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1-7 「断られへん」
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1-7 「断られへん」
未来は、頭が真っ白になり固まった。(「バードウォッチング部が廃部!?それにサバゲー部って何?「鯖芸」それとも「早馬芸」?もしかして「茶葉芸?」なんで、みんな観察用の迷彩服着てるん?)未来の頭の中はグルグル回り、目は宙を泳いだ。
その様子を見た上坊が幣巴にやや怒気を含んだ声で問うた。
「おう、志茂、お前、龍堂を騙してここに連れてきたんか?なんぼ部の存続がかかってるからって、それやったら許さへんぞ!」
「い、いや、上坊先生、別に俺らは「バードウォッチング部」なんて一言も言うてへんよ!なぁ、みんなもそんなこと一言も言うてへんやんなぁ。」
その言葉に3人は同時に何度も頷いた。
上坊は、部室に入り、未来の横に中腰になり尋ねた。
「龍堂、ほんまか?お前、騙されてここに連れてこられたんとちゃうんか?ここは、「サバゲー部」。正式には「サバイバルゲーム部」っていう、モデルガン持って走り回って陣取りゲームをするクラブなんやぞ!わかってるんか?」
(へ?サバイバルゲーム?モデルガン?陣取りゲームって…。確かに、明日先輩も含めて、だれも「バードウォッチング部」とは言ってない…。途中で何度も感じた違和感はこれやったんか・・・)未来は黙って首を横に振った。
「そうか、志茂、馬尻、栗須、間呈、龍堂の入部は白紙や。まあ、張は入部やから、頑張ってもう一人探すこっちゃな!顧問として、僕はこのまま強引に龍堂を引き留めることは許されへんからな…。」
と上坊が言い放つと、4人の先輩は声を上げて泣き出した。誰も未来のことを責めることなく、床にうつぶせになり「チキショウ!チキショウ!」と床をたたき続ける幣巴と才策夫。壁に何度も頭をぶつけ続ける可偉瑠。床にベタ座りになり天井を見つめ「ワーン、ワーン」と泣き続ける明日の姿を見て、未来は心が動いた。
「龍堂、お前勘違いしてたんやったら、もう帰りや。」
上坊が助け舟を出してくれたのだが、未来は自分の「意思」とは別に泣き続ける4人の先輩の姿に惹かれるものがあり、とっさに
「入ります!私、「サバゲー部」に入部します!サバイバルげーものこと何もわからない「ずぶの素人」でもよかったら、私を「サバゲー部」に入部させてください!」
(あっ、私何言ってるんやろ?「サバゲー」なんかやったことないやん?勢いで言うてしもた!)と思った瞬間、
「ありがどー、未来ぢゃんー!」
と明日に抱きしめられた。続いて、幣巴、才策夫、可偉瑠がそれを覆うように三人が中央の二人を抱きしめ、泣きながら「ありがとう」を連呼する。
(まあ、みんないい人みたいやし、仕方ないかな…)未来は思った。
「龍堂、それでええんやな?それやったら、これで6人や!張も含めて歓迎会の続きやったってくれや!入部届は、1週間のうちに僕のとこまで持ってくるようにな。」
と上坊は言い残し、部室は出て行った。
「いーっやったー!サバゲー部存続やー!みんな、未来ちゃんを胴上げするぞー!」
才策夫の掛け声で、4人は未来を抱え上げた。
「いやっ!やめてー!私スカートやし!今日は短パン履いてへんから、堪忍してくださーい!」
という未来の悲鳴は無視されて、シマエナガの絵の入った白いパンティーが丸見えになりながらも、胴上げは二十回以上は続いた。
4人は泣きながら、本気で喜んでくれているのが未来に伝わり、(まあ、シマエナガちゃんのパンツみられるくらいええか…)とあきらめの境地に達した。張尊は入り口付近で何も言わずその様子を見ていた。
ようやく、胴上げが終わり、4人は袖で涙を拭きながら、未来を席に戻した。
「あー、ごめんな、張君やったっけ。サバゲー部の存続が決まって我を忘れてしもたわ。俺は、門工(かどこう)サバゲー部部長の志茂幣巴。3年生や。よろしくな。
またしてごめんな。今から張君も含めて改めて歓迎会をするから、座ってんか。」
と張尊を招き入れた。明日がテーブルを整理して、新たに張尊の席を作り、今度は6人で「乾杯」をした
未来は、頭が真っ白になり固まった。(「バードウォッチング部が廃部!?それにサバゲー部って何?「鯖芸」それとも「早馬芸」?もしかして「茶葉芸?」なんで、みんな観察用の迷彩服着てるん?)未来の頭の中はグルグル回り、目は宙を泳いだ。
その様子を見た上坊が幣巴にやや怒気を含んだ声で問うた。
「おう、志茂、お前、龍堂を騙してここに連れてきたんか?なんぼ部の存続がかかってるからって、それやったら許さへんぞ!」
「い、いや、上坊先生、別に俺らは「バードウォッチング部」なんて一言も言うてへんよ!なぁ、みんなもそんなこと一言も言うてへんやんなぁ。」
その言葉に3人は同時に何度も頷いた。
上坊は、部室に入り、未来の横に中腰になり尋ねた。
「龍堂、ほんまか?お前、騙されてここに連れてこられたんとちゃうんか?ここは、「サバゲー部」。正式には「サバイバルゲーム部」っていう、モデルガン持って走り回って陣取りゲームをするクラブなんやぞ!わかってるんか?」
(へ?サバイバルゲーム?モデルガン?陣取りゲームって…。確かに、明日先輩も含めて、だれも「バードウォッチング部」とは言ってない…。途中で何度も感じた違和感はこれやったんか・・・)未来は黙って首を横に振った。
「そうか、志茂、馬尻、栗須、間呈、龍堂の入部は白紙や。まあ、張は入部やから、頑張ってもう一人探すこっちゃな!顧問として、僕はこのまま強引に龍堂を引き留めることは許されへんからな…。」
と上坊が言い放つと、4人の先輩は声を上げて泣き出した。誰も未来のことを責めることなく、床にうつぶせになり「チキショウ!チキショウ!」と床をたたき続ける幣巴と才策夫。壁に何度も頭をぶつけ続ける可偉瑠。床にベタ座りになり天井を見つめ「ワーン、ワーン」と泣き続ける明日の姿を見て、未来は心が動いた。
「龍堂、お前勘違いしてたんやったら、もう帰りや。」
上坊が助け舟を出してくれたのだが、未来は自分の「意思」とは別に泣き続ける4人の先輩の姿に惹かれるものがあり、とっさに
「入ります!私、「サバゲー部」に入部します!サバイバルげーものこと何もわからない「ずぶの素人」でもよかったら、私を「サバゲー部」に入部させてください!」
(あっ、私何言ってるんやろ?「サバゲー」なんかやったことないやん?勢いで言うてしもた!)と思った瞬間、
「ありがどー、未来ぢゃんー!」
と明日に抱きしめられた。続いて、幣巴、才策夫、可偉瑠がそれを覆うように三人が中央の二人を抱きしめ、泣きながら「ありがとう」を連呼する。
(まあ、みんないい人みたいやし、仕方ないかな…)未来は思った。
「龍堂、それでええんやな?それやったら、これで6人や!張も含めて歓迎会の続きやったってくれや!入部届は、1週間のうちに僕のとこまで持ってくるようにな。」
と上坊は言い残し、部室は出て行った。
「いーっやったー!サバゲー部存続やー!みんな、未来ちゃんを胴上げするぞー!」
才策夫の掛け声で、4人は未来を抱え上げた。
「いやっ!やめてー!私スカートやし!今日は短パン履いてへんから、堪忍してくださーい!」
という未来の悲鳴は無視されて、シマエナガの絵の入った白いパンティーが丸見えになりながらも、胴上げは二十回以上は続いた。
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ようやく、胴上げが終わり、4人は袖で涙を拭きながら、未来を席に戻した。
「あー、ごめんな、張君やったっけ。サバゲー部の存続が決まって我を忘れてしもたわ。俺は、門工(かどこう)サバゲー部部長の志茂幣巴。3年生や。よろしくな。
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