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七月十八日正午
しおりを挟む「ごめん、紙谷(かみたに)君、何度も申し訳ないんだけど……」
昼休みのこと。
クラスの女子の声に、僕はかじりっていた板チョコレートから顔を離して視線をあげた。背中に手をまわしてはにかむように笑っているのは、以前僕が壊れたシャープペンシルを直してあげた子だ。
何度も、ということは。
「また何か壊したのか?」
「あはは、正解……。今度はこれがね……」
後ろ手に持っていたものを、僕に見せる。持ち運び式の小さな鉛筆削りだ。
「鉛筆が差し込めなくなっちゃったの。詰まってるのかなぁ……。たたいたりしてみたんだけどだめで……」
「貸してみて」
僕はさして迷うこともなく右手を差し出した。彼女はそろそろと僕の手の上に鉛筆削りを置く。
「紙谷君なら、またシャーペンの時みたいに直せるかな、って……」
「ああ、まかせて」
僕の言葉に、彼女は顔を輝かせた。
「ありがとう!あ、急がないから、暇な時でいいよ!」
「大丈夫。今すぐ直せるから」
僕は手にした鉛筆削りを、軽くこつんと机にぶつけた。そして手品でも見ているかのような顔の彼女の前で、自分の鉛筆を穴に差し込む。
しょりしょり……。
小気味いい音とともに、茶色い木の皮みたいなくずと黒い炭素のかすがこぼれおちた。
「す……すっごーい!直っちゃったの!?」
「中の刃がゆがんでたんじゃないかな。もう使えるよ」
「ありがとう!紙谷君に頼んで本当によかった!」
彼女は僕から鉛筆削りを受け取ると、笑顔で手を振りながら、ウサギのように自分の席へ駆けて行った。
一つ息をつき、再びチョコレートにありつこうとした時、今度は男子生徒の声が僕を呼んだ。
「紙谷、昨日連れてきた俺のハムスターさ、すっかりよくなったんだよ!お前超能力とか持ってんの?前も藤野(ふじの)の火傷治したって話あるし!」
「まあ、ちょっとパームヒーリングの心得があるかな」
「すっげー!今度教えてくれよ!」
「教えられるものじゃないからな」
ケチー、と毒づきながらも、男子生徒は嬉しそうに去っていった。
僕はひらっと手を振ると、手元に視線を落とした。
――直してるわけでも、治してるわけでもないんだけどな。
チョコレートは残りわずかだ。買ってくるのもめんどくさい。
僕はまわりをはばかりながら、そっと念を込めた右手でチョコレートに触れた。
瞬きする間に新品同然の姿になったチョコレートを、再びかじった。
数分前と同じように。
***
外科医、ゲーマー、その他さまざまな分野で、「神の手」と呼ばれる存在がいるが、僕ほどその名が似合うものはいないだろう。
僕の手に不思議な力が宿ったのは、高一の時だ。その時もたまたまチョコレートをかじっていた。もうちょっとでなくなるという時に、物足りなさから「原型に戻ってくれたらな」なんて思いながら右手で歯型をなぞったら、かじったことがなかったことになったかのように元の形に戻っていたのだ。
その後、いろいろ試した結果、どうやら僕の右手は触れたものの時間を巻き戻すことができるようになったらしいということがわかった。
今確認されていることは大きく三つ。
まず、漠然とでも「この時間帯に」あるいは「この状態に」と念じれば対象物の時間を巻き戻せること。昼休みに頼まれた鉛筆削りも、「壊れる前の状態に」と念じたらその状態に戻ったのだ。
次に、巻き戻したものの運命は別の分岐した未来への道をたどりうること。つまり、あの鉛筆削りがしばらくしてから定め通り壊れる、ということはない。扱い次第だ。
そして、巻き戻せるのは一つの対象物につき一度だけということ。ようは、あの鉛筆削りにもう僕の力は効かないということだ。
この力のおかげで、友達なんて一人もいなかった僕は今やクラスメイト達に頼られる存在となった。パームヒーリングの使い手、修理上手、手品師。そんな異名を耳にするほどだ。入学以来、生来のネクラのせいで遠巻きにされてきたのが今や人気者だなんて、気味がいい。
けれど一番この力に感謝しているのは、「彼女」に近づくチャンスを与えてくれたところだった。
僕はぼんやり見ていた数学の教科書から顔を上げ、「彼女」――柚元(ゆずもと)の方を見やった。柚元は熱心に黒板の字を書き写している。
高校二年、同じクラスになった柚元に、僕は一目ぼれした。茶がかったセミロングの髪も、女子の談笑の輪で見せるその笑顔も、ちょっと不器用そうなしぐさの一つ一つも、僕は大好きだった。
だから、シャープペンシルが壊れたと困っていた時、神様から贈られたチャンスだと思った。修理のまねごとをしてやった時に向けられた感謝と憧憬に満ちた笑顔が忘れられない。
クラスメイトになって約三か月。もうすぐ夏休みだ。とっかかりもつかめたし、そろそろ遊びに誘ったりなんかしてもいいかもしれない。二度もトラブルを解決してあげたことで、僕には自信があった。
***
終業式の後。案の定、僕の誘いに彼女は頬を染めてのった。なんだ、やっぱり脈ありじゃないか。ぼっちから彼女もちに転身なんて、一年でガラッと変わるものだな。まあ、まだ彼女になると決まったわけではないが。
次の日、七月十九日、正午。僕は待ち合わせの公園でベンチに座っていた。約束は午後一時だが、はやる気持ちが一時間も早く僕を待ち合わせ場所へ向かわせた。
これって、デートになるのかな。だってそうだよな、女子と二人きりで水族館に行くんだもんな。
顔がにやつくのをこらえながら、飽きもせず時計台を見つめていた。
十二時十五分。柚元、どんな服着てくるのかな。
十二時半。帰る間際に告白とかできればベストだよな。
十二時四十五分。もうすぐだ。もうすぐ始まるんだ。
一時。そろそろだな。
一時十五分。……ちょっと遅れてんのかな。
一時半。時間……合ってるよな?
一時四十五分、二時、二時半、三時…………。
僕は日が暮れるまで、時計台と公園の入口との間で視線を往復させていた。けれど、彼女が現れることはなかった。
携帯電話にかけてみたりもしたが、三回とも応答なし。家にかけてもだめだった。
頭の中を占めていた彼女の笑顔に、ひびが入った。
***
なんでだ。
僕は夏休みの間中、考えていた。あれから何度も連絡をとろうと試みた。けれど、ことごとく留守電のアナウンスに切り替わるばかりだった。
テレビをつけっぱなした部屋で、膝を抱えて考え込んでいた。有名会社が赤字になったとか、ひき逃げ犯が捕まったとか、政治家が賄賂をしていたとか、そんな流れ続けるニュースを聞きながら堂々巡りを繰り返していた。
あの日、ずっと待っても来なかった。それが意味するところは。つまりは――フラれたんじゃないのか。
なんでだ。あんなに嬉しそうだったじゃないか。約束をしてからというもの、担任の先生の話の間も帰りの準備の時も、ちらちらこちらを見ては照れるように笑っていたじゃないか。
そう思っては、僕は非力な右手を見るのだった。触れたものの時間しか巻き戻せない力。これでは、事態を巻き戻すことは、やりなおすことは、できない。なんだよ、役立たずだな。
結局、夏休みが明けるのを待つしかなかった。二学期に入れば、否が応でも顔を合わせる。そうしたら、柚元の気持ちも聞けるだろう。
色あせた夏休みが過ぎていった。
***
九月に入って、今日は始業式だ。教室に入ると、彼女がいた。心臓がはねた。どれだけ首を長くして待っていたことか。ようやく会って話ができる。
「柚元」
僕は緊張を表に出さないよう細心の注意を払って、呼んだ。女子の輪の中で談笑していた彼女は、ちらりとこちらを見た。淡く笑った。そして、また会話に戻った。それだけだった。
耳元で何かが崩れる音がした。
僕は、フラれたんだ。
***
あれから、柚元は僕に近づかないどころか、目も合わせなくなった。まるで、初めて話をした日より前に時間が戻ったみたいに。皮肉にも、そう感じた。
まわりのやつらは相変わらず僕に寄ってくる。けれど、僕が望んだことは叶わなかった。
意味ないじゃないか、これじゃ!くそっ、何がいけなかったんだよ!何でこうなったんだよ!
一学期の間は甘酸っぱい色にあふれていた景色が、二学期は灰色に見えた。クラスメイトが話しかけてくるのが、最初はいい気分だったのに、今はうっとおしくさえ感じる。
柚元の心を掴めなかったこんな右手…もう意味ないだろ。役立たずが、役立たずが…。
手首を掴んで呪っていた僕の肩を、ちょんちょんとつつく者がいた。振り向くと、後ろの席のやつがテスト用紙を回してきていた。
ああ、テストの時間終わったのか。難しすぎて考えるのを放棄していた。だからこんな時まで物思いにふけってしまってたのか。
僕は手渡されたテスト用紙を見た。ちぇっ、後ろのやつ、全部答え埋まってやがる。おもしろくない。
……そうだ。
僕はその答案に、そっと右手で触れた。
「あれ?」
返ってきたテスト用紙を見て、後ろのやつが頭をかいて首を傾げている。そりゃそうだろうな。書いたはずの答案が消えてるんだから。僕のテスト結果も良いものじゃなかったが、他のやつも道連れにできるのは気味がいい。心の中でくつくつと笑いながら、僕は席を立った。
この前五百円貸したやつの元へ歩み寄る。
「なあ、この前の五百円…」
「あ、そうそう、この休み時間に返そうと思ってたんだった。はい、ありがとな」
僕は彼から五百円玉を受け取った。
と、そこで、僕はそいつの頭に右手で触れた。
「なあ」
「ん?」
「この前の五百円、返してもらえないかな」
「ああ、そうだった。ちょっと待ってな…はい、サンキュー」
僕はさっきの五百円玉を握った左手を後ろに隠し、右手で百円玉五枚を受け取った。利子100%だ。やったね。
人に触れることで記憶も巻き戻せることに気づいたのはごく最近だ。それを利用すればこんな儲け方もできる。
ほくそえみながら、僕はその場を去った。
右手の新しい使い道を発見してからは、世界は再び輝きだした。ちょっと黒ずんだ輝きだけれど。
あれから僕は、小テストのたびに迷った答えを書いては消し、書いては消しと繰り返した。よく書き直す前の答案があっていたのにと後悔することがあるだろう。だが僕にはその心配がない。その時点まで答案を戻し、先生にこう言うだけ。「採点ミスです」と。
もちろん他の奴の答案を消すことにも余念はない。バツだった僕はマルになり、マルだったはずの他人はバツになる。実に愉快だ。
金に関しては、もっと大胆になった。堂々と財布を取り、その後記憶を巻き戻すだけ。笑いが止まらない。
悪いことをしているという自覚はあった。だが、誰も気づくものはいない。咎めるものはいないのだ。なら、こっちのもんだろ。
背徳感が醸す麻薬のような胸の高鳴りが、フラれたショックを塗りつぶしていく気がした。
***
日も短くなり始めた。僕はその日、不覚にも教室に忘れ物をした。放課後の階段を駆け足で登り、夕日の差し込む廊下を走り、教室のドアを開けると、そこには机に突っ伏して眠る少女がいた。柚元だ。
そういえば補習に引っかかって今日は居残りだって話してたのを耳にしたな。やってるうちに寝てしまったのか。
電気のついていない教室を照らす橙の斜陽。神聖さを感じるほどの静謐。
僕はそっと、柚元に近づいた。彼女は起きる気配を見せない。
思えば、彼女にフラれてから僕の秘密の非行は始まったんだな。
でも、恨むことはできない。なぜなら、僕は今でも彼女のことが好きだからだ。
僕の方を見てくれなくても、やっぱりあの笑顔やしぐさは愛くるしくて。
問うてみたい。どんな心境の変化があったのか。そうすれば、いまからでもやりなおせるかもしれない。
けれど飴を自己投資しすぎた僕は、もっと手短な方法に頭を占められた。
戻しちゃえばいいんじゃないか?記憶を。結構前になっちゃうけど。
僕は柚元の頭に手をかざして、どの時点に戻すかを吟味した。
もちろん僕に好意を持ってくれている時点でなければならない……あと、巻き戻した結果今度は誘いを断られるなんてのも嫌だから、OKした後の時点でなければ。
とすると、終業式の後から約束の日の昼までの間くらいかな。問題はどこで心変わりしたかだが……まあ、終業式の日の放課後ならまだOKした気持ちから転じていたりはしないだろう。
よし、決めた。戻すべき時間は、終業式が終わって帰宅したころ。七月十八日正午だ!
あとで記憶喪失沙汰になっちゃうけど、大丈夫。僕がフォローしてあげればいいんだ。だって僕は、柚元の……。
顔が笑みで満ち満ちていくのを感じながら、僕は柚元の頭に触れた。
…………。
ぼとり。
ん?なんだ?今の。
足元から聞こえた鈍い音に、僕は視線を下げた。
そこにあったのは、薄ピンクの塊。ついで、びちゃびちゃっと赤黒い液体が落ちてくる。
一瞬呆けた僕は、それが何であるかを理解して―?叫んだ。
「うわああぁぁああっ!?」
ガタンガタン、と机を鳴らしながら後ずさる。
ぬらぬらと赤く濡れた、弾力のありそうな塊。ひときわ赤い筋みたいなのも通っている。
これ、これ……内臓じゃないのか!?
僕は赤い液体を踏まないように気を付けながら柚元の体をゆすった。
「おい、柚元!起きろ、起きろって……!」
体の力が抜けているようで、ゆすられた彼女は椅子から転げ落ちた。仰向けになって床に転がった柚元の腹は、ぱっくりと裂けていた。
「ぎゃああぁぁっ!?」
中に見えるのは血管や内臓。授業でカエルの解剖をしたのを思い出した。けれど人間のそれなんて見たことがなくて、吐き気がした。
そこから目をそらそうと頭部に視線を移した僕は、彼女の右目を見てしまった。
無残につぶれた右目を。
「あ……あぁ……」
もはやまともな声も出ず、その場に崩れ落ちる。
どうなってるんだ。なんで記憶を戻そうとしただけでこうなったんだ。
僕は涙でかすむ視界の中、彼女の服が夏服であることに気付いた。さっきまで冬服を着ていたのに、だ。
ああ、そうか。頭部に触れたからといって、記憶だけが戻るんじゃないんだ。
体に触れたから、体全部が巻き戻るんだ。
だとするとなんだ、七月十八日の正午、彼女の体はこの状態だったというのか。
ぐちゃぐちゃになった頭の中、やけにくっきりと思い出すものがあった。
夏休み中に聞いたニュース。ひき逃げの犯人が捕まったという報道。
そういえばあれ……近所じゃなかったか?発生した日も、十八日とか言ってなかったか?
走馬灯と同じ現象だろうか。急に知能がはね上がったかのように、全てを理解した。
柚元は……放課後、ひき逃げに遭ったんだ。そしてその日の正午は……手術中だったんだ。
ああ、ああ……あの日来なかったのは入院していたからで。連絡がつかなかったのもそのせいで。学校で目を合わせてくれなかったのは、きっとあの右目が義眼になったからだ。
僕はへたりこんだまま、震える右手を伸ばした。
巻き戻せ。事故に遭う前に、あと少し前に……!
けれど、現実は残酷だ。この手で巻き戻せるのは、一回きりだ。もう僕の右手の力は届かない。
さらに、巻き戻ったのは彼女の体だけであって、ここは僕たち以外誰もいない教室だ。医者がいるわけでもない。縫合する人間はいないのだ。
もう、変えようがなかった。
放課後の教室で、男子生徒が一人と、腹を裂かれ目をつぶされた女子生徒が一人……。
「うわああああぁぁぁぁっ!」
僕は無我夢中で自分の頭を抱えた。戻せ、戻せ。
何をだ。
わからない。
とにかく、戻せ。これしか僕にはできないんだ。
戻せ。
戻せ。
戻せ――!
***
「次のニュースです。昨日、都内の公立高校の教室で、女子生徒の遺体が見つかりました。凶器は鋭利な刃物だと思われています。また、教室では、一歳前後とみられる男児も発見されており、警察は関連を調べて――」
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