神の気まぐれ転生

お肉だいすき

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学園編

story8

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そんなことを考えながらクラス分けが貼り出されていたので見たら、懸念が的中した。

そう。まさかのソフィアと一緒なのだ。

隣で超嬉しそうにしてるけど・・・・・


それで、僕達は2組だった。

これは実力で分けられたのではなく、純粋にクラスでの力の平均が同じくらいに成るようにされているのだ。


「ルナード同じクラスだね♪」


「ソウダネ」

本当にツライ・・・

そのあと、ソフィアにやっぱり赤い糸で繋がっているのなんのと聞かされながら教室に入っていき、担任の先生が入ってきたところでソフィアの戯言は終わった。


教室と言っても日本で言う大学の教室の様なものだし、席も自由なので必然的にソフィアが隣に居る。


担任の先生はヘルゼイ・ヒヤロというチャラい男だった。

胡散臭いしゃべり方に何気に顔だけは良いし、兎に角ウザい。


チャラ男による自慢話から始まりこの学校の事がやっと説明されて今、実技を受けるため格闘技場にいる。


「これから召喚魔法を行う。というよりこれは儀式の様なものだ。しっかり安全に注意して行ってくれたまえ。」

相変わらず胡散臭いしゃべり方だなぁ。

それより召喚魔法がやっとやれるんだ。

魔力を集めておこう。


深呼吸をし、お腹の下にあるモヤモヤしたものを上半身に上げて指先に回し、足の指先まで循環させて、体全体から掌に集める。

これで魔力循環は出来て何時でも召喚魔法を行える。


「ルナード次、私だから行ってくるね♪」

「うん。頑張ってね」

「頑張ってくる♪」

凄い可愛い笑顔で答えてくれた。
まあ俺があんな事言わなくてもソフィアなら絶対に成功するんだろうけどね・・・・・・

さて、ソフィア武器と獣魔どっちかな?


「我ソフィア・ザラードが望む。我が剣となり盾となるなら我が声に応え、我の望みを叶えたまえ!!」

ソフィアが召喚の呪文を唱え終わると、ソフィアの足下に蒼白く光っている魔方陣が現れ、次の瞬間純白の狼が現れた。

体高は三メートルくらいあり、体長は七メートルくらいあった。

そんな巨大な狼がソフィアを見ると匂いを嗅ぎ始め、最後は顔を舐めて頭をソフィアに擦り付けていた。

どうやらソフィアの召喚魔法は上手くいったみたいだ。


次はとうとう僕の番だ。

僕は指定の場所まで移動して呪文を唱え始めた。

「我ルナード・レスターが望む。我が剣となり盾となるなら我が声に応え、我の望みを叶えたまえ!!」


僕が呪文を唱え終わるとソフィアと同じ現象が起きて──





何の変化も無かった。




こんなのは前代未聞だ。この状況には、教師や生徒達もざわめいている。

勿論ソフィアもだ。


あぁ何となくだか何故かこうなるだろうとは思っていたが本当になるなんてな。


全く笑えない。

その日は実技が終わった後は獣魔や武器と親睦を深めるため帰宅となった。

因みに武器も人格はしっかりとある。


僕は寮の部屋に戻って横になりボーッとした。なん十分或いは何時間ボーッとしていただろう。

途端に目から頬を流れる水が出た。

そのあとベッドに潜り顔をうずくめてひたすら泣いた。

そっとしてくれたソフィアもこっちに駆け寄り優しく頭と背中を擦ってくれた。


僕は泣き疲れて寝てしまったらしい。

ソフィアがご飯の時に起こしてくれたが食欲が無いと言い断った。

ソフィアにお風呂は、入るんだと釘を打たれたので風呂に入って体を洗っているときにある違和感を覚えた。

右腕に見たこともない、黒い文字が刻まれていた。

そう、見たことも無いのに何故か読める。

「嫌な予感しかしねぇ・・!」
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感想 1

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みんなの感想(1件)

高天神田
2018.06.30 高天神田

面白い!学園生活どうなるか楽しみ!

2018.06.30 お肉だいすき

感想ありがとうございます。
これからも神の気まぐれ転生をよろしくお願いいたします。

解除

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