毒気に当てられた表情で霞冴の言葉を繰り返した。
「唯一の座に、固執しなくたって……?」
 その瞳が、赤い炎より激しい青で燃え上がった。
 直後、地面の一蹴りで肉薄し、霞冴に苛烈に斬りかかった。
 激突の刃鳴りと同時に叫ぶ。
「じゃあ、その唯一の座が『自分の居場所』だったとしても!? トキアマカコの座が誰かの物になってもいいっていうの!?」
 百雷のごとき黒い太刀筋が、いくつもいくつも霞冴を襲った。それを、霞冴は激昂の青を見つめたまま、白銀を閃かせて受け流していく。
「君は許せるの!? この世にたった一人しかいない自分自身を、誰かに譲れるの!? 私は許せない。カミチルシルとヤマトコウの親友で、トキアマミライの妹で、両刀の使い手……それを他の誰かが名乗るなんて……!」
 邂逅直後の余裕の表情から豹変して、激情を吐き散らしながら暴れ狂う刻雨。
 きっと、これが彼女の本心なのだろう。霞冴はわずかに憐れみを覚えながら、そう思った。
 堂々たる態度を鎧にして、不敵な笑みの仮面をかぶって、こんなにも揺らぎに揺らぐアイデンティティをひた隠していたのだろう。
 誰もが皆、世界で唯一の存在。その絶対的な理屈と矛盾する現実。
 生まれてしまったもう一人のトキアマカコは、時尼霞冴を屠らない限り、その存在意義が不確かなまま。
 だから。
「だから私は君を斬る! 君を斬り捨てて、私が世界で一つだけのトキアマカコの座に就くんだ!」
 全霊をかけた一振り。刻雨の右腕から繰り出されたそれを、斜めにさばいた体の前に通すと、霞冴は半身で思い切り前へ踏み込んだ。
 刻雨の右肩に、左肩で激突。同時、左の刀が剣先は黒刀と同じ方向を向いたまま、鍔で鍔を押さえ込んだ。柄頭つかがしら側で上から押さえつけるようにされた刻雨の右の刀は、もう持ち上げることも引き戻すこともできない。
 直後に渾身の突きが左から飛んでくるも、霞冴のもう一振りは触れただけであっけなくその軌道をそらす。挙句、そのまましのぎを削って突き込んだ右の刀の鍔が、激突した黒刀の鍔を同じように封じた。
 両腕両刀、動くこと能わず。歯噛みするしかなくなった刻雨に、霞冴は静かに言う。
「それは、無理だよ」
「……言ってることが、違うじゃんか……さっき君は……!」
「そうじゃない」
 ゆるゆるとかぶりを振って、霞冴は説くように続ける。
「許せる許せないの問題じゃない。君が私に成り代わることはできないよ。君の言う通り、私はルシルとコウの親友で、みらいお姉ちゃんの妹で、ユウガ先生に鏡刀一流の奥義を伝えてもらった時尼霞冴。だけど、君はそんな私を真似た、鏡から出てきた偽者。これは紛れもない事実でしょ」
「……それでも……!」
 ギチギチと鍔を軋ませながら、同じだけ軋む声を張り上げる。
「君を抹消すれば、私が成り代われる! 私が、君のかわりにトキアマカコに――!」
「なれないよ」
 衝撃。刻雨の体が突き飛ばされる。
 しりもちをついた彼女は立ち上がろうとして、それ以上を許さない切っ先を喉元に感じた。
 腰を入れた体当たりから、流れるような所作で刻雨に剣先を据えた霞冴は、手にした刃物と同じ温度の論理を突き付けた。
「たとえ君が私を演じて、世界中の誰もがそれを信じたとしても、君だけは、それが嘘だと知っている。誰だってそうだよ。他の誰かになりたくて、けれど誰にもなれないことを一番よく知っているのは……自分自身でしょ」
 刻雨は腰の横に手をついて、向けられた切っ先よりも存在感を放つ、真っすぐなシアンの瞳を見つめていた。剣先や向けられた言葉に比べれば穏やかなのに、したたかで盤石な芯を秘めたまなざしだった。
「……そう、だね」
 刻雨は薄く笑ってうつむいた。
「私は刻雨あめをきざむかこ。時尼霞冴じゃない。時尼霞冴にはなれない」
 力なくうなだれて、すがるように小さくつぶやく。
「だったら……君の言うように、刻雨ときあまかこという別の椅子に座って、この世を生きることなら許されるのかな……」
 霞冴は剣先を揺るがせないまま、刻雨の一縷の望みを聞いていた。つと、その視線が刻雨の両手の剣に一瞬ずつ注がれる。
 しばらくの沈黙。
 やがて、カチャ、という小さな嘆息とともに、剣先が目の前の命から興味を失った。
 霞冴は刻雨の横を通り過ぎて歩き出した。腰を落としたまま刻雨が振り返ると、霞冴は元々の目的地へと歩き進めながら納刀するところだった。抜いた時と同じように、刀を持ったままの左手で鞘を支え、右の刀を滑らかに納める。
 ずいぶん余計な時間を食ったが、元はといえば霞冴は、チエアリ出現を危惧して雷奈の元へ急いでいたのだ。チエアリ相手に戦闘になるにしろ逃走を図るにしろ、もうことは始まってしまっているだろう。それでも、行かないわけにはいかない。
 歩みを進める霞冴。
 その背後に――ほくそ笑む殺気と凶刃の気配が迫った。
 いつの間にか立ち上がった殺意が、無防備な首を斬り落とそうと、黒刃を振りぬいていた。
 黒い斬撃、一閃。
「ごめん。悪いけど、それも許せない」
 声は、闇色の軌跡の下からした。驚愕に見開かれる紺色の瞳に背を向けたまま、膝をついて姿勢を落とした霞冴は言う。
「だって君、最初に言っちゃったから。ルシルもコウも美雷さんも、みんな斬るって」
 しゃがんだまま、靴の裏を土に滑らせ、足を開いて土台を固める。
 ほとんど同時に、まだ手に提げていた左の刀を後ろに斬り払った。
「そんなひとを、私は生かしておくことはできないよ」
 白刃の閃きは、刻雨の体の真ん中を通過した。彼女は、己の体を見下ろしたまま固まった。
 その小柄な体躯は、胴体で完全に両断された。
 ――瞬間。
 霞冴は窮地を察した。
「!?」
 すぐさま立ち上がり、体をひるがえす。
 斬り払った刀に、何の抵抗もなかった。まるで空気を切ったかのようだった。
 まさにその通りだった。霞冴が斬ったのは、虚空だ。
 正確には、そこで刻雨とその得物を象っていた、霧。
(背を向けた時、霧の幻影とすりかわった……!?)
 霧を斬ったこと自体には何の不利益もない。
 問題は、鏡像本体の姿を見失ったことにある。
 先刻、しりもちをついてうなだれていた刻雨は、しかし剣を持ったその手から力を失ってはいなかった。だからあのまま斬りかかっても防がれることは自明で、油断を誘う必要があった。そのために背中を見せたのだが、それがあだとなったか。策士策に溺れるなど、希兵隊の司令官にあってはならない不名誉だ。
 左手の刀を両手で構えなおし、周囲へくまなく注意を張り巡らせる。
 索敵の意識に、殺気がかかった。そちらへ向き直り、刀を構える。
 が、迎え撃つ姿勢に出たところで、その肉薄の勢いの前では無意味だった。
 猫の跳躍力に任せたひとっ跳びでの突進。会心の薄ら笑いを浮かべた刻雨が、助走と体重をかけて斬り込んできた。
 とっさに刀で防御する。柄を握る両手に、凄まじく重い衝撃が響いた。腕の筋肉がぎゅっと収縮して、手の内がびりびりとしびれる。片手で斬り込んできた刻雨だが、もう片方の手が刀を握ったまま力添えしている。でなければ、ここまでの重圧はかからないだろう。
 この時点で、霞冴の剣士の勘が、今までで最大の警報を鳴らした。
 衝撃を受けた腕では、納刀したもう一振りを抜き直すことはできない。
 先に抜いていたとしても、今の激突を片手でしのぐことはできなかった。
 どの道をたどっても両手を封じられるしかない霞冴に向けて、刻雨の柄に添えていた左手が動き――至近距離で、酷薄な黒い刃が、霧の幻を斬った霞冴の太刀筋をなぞって仕返した。
「っぁああ……ッ!」
 ガシャンとうめいて、刀が転がる。すぐ横で、力なく折れた膝も地に落ちる。その周りを縁取るように、濃い赤が広がっていく。
 胴を深く斬られた霞冴は、座り込んだ姿勢で片手を地面について何とか体を支え、もう片方の手で腹部を抱えた。腕に伝わる温かいものがどんどん広がっていく。もう少し深く斬られていれば、腕に感じる感触は臓物のそれだったかもしれない。
 ごく浅い呼吸を繰り返しながら、苦痛と出血で催した吐き気にけほけほと咳き込む霞冴を、刻雨は充足のまなざしで見下ろしていた。
「その座を譲ってもらうには、もう一太刀かな」
 言って、右手の刀を振り上げる。霞冴はかろうじて頭を上げるが、それが限界だった。刻雨と、その手の刀が二重に揺れて見えたかと思うと、ふっと視界が暗くなる。うずくまりながら、とさりと倒れ込んだ霞冴は、それ以上は血を広げるのみで、本体はぴくりとも動かなかった。
 刻雨はそれを満足そうに見下ろすと、刀を握る右手に力を込めた。
 まるでその瞬間を刻み込むように、頭の上まで振り上げた漆黒の得物で、最後の一撃を――。
「……!?」
 ギィンッ!
 何かが飛来する気配を感じた刻雨が、振り上げていた刀でとっさに頭部を庇った。
 読み通りに左手上方から飛んできたのは、まばゆい何か。それが刀身に激突し、握りの甘かった刻雨の手から得物を奪い去った。
 黒刀はくるくると回転しながら宙を舞うと、ちょうど地面に突き刺さる形で着地した。呆然とそれを見送った後、ハッと左方を振り返った時。
「霞冴から離れろ――――っ!」
 星屑のごとき無数の弾丸が、脇の林の中から飛び出して刻雨を襲った。彼女が思わず跳び退ると、同じ方向から長い髪をなびかせた少女も飛び出し、刻雨の眼前を猛スピードで通過。そのまま、地面に刺さった刀を引き抜いて構えた。
 刻雨が呆気にとられている間に、もう二つの人影が林の中から現れた。一方は、こちらも風のように素早く出てきたかと思うと、刻雨に向けて文字通り風の刃を飛ばした。刻雨が手にした刀で反射的にそれを両断している間に、髪をツインテールに結った風使いはもう一方に叫ぶ。
「まつり、霞冴を!」
「う、うんっ!」
 後からとてとてと走ってきたボブヘアーの少女が、血の海に沈んだ霞冴のそばにしゃがみ込む。
「万屋の仕事帰りに会った雷奈が、ケガ人がいるかもって言うからついて来てみれば」
 涙目になりながら傷口に手をかざす妹を横目で確認すると、姉は髪を払いながら刻雨をにらんだ。
「ケガ人どころか、とんだ醜悪な事態に遭遇したものだわ」
 生来のツリ目が、さらに鋭くなる。怒れる菖蒲色が瞳の中で燃え上がる。
 刻雨の刀の剣先は下がっている。だが、そこに神経が行き届いていくのを、剣に覚えのある雷奈とつかさは見抜いていた。
 雷奈は正眼の構えを刻雨に向けたまま、ゆっくりと横歩きでつかさのほうへ歩み寄った。
 それを視界の端でとらえながら、つかさが口を開いた。
「刀よこして」
 その手が、雷奈に伸びる。
 戸惑った雷奈だが、気づいた時には手のものを渡していた。体が先に動くほどに、つかさの語気には有無を言わせない強さがこもっていた。
 刀を渡してしまってから、雷奈はそれが何を意味するかを遅ればせながら悟った。当然のことながら、近接戦用の武器を手にして前線に出ないなどということはあるまい。
「つかさ……」
「霞冴の瞬発力は雷をもかわす。だから、私があいつの動きを止めるわ。そしたら、後は頼むわよ」
 断言の強さに引っ張られるように、雷奈が「わ、わかったったい」と答えると、つかさは今度は妹に向けて言った。
「まつり、あんたの仕事はわかってるわね。……絶対に死なせちゃダメよ」
「わ、わかってる……傷が深いから、今、希兵隊に連絡するとこ……!」
「オーケー。あと、あんたたち二人にもう一つだけ頼みがあるわ」
 つかさは両手で柄を握りなおすと、右足を引いて腰を落としながら脇構えになって――。
非希兵隊員の刀剣使用このこと、黙っときなさいよ」
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