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50. だいすきだよ。ずっといっしょにいてね。
〈 かなと視点 〉
「奏音、おはよう」
かな、とってもびっくりしたの。
だって、あさ、おめめをあけたらあきちゃんがいて、かなに「おはよう」っていったから。
あきちゃん、どうしているの?
え? おとまりしたの?
ずっと、かなのとなりでねていたの?
しらなかった…。
でも、かな、うれしいよ?
だって、いつもあさおきたら、あきちゃんはいないんだもん。
きょうはいてくれたから、うれしい。
あきちゃんに「だっこして」っていったら、だっこしてパパのところにつれていってくれたの。
パパはおだいどころでごはんをつくってた。
パパに、
「あきちゃん、おとまりしたの?」
ってきいたら、
「そうだよ」
っていってわらって、かなのほっべに『おはよう』のちゅ~をしてくれたの。
それから、あきちゃんといっしょにおトイレにいって、おかおあらって、はみがきして、おきがえして…。
おへやにもどって、みんなであさごはん!
パパ、パパのつくるごはんはいつもおいしくて、かな、すきだけど、きょうはいつもよりおいしいね!
あきちゃんがいっしょだから!
『みんな』でたべるごはんはおいしいね!
あさごはんがおわったら、
パパがかなに
「お話があります。大事なお話だよ」
っていったの。
おはなし……。
かな、なんだかかなしくなって…。
だってパパ、
ずっとまえに「おはなししよう」っていって…。
それから……。
かな、おへんじできなくて……。
そしたら、あきちゃんがぎゅ~ってしてくれて、
「奏音、大丈夫だよ」
って、あたまをなでなでしてくれたから、パパに、
「いいよ」
っておへんじできたの。
ちょっとだけパパのおはなしきくのはこわかったけど、あきちゃんのおひざのうえできいたんだけどね…。
パパのおはなしね、とってもすてきなおはなしだったんだよ!
だって…!
「かな、あきちゃんがね、パパとかなとあきちゃんの3人で暮らそうって言ってくれたんだ。パパはそうしたいと思ってるんだけど、かなはどうしたい?」
ね?
すてきなおはなしでしょ?
もちろん、かなのこたえはきまってる!
「かなも、あきちゃんといっしょにくらしたい!」
そういったら、パパ、
「かな、多分お引越ししなくちゃいけなくて、もしかしたら保育園も変わらなきゃいけないんだ。お友達とバイバイする事になるかも知れないけど…」
って、ちょっとかなしそうなおかおをしたの。
でもね、パパ…。
「だいじょうぶ! おともだちとバイバイするのはちょびっとさみしいけど、あたらしいおともだち、つくるもん! かなは、パパとあきちゃんとずっといっしょがいいの! だから、だいじょうぶ!」
だよね。
パパがね、「おいで」っていったからパパのちかくにいったら、パパがぎゅ~ってかなをだきしめたの。
そしたらね、 あきちゃんがかなとパパをぎゅ~ってしたんだよ。
ちょっとくるしかったけど、うれしかった。
パパ、あきちゃん、だいすきだよ。
ずっといっしょにいてね!
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