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第3章
第12話 3度目の目覚め
しおりを挟む「んぅ~ん…」
頭がぼーっとする…掌で周りを弄る…地面。地面!?
ハッと覚醒と共に起き上がると
「動くな!!変な真似をしたら串刺しになると思え!!」
鼻先でキラリと光る鏃にピタリと動きを止めて槍を向ける相手の姿をゆっくり見据えると、長い耳に大きな瞳フワフワの体を覆うのは使い込まれた制服。
唾を飲み込んでから一言質問をした。
「シュガー殿に一言お礼を言いたいのですが。」
彼は明らかに動揺した様子で鏃の向きを額へと変えた。
「何を企んでか知らんが、シュガー殿はキサマなぞが会える方では無い!」
「そうですか、残念です。」
「無駄事はいい!さっさと立って歩け!」
腕を植物を編んで作った紐状の物で後ろ手に固定され、俺は槍を持つホーンラビットに連行された。
着いたのは木製の監獄で俺以外にも沢山のプレイヤーが閉じ込められている。
その中の一部屋へと入れられると、しっかりと牢のドアが閉められ、彼の姿は見えなくなってしまった。
「アンタで最後だな。よろしくな!つっても短い付き合いだがな。」
「え、あぁ。よろしく。」
「なんだよヘナチョコな返事だな!そういう奴は無性に腹がたつよなぁ?」
「……。」
「チッ!どいつもこいつも馬鹿ばっかりからよ!!」
牢には各3人ずつ収容されているようだ。
俺の部屋は
「ラーンチターイム!!なぁ!クソウサギ供!早く飯よこしやがれ!!」
この檻をガタガタさせてる奴と、牢の隅でずっとフードを被って黙っている奴、そして俺。
「やっと持ってきたか!!どうせ人参バッカの糞みたいなやつだろ?ほらな!!」
食事は定期的に運ばれてくるし、トイレの際は監視付きで連れ出してくれる。
外のジャングルよりはずっとマシな環境だな。
俺が来るよりも前に何部屋か埋まっていた。俺の後にも何人か運ばれてきたが、一時を過ぎると誰も運ばれて来なくなった。
なるほど、俺は死んだのか。いや、正確には死と同等の何かが起きた。
『タイムだ!分かるか?タイム!』
そうか!時間制限があるのか。
『出口はグランドツリーのテッペンにある。Aがそう言ったそうだぜ?』
制限時間以内にグランドツリーを登りきったら出られるって事なのか?
今はいったい何時だ?あとどれだけ残っている?
「やっぱいつ食べても不味いな!」
うるさい方は、一口食べるなり器を払い飛ばした。中身が飛び散り床が散々な状態になっている。
気づいたラビットが廊下の汚れを掃除し始めたので他の牢の奴らまで騒ぎ出した。
「きったねーな!ドブウサギにはお似合いだぜ!」
汚いのはどっちだ。
「雑巾、こっちにもくれるか?牢の中くらい自分で掃除するよ。」
「これはオレの仕事だ!馬鹿にしたければすれば良い!」
「そうか。俺と同じだな。」
「は?おかしな事をいう奴だなお前。」
「あぁ、よく言われる。俺はしたい事をするだけさ。他の奴がなんて言おうがな。」
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