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【第二章】
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※ご注意※
このパートにはユリウスがレティシアの口に指を突っ込んで嘔吐させる描写が含まれます。
苦手な方はご注意ください。
—————————
鉄錆びた扉が、鈍く軋む音を立てて開いた。
地下牢の薄闇に、わずかに光が差し込む。誰かの足音が近づき、扉の影が揺れた。
「……ッ!!」
怒声と共に、男の悲鳴が上がる。
鈍い衝突音、肉が叩かれるような音。
わたくしは、目を見開いたまま声も出せず、その光景をただ見つめていた。
床に叩きつけられる音と、誰かが殴られる音が、交互に鳴っている。
誰かが、誰かを壊そうとしていた。
「ゆ、ひ……う、しゅ……しゃま……?」
猿轡を噛まされた口から、声が漏れる。
それは自分の声であって、自分のものではないような、ひどく遠い響きだった。
身体が火照っている。熱がある? いいえ――それだけではない。
(……からだが、……熱い……)
彼の姿が、視界に入るたび、何かが沸き立つ。
わたくしの肌が、焦げるように彼を求めていた。
焦点の合わない目で、それでも必死に彼を見つめた。
馬乗りになって男を殴りつけているのは、間違いなくユリウス殿下だった。
普段の彼からは想像もつかない姿で、
男の髪を掴み無慈悲に床に叩きつけている。
怒りに身を任せた、恐ろしい鬼?
いいえ、私を助けてくれる、優しい王子様よ。
理性を失ったその姿が、どうしようもなく美しく見えて――
(……どうして。……ごめんなさい、
貴方に……そんな顔をさせて……)
胸の奥がずきずきと痛む。
理性の刃がわたくしの中で溶け、やわらかな感情が滲み出してくる。
そこへ、憲兵たちの重い靴音が続き、ガチャガチャと鎧の音がした。
「ユリウス殿下、下がってください!」
男の身体が引き剥がされ、荒い呼吸と共に場の熱が引いていく。
床に血の跡が残る中、ユリウス様がゆっくりとわたくしの方へ向かってくる。
「……レティシア」
その低く呼ぶ声に、心臓が跳ねた。
(――レティシア?)
(呼ばれた? 私……?)
足元をふらつかせながらも彼はまっすぐにこちらへ歩み、膝をつき、わたくしに触れた。
拘束を解く指先が震えている。
猿轡が外され、ようやく呼吸が自由になったはずなのに、逆に息が詰まる。
「ぁ……ぅ……」
声にならない吐息だけが漏れる。
抱き上げられた身体が、彼の胸元に触れるたび、火照りがひどくなる。
その温もりに包まれているのが、苦しくて、なのに心地よくて。
(……どうして、こんなに……)
喉が渇いている。瞳が潤む。
彼の手が、熱い。
まるで、触れられた場所からわたくしの身体が溶けていくようで――
「……ゆり、うす……」
震える指が、彼の衣を掴む。
(いや……だめ。……だめですわ。そんな顔……そんな……)
(わたくし、きっと今、とても醜い顔をしている……)
(なのに、あなたは、……そんな目で、私を見ないで……)
彼の腕の中で、思考が溺れていく。
理性の檻は破られ、熱と快感と、訳の分からない幸福感に身が包まれる。
(……これが、惚れ薬?)
(彼といることで、高まっていく?)
(……だったら、……ずっと、抱きしめていてほしい)
そう、願ってしまった瞬間――
ほんの少しだけ、自分が、自分でなくなる音がした。
***
レティシアの肌が、異様に熱を帯びていた。
汗ばんだ額に触れると、微かに震えている。
頬は火照り、瞳孔は開き、焦点が合っていない。
そして何より、僕の名を呼ぶその声が——甘すぎた。
勘違いをしそうになる。
彼女が私を頼っていると。
「……レティシア、レティシア!」
反射的に、俺は彼女を強く抱きしめる。
どこかが壊れてしまいそうで、どうにかして現実に引き戻したかった。
こんな状態になるまで、俺は……何をしていた?
なぜ彼女を、巻き込んでしまった。
彼女の指が俺の胸元を掴む。
熱に浮かされたその仕草が、狂おしいほどに痛ましい。
愛しさと、怒りと、悔しさが、ぐちゃぐちゃに絡み合って、思考が定まらない。
「大丈夫だ、もう大丈夫だから」
声をかけながら、レティシアの身体を軽く揺すった。
だが反応は鈍い。意識はあるはずだが、完全に支配されている。
これはただの毒じゃない。
あの時、婚約パーティーで俺が口にした毒に、酷似している。
(あの“甘い香り”……あの時の……)
思考が冷えていく。
冷静に、論理的に、彼女に何が起きているかを再確認する。
熱に浮かされ、潤んだ瞳
火照った頬
荒い呼吸
(最悪だ……)
「レティシア、吐かせるよ。いいね?」
「ぁ……う……?」
「辛いけど、我慢してくれ。」
今のレティシアは恐らく、言葉を理解出来ていない。
粗悪品の麻薬だ。
幻覚作用と興奮作用のトリップに惹き込まれて、戻れなくなっている。
「ぁえ? ぁ……??」
口に指を宛てがうと、すんなり彼女は口を開けた。
(こんな状態でも、理性は残っているのか…)
身体の自由が効かなくなっても、彼女の内側は壊れてない。
薄い舌は以前より熱く、呼吸も浅い。
私は無遠慮に喉まで指を伸ばして、何度も彼女に吐き戻させた。
水を飲まし、吐かせ、また水を飲ませて、吐かせる。
辛くて滲む涙を拭い、
震える身体を抱きしめ、無理矢理嘔吐させた。
何度も繰り返し、軍医が「もういいでしょう」と口にしたのは明け方近くだった。
憔悴した彼女を抱き抱え、屋敷への馬車に乗り込む。
(もう、レティシアには、関わらせたくない。)
あんなに傷ついた彼女を見たのは、初めてだった。
このパートにはユリウスがレティシアの口に指を突っ込んで嘔吐させる描写が含まれます。
苦手な方はご注意ください。
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鉄錆びた扉が、鈍く軋む音を立てて開いた。
地下牢の薄闇に、わずかに光が差し込む。誰かの足音が近づき、扉の影が揺れた。
「……ッ!!」
怒声と共に、男の悲鳴が上がる。
鈍い衝突音、肉が叩かれるような音。
わたくしは、目を見開いたまま声も出せず、その光景をただ見つめていた。
床に叩きつけられる音と、誰かが殴られる音が、交互に鳴っている。
誰かが、誰かを壊そうとしていた。
「ゆ、ひ……う、しゅ……しゃま……?」
猿轡を噛まされた口から、声が漏れる。
それは自分の声であって、自分のものではないような、ひどく遠い響きだった。
身体が火照っている。熱がある? いいえ――それだけではない。
(……からだが、……熱い……)
彼の姿が、視界に入るたび、何かが沸き立つ。
わたくしの肌が、焦げるように彼を求めていた。
焦点の合わない目で、それでも必死に彼を見つめた。
馬乗りになって男を殴りつけているのは、間違いなくユリウス殿下だった。
普段の彼からは想像もつかない姿で、
男の髪を掴み無慈悲に床に叩きつけている。
怒りに身を任せた、恐ろしい鬼?
いいえ、私を助けてくれる、優しい王子様よ。
理性を失ったその姿が、どうしようもなく美しく見えて――
(……どうして。……ごめんなさい、
貴方に……そんな顔をさせて……)
胸の奥がずきずきと痛む。
理性の刃がわたくしの中で溶け、やわらかな感情が滲み出してくる。
そこへ、憲兵たちの重い靴音が続き、ガチャガチャと鎧の音がした。
「ユリウス殿下、下がってください!」
男の身体が引き剥がされ、荒い呼吸と共に場の熱が引いていく。
床に血の跡が残る中、ユリウス様がゆっくりとわたくしの方へ向かってくる。
「……レティシア」
その低く呼ぶ声に、心臓が跳ねた。
(――レティシア?)
(呼ばれた? 私……?)
足元をふらつかせながらも彼はまっすぐにこちらへ歩み、膝をつき、わたくしに触れた。
拘束を解く指先が震えている。
猿轡が外され、ようやく呼吸が自由になったはずなのに、逆に息が詰まる。
「ぁ……ぅ……」
声にならない吐息だけが漏れる。
抱き上げられた身体が、彼の胸元に触れるたび、火照りがひどくなる。
その温もりに包まれているのが、苦しくて、なのに心地よくて。
(……どうして、こんなに……)
喉が渇いている。瞳が潤む。
彼の手が、熱い。
まるで、触れられた場所からわたくしの身体が溶けていくようで――
「……ゆり、うす……」
震える指が、彼の衣を掴む。
(いや……だめ。……だめですわ。そんな顔……そんな……)
(わたくし、きっと今、とても醜い顔をしている……)
(なのに、あなたは、……そんな目で、私を見ないで……)
彼の腕の中で、思考が溺れていく。
理性の檻は破られ、熱と快感と、訳の分からない幸福感に身が包まれる。
(……これが、惚れ薬?)
(彼といることで、高まっていく?)
(……だったら、……ずっと、抱きしめていてほしい)
そう、願ってしまった瞬間――
ほんの少しだけ、自分が、自分でなくなる音がした。
***
レティシアの肌が、異様に熱を帯びていた。
汗ばんだ額に触れると、微かに震えている。
頬は火照り、瞳孔は開き、焦点が合っていない。
そして何より、僕の名を呼ぶその声が——甘すぎた。
勘違いをしそうになる。
彼女が私を頼っていると。
「……レティシア、レティシア!」
反射的に、俺は彼女を強く抱きしめる。
どこかが壊れてしまいそうで、どうにかして現実に引き戻したかった。
こんな状態になるまで、俺は……何をしていた?
なぜ彼女を、巻き込んでしまった。
彼女の指が俺の胸元を掴む。
熱に浮かされたその仕草が、狂おしいほどに痛ましい。
愛しさと、怒りと、悔しさが、ぐちゃぐちゃに絡み合って、思考が定まらない。
「大丈夫だ、もう大丈夫だから」
声をかけながら、レティシアの身体を軽く揺すった。
だが反応は鈍い。意識はあるはずだが、完全に支配されている。
これはただの毒じゃない。
あの時、婚約パーティーで俺が口にした毒に、酷似している。
(あの“甘い香り”……あの時の……)
思考が冷えていく。
冷静に、論理的に、彼女に何が起きているかを再確認する。
熱に浮かされ、潤んだ瞳
火照った頬
荒い呼吸
(最悪だ……)
「レティシア、吐かせるよ。いいね?」
「ぁ……う……?」
「辛いけど、我慢してくれ。」
今のレティシアは恐らく、言葉を理解出来ていない。
粗悪品の麻薬だ。
幻覚作用と興奮作用のトリップに惹き込まれて、戻れなくなっている。
「ぁえ? ぁ……??」
口に指を宛てがうと、すんなり彼女は口を開けた。
(こんな状態でも、理性は残っているのか…)
身体の自由が効かなくなっても、彼女の内側は壊れてない。
薄い舌は以前より熱く、呼吸も浅い。
私は無遠慮に喉まで指を伸ばして、何度も彼女に吐き戻させた。
水を飲まし、吐かせ、また水を飲ませて、吐かせる。
辛くて滲む涙を拭い、
震える身体を抱きしめ、無理矢理嘔吐させた。
何度も繰り返し、軍医が「もういいでしょう」と口にしたのは明け方近くだった。
憔悴した彼女を抱き抱え、屋敷への馬車に乗り込む。
(もう、レティシアには、関わらせたくない。)
あんなに傷ついた彼女を見たのは、初めてだった。
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