【完結】「サバゲー甲子園2043~めざせ日本一のサバゲーチーム!~」

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1―9 「新自衛隊員年金福祉法案可決」

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1―9 「新自衛隊員年金福祉法案可決」
 未来の高校入学から1週間。正式な「サバゲー部」への入部届も無事に受理され、サバゲー部顧問の上坊良太郎が、土曜日の午後、部員6人を連れて生駒BB-GUNというサバゲー場に連れて行ってくれた。
 未来と張尊も学校の運動場端にある射撃訓練スペースでハンドガンの練習はこなしてきている。未来と張尊のサバゲー場デビューはさんさんたるものに終わった。

 先日の雨にぬかるんだ、山の地面に滑り、足を取られ転び、転げまわり泥だらけになった。(あー、山を鳥たちを驚かさないようにゆっくり歩くのと、走り回るサバゲーとは全く別のもんやねんなー。)サバゲー場のシャワールームで明日に慰めながら、上坊の運転するワゴン車で門真に帰ってきた。

 上坊が「お好みでも食っていくか?」との誘いに全員が賛成し、門真市駅東商店街にある「お好み焼きがんちゃん」に7人でやってきた。
 「僕は、この後ここで別の集まりがあるから、あとは6人で適当に食べてな。」
と上坊は気を利かせカウンター席に移っていった。

 明日が仕切って店主の岩本徹三にお好みを6枚と2リットルのウーロン茶とコーラを頼んだ。お好み焼きをほおばりながら、ふとテレビに全員が目をやった。
 テレビ画面に映るニュース番組の右上に「緊急速報!新自衛隊員年金福祉法案可決!サバゲー甲子園開催へ」と出ていた。
 幣巴が興味を持ち、カウンター席の上坊に聞いた。
「先生、今テレビニュースでやってる「サバゲー甲子園」って何ですか?」
「なんや、おまえら、新聞の一つも読んでへんのか?これ、今日の夕刊や!読んでわからんことがあったら聞いてくれな!」
と言って、今日の夕刊を放り投げた。受け取った夕刊を代表して明日が読み上げた。内容は以下の通りである。

 2040年、日本では15年前のC国の台湾進攻により、紛争の生々しい映像を日々放映する地上波テレビやネット報道の影響により、若者の新規自衛官募集が激減した。
 このままでは、隊員充足率は30%台まで下降し、総隊員数10万人を割り込むと危機感を募らせた自衛隊は、このままでは「明日の台湾」になりかねないと、「8年」の任期満了後は、その退官時の最終給を65歳の年金支給開始日を待たずに終身払い続けるという「自衛隊員年金福祉法案」が採択された。
 それにより、「早期退職悠々ライフ」を目指す若者の募集は増えた。その分、全体としての質が下がったため陸上、海上、航空の3自衛隊幹部が知恵を出し、有能な人員をオーディション的大会で優待勧誘しようというものだった。
 
 無線の無人操縦兵器の操縦士を求める空自、海自はインフラが間に合わないことを理由に、陸自が最初に動くこととなった。
 歩兵を含め現地で動ける兵員と、有能な幹部隊員を確保するために、模擬戦闘ゲームとしてサバイバルゲームの全国大会が企画された。
 入賞チームおよび個人賞獲得者には、今日、国会で採択された「新自衛隊員年金福祉法案」では「三尉候補生」として初任給24万7800円で任官し、モデル例として8年後は「一尉待遇」で最低28万1200円から最高額44万6000円(各種手当なし)の月給プランからの年金移行を可能とする。
 そして15歳以上の参加資格での「第1回サバゲー甲子園2043」の開催を発表したということだった。
 
 メンバーに一通り説明をした明日が上坊に確認を取った。
「先生、今の私の解説で間違いはないですか?」
「あぁ、満点とは言われへんけど80点はやれるまとめ方やったで。で、どないする?うちは出るんか?
 今から、みんなでよく話し合ってみいや。その次のページに要綱が出てるわ。そこもしっかり読みや!」


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