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文化祭はなんだか凄いです
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『おかえりなさいませ、ご主人様』
文化祭の開催が宣言されたと同時に外部からのお客様の入場も始まり、校舎内が一気に賑やかになった。Sクラスの喫茶店も生徒や外部のお客様で一気に満員になり、廊下に列ができ始めるくらい盛況でもうてんてこまい!
水瀬様は黒猫様なので無理して笑わずクールにしてもらってたら大丈夫です!って力強く言ってくれたコンセプト係の子達にありがたく乗っからせてもらって、ほぼ無表情でお客様をジッと見つめて返答をしてお給仕をするっていうのをひたすらこなしていく。
「すんません!ここ、小さく注釈がついてるセリフ付けれますっていうの、なんっすか?頼んだらメイドさんに何か言ってもらえるんすか?」
先程ご案内した桜華学園の制服を着たツンツンした金髪のご主人様とアッシュのマッシュ髪のご主人様のガタイのいい2人組に呼び止められて質問を受けてしまった。
ついに気付かれてしまった・・・!いつかは気付かれちゃうと思ってたけど思ったより早かったなぁ、なんて少し遠い目をしながらもご主人様のテーブルに近寄り説明を行う。
『ご主人様、ご質問ありがとうございます。こちらに記入してありますように追加料金をお支払いいただければ、お給仕の際メイド・執事どちらにでも台詞を指定して言ってもらう事が可能ですよ。ただしご注意頂きたいのが、フードやドリンクを何品頼んで頂いても1度のご来店につき指定できる台詞は1つだけになります。また、ご主人様に限ってそんな事は絶対にありえないとは思いますが、公序良俗に反する台詞やメイド・執事がNGを出すような台詞はご指定頂けませんのでご注意くださいませ』
するとすっごく瞳をキラキラさせながら目を見合わせた2人のご主人様はコクリと頷き合った。以心伝心って感じ。きっと仲良しさんなんだろうなぁ。ちょっとホッコリしちゃう。でもなんかこの2人見た事ある気がするんだよなぁ。誰だったっけ?
「あの・・・、台詞を言ってもらいたい人を指名することも出来るんっすか・・・?」
ゴクリ、と唾を飲んでそう言うツンツンさん。それを固唾を呑んで見守るマッシュさん。その緊張感が凄過ぎてコテリと首を傾げてしまう。なんでこんなに緊張感漂ってるの?しかもなんか他のご主人様達も固唾を呑んで聞き耳を立ててる気がする・・・。みんなそんなに言ってもらいたい台詞あるのかなぁ?
『えぇ、ホールに出ている者であれば指名も可能ですよ。こちらに記入してありますように指名となりますと台詞の指定代プラスこちらの料金も追加になってはしまいますが・・・』
追加追加でなんだか申し訳なくなってしまってへにゃりと眉が下がる。
メニューを決めてくれたグループの子達曰く、台詞も指名も追加料金を取らないときっと恐ろしくキリがない事になるだろうからって。そんなものなんだなぁ、なんて思ってたけど、実際に説明するとやっぱりなんだかお金お金で申し訳ない気もしてきちゃった。
「俺らなんかの財布事情を心配してくれる氷姫まじで女神。払います!俺いくらでも払いますから!氷姫に台詞をお願いさせてください・・・っ!」
『えっと、僕でいいんですか?』
「はい!是非!お願いします!あの、本当にこんな金額でいいんっすか!?もっと払いますよ!?」
『へぁ?い、いえ、こちらの料金で大丈夫ですよ?』
「でも・・・氷姫に台詞をお願いするのにこんな端金で良い訳がなくないっすか!?」
「そうっすよ!こんなの頼み放題じゃねぇっすか!値上げしてもいいと思うんっすよ!!あ、チップとか!どうっすか!」
「チップ!チップ渡せるんすか!?アリっすか!?」
2人の勢いにびっくりして目がまん丸になっちゃう。高いとか値下げしろとか言われちゃうかと思ってたから、まさか値上げやチップを進言されるとは・・・!真剣にそう言ってくれる2人がなんだか面白くなっちゃって、思わず頬が緩んじゃった。
『ふふ・・・っ、ご主人様方、ご心配いただきありがとうございます。でもそれでしたらチップの代わりにたくさんフードやドリンクを頼んでお腹いっぱいになってくださいませ。ご主人様にご満足頂く事が僕の何よりの幸せでございます』
ニコニコしちゃったままそう言うと、ツンツンさんはゴツンと机に突っ伏し、マッシュさんは顔を両手で隠して天を仰いで、2人同時に何事かを呟いていた。
「「あ゛ー・・・てぇてぇー・・・」」
あれ?僕何か変な事言っちゃった?クールでって言われてたのに笑っちゃったのがダメだったのかな!?
ってちょっと焦ってアワアワしてたら、壁際に控えていた隆がコソッと親指を立ててグッジョブ!って口パクしてくれたから問題なかったみたい。よかったぁ・・・!
文化祭の開催が宣言されたと同時に外部からのお客様の入場も始まり、校舎内が一気に賑やかになった。Sクラスの喫茶店も生徒や外部のお客様で一気に満員になり、廊下に列ができ始めるくらい盛況でもうてんてこまい!
水瀬様は黒猫様なので無理して笑わずクールにしてもらってたら大丈夫です!って力強く言ってくれたコンセプト係の子達にありがたく乗っからせてもらって、ほぼ無表情でお客様をジッと見つめて返答をしてお給仕をするっていうのをひたすらこなしていく。
「すんません!ここ、小さく注釈がついてるセリフ付けれますっていうの、なんっすか?頼んだらメイドさんに何か言ってもらえるんすか?」
先程ご案内した桜華学園の制服を着たツンツンした金髪のご主人様とアッシュのマッシュ髪のご主人様のガタイのいい2人組に呼び止められて質問を受けてしまった。
ついに気付かれてしまった・・・!いつかは気付かれちゃうと思ってたけど思ったより早かったなぁ、なんて少し遠い目をしながらもご主人様のテーブルに近寄り説明を行う。
『ご主人様、ご質問ありがとうございます。こちらに記入してありますように追加料金をお支払いいただければ、お給仕の際メイド・執事どちらにでも台詞を指定して言ってもらう事が可能ですよ。ただしご注意頂きたいのが、フードやドリンクを何品頼んで頂いても1度のご来店につき指定できる台詞は1つだけになります。また、ご主人様に限ってそんな事は絶対にありえないとは思いますが、公序良俗に反する台詞やメイド・執事がNGを出すような台詞はご指定頂けませんのでご注意くださいませ』
するとすっごく瞳をキラキラさせながら目を見合わせた2人のご主人様はコクリと頷き合った。以心伝心って感じ。きっと仲良しさんなんだろうなぁ。ちょっとホッコリしちゃう。でもなんかこの2人見た事ある気がするんだよなぁ。誰だったっけ?
「あの・・・、台詞を言ってもらいたい人を指名することも出来るんっすか・・・?」
ゴクリ、と唾を飲んでそう言うツンツンさん。それを固唾を呑んで見守るマッシュさん。その緊張感が凄過ぎてコテリと首を傾げてしまう。なんでこんなに緊張感漂ってるの?しかもなんか他のご主人様達も固唾を呑んで聞き耳を立ててる気がする・・・。みんなそんなに言ってもらいたい台詞あるのかなぁ?
『えぇ、ホールに出ている者であれば指名も可能ですよ。こちらに記入してありますように指名となりますと台詞の指定代プラスこちらの料金も追加になってはしまいますが・・・』
追加追加でなんだか申し訳なくなってしまってへにゃりと眉が下がる。
メニューを決めてくれたグループの子達曰く、台詞も指名も追加料金を取らないときっと恐ろしくキリがない事になるだろうからって。そんなものなんだなぁ、なんて思ってたけど、実際に説明するとやっぱりなんだかお金お金で申し訳ない気もしてきちゃった。
「俺らなんかの財布事情を心配してくれる氷姫まじで女神。払います!俺いくらでも払いますから!氷姫に台詞をお願いさせてください・・・っ!」
『えっと、僕でいいんですか?』
「はい!是非!お願いします!あの、本当にこんな金額でいいんっすか!?もっと払いますよ!?」
『へぁ?い、いえ、こちらの料金で大丈夫ですよ?』
「でも・・・氷姫に台詞をお願いするのにこんな端金で良い訳がなくないっすか!?」
「そうっすよ!こんなの頼み放題じゃねぇっすか!値上げしてもいいと思うんっすよ!!あ、チップとか!どうっすか!」
「チップ!チップ渡せるんすか!?アリっすか!?」
2人の勢いにびっくりして目がまん丸になっちゃう。高いとか値下げしろとか言われちゃうかと思ってたから、まさか値上げやチップを進言されるとは・・・!真剣にそう言ってくれる2人がなんだか面白くなっちゃって、思わず頬が緩んじゃった。
『ふふ・・・っ、ご主人様方、ご心配いただきありがとうございます。でもそれでしたらチップの代わりにたくさんフードやドリンクを頼んでお腹いっぱいになってくださいませ。ご主人様にご満足頂く事が僕の何よりの幸せでございます』
ニコニコしちゃったままそう言うと、ツンツンさんはゴツンと机に突っ伏し、マッシュさんは顔を両手で隠して天を仰いで、2人同時に何事かを呟いていた。
「「あ゛ー・・・てぇてぇー・・・」」
あれ?僕何か変な事言っちゃった?クールでって言われてたのに笑っちゃったのがダメだったのかな!?
ってちょっと焦ってアワアワしてたら、壁際に控えていた隆がコソッと親指を立ててグッジョブ!って口パクしてくれたから問題なかったみたい。よかったぁ・・・!
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