目が覚めたら黒髪黒目至上主義の世界に転生していたみたいです

抹茶もち

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どうやら僕は転生してしまったらしい

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──見渡す限り真っ白な世界。

パチリ、と目を覚ますとそんな光景が広がっていて。

ここはどこ?なんで僕、こんな所に居るんだろう?
寝ていた体を起こしてきょろりと周りを見渡してみると、どうやら僕は天蓋付きベッドに寝ていたみたい。
サラサラとした手触りの良いシーツに手を滑らせてみたけど、なんだか違和感。

寝起きの回らない頭でその違和感を追いかけている時、ガチャリ、と扉を開ける控えめな音がして。
何も分からない状況で聞こえてきたその音に驚き、体をカチンと固めてシーツをギュっと握りしめた。

「ノア様、お目覚めになりましたか?お体の具合はいかがでしょう?」

ノア様って言う人が誰なのか分からないけど、その人の事が大切なんだろうなって分かる優しそうな柔らかい声。
もしかしてここは病院なのかな?そのノア様って言う人が同室とか?でも天蓋付きベッドがある病院なんてあるのかなぁ?

なんてつらつらと考えていると周りを覆っていた白い布が取り除かれて。

「ノア様!起きていらしたのですね。具合はいかがですか?」

ぼんやりと考え事をしていた僕は、え、僕?って驚いて声の方に視線を向けた。そしたらそこには心配そうに眉を下げて僕に声をかけてくれる執事服を着た美ショタが居て。

何か反応を返さなきゃいけなかったんだろうけど、なんで美ショタが執事服を着ているんだろう?とか、もしかして僕に向けて話してる?とか、将来有望な綺麗なショタだなぁ、っていうか髪の毛青いけどその年で染めてるのかな?とかいろいろ頭をよぎって思わずポカンとしてしまった。

「……?ノア様?どうされました?大丈夫ですか?」

「あの……、ノア様って?それに君は誰?」

しまった。思わず口から疑問が飛び出してしまった。
慌ててペチッと両手でお口を隠したんだけど。ここでまた違和感。

あれ?僕ってこんなに手が小さかったかな?あれれ?僕は大学生だった気がするんだけど。でもでもどう考えても手はショタだ。あれー?ってお口を塞いでた手を目の前に持ってきて、おかしいなぁ?って見てたら、いつの間にかさっきまでそこに居たはずの美ショタ君が居なくなっていた。

コテリ、と首を傾げる。意味が分からないことだらけだ。

僕は今年上京したばかりの大学生、だったはず。でもなんだか自分の記憶がぼんやりとしている。名前すらちゃんと思い出せない。おかしいなぁ。

「先生!ノア様がおかしいんです!!ご自分の事も私の事も分かっておられないようなのです……!早く!今すぐに!診てください!」

うーん、って考えているうちに美ショタ君が扉をバーンって開けて真っ青なお顔で誰かを引っ張ってきたのであった。

 
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