君と一緒に生きていく

ゆあら

文字の大きさ
上 下
2 / 4
2章

どうにもいかない想い

しおりを挟む
 私が振られた話をしよう。
私は中学校1年の春、椿に振られているのだ。
幼なじみとして仲良くしてきたが、椿が中学に入ってから段々と人気が出てきた。確かにイケメンだとは思ってきたがここまで人気になるとは思っていなかった。
椿が人気になるにつれ、嫉妬心が芽生えたことに気づいたのはそう遅くはなかった。

親友の真紀にすら相談できない私は1個うえの姉、美月に相談した。
  
なつき「最近椿がモテてることに嫉妬?みたいなのがあるんだけど、なんだかわかんない。困ってるんだよね。」
と相談したら美月は驚いた顔をした。

美月「は?そんなん恋に決まってんじゃん笑
なにゆってんの~」
なつき「わ、私が椿に?あの椿に恋!?
そんなわけないじゃん」

美月「どうしても認めたくないみたいだねえ
まあ一応言っとくけどこれ恋だから」
そう言われてみれば恋以外に表す言葉が見つからない。
あぁ、私は間違った人に恋をしたみたいだ。
それからとゆうものの、椿は時々家に遊びに来ていた。
椿「美月さーん。今日お菓子作ってくれなかったんすか?」
そんな顔して自分の家のように家に上がってくる椿に、お姉ちゃんは容赦なく叩く。
美月「こらっ!お邪魔しますくらいゆわないと好きな子に振られちゃうよ~笑」
と言いながら私の顔を見てくる。

椿「そんな子いないっすよ笑」
と、戸惑う椿に違和感を覚えた。

なつき「まあいいじゃん。お姉ちゃんのかわりに、私がクッキー焼いたよ。食べる?」

すると椿は見るからに嬉しそうに
「食べる!たべる!」と子犬のように無邪気に笑っていた。

そんな顔を見て私はさっきの違和感を忘れてしまっていた。

それからとゆうものの椿は家に来なくなった。
学校でも、
なつき「椿~。今日お姉ちゃんがシフォンケーキ焼いてくれてるよー」といっても
「わりぃ、今日予定あんだわ。ごめん」
と断られた。
お姉ちゃんが作るお菓子食べなかったことなんてないのに。やっぱり最近の椿はおかしい。
家に帰ってお姉ちゃんに言ってみた。
「最近椿の様子がおかしいんだよねー。
お姉ちゃんの作ったお菓子も食べに来ないじゃん?ありえないよね。」
すると、お姉ちゃんは、
「もう飽きたんじゃない?お菓子なんて今どきどこにでも売ってるじゃん?売ってるやつのほうが美味しいもんね」と残念そうな顔をしていた。
あれ、この顔椿が前してた顔と同じ。
あれ、何か2人とも隠してる?
しおりを挟む

処理中です...