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二話目、マナブ奔走する

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そして、王国の王様が口を開いた
『マナブさん、国でも作る気なのかな?』
マナブ「へっ?」・・・全く身に覚えが無い
マナブ「そんな気は、ありません」

君の道場生なんだけど『マナブ組だ』って言って街で暴れている
文句あるかって暴れている
王国だけでなく帝国でも聖国でも暴れている
王国の王様、帝国の王様(帝王)、聖国の王様(教皇)が
マナブをにらんでいる。
王様「わざと、やっている?」
マナブ「知りませんでした、申し訳ございません
本気で謝罪する、マナブ」
王様「生徒の管理出来ている?」
青白い顔になるマナブ
・・・・まじか、そんなバカな、ことって
王様「どうやら、本当に知らないようだね。・・・・で、この落とし前、どうする?」
「今のところ、国家反逆罪なんだけど」
マナブ「親父が・・・勇者が、気づきあげた道場なんです、許して下さい」
王様「マナブさんはイサムさんが育てたもの、育てようとしたもの、わかっている?」
「・・・・平和は、そんなに簡単には作れないよ」
マナブ「俺は親父のあとを継ぎ、親父が育てたものを守りたいだけです」
王様「今回だけ、マナブくんの功績とイサムさんの顔を立てて罰金だけで許します。次は無いです」
「道場は、ちゃんと管理するように」
マナブ「はい、わかりました。ごめんなさい」
・・・・親父、ごめん、親父。・・・・俺、俺

急ぎ道場に戻り、今回の件を伝えた。
荒くれものは退部にする、荒くれものは俺に教えろ、俺が、自ら説教に行く

マナブが直接出向き、荒くれものを怒り、それでも刃向うものは退部にした
道場内から不満が・・・・・
あいつが大丈夫で、おれが退部って・・・どういうことなんだ

なかには、あいつ気に入らないからチクって退部に、してやろう・・・と、悪いことを考えるヤツ
道場内は荒れた

しかし、マナブに、その情報が伝わってくるまで時間がかかる
その遅さは、致命的だった
マナブは、荒くれものを排除した。これで、落ち着くと思っていた。

だが、会計士が道場の金をもって逃げた
・・・なぜだ、終わった・・・本気で、そう思った

親父が1番信頼していた会計士が逃げた
そういえば、先日、その会計士から不平を言われた
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