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5.四人目の雷編
22鏡花水月の叶えかた 前編
しおりを挟む十二月半ばの午後五時ともなれば、すでに日没時刻を過ぎており、曇天も相まってあたりは薄暗い。重ねて、ここ路地裏はさらに暗く、人の寄り付かなさそうな陰気さがただよっている。そうでなくとも、異世界への入り口が開くこの路地裏は、人間には知覚できないため、彼らが足を踏み入れることはない。野良猫やカラスは認識していながら、あえて避ける。そんな不可侵の領域で、今、一筋の青白い閃光が円柱状に立ち上った。
(さて……リーフに教えてもらったお菓子やさんは、ここから左に曲がった先をまっすぐ、だったかしら)
光が静まると、そこに猫が一匹現れた。彼女は紅がかった藤色の尾を揺らし、友人に教わった店への道筋を頭に描く。買い物をするには人間の姿でいる必要がある。この路地裏を出れば人の目にさらされるので、今のうちに変化しておくのが得策だろう。そう思って、人間姿・双体になろうとして――表の道への出入り口に立ちふさがる一人の少女に気づいた。
絶対不可侵のこの路地裏に入れる人間が数少なくいることを、彼女、知念ユウは知っている。選ばれし人間と呼ばれるごく一部の人間だ。今、目の間にいる人物も、ユウの知った顔だった。目元をほころばせて挨拶をする。
「あら、雷奈。こんにち――」
最後まで言い切る前に、ユウは言葉を止めた。いつもと違う温度をまとう彼女を、注意深く見据える。
相手は、黒いキャスケットのつばの下、陰った瞳でユウを見つめながら、唇を動かした。その言葉に、ユウはやや挑戦的に微笑んで切り返す。次いで、相手は少し長めに言葉を紡いだ。静寂が訪れると、ユウは、「……そう」とおもむろに瞼を閉じた。
「なるほどね。春に予感したとおりだわ」
そして、驚くことも、うろたえることもなく、ただ事実をかみしめるようにつぶやいた。
「君臨者に選ばれていないにもかかわらず、花が咲くがごとく開花した能力。ワープフープが見え、時間のループに気づく力。すべての花に但し書きがあるなら――その力の『ただし』の先は、それだったのね」
***
「へえ、ひったくり?」
「そうそう、最近この辺で多発しとるらしくて。私たちも気をつけんと」
「どんな人か、情報はある?」
「えっと、黒い帽子に黒い服、サングラスをかけたマスクの男……って聞いたばい」
「まんまだな!? 捕まりたいのか、そいつ!?」
そんな話をしながら、午後三時前の住宅街を歩く三人。厚い雲が放射冷却こそ防いでくれているものの、風は冷たく、皆コートが手放せない。一軒家が立ち並ぶ道を歩いていた雷奈たちは、慣れた様子で脇道に入り、不可侵領域に難なく足を踏み入れた。その奥に位置する、青白い光を放つ丸池のような円に立ち入れば、数秒の閃光に包まれ、あっという間に視界が変わる。フィライン・エデンに到着した三人は歓声を上げた。
「うわ、真っ白!」
「こっちは雪が降っているのね!」
「かなり積もっとるね!」
ひとしきり興奮した後、彼女らは待ち合わせの噴水公園へと足早に向かった。何かとよく来るその自然公園は、ワープフープから歩いて三十分程度の場所に位置している。木々は常緑樹らしく、今も葉が落ちずに生い茂っているが、緑豊かないつもの様子とは全く違った景色が広がっていた。綿帽子をかぶった木立に、積雪に埋もれた芝。見渡す限りの銀世界だ。そんな風景の中に溶け込むように、白い少女が立っているのを発見した。
「麗楽! お待たせ!」
雷奈が手を振って駆け寄ると、向こうも気づいたようで、小さくお辞儀した。白いフレアのロングコートに綿のような耳当てをした彼女は、ウェーブがかった長い髪までシルバーグリーンなので、まるで雪から生まれた妖精のようだ。
「お久しぶりです、皆さん。寒い中お呼び立てしてしまってすみません」
「ううん、麗楽には夏の音楽会の時にお世話になったけん。今回の依頼も、そのお礼ってことで引き受けたんだし。それで、お願いって一体何ね? ユウからは、麗楽がフィライン・エデンで手伝ってほしいことがある、としか聞いてなかよ」
「ええ、それについては、道すがらお話ししようかと」
「そっか。で、どこ行くと?」
歩き出した麗楽に、雷奈がそう尋ねると、彼女は一拍おいて振り返った。ミントグリーンの瞳が、わずかに揺れているように見えた。切なげに微笑み、麗楽は言った。
「私の、先生の家です」
***
雪はやむことなくしんしんと降り続いていた。新雪をさくさくと踏みながら、公園の中を突き進む。彼女らのほかに人影のない園内は、綿雪が音を吸い取ってしまったかのように静謐だ。風にそよぐ草木が奏でる音色も、鮮やかな色も失った世界に、物寂しさを禁じ得ない。
「ユウちゃんには、皆さん全員会われたことがあるのですか?」
「ううん、雷奈だけだよ」
「私と氷架璃は、話に聞いただけなの。たしか、お医者さんのアイの妹で、薬師のサイの従妹の子よね」
「麗楽こそ、ユウとはどういう接点と? ユウも学院で研究者やっとるとか?」
「いえ、彼女は医学研究科を卒業後、管理栄養士として活躍しています。ただ、私の興味がヒーリング音楽なので、医療つながりで一緒に勉強したことがあるんです。ちなみに、ユウちゃんは料理の勉強のために家政が学べる社会学研究科にも顔を出していたらしくて、シルクちゃんともお友達です。私とシルクちゃんは、ユウちゃんを通して知り合ったんですよ」
「へえー……!」
フィライン・エデンの学院は、人間界の学校や大学よりも学際的なようだ。そのあたりも進んでいるな、と感心していた人間三人に、麗楽は「では、本題に入りましょう」と声をかけた。
「私が音響学研究科で研究者をしているのはご存じの通りです。研究者と言っても、私たちのような若者は、普通、自分の研究室を持たず、先生の研究室に所属するんです。私が所属していたのは、狭山先生という方の研究室でした」
「……所属、していた?」
「ええ。……亡くなったんです、先生」
それを聞いた雷奈は、うっかり雪に足を取られて転びかけた。すんでのところで氷架璃に支えられる。隣で、芽華実が驚愕に口元を覆っていた。
「それは……その、心中お察しします……」
「ありがとうございます。……先生は、二か月前からご病気でした。なので、実は私は二か月前から、別の先生のところに預けられていたんです。狭山先生は一人暮らしで、入院も断って自宅療養していたのですが、ご遺体の発見は速やかでした。ご自身で病院に救急連絡をした後、息を引き取られたみたいで」
麗楽は憂いのため息をついた。公園を抜けると、その先の並木にそって歩いていく。雷奈たちは来たことのない道だ。公園の手前に比べて、家の数はぐっと少ない。
「遠くに住んでいる先生の妹さんが、こちらへ来た折、遺言書を発見したそうなのですが、そこに、私宛の記述があったそうなんです。曰く、先生が晩年作っていらっしゃったオルゴールを、人間界の花畑で鳴らしてほしい、と」
「オルゴールを人間界の花畑で……? なしてそんな遺言を?」
「先生は人間界に強い憧れを持っていらっしゃいました。オルゴールの音色を鎮魂歌に、人間界の花を献花してほしかったのかもしれません。私を指定したのは、おそらく妹さんが遠方にお住まいだからでしょう」
大きな道から外れて、勾配の強い坂道を上っていく。これだけ雪が積もっていては、気を付けなければ滑り落ちていきそうだ。
「先生の妹さんから、合い鍵を渡されました。今、先生の家にあるものは、すべて研究関係らしく、私の好きにしていいとまで言われて。私は、先生がオルゴールを作っていらっしゃったことこそ知っていましたが、それがどこにあるのかは全く知らないのです。遺言書にも書いていなくて……。そこで、彼女に了承を得たうえで、皆さんにお手伝いをお願いしたんです。一人で探すには大きすぎる家ですので」
「もしかして……今見えてるあれか?」
「そうです。ご立派でしょう」
坂の上に、雪化粧の一軒家がぽつんと建っていた。近づいていくにつれ、一人暮らしには有り余る大きさの二階建てが迫ってくる。到着し、足を止めた雷奈たちは思わず声を漏らした。
規模でいえば、ホームパーティーくらいはできそうな邸宅である。ただし、とても人を招けそうにはない。なにせ、目の前の木造家屋は相当年季が入っているのか、ボロいといっても差し支えないほど古ぼけていたのだ。木の外壁は色がまだらで、ところどころ黒ずんでいる。雨による腐食が進んでいるのかもしれない。二階に目を向ければ、ベランダの手すりは役目を果たしてくれるのかも怪しいほど心もとなく、ささくれたすだれが寒風に嬲られてみすぼらしさを助長している。家の周りをぐるりと囲む灌木も、手入れ次第では主役を美しく彩るだろうに、長らく放置されているのか形はいびつで、余計に貧相さを際立たせるだけだ。
「時間をかければ、私一人でも探せるんですが、急ぐ理由がありまして」
「なんだ?」
「ご覧の通り、こちらはかなり古い家屋でして、その……あまり強い力がかかると、倒壊の恐れが……」
「この積雪やばくね!?」
体の温度が一気に下がったように感じたのは、北風のせいではなさそうだ。屋根は一応三角だが、傾斜は緩く、上には積もり積もった雪の層が。
麗楽は「そうなんです……」と白状した。
「フィライン・エデンには人間界のような正確な天気予報システムがないもので、今日の積雪量は完全に予想外だったんです。なので、もし探している最中に不穏な音がしたら、一目散に逃げてくださいね」
「穏やかな口調で恐ろしいこと言うなよ!」
そうはいったものの、ここまで来て引き返すわけにはいかない。それに、今のペースで雪が降り続けば、この年老いた木造家屋は一気につぶれてしまうだろう。そうなれば、オルゴールを探すことは余計に難しくなってしまう。
「それなら、早くやらんとね」
「ええ。どうぞよろしくお願いします」
ぎしぎしと音を立てながら木製の小さな階段を上がると、麗楽は戸の鍵穴に合鍵を差した。中が錆びかけているのか、鍵の抜き差しがスムーズにいかない。やや手間取って解錠し、建付けの悪い引き戸を開けて、四人は中に入った。
「二階から探しましょうか」
木と埃とわずかなカビのにおいの中で、麗楽は言った。玄関のすぐそばの階段に向かう途中、雷奈は隣の部屋からちらりと見えた金色の輝きに目を奪われた。
「何あれ!」
「あれは……ハープかしら?」
「ええ、その通りです。私は主にピアノを使いますが、先生はハープを愛用されていたんですよ」
「でかくない!? 私より丈あるじゃん!」
「先生が使っていらしたのは、グランドハープといって、あの大きさのものなんです。先生の妹さんも、本当は形見として持って帰りたかったようなのですが、置き場所がなくて断念したとか」
さすが音楽の先生、と唸りながら二階へ上がった三人は、階上の部屋を見てひっくり返りそうになった。
「なんつーか、音楽の先生って以上に……」
「学者の部屋ったい……」
十畳の和室は、お世辞にもきれいとは言えなかった。中央のローテーブルの上には大量の紙が無造作に散らばり、本が壁際の棚からあふれて畳の上に平積みにされている。奥にはキャスター式のホワイトボードまであり、そこにはデフォルトで左半分に五線が描かれていた。あまりにも雑多な部屋だ。しかし、そこにはなりふり構わず知を求める研究者魂が今も確かに息づいていた。
「大事なものはすでに先生の妹さんが引き取られているはずです。どんどん物色してくださいとおっしゃっていたので、そのようにいたしましょう」
雪雲のせいで部屋は薄暗い。明かりを灯そうにも、天井から吊り下げられたきょうび珍しい直管形蛍光灯のペンダントライトはつかなかった。もう電気が通っていないらしい。長期戦になったときは、トイレは坂の下まで戻って公衆用を使うしかないようだ。
暖房のついていない部屋は、風をしのいでいるとはいえ、冷え込んでいた。右手に空のハンガーとハンガーラックがあったが、コートは脱げそうになかった。
少し汚れるかも、とは聞いていたので、ラフな格好で来た雷奈たちだが、こんなことならマスクを持ってくればよかったと反省した。麗楽いわく、フィライン・エデンにはマスクの習慣があまりないので、伝えるのを失念していたという。
雷奈はハンカチで鼻を覆いながら、本棚をあさっていた。
「なんか、音楽関連の本だけじゃなくて、数学とか建築学とか……美術の本もあるったいね?」
「音楽は数学と密接な関係にありますからね。同じく数学にかかわりのある建築学や美術も参考にされていたのでしょう」
麗楽が、戸棚に置かれたメトロノームの裏をのぞきながら答えた。
「同じ研究室の研究者といっても、私と先生とではテーマが少し異なるんです。歌とピアノで治癒の実践をする私と違い、先生はセオリストでした。今のヒーリング音楽の界隈では、大方理論はできているのであとは実践でトライアンドエラー、というのが風潮です。しかし、先生は先に理論を完璧に仕上げてから実践に入るほど、理論を重視されていました」
「異端、って呼ばれそうなタイプだな」
「実際、変わり者と呼ばれてはいましたね。ほかにも、『音響学は猫力学より強し』と言って猫力学研究科の先生とケンカになりそうになったり、あと、人間界に永住したいとおっしゃったりもしていました」
「でも、ダメなのよね? 永住しちゃ」
「ええ、フィライン・エデンを裏切ればクロになると言われています。ですが、先生はそれにも首を振りました。人間界に移り住んでクロになった者を実際に見たことがないから、本当にそうなるかなんてわからない、と。結局、当然のこと周りに猛反対されて、諭されて、早まることはなかったようですが」
「型破りな方だったのね」
万年筆で書かれた楽譜をよけながら、テーブルの上を探していた芽華実が静かに言った。麗楽は「はい」とつぶやくと、回顧してわずかにほほ笑んだ。
「ですが、凡人だった私を研究者にまで引き上げてくださったのは、ほかでもない彼なんです。私は小さいころから音楽が好きで、得意で、これからも勉強していきたいと思っていた一方で、ほかの学問に比べれば役に立たないと嘆いていたころがありました。そんな私を、だったら大好きな音楽で誰かを救えばいい、と言ってヒーリング音楽の世界へいざなってくださいました。先生は夜でも勉強を見てくださいましたし、何かと研究を手伝わせては報酬だとお小遣いをくださいました。研究がうまくいかなくて悩んでいた時は、それとなくヒントをくださって、何度も助けていただきました。……本当に、お世話になったんです」
麗楽は、腰までの高さの本棚を静かに見下ろしながら言葉をつむいだ。そこに詰め込まれているのは、すべて研究者狭山の著書だ。彼の人生が凝縮された一画を見つめて、麗楽は揺れる水面のような声で言った。
「先生がご病気になったとき、私は自分の無力さを嘆きました。ヒーリング音楽を研究しながら、誰かを救うと志を掲げながら、たった一人の恩師さえ治せなかったんです。情けないながら、病床の先生に、私は弱音を吐きました。誰かを救うという私の夢は叶わないのかもしれない、と。すると、先生は、いつか必ず、どんな形であれ夢は叶うとおっしゃいました」
「いいこと言うじゃん、先生」
「でも」
麗楽は、ささくれの目立つ畳に視線を落とした。
「……結局、先生だって、人間界での永住は叶いませんでした」
麗楽が口を閉ざすと、外の風の音だけが静寂に響いた。朗らかでおっとりとした印象の彼女が唇をかんでいる姿に、誰も何も言えなかった。
呼吸を一つして、麗楽は雷奈たちを振り返った。
「……そろそろ、この部屋は探しつくしたところでしょうか」
「うん……そうやね。別の部屋に行く?」
「この隣に、同じ広さの部屋がもう一つあります。そこをお願いしていいですか? 私は下の階を探してきます」
「了解っ」
敬礼する雷奈に頭を下げ、麗楽は部屋を出ると、階段を下りていった。後から退室し、うって変わってフローリングの洋室に足を踏み入れた雷奈たちは、思わず顔を見合わせた。
「あれは確かに、へこむよねー……」
「夢は叶うと教えてくれた先生自身、夢をかなえられんかった。麗楽が自信なくすのもわかるばい……」
「大きすぎるといえば大きすぎる夢だけどね……」
黙り込んだ三人。「探そっか」という雷奈の声で、各々は捜索を再開した。ところどころ裂けているソファの下をのぞき、白檀の香りがする引き出しを一つ一つ確認し、鉢に植えられた観葉植物の裏にまわる。狭山は植物が好きだったのか、毒々しい紫の双子葉植物や柑橘系の香りがする低木など、様々な花や木が育てられていた。ゴールドクレストに似た一鉢につい見とれていた雷奈は、突然ぴくりと体を震わせた。
「氷架璃、芽華実。今、何か聞こえんかった?」
「お、心霊体験か?」
「やめてよ、氷架璃ったら」
「いや、そうじゃなくて……」
今度は氷架璃と芽華実の耳にも届いた。みしみしときしむ音。それが、断続的に鳴っている。
「これ……」
「いや、まさかだろ……」
氷架璃が口の端をひきつらせた。窓の外に目を向ければ、雪はさらに激しく降っているように見えた。
綱がたわむような不穏な音は、まだ続いている。すわ、来るかと三人が避難態勢に身構えた直後。
ひときわ大きな、乾いた音とともに、天井と壁がゆがんだ。
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