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第30話

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1週間のダンジョン出入り禁止を食らったので「万象」先生の精度を高めに暫く図書館で座学に励む事にする

一度見聞きした事は全て、「僕」が忘れても「万象予測」が脳内から記憶を引き出せるので、座学はとても有用である

そして図書館通い3日目、
………

飽 き た


鬼のように読みまくり辞書、図鑑各種、歴史書、神話、スキル研究書、医学書、格闘技解説書、等の有用性のある本の蔵書分5分の4程読破した

けど…もう、ゴールしてもいいよね?




思考放棄して図書館から出ると堺東駅へ

養父母に以前没収された「大人の飲料(仮名)」を購入、勿論あの時食べれなかった自分へのお土産も忘れない

そして、自宅…ではなく土井川ギルド横の倉庫部屋へ向かう
途中ファ〇マでジュースと炭酸水、氷、その他おつまみを購入してカクテルの準備も整える

部屋に到着して普段動かしていない冷蔵庫に電源を入れてジュース類を放り込み、お土産を開ける

倉庫部屋だから床に直置きだしグラス代わりに紙コップで味気ないが、それでも部屋に満ちるおつまみの匂いの暴力が僕の心を痺れさせる…はふ~ん(恍惚)

望んだ優雅さこそ無いけれど子供の頃から憧れていた、「大人の休日」が今ここにあるw



初めての1杯目は少なめのブ〇ンデーをロックで、つまみは蟹…と行きたかったが、カシューナッツにした
香りを楽しみつつ噛むと溶けるようなカシューナッツは心地よかった

2~4杯目は蟹を食べたかったので〇ォッカで、42度の品を水で割って氷を浮かべて飲む
ウォッ〇は蟹の味を殺さないからよく合う、とは養父と実父の受け売り…生前時々家族同士で飲んでた頃の記憶

5~7杯目はシングルモルトのス〇ッチで豚まんとシュークリームを食す
独特の苦みと香ばしさが肉の味を引き立てる。一方でシュークリームの甘味にも合うので満足出来た





気が付くと少し泣いていた…両親の事を思い出した辺りから、元彼女との約束を思い出したから



「いつか二人でお酒を飲もうね、そして酔っぱらってイチャイチャしようw」

もうその約束は…
そんなことを考えてたら涙が出てた
いい加減吹っ切らないとなぁ…



その後15杯位まで飲んだのは覚えてる…翌日の二日酔いはきつかった。
だが後悔はしていない、キリッ(`・ω・´)

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