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夏休みが始まります
25
「今日は慧の日ですが・・・・・・気が進まなければこのまま俺の部屋に泊まって行ってもいいのですよ?」
みんなで夜ご飯を食べていつものように各自部屋に帰っていった後、琉唯先輩にぎゅうっと抱きしめられた。
「おま・・・・・・っ!何やってんだ!早く離せ!今日天使が俺の部屋に泊まるのは決定事項だ!」
「おやおや怖いですねぇ。大きな声を出すと俺の天使に怖がられてしまいますよ?」
「ぐ・・・・・・っ、お、お前のじゃねぇ俺のだ。とにかくその手を離せ!」
「はいはい。遥、慧が嫌になったらいつでも俺の部屋に来てくれていいんだからね?」
ニコニコと笑っている琉唯先輩に、ムッツリと口を結んでいる会長様。喧嘩する程仲がいいってやつなのかな?琉唯先輩が回していた腕を外して頭を撫でてくれたので、コクリと頷いておく。でも会長様が嫌になるってどうゆう状況なんだろうね。
首を捻って考え込んでいた僕の上で、ドヤ顔をしている琉唯先輩を見て会長様が苦虫を噛み潰したような顔をしていたなんて知る由もなかった。
ヒラヒラと手を振ってくれる琉唯先輩に手を振りかえしてズンズンと進んでいく会長様の後ろをチョコチョコと小走りで付いていく。会長様足が長いから歩くの早いよ~!
無言で先を進む会長様が急にピタリと止まったので、小走りしていた僕は勢い余って背中にぽすりとぶつかってしまう。
「・・・・・・うぁ!ご、ごめんなさいっ!」
「い、いや、あの、俺もすまない・・・・・・。歩くの、早かったな」
「へぁ?いや、だ、だいじょうぶです」
びっくりした・・・・・・!会長様って堂々としてて、噂でもこう・・・・・・、俺様というか、唯我独尊!みたいな感じだったからあんまり謝ったりしないイメージだったんだけど、こんなふうに気にしてくれるなんて会長様って思ったより優しい人なんだ。
「そうか。ここが俺の部屋だ。その・・・・・・一応片付けたんだが、狭いかもしれない。すまない」
ちょっと気まずそうにそう言う会長様にキョトリと首を傾げる。お邪魔します、と中に入ると確かになんか凄い。とにかく筋トレ器具がたくさんある・・・・・・。僕じゃ使い方分かんないのがいっぱいあるなぁ~。琉唯先輩のお部屋は物が少なかったから、余計にお部屋が狭そうに見えるのかも。
「これは・・・・・・すっごいですね!会長様はこんなにたくさんの器具を使って筋トレされてるんですか?」
「あ、あぁ。俺は昔病弱でな。さながら薄幸の美少年という感じだったんだ」
「会長様、病弱だったんですか!?今は・・・・・・?もう大丈夫なんですか?」
「あぁ、見えないだろう?今はもう風邪すらひかないくらい健康体だ」
よかったぁ。でも考えてみれば今でも病弱だったらこんなに逞しくないだろうし、生徒会みたいに大変なお仕事は難しいよね。
「あの頃は本当に大変だったんだ。無駄に美少年だったから変態に目をつけられやすくてな。病弱だったから体力もないし、守ってもらうばっかりだったんだよ。でもな、このままじゃダメだと思うような事があってな・・・・・・。そこから必死で身体を治して筋トレに励んだんだ。護られる側から護れる側になりたくてな」
「・・・・・・そうだったんですね。やっぱり会長様は格好いいですね」
「え?俺の事格好いいと思ってくれるのか?」
「だって考えるだけなら誰でも出来ますけど、そんなふうに考えた事を・・・・・・、その思いを達成するためへの道筋を立てて行動に移せるのは本当に凄い事だと思います。すっごく頑張ったんですね」
「・・・・・・やっぱり天使は実在したんだな」
「え?天使?見たことあるんですか?それ大丈夫ですか?そんなに病気が大変だったんですね・・・・・・」
「え?あ、あぁ、そうではないのだが・・・・・・。まぁいいか。とりあえず俺は日課の筋トレをしてもいいだろうか?その間、飲み物でものんで待っているといい」
日課の筋トレ・・・・・・?とポカンとしている間に、冷蔵庫は好きに漁っていいからな、と言い残して寝室であろうお部屋に入った会長様は、黒いタンクトップにハーフパンツに着替えてすぐに戻ってきた。
「・・・・・・どうした?一緒に筋トレするか?」
「へぁ?えと、じゃあ一緒にします。本当は僕も筋肉欲しいんですけど、どうしても付きにくくて。もしよければ教えてもらえませんか?」
「いいのか!?じゃあ着替えをやろう。その格好じゃできないだろう」
今の僕の格好は、琉唯先輩がバスローブのままじゃ動き回れないだろうからって貸してくれた大きい真っ白なシャツ。さすがにシャツは動きにくいか、と着替えを貸してもらうことにし。
何故か嬉しそうにTシャツとハーフパンツを持ってきてくれた会長様だったけど、やっぱりどっちも大きいよね。結局したはパンツのまま、Tシャツだけ貸してもらうことにした。
筋トレ頑張るぞーっ!目指せ細マッチョ!
みんなで夜ご飯を食べていつものように各自部屋に帰っていった後、琉唯先輩にぎゅうっと抱きしめられた。
「おま・・・・・・っ!何やってんだ!早く離せ!今日天使が俺の部屋に泊まるのは決定事項だ!」
「おやおや怖いですねぇ。大きな声を出すと俺の天使に怖がられてしまいますよ?」
「ぐ・・・・・・っ、お、お前のじゃねぇ俺のだ。とにかくその手を離せ!」
「はいはい。遥、慧が嫌になったらいつでも俺の部屋に来てくれていいんだからね?」
ニコニコと笑っている琉唯先輩に、ムッツリと口を結んでいる会長様。喧嘩する程仲がいいってやつなのかな?琉唯先輩が回していた腕を外して頭を撫でてくれたので、コクリと頷いておく。でも会長様が嫌になるってどうゆう状況なんだろうね。
首を捻って考え込んでいた僕の上で、ドヤ顔をしている琉唯先輩を見て会長様が苦虫を噛み潰したような顔をしていたなんて知る由もなかった。
ヒラヒラと手を振ってくれる琉唯先輩に手を振りかえしてズンズンと進んでいく会長様の後ろをチョコチョコと小走りで付いていく。会長様足が長いから歩くの早いよ~!
無言で先を進む会長様が急にピタリと止まったので、小走りしていた僕は勢い余って背中にぽすりとぶつかってしまう。
「・・・・・・うぁ!ご、ごめんなさいっ!」
「い、いや、あの、俺もすまない・・・・・・。歩くの、早かったな」
「へぁ?いや、だ、だいじょうぶです」
びっくりした・・・・・・!会長様って堂々としてて、噂でもこう・・・・・・、俺様というか、唯我独尊!みたいな感じだったからあんまり謝ったりしないイメージだったんだけど、こんなふうに気にしてくれるなんて会長様って思ったより優しい人なんだ。
「そうか。ここが俺の部屋だ。その・・・・・・一応片付けたんだが、狭いかもしれない。すまない」
ちょっと気まずそうにそう言う会長様にキョトリと首を傾げる。お邪魔します、と中に入ると確かになんか凄い。とにかく筋トレ器具がたくさんある・・・・・・。僕じゃ使い方分かんないのがいっぱいあるなぁ~。琉唯先輩のお部屋は物が少なかったから、余計にお部屋が狭そうに見えるのかも。
「これは・・・・・・すっごいですね!会長様はこんなにたくさんの器具を使って筋トレされてるんですか?」
「あ、あぁ。俺は昔病弱でな。さながら薄幸の美少年という感じだったんだ」
「会長様、病弱だったんですか!?今は・・・・・・?もう大丈夫なんですか?」
「あぁ、見えないだろう?今はもう風邪すらひかないくらい健康体だ」
よかったぁ。でも考えてみれば今でも病弱だったらこんなに逞しくないだろうし、生徒会みたいに大変なお仕事は難しいよね。
「あの頃は本当に大変だったんだ。無駄に美少年だったから変態に目をつけられやすくてな。病弱だったから体力もないし、守ってもらうばっかりだったんだよ。でもな、このままじゃダメだと思うような事があってな・・・・・・。そこから必死で身体を治して筋トレに励んだんだ。護られる側から護れる側になりたくてな」
「・・・・・・そうだったんですね。やっぱり会長様は格好いいですね」
「え?俺の事格好いいと思ってくれるのか?」
「だって考えるだけなら誰でも出来ますけど、そんなふうに考えた事を・・・・・・、その思いを達成するためへの道筋を立てて行動に移せるのは本当に凄い事だと思います。すっごく頑張ったんですね」
「・・・・・・やっぱり天使は実在したんだな」
「え?天使?見たことあるんですか?それ大丈夫ですか?そんなに病気が大変だったんですね・・・・・・」
「え?あ、あぁ、そうではないのだが・・・・・・。まぁいいか。とりあえず俺は日課の筋トレをしてもいいだろうか?その間、飲み物でものんで待っているといい」
日課の筋トレ・・・・・・?とポカンとしている間に、冷蔵庫は好きに漁っていいからな、と言い残して寝室であろうお部屋に入った会長様は、黒いタンクトップにハーフパンツに着替えてすぐに戻ってきた。
「・・・・・・どうした?一緒に筋トレするか?」
「へぁ?えと、じゃあ一緒にします。本当は僕も筋肉欲しいんですけど、どうしても付きにくくて。もしよければ教えてもらえませんか?」
「いいのか!?じゃあ着替えをやろう。その格好じゃできないだろう」
今の僕の格好は、琉唯先輩がバスローブのままじゃ動き回れないだろうからって貸してくれた大きい真っ白なシャツ。さすがにシャツは動きにくいか、と着替えを貸してもらうことにし。
何故か嬉しそうにTシャツとハーフパンツを持ってきてくれた会長様だったけど、やっぱりどっちも大きいよね。結局したはパンツのまま、Tシャツだけ貸してもらうことにした。
筋トレ頑張るぞーっ!目指せ細マッチョ!
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