【R18】″推し″に幸せになってほしいだけなのに。(最強の推し×死に戻りモブ)

Y(ワイ)

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【2周目】嫌われ者のモブ、実は最強の“推し”から溺愛執着されてました。

13



『3』

『2』

『1』










「……ねぇ、リセ。
 私は……、君が周りを避けているくせに、
 誰よりみんなを守ろうとしていること、
 ちゃんと分かっているよ。
 だから…たまにはみんなを信用して託してみてくれないかな」


死に戻り時に聞こえる機械音声がカウントダウンをしているのに、気が付かなかった。
もう聞こえる筈のない彼の声が聞こえ、ハッとする。
傷ひとつない優しい顔をしたフレックスは困ったように眉を下げて私を覗き込んでいた。

「……あ……」


巻き戻った、ということは、私は死んだのか。
彼の足手纏いになって、彼を死なせて、その挙句仇も討てずに死んだのか。


「……リセ、私の言うことに、納得できるかい?」

彼が、生きている。
いつもの穏やかな声色で、無理を言わず諭してくれる。
なんで、三回目のフレックスは私の行動を知っていたの。そんなに分かりやすかった?彼に除名されたことを批判なんてしたから?
彼を勘付かせたりしなければ、
私のせいで彼が死ぬことは、なかったのに。


私を諭す彼への返答は、決まっている。
今度こそ完璧に偽装して、作戦なんて悟られないように。

「わかり、ました。」

納得なんて出来てなくても、隊長の方針を受け入れたような顔をして、渋々引き下がるふりをする彼女は、中々の名女優だったろう。
誰より自分の顔色も表情も知り尽くした唯一の家族を欺くため、声色と表情、眉の一つの動きまで計算したつもりだった。
私がすぐに引き下がってもそれで上手くいったと油断する彼ではないだろうと、彼が思い描く″承諾した姿″を最大限再現したつもりでいた。
そのつもりだった、



「———嘘だね」


シンと、
地を這うようなどす黒い声が、聞こえた。


「え……」


彼から聞いたことのない、声色。
いや、聞いたことは、ある気がする。
そう、あれは、″前回″で家を出て行こうとしたときの彼が私の腕を掴んだ時の……、

血管の浮き出た太い腕があの時と同じように自分の腕を掴んで、何故か強烈な既視感を覚える。
顔を上げた瞬間、目にした彼の瞳は、
太陽を無くしたように真っ暗に沈んでいた。


「よくもまあ、そんな堂々と俺に嘘をつけるもんだ
 驚いたよ、リセ。
 君に何度も何度も何度も裏切られてなかったら、
 また、俺は騙されていたかもしれない」



カチリと、奥歯が音を鳴らす。
何に恐怖しているか分からないのに、奥歯を震えて喉がひしゃげた。

表情が抜け落ちた彼から手が迫り、
大きな手のひらが片手で視界を覆い隠す。



「———お願いだ。いい子だから、
 私のいうことをきいてくれ」


泣くのを堪えたような重苦しい声で彼がそう言うのを、
胸が詰まる想いで、聞いていた。


「は、い………」


言葉が出ず、漸く絞り出した声は不自然に霞んで廊下に響いた。
シンと、空気が静まり返る。

魔術師が行き交う棟の廊下だというのに、ここだけが世界から切り離されたように音のない時間が二人に流れた。
空気を割いたのは、穏やかな笑い声。
手のひらに覆われ見えない視界の中、『ふふ』と聞き慣れた彼の笑い声に彼女は″今度は気付かれなかった″と安堵した。
安堵して、しまった。





「——また、嘘だ。君は俺の言うことなんて何一つ聞きはしないし、今だって俺が手を離したら、勝手に魔獣討伐に出て行こうとしてるんだろ。」


ゆらゆらと、波に揺られる小舟のように彼の声が抑揚する。


「そんなに、私たちは信用出来ないかい?これでも、私は君のお願いはなるべくきいてきたつもりだよ。魔術師になりたいという君の願望も叶えた。師として、家族として君を大切に育ててきたつもりだ。……でも、君は俺のいうことを一度だってちゃんときいてくれたことはなかったね。」


こちらを責める言葉なのに独り言のようにぽつぽつと話す彼の声は、なんだか不安定で落ち着かない。


「君が心配だから、無茶な真似をしないでくれとお願いした。
 魔力が多くはない君だから、自分の力量を踏まえた魔術の使い方をしてくれと私は頼んだ。
 非力な君は魔術があっても肉弾戦になれば勝ち目はないから、魔獣に近づきすぎるなと教えた。
 でも、
 君は、
 魔力枯渇寸前まで馬鹿みたいに無茶をして、自分の範疇を超えた魔獣を引き受けて一人で戦って、それで何度医務室へ運ばれたかなんて、君は覚えてさえないんだろうね」


「———だから、もう″お願い″はやめるよ」


彼がそう言った瞬間、全身の力が抜けてへたりと彼の腕に引かれるがまま抱き止められた。
視界が晴れ彼の表情が見えた瞬間、執着を露見させ″男の顔″をした彼と目が合い、ギクリと動きもしない身体が硬直した。そしてそのまま、視界の端から帷が降りてくる。

…あ、これ、駄目だ。
意識が暗転したら、″終わり″な気がする。
何が終わりかは分からないけど、でも彼のこの表情を、私は確かに見たことがある。


「君が私たちを信頼しないように、私も君の言葉をもう、信用しない。大人しく待っていることが出来ないなら、待つことしか出来ないように私がしてあげる」


今身体が動かない感覚も、
急激に眠気が迫ってくるのも、
意識が勝手に途切れようとしているのも、
全て、彼が私の身体を魔力で操作しているから。

人間の身体に魔術で干渉することは犯罪だと、私に教えたのはフレックスなのに。
———ああ、そうだ。彼は前回もこんなふうに、犯罪を冒したんだ。


「フレ、…ックス………」

「おやすみ、リセ。今度は、もうあそこには行けないよ。」



目の前が真っ黒に塗りつぶされていく、
何故フレックスは、私がどこに行くか分かっているような口ぶりをしているんだろう。
いや、そんなことより……
なんで、私、今回は上手く立ち回ったはずなのに……、

意識が途切れる直前、彼の悲しそうな目と視線が合った気がした。





——————





フレックスは、瞼を閉じたリセを抱え一度家に戻った。
彼女の図太さはよく分かっている。
自分の魔術の効果が切れ、目を覚ました彼女がどうするかも。

(遠征に出れば数日は帰れない)

その間、繊細な人間の身体に魔術で干渉し続けるなんて真似はいくら高度な技量があるフレックスといえど不可能だった。
彼女の魔術回路を焼き切ってしまえばもう魔術は使えないだろうが、身体を害するようなことは出来ない。
閉じ込めるだけなら、防護壁をこの家に逆張りすれば、彼女を出られなくは出来るだろう。
しかしそれも彼女が防護壁を壊すまで。
一点だけに集中すれば高密度な魔術も扱える子だ、俺の防護壁を壊し脱出するのも容易いだろう。
早い話、″魔術を扱える状態″でなければ、彼女は出られない。


(本当は、こんな方法は取りたくなかったけど)

(ごめんね、リセ)

(でも、君も悪いんだよ)



ベッドに寝かした彼女の手足に拘束具をつけ、
眠りから目を覚まさない彼女の衣服を脱がした。

初めての行為で彼女が痛い思いをしないように、誘痒剤の入った粘液を手につけ、彼女の秘部に触れる。
まだ誰にも触らせたことのないそこはピッタリと割れ目を閉じ、荒らされることを知らない彼女はすうすうと寝息をたてていた。
″前回″のリセを、思い出す。
私に身体を開かれ困惑しながら、健気に快感を受け止め泣きじゃくっていた彼女。
何度も絶頂して、意識の混濁したかわいい顔で私を見て″好き″と言った、とろけた声。
君の気持ちは、″今回″も変わらないのだろうか。


「もう、行かないと」


明後日からの遠征に向けて、今日はすべきことを整理しておかなくてはいけない。
任務に来ない彼女を特務部隊の彼らは不審に思うかもしれないが、まあ、大丈夫だろう。
彼女が任務に来なくても、″除名されたショックで塞ぎ込んでいる″と彼らが勘違いしてしまうことは、もう見て知っている。

意識のない彼女に愛を語り、
抵抗のない膣に道具を埋めた。
途中ぷつりと処女膜が破れる感覚がしたが、
押し込めばリセのそこは大人しく道具を受け入れて、
長い凸部物が埋まった道具の先端が、クリトリスを覆うようにピッタリ股に吸い付いた。
その状態で電源を入れ、道具が抜けないように彼女の腰から道具にかけてガムテープでくるっと一周させ貼り付ける。
あ、陰毛…、剥がすときに痛めるかもしれないな。

まあそのときには、痛みさえわからないように
私が君のあたまを、こわしてあげよう。




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