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【第二章】 「腹黒王子に逃げた俺、逃げきれませんでした」
【あとがき】
しおりを挟む「腹黒王子と俺が″擬装カップル″を演じることになりました」
をお読みいただきありがとうございます。
Y(ワイ)と申します。
さて早速、二章で変化したキャラクターの関係性ですが、
●根津 美咲(ねず みさき)
学園の王子様天瀬晴人の″恋人″になった。
世話をされることは許容しつつ、自分の意見は言えるように成長した。
距離感がバグっていることは改善されないが、美咲自身がもう近過ぎる距離感に対して″心地いい″と感じているので手遅れかもしれない。
●天瀬 晴人(あませ はると)
美咲を一度失って壊れてしまった王子様系イケメン。と見せかけてやっぱり本性は外面最強のサイコホラー人物から変わらなかった。
言葉で人を縛り、コントロールするのがとても得意。
美咲を手に入れてご満悦。
美咲にちょっかいを出した新聞部員にはちょっとお怒り。
●立宮 凪(たちみや なぎ)
美咲の受け皿になった常識人。
幼馴染として晴人への情もありつつ、美咲が本当に晴人から離れたいなら物理的に晴人を″締めよう″と思っていた。
見守っているうちに美咲自身、複雑な感情を抱えていることに気付き相談に乗る。
要の部屋に美咲が寝泊まりしているときは、正直嫉妬で気が気じゃなかった。
●護堂 要(ごどうかなめ)
容姿端麗•文武両道な超人俺様生徒会長。ではなく努力で今の立ち位置を勝ち取った苦労人。
晴人の歪んだ価値観を修正できる唯一の人物でもある。
ただし美咲を守るために″正しい行動″はするものの、情に深く晴人を最後まで切り捨てられない一面もある。
最終的に晴人と美咲が両想いになって安堵するものの、本当に大丈夫か?と安心しきれない日々を過ごしている。
●新聞部員
飄々と美咲に″別の道″を常に提示して美咲の動向を娯楽にしていた。が、それが晴人の怒りを買った。
憔悴している晴人の前でわざと澪と一緒に帰ったり、煽ったのが良くなかったのかもしれない。
表面化した澪の執着に応えるのか、澪の想定どおり逃げ回るのか、どちらにしてもこれまでの″ツケ″を支払うことになる。
がんばれ。
●針崎 澪(はりさきみお)
新聞部員の″擬装カップル″だった同室者兼親友。
晴人から煽られた時も新聞部員を信じたい気持ちがあったが、その後の彼の反応で気持ちが決壊した。
晴人よりも恋愛に対して臆病で、「恋愛のいざこざに巻き込まれたくないなら、俺と擬装カップルになろうよ」と新聞部員から持ち掛けられて応じてしまった。
その後も彼の好みの距離感を保ってきたが、もうそれを維持するつもりはない。
以上のようなキャラ紹介になります。
サブカップルが増えましたね。
機会があればサブカップル達のスピンオフを書きたいです。
特に澪×新聞部員の″自業自得″から始まる新聞部員の転落は、私の性癖なので、、、
書くときは相当″かわいそう″なことになりそうですが、まあ…頑張ってもらいましょう。
第二章も楽しく書かせてもらいました。
次は最終章です。
青春×BLのテーマに添えているのか、ハラハラしながらこの後もお付き合いいただけると嬉しいです。
″弱く振る舞う武器″を手に入れた晴人はどうするのか、
晴人を好きだと自覚した美咲はどこまで赦すのか、
最終章へつづきます。
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