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6◆さすらいのマサオ
◆1
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僕のもとに、ヨモギ猫のトラさん、ノルウェージャンフォレストキャットのチキ、ハチワレ猫のハチさん、三毛猫のモカの四匹が集まった。
そんな頃、猫カフェのリフォーム工事が完了した。まだテーブルなんかはまったく入れていない状態なんだけど、僕は一度そこへ皆を連れていくことにした。
いつもこの狭いアパートばっかりじゃうんざりしているだろうから、たまには広いところへ連れていってあげたかったんだ。
このアパートから車で五分の近場。でも、猫カフェをオープンしたらアパートは引き払ってカフェの二階に住むつもりをしている。だって、そうしないと夜、猫たちだけを置き去りにして帰らなくちゃいけなくなるから心配だし。
「さて、着いたよ」
僕は車を停めてから後部座席の猫たちに言った。三匹の猫はシートに座っている。子猫のモカだけは危ないからキャリーケースの中だ。ブレーキ踏んだら転がり落ちそうだし。
にゃあ。
トラさんが、そうかい、と返事をくれた。
「じゃあ、皆ついてきて」
後部のドアを開け、僕はキャリーケースからモカを出して抱き上げると、白い木製の扉に鍵を差し込んだ。カチャ、と音を立てて回すと、中からはリフォームしたてのちょっとした薬品臭さが残っていた。
にゃあ!
臭い、とハチさんに言われた。猫は僕ら人間より鼻がいいからなぁ。
「そのうちに臭いも消えるよ。最初だけだ」
中はワックスをかけ直したばかりのフローリング。壁紙は北欧風の落ち着いたデザイン。
天井には大きなファンがついている。そこまで広いわけじゃないから、テーブルを入れてあれこれすると結構手狭にはなる。十客も入ったらいっぱいだ。
でも、僕と猫たちが食べていければそれでいいから、この規模でいいかなって。
皆を中へ招き入れると、僕はうきうきと心を躍らせながら言った。
「ほら、ここには大きなソファーを置いて、こっちにキャットタワー、丸いテーブルは三つ、ソファーの前に長方形のをひとつ置くつもりなんだ」
チキはこの何もない部屋を駆け回り出した。モカもウズウズしていたので、僕はモカを下ろしてやった。二匹は駆け回る。トラさんとハチさんはここでもどっしりと構えていた。
にゃあ。
トラさん、何も置かないのが一番いいとか言わないでよ。それじゃ猫カフェにならないよ……
開店するにあたって、猫スタッフの数がまだ足りない。モカは子猫だしあんまり無理をさせられないから、もう少し雇わなくちゃいけないだろう。
そろそろ誰かが面接に来てくれるといいんだけど、もし来なかったら当座は以前働いていた猫カフェから助っ人――いや、助猫を呼ぶしかないか。
ここにいる間に面接希望の猫が来ちゃうといけないから、適当に切り上げて帰らないといけないんだけど、チキたちははしゃいで楽しそうだなぁ。
「まあ、そういうことだから。じゃあ帰ろうか」
そのうち、ここに引っ越してくるんだし。
にゃあ!
え~、もう帰るの? ってモカは不満げに言う。
「うん、ちょっと見せたかっただけだから」
僕はそう言ってモカを抱き上げた。それから、戸を開けて外に出ようとする。
その時――戸を開けてすぐそこに一匹の猫が座り込んでいた。
「おや、君は?」
サバトラのオスだ。年は推定してチキとハチさんの間くらいかな?
グレーの毛並みに黒縞。アメリカンショートヘアのクラッシックタビーとはまた違う柄なんだ。トラさんと一緒でマッカレルタビーってヤツだね。サバトラは雑種ではあるんだけど。
そのサバトラはグリーンを含んだヘーゼルの両目で僕を見上げていた。
そうして、にゃあと鳴く。
おお、猫がいっぱいじゃないか。ここはなんなんだ? って。
僕たちがここへ入っていくのを見て、好奇心を刺激されたのかな。僕の猫スタッフ募集の噂を耳にした様子じゃない。
「ここは僕がこれから開く猫カフェだよ。まだ準備中だけど。この皆はそこで働いてくれるスタッフだ」
僕がそう答えると、サバトラは目を瞬かせた。
にゃあ?
兄ちゃん、オレの言うことがわかるのかい? って。
僕は笑ってうなずいた。
「うん、僕の特技なんだ。君はこの近所の猫かな? なんて名前だい?」
すると、サバトラは掃き掃除をするかのように尻尾を激しく横に動かした。
にゃあ!
そいつはたまげたなぁ! オレはマサオだ。遠くから来たんだって言う。
「遠くから? どうしようか、立ち話もなんだし、猫カフェに興味があるようならうちに来て話すかい? 少し車に乗ってもらうけど」
すると、サバトラのマサオは笑っているような顔をした。表情豊かだね。
にゃ~。
おお、車な。いいぜ! ……ライトな若者だ。
僕はとりあえずモカをキャリーケースに入れ、皆を後部座席に乗せた。チキの横にマサオを乗せてみる。マサオはふと、チキのフサフサの毛に手を埋めた。
にゃあ!
フッサフサしてんなぁ。冬は羨ましいぜ! とか言ってる。
なんか調子のいい猫だな……
にゃっ?
なんでマサオっていうの? ってチキが訊ねる。
すると、マサオはチキの背中をモフモフしながら言った。……一見すると肩たたきしてるみたいに見える。
うちの母ちゃんがマサミって呼ばれてて、そのせいじゃね? とのこと。
いちいち軽いので、トラさんやハチさんはなんとなく微妙な目つきをしてマサオを見ている。う~ん、どうだろうこれは。
まあ、まだ猫スタッフになりたいと言い出したわけじゃないんだけど。
僕はとりあえず車を走らせて家に戻り、いつもの座布団をマサオに勧めながら話をするのだった。
「猫カフェっていうのは、猫好きな人間のお客さんが猫と触れ合ったりお茶を飲んだりしにくるところなんだよ」
マサオは猫カフェを知らないというので、僕はまずその説明をした。その間も、マサオは体を横たえ、手をペロペロ、毛づくろい。……トラさんみたいな胆の据わり方だな。こんなに知らない猫に囲まれていて、初対面の人間の家だっていうのに物怖じしていない。
皆はそんなマサオをちょっと遠巻きに観察している。
マサオは僕をチラリと見ると、にゃ~と猫なで声を出した。
昨日からあんまりご飯にありつけていないんだよね、と。
「ああ、それは気が利かなくてごめんよ」
野良ならそういうこともよくある。僕はキャットフードをザラリと皿に載せ、水も添えて出した。マサオはそれをカリカリといい音を立てながら食べ始める。うん、マイペースだ。
キャットフードをペロリと平らげた後のマサオに僕はようやく訊ねる。
「マサオはどこから来たんだい?」
この分だと飼い猫ではなさそうなんだけど、どの辺りの野良だったのかなって。
すると、マサオはにゃん? と首を傾げた。
どこかなぁ? って。
自分でもよくわからないらしい。そのわけはすぐにわかった。
にゃあ。
いや、さっき乗った車ってヤツのでっかいのにうっかり乗ったら、知らないところに来たんだよなって。
「え……。ほんとにどこから来たの?」
車のでっかいのって、トラック?
トラックの荷台に忍び込んでたら、そのトラックが動き出して見知らぬ街に来てしまったと、そういうことなんだろうか。
「え、えっと、とりあえずその車に乗る前のことから話してくれるかな? どの辺りかわかるようなら送っていけるかもしれないし……」
さすがにまったく知らない土地にポンと放り投げられたら不安だろう。僕なりに気を遣って言ったんだけど、当のマサオはあっさりとしたものだった。
にゃ~。
ま、いいんだけど、猫の言葉がわかる人間ってのも珍しいから喋ってもいいぜ――とのこと。
そんな頃、猫カフェのリフォーム工事が完了した。まだテーブルなんかはまったく入れていない状態なんだけど、僕は一度そこへ皆を連れていくことにした。
いつもこの狭いアパートばっかりじゃうんざりしているだろうから、たまには広いところへ連れていってあげたかったんだ。
このアパートから車で五分の近場。でも、猫カフェをオープンしたらアパートは引き払ってカフェの二階に住むつもりをしている。だって、そうしないと夜、猫たちだけを置き去りにして帰らなくちゃいけなくなるから心配だし。
「さて、着いたよ」
僕は車を停めてから後部座席の猫たちに言った。三匹の猫はシートに座っている。子猫のモカだけは危ないからキャリーケースの中だ。ブレーキ踏んだら転がり落ちそうだし。
にゃあ。
トラさんが、そうかい、と返事をくれた。
「じゃあ、皆ついてきて」
後部のドアを開け、僕はキャリーケースからモカを出して抱き上げると、白い木製の扉に鍵を差し込んだ。カチャ、と音を立てて回すと、中からはリフォームしたてのちょっとした薬品臭さが残っていた。
にゃあ!
臭い、とハチさんに言われた。猫は僕ら人間より鼻がいいからなぁ。
「そのうちに臭いも消えるよ。最初だけだ」
中はワックスをかけ直したばかりのフローリング。壁紙は北欧風の落ち着いたデザイン。
天井には大きなファンがついている。そこまで広いわけじゃないから、テーブルを入れてあれこれすると結構手狭にはなる。十客も入ったらいっぱいだ。
でも、僕と猫たちが食べていければそれでいいから、この規模でいいかなって。
皆を中へ招き入れると、僕はうきうきと心を躍らせながら言った。
「ほら、ここには大きなソファーを置いて、こっちにキャットタワー、丸いテーブルは三つ、ソファーの前に長方形のをひとつ置くつもりなんだ」
チキはこの何もない部屋を駆け回り出した。モカもウズウズしていたので、僕はモカを下ろしてやった。二匹は駆け回る。トラさんとハチさんはここでもどっしりと構えていた。
にゃあ。
トラさん、何も置かないのが一番いいとか言わないでよ。それじゃ猫カフェにならないよ……
開店するにあたって、猫スタッフの数がまだ足りない。モカは子猫だしあんまり無理をさせられないから、もう少し雇わなくちゃいけないだろう。
そろそろ誰かが面接に来てくれるといいんだけど、もし来なかったら当座は以前働いていた猫カフェから助っ人――いや、助猫を呼ぶしかないか。
ここにいる間に面接希望の猫が来ちゃうといけないから、適当に切り上げて帰らないといけないんだけど、チキたちははしゃいで楽しそうだなぁ。
「まあ、そういうことだから。じゃあ帰ろうか」
そのうち、ここに引っ越してくるんだし。
にゃあ!
え~、もう帰るの? ってモカは不満げに言う。
「うん、ちょっと見せたかっただけだから」
僕はそう言ってモカを抱き上げた。それから、戸を開けて外に出ようとする。
その時――戸を開けてすぐそこに一匹の猫が座り込んでいた。
「おや、君は?」
サバトラのオスだ。年は推定してチキとハチさんの間くらいかな?
グレーの毛並みに黒縞。アメリカンショートヘアのクラッシックタビーとはまた違う柄なんだ。トラさんと一緒でマッカレルタビーってヤツだね。サバトラは雑種ではあるんだけど。
そのサバトラはグリーンを含んだヘーゼルの両目で僕を見上げていた。
そうして、にゃあと鳴く。
おお、猫がいっぱいじゃないか。ここはなんなんだ? って。
僕たちがここへ入っていくのを見て、好奇心を刺激されたのかな。僕の猫スタッフ募集の噂を耳にした様子じゃない。
「ここは僕がこれから開く猫カフェだよ。まだ準備中だけど。この皆はそこで働いてくれるスタッフだ」
僕がそう答えると、サバトラは目を瞬かせた。
にゃあ?
兄ちゃん、オレの言うことがわかるのかい? って。
僕は笑ってうなずいた。
「うん、僕の特技なんだ。君はこの近所の猫かな? なんて名前だい?」
すると、サバトラは掃き掃除をするかのように尻尾を激しく横に動かした。
にゃあ!
そいつはたまげたなぁ! オレはマサオだ。遠くから来たんだって言う。
「遠くから? どうしようか、立ち話もなんだし、猫カフェに興味があるようならうちに来て話すかい? 少し車に乗ってもらうけど」
すると、サバトラのマサオは笑っているような顔をした。表情豊かだね。
にゃ~。
おお、車な。いいぜ! ……ライトな若者だ。
僕はとりあえずモカをキャリーケースに入れ、皆を後部座席に乗せた。チキの横にマサオを乗せてみる。マサオはふと、チキのフサフサの毛に手を埋めた。
にゃあ!
フッサフサしてんなぁ。冬は羨ましいぜ! とか言ってる。
なんか調子のいい猫だな……
にゃっ?
なんでマサオっていうの? ってチキが訊ねる。
すると、マサオはチキの背中をモフモフしながら言った。……一見すると肩たたきしてるみたいに見える。
うちの母ちゃんがマサミって呼ばれてて、そのせいじゃね? とのこと。
いちいち軽いので、トラさんやハチさんはなんとなく微妙な目つきをしてマサオを見ている。う~ん、どうだろうこれは。
まあ、まだ猫スタッフになりたいと言い出したわけじゃないんだけど。
僕はとりあえず車を走らせて家に戻り、いつもの座布団をマサオに勧めながら話をするのだった。
「猫カフェっていうのは、猫好きな人間のお客さんが猫と触れ合ったりお茶を飲んだりしにくるところなんだよ」
マサオは猫カフェを知らないというので、僕はまずその説明をした。その間も、マサオは体を横たえ、手をペロペロ、毛づくろい。……トラさんみたいな胆の据わり方だな。こんなに知らない猫に囲まれていて、初対面の人間の家だっていうのに物怖じしていない。
皆はそんなマサオをちょっと遠巻きに観察している。
マサオは僕をチラリと見ると、にゃ~と猫なで声を出した。
昨日からあんまりご飯にありつけていないんだよね、と。
「ああ、それは気が利かなくてごめんよ」
野良ならそういうこともよくある。僕はキャットフードをザラリと皿に載せ、水も添えて出した。マサオはそれをカリカリといい音を立てながら食べ始める。うん、マイペースだ。
キャットフードをペロリと平らげた後のマサオに僕はようやく訊ねる。
「マサオはどこから来たんだい?」
この分だと飼い猫ではなさそうなんだけど、どの辺りの野良だったのかなって。
すると、マサオはにゃん? と首を傾げた。
どこかなぁ? って。
自分でもよくわからないらしい。そのわけはすぐにわかった。
にゃあ。
いや、さっき乗った車ってヤツのでっかいのにうっかり乗ったら、知らないところに来たんだよなって。
「え……。ほんとにどこから来たの?」
車のでっかいのって、トラック?
トラックの荷台に忍び込んでたら、そのトラックが動き出して見知らぬ街に来てしまったと、そういうことなんだろうか。
「え、えっと、とりあえずその車に乗る前のことから話してくれるかな? どの辺りかわかるようなら送っていけるかもしれないし……」
さすがにまったく知らない土地にポンと放り投げられたら不安だろう。僕なりに気を遣って言ったんだけど、当のマサオはあっさりとしたものだった。
にゃ~。
ま、いいんだけど、猫の言葉がわかる人間ってのも珍しいから喋ってもいいぜ――とのこと。
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