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*16*通過の儀式
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それからしばらくして盆休みに入ると、宣告通り白澤は親戚のおばあさんの家に行ってしまった。それは東京じゃなくて、関西の方らしい。
一方僕の家はというと、陽介さんが来てくれていた。
盆休みになると、陽介さんは大学に通っていた時でさえ毎年うちを訪れてくれていたから。今の仕事は肉体労働だから大変みたいだし、お盆くらいはゆっくり休めたらいいんだけど。
陽介さんを囲み、うちの一家は夕食を取る。父さんは陽介さんが成人してからは一緒に酒を飲むのを楽しみにしている。
陽介さんは酒を一度も断ったことがなかった。帰りはいつも代行を使って帰る。僕も早くその輪に入りたい。
「陽介くん、仕事はずいぶん慣れただろう?」
父さんがいつもの銘柄のビールを陽介さんのグラスに注ぐ。シュワっと泡が弾けて美味しそうに見えるけど、苦いってことだけは聞き知っている。ブラックコーヒーでさえ美味しく飲めない僕には、まだ当分美味しくないんだろう。
「はい。でも、毎日仕事をこなすのがやっとですけど」
陽介さんは恐縮しながらそれを受けた。そうして、父さんから瓶を受け取ると、父さんに注いだ。僕と母さんはサイダーだ。四人、グラスを合わせて乾杯した。
「そうか、陽介くんなら職場でも頼りにされるだろうね」
「いえ、戸惑うばっかりで全然です」
なんて会話が続いている。母さんは一度席を立って料理を次々に運ぶ。僕もなんとなくそれを手伝う。でも、母さんはそれをやんわりと断った。
「いいのよ、基輝も座ってて」
そっと笑う。
……うん、わかっているよ。母さんも、父さんも、陽介さんも、心から楽しんでいるとは言えない。これはみんなのための通過の儀式。
料理を皿に盛りつける母さんが項垂れた、その背中が寂しい。
食事はいつもよりもずっと豪勢で、家族だけじゃない陽介さんっていうお客さんがいる。それでも暗い。
テツだけが空気を読めずにはしゃいでいて、その姿に僕もちょっとだけ救われる。
陽介さんはうちで酔っぱらったことはない。いつも背筋をピンと伸ばし、勧められるがままに飲み、箸を動かす。 他愛ない会話に思えても、陽介さんはとても神経を集中してそこにいる。そんな陽介さんに僕たちは申し訳ないような気持ちも沸くんだ。
それでも時間は過ぎていく。
「――じゃあ、そろそろ」
誰かがそう言い出すのを、それぞれが期待している。最初に口にしたのは陽介さんだった。夜の九時三十三分。
「ああ。今日はありがとう、陽介くん」
「今、代行に電話するわね」
そう言った母さんに、陽介さんは大きな手の平にすっぽりと収まったスマホを見せる。
「大丈夫です、番号入れてありますから」
リビングから出て、廊下で陽介さんは電話をする。手短で、すぐに終えた。
「すぐ回してもらえるそうなんで。今日はありがとうございました。ごちそうさまです」
「大したもてなしもできなくてすまないね」
「とんでもないです。じゃあ、酔い覚ましに外で待って、そのまま帰ります。お邪魔しました」
長身を九十度に折り曲げて、陽介さんは綺麗にお辞儀をした。
陽介さんについて僕も外へ出る。まだまだ外は暑くて、秋にはほど遠い感じがする。玄関の明かりに蚊と蛾が集まっていた。昼間は見えにくい玄関先の蜘蛛の巣が、暗がりにぼんやりとした光の中でよく見える。
そんな中、陽介さんは僕に顔を向けた。
「基輝は今、十七歳だよな?」
「うん。来年で十八だよ」
「そっか……」
早いもんだなって陽介さんは言いたかったんだと思う。僕が十八になった時、陽介さんは何を言うんだろうね。
思えば、陽介さんとも白澤のことがなかったらこんなに頻繁に顔を合わせたりはしなかったんじゃないかな。あの時ばったり会ったのだって半年振りだった。昔は毎日のように顔を合わせていたけれど、昔と今じゃ何もかも同じじゃないから。
そう思うと、白澤の存在が僕に与えた影響はとても大きいんだって思えた。
「ねえ陽介さん。陽介さんって好きな人いるの?」
そんなことを不意に訊ねてみたくなった。それは僕自身に好きな人がいて、興味を持ったからに他ならない。
陽介さんはカッコいいし頼りになるから、陽介さんのことを好きな女の人は多いと思う。でも、陽介さん自身が好きになる人はどんな人なんだか、正直に言ってしまうとそこがわからない。
陽介さんはすごくびっくりしたみたいだ。目を何度も瞬かせる。
「どうした? 急だな」
急かもしれないけど、知りたかった。陽介さんは今、幸せなんだろうかって。
「うん、どうなのかなって思ったんだ。陽介さん昔から人気あったし、彼女の一人二人くらいいてもおかしくないから」
「一人も二人もいないからな」
なんて言って笑っている。
興味津々で見上げる僕の頭の上に、陽介さんは大きな手を乗せた。陽介さんがこういうことをするのも懐かしい。
「いないよ、そういうのは」
「いないの? 意外だな」
本当に意外。これって、陽介さんにその気がないからじゃないかな。今はまだ仕事で手一杯だとか、色々――
陽介さんは困ったように苦笑した。
「そういう普通、俺には合わないから」
合わない。
違う、合わないんじゃない。陽介さんは普通の幸せを手にするのがつらいんだ。
そういうのはもういいのに。
もどかしい気持ちが僕の手を動かして、僕は陽介さんのシャツを皺になるほど握りしめた。
「そんなことないよ、陽介さん。陽介さんは幸せにならなくちゃ」
そんな僕の頭を、陽介さんは小さい子にするようにして撫で続けた。
「そうだな、基輝の次くらいにな」
すぐにそういうことを言う。僕がまた口を開こうとした時に、到着した代行車のテールライトが僕たちを赤く照らす。
その時の陽介さんのほっとした表情に、僕はもう何も言えなかった。
●
お盆を越え、気づけば夏休みはあっという間だった。後半はあんまり白澤と会うこともなく、お互いに何かと忙しいままだったんだ。
新学期になって、それから何日か過ぎた頃、僕はようやく、いつもと何かが違うことに気づき始めた。
クラスの中にいて、常に誰かしらの視線が刺さる。僕には特別な何かをしたっていう認識はない。だから僕が注目されてしまうなら、白澤と一緒に歩いているところを見た誰かがそれを吹聴したってことなんじゃないかな。
僕みたいなのは白澤の隣にいるには不釣り合いだって言われているのかもしれない。自分でもバランスは悪いと思うんだけれど。
みんな、それでも声はかけてこない。興味深く僕を観察しているみたいに思えて居心地がいいとは言えなかった。教室では無心なんじゃないかと思う白澤も、なんとなくこの空気を感じているのか、僕に時々目を向けた。
そんな中でもいつもと変わりないのは智哉だ。僕にはそれが何より嬉しかった。
「基輝、割と噂になってるみたいだな」
「……噂って、白澤のこと?」
それしかない。
智哉はうなずいた。そうして、僕の頭を軽く小突く。
「まあ、白澤の隠れファンには目の敵にされるかもしれないけど、堂々としてろよ」
目の敵か。僕はあんまり敵らしきものを作ってこなかったつもりだけど、恨まれる時は恨まれるんだな。
でも、それが嫌だから白澤と距離を置こうとか、そういう発想はない。だから、まあ、そうなったらその時に対処していこう。
……って、別に付き合っているわけでもないのに。
冷静に考えるとそうなんだよ。僕と白澤は、他のクラスメイトに比べたら仲がいいって程度なんだから。
だけど、付き合ってとはまだまだ言える気がしない。
休み時間のチャイムが鳴る。席替えをして席が離れていた中川が後ろの方になった僕の机の横を通りかかる。その時、ぽつりとひと言――
「どうして言ってくれなかったの?」
いつもよりもずっと低い、ひそめたような声。
その言葉の意味が僕にはよくわからなかったけど、中川が精一杯感情を押し殺していることだけは伝わった。
もしかして、白澤と夏祭に行くつもりだったってことを直接言ってほしかったのかな。
でも、あの時はまだはっきりしてなかった。僕が誰と一緒でも、中川と行かないことに変わりはない。それでも、その相手が白澤だと嫌だって言うのかな。
僕は結局、何も答えずに中川をやりすごした。その後の授業の内容は頭に入らず、テスト前にはまた白澤のお世話になってしまうかもしれない。
前から四番目。教室のほぼ中央になった白澤の背中を僕は授業中、じっと見つめていた。
一方僕の家はというと、陽介さんが来てくれていた。
盆休みになると、陽介さんは大学に通っていた時でさえ毎年うちを訪れてくれていたから。今の仕事は肉体労働だから大変みたいだし、お盆くらいはゆっくり休めたらいいんだけど。
陽介さんを囲み、うちの一家は夕食を取る。父さんは陽介さんが成人してからは一緒に酒を飲むのを楽しみにしている。
陽介さんは酒を一度も断ったことがなかった。帰りはいつも代行を使って帰る。僕も早くその輪に入りたい。
「陽介くん、仕事はずいぶん慣れただろう?」
父さんがいつもの銘柄のビールを陽介さんのグラスに注ぐ。シュワっと泡が弾けて美味しそうに見えるけど、苦いってことだけは聞き知っている。ブラックコーヒーでさえ美味しく飲めない僕には、まだ当分美味しくないんだろう。
「はい。でも、毎日仕事をこなすのがやっとですけど」
陽介さんは恐縮しながらそれを受けた。そうして、父さんから瓶を受け取ると、父さんに注いだ。僕と母さんはサイダーだ。四人、グラスを合わせて乾杯した。
「そうか、陽介くんなら職場でも頼りにされるだろうね」
「いえ、戸惑うばっかりで全然です」
なんて会話が続いている。母さんは一度席を立って料理を次々に運ぶ。僕もなんとなくそれを手伝う。でも、母さんはそれをやんわりと断った。
「いいのよ、基輝も座ってて」
そっと笑う。
……うん、わかっているよ。母さんも、父さんも、陽介さんも、心から楽しんでいるとは言えない。これはみんなのための通過の儀式。
料理を皿に盛りつける母さんが項垂れた、その背中が寂しい。
食事はいつもよりもずっと豪勢で、家族だけじゃない陽介さんっていうお客さんがいる。それでも暗い。
テツだけが空気を読めずにはしゃいでいて、その姿に僕もちょっとだけ救われる。
陽介さんはうちで酔っぱらったことはない。いつも背筋をピンと伸ばし、勧められるがままに飲み、箸を動かす。 他愛ない会話に思えても、陽介さんはとても神経を集中してそこにいる。そんな陽介さんに僕たちは申し訳ないような気持ちも沸くんだ。
それでも時間は過ぎていく。
「――じゃあ、そろそろ」
誰かがそう言い出すのを、それぞれが期待している。最初に口にしたのは陽介さんだった。夜の九時三十三分。
「ああ。今日はありがとう、陽介くん」
「今、代行に電話するわね」
そう言った母さんに、陽介さんは大きな手の平にすっぽりと収まったスマホを見せる。
「大丈夫です、番号入れてありますから」
リビングから出て、廊下で陽介さんは電話をする。手短で、すぐに終えた。
「すぐ回してもらえるそうなんで。今日はありがとうございました。ごちそうさまです」
「大したもてなしもできなくてすまないね」
「とんでもないです。じゃあ、酔い覚ましに外で待って、そのまま帰ります。お邪魔しました」
長身を九十度に折り曲げて、陽介さんは綺麗にお辞儀をした。
陽介さんについて僕も外へ出る。まだまだ外は暑くて、秋にはほど遠い感じがする。玄関の明かりに蚊と蛾が集まっていた。昼間は見えにくい玄関先の蜘蛛の巣が、暗がりにぼんやりとした光の中でよく見える。
そんな中、陽介さんは僕に顔を向けた。
「基輝は今、十七歳だよな?」
「うん。来年で十八だよ」
「そっか……」
早いもんだなって陽介さんは言いたかったんだと思う。僕が十八になった時、陽介さんは何を言うんだろうね。
思えば、陽介さんとも白澤のことがなかったらこんなに頻繁に顔を合わせたりはしなかったんじゃないかな。あの時ばったり会ったのだって半年振りだった。昔は毎日のように顔を合わせていたけれど、昔と今じゃ何もかも同じじゃないから。
そう思うと、白澤の存在が僕に与えた影響はとても大きいんだって思えた。
「ねえ陽介さん。陽介さんって好きな人いるの?」
そんなことを不意に訊ねてみたくなった。それは僕自身に好きな人がいて、興味を持ったからに他ならない。
陽介さんはカッコいいし頼りになるから、陽介さんのことを好きな女の人は多いと思う。でも、陽介さん自身が好きになる人はどんな人なんだか、正直に言ってしまうとそこがわからない。
陽介さんはすごくびっくりしたみたいだ。目を何度も瞬かせる。
「どうした? 急だな」
急かもしれないけど、知りたかった。陽介さんは今、幸せなんだろうかって。
「うん、どうなのかなって思ったんだ。陽介さん昔から人気あったし、彼女の一人二人くらいいてもおかしくないから」
「一人も二人もいないからな」
なんて言って笑っている。
興味津々で見上げる僕の頭の上に、陽介さんは大きな手を乗せた。陽介さんがこういうことをするのも懐かしい。
「いないよ、そういうのは」
「いないの? 意外だな」
本当に意外。これって、陽介さんにその気がないからじゃないかな。今はまだ仕事で手一杯だとか、色々――
陽介さんは困ったように苦笑した。
「そういう普通、俺には合わないから」
合わない。
違う、合わないんじゃない。陽介さんは普通の幸せを手にするのがつらいんだ。
そういうのはもういいのに。
もどかしい気持ちが僕の手を動かして、僕は陽介さんのシャツを皺になるほど握りしめた。
「そんなことないよ、陽介さん。陽介さんは幸せにならなくちゃ」
そんな僕の頭を、陽介さんは小さい子にするようにして撫で続けた。
「そうだな、基輝の次くらいにな」
すぐにそういうことを言う。僕がまた口を開こうとした時に、到着した代行車のテールライトが僕たちを赤く照らす。
その時の陽介さんのほっとした表情に、僕はもう何も言えなかった。
●
お盆を越え、気づけば夏休みはあっという間だった。後半はあんまり白澤と会うこともなく、お互いに何かと忙しいままだったんだ。
新学期になって、それから何日か過ぎた頃、僕はようやく、いつもと何かが違うことに気づき始めた。
クラスの中にいて、常に誰かしらの視線が刺さる。僕には特別な何かをしたっていう認識はない。だから僕が注目されてしまうなら、白澤と一緒に歩いているところを見た誰かがそれを吹聴したってことなんじゃないかな。
僕みたいなのは白澤の隣にいるには不釣り合いだって言われているのかもしれない。自分でもバランスは悪いと思うんだけれど。
みんな、それでも声はかけてこない。興味深く僕を観察しているみたいに思えて居心地がいいとは言えなかった。教室では無心なんじゃないかと思う白澤も、なんとなくこの空気を感じているのか、僕に時々目を向けた。
そんな中でもいつもと変わりないのは智哉だ。僕にはそれが何より嬉しかった。
「基輝、割と噂になってるみたいだな」
「……噂って、白澤のこと?」
それしかない。
智哉はうなずいた。そうして、僕の頭を軽く小突く。
「まあ、白澤の隠れファンには目の敵にされるかもしれないけど、堂々としてろよ」
目の敵か。僕はあんまり敵らしきものを作ってこなかったつもりだけど、恨まれる時は恨まれるんだな。
でも、それが嫌だから白澤と距離を置こうとか、そういう発想はない。だから、まあ、そうなったらその時に対処していこう。
……って、別に付き合っているわけでもないのに。
冷静に考えるとそうなんだよ。僕と白澤は、他のクラスメイトに比べたら仲がいいって程度なんだから。
だけど、付き合ってとはまだまだ言える気がしない。
休み時間のチャイムが鳴る。席替えをして席が離れていた中川が後ろの方になった僕の机の横を通りかかる。その時、ぽつりとひと言――
「どうして言ってくれなかったの?」
いつもよりもずっと低い、ひそめたような声。
その言葉の意味が僕にはよくわからなかったけど、中川が精一杯感情を押し殺していることだけは伝わった。
もしかして、白澤と夏祭に行くつもりだったってことを直接言ってほしかったのかな。
でも、あの時はまだはっきりしてなかった。僕が誰と一緒でも、中川と行かないことに変わりはない。それでも、その相手が白澤だと嫌だって言うのかな。
僕は結局、何も答えずに中川をやりすごした。その後の授業の内容は頭に入らず、テスト前にはまた白澤のお世話になってしまうかもしれない。
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