タナトス対サキュバス

九十九ひろひろ

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タナトス対サキュバス

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「ううぅぅぅぅ~~」
久しぶりに、落ちた感じだ、ヤバイ。
暗黒神が見える。

ベットから出れない、何もやる気がしない。
このまま朽ちて死ぬのか・・・・・・・・・・
誰か助けて、誰か助けて・・・・・・・・・・

さすがにヤバイと思って、スマホを手に取った。
「はい、デリヘルアクアです」
「いろはさん、お願いします」
「10分程度でお邪魔します」

『ピンポン』チャイムが鳴った。
なんとか玄関のドアを開けた。

「お久しぶり、元気だった。あんまり元気じゃなさそうね」
僕の顔をジロジロ見ながら、いろはさんは言った。
「さてと、風呂に行きますよ」
「はい、手を挙げて、服脱がしま~す」
僕はスッポンポンになる。
「シャワーかけま~す」
「綺麗にしますよ~。綺麗になりますよ~」
僕は立ったまま、泡まみれになっていく。

身体が綺麗になった。少しさっぱりした。
いろはさんはブルーシートをベットの上に引いた。
僕は裸のままブルーシートの上に寝る。

そしてプレイが始まった。
なすがまま、されるがまま、身も心もいろはさんに預ける。
頭のてっぺんから足の先まで、絶妙なマッサージを受けていく。
少しずつ、殻が溶けて元気になっていく自分を感じる。
僕の中のタナトスが消えていった。

「はぁ~、スッキリした。ありがとうございます」
「全く、ためすぎちゃダメよ。困った時にしか呼ばないんだから」
「この恩は絶対に返します。また、よろしくお願いします」

いろはさんは、笑顔で部屋を出て行った。
次のタナトスを倒すために。

明日の仕事の準備が終わったら、今日はもう寝よう。
「今回は、サキュバス神の圧倒的勝利だ、タナトス神はKO負け」

サキュバス神に祈りをささげ、深い眠りにつくのであった。
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