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1-29「SAKO TRG42」
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1-29「SAKO TRG42」
上坊が立ち上がり、サバゲー部の5人に向かって声をかけた。
「龍堂がスナイパーライフルの練習してみたいっていうてんねんけど、みんなも意見だしたってくれへんか?」
すると、へたばりかかっていたメンバーの目に力が戻ってきた。
「えー、未来ちゃんもスナイパーに転向なん?まあ、今日のノースコープの500メートル射撃を見たら、それもありやわなぁ。美少女スナイパー!かっこいいやん!
お母さん、奮発していい銃を手配したってな!」
と明日がテーブルに寄ってきて夏子の横に座った。
他の4人も上坊達のテーブルに集まると
「未来ちゃん、銃は何にすんの?俺とお揃いでM1891にしようや!今日かて、それでヒットしてるんやからな!リュドミラ・バウリチェンコも愛用してたライフルやし絶対にええと思うで!」
「いやいや、俺が今使ってるTAC-50使ってや!移動中は銃は俺が担ぐし、射撃時は俺がスポッターもするし、射撃体勢に無理があるときには、銃架でも足場でも俺はなるから、俺とペアを組もうや!なんなら一生のペアでもええで!」
と幣巴と才策夫が猛烈にアピールしてきた。
「はいはい、部長と副長の意見はええねん!さっき、お母さん言ってたように、次はターミネーターやロボコップ相手にせなあかんねんで!残念やけど、部長のM1891は威力不足やからまずは却下!それにしても副長の「銃架になる」はともかく、「足場になる」はちょっと引くなぁ。かなり変態入ってるでなぁ…。」
と明日に冷たく言われ、一歩引いた。(まあ、この二人は、「銃」よりも「未来ちゃん」ちゃんのほうが大事やから、しゃあないけどな…)明日は、思いながら上坊の顔を見た。
「まあ、間呈、そう言うたんなや。こいつらはこいつらで考えてくれてんねんから。龍堂がTAC-50を持ち運ぶのは現実的ではないから、馬尻とのペアはありやと思うぞ。」
と上坊が言うと、才策夫の顔が明るくなり、幣巴の表情が沈んだ。
「えっ、あんたたち、未来ちゃん取り合ってんの?たった6人の部で三角関係かいな?ええ青春しとんなぁ!」
と夏子が茶々を入れると未来は真っ赤になってうつむいた。
上坊が、夏子をたしなめ、未来の使う銃の候補をいくつか挙げた。
「まあ、龍堂の体格からすると50口径を使うんやったら、馬尻とペアや。さすがに15キロのものを持っては走られへんやろうからな。単独で使うなら、セミオートライフルでドイツのH&KのM110CSASSかイギリスのL129A1やろうけど、どちらも7.62ミリ弾や。
次戦の防御アップの「課金」選手に通じるんかいまひとつわからんかならなぁ。まあ、なっちゃん、もとい坂川さんがロシアのSVLK-14Sでも用意してくれるんやったら、それはありやけどな!」
と笑った。
「遼太郎、最後に言った何とか145ってどんな銃なん?なんか、えらい含みを持たせてくれるやんか?」
「なっちゃん、SVLK―14Sちゅうのは、ロシア製の超長距離狙撃ライフルで、4100メートル先の固定物のテスト射撃に成功したっていう、最長距離記録を持つライフルやねん。まあ、元値で3万ドル。この間、馬尻に用意してくれたマクラミンTAC-50の3倍や。まあ、タマ数も出回ってへんから、中古で探してもまず見つかれへんと思うわ。」
上坊から言われて引くと思われた夏子は腕を組んで才策夫のほうを見て言った。
「うーん、3万ドルかぁ…。馬尻君が私と結婚してくれるんやったら何とかしよか?」
真顔で返事をした夏子に明日が
「お母さん、冗談もほどほどにしたってや!副長は未来ちゃんのことが好きやねんから!」
とつい勢いで言ってしまった。
「おい、明日、ここで暴露はないやろ…。」
才策夫は真っ赤になり、その様子から鈍い未来にも十分伝わった。
店内に微妙な空気が流れたが、可偉瑠がまともな提案で流れを戻した。
「フィンランドの「SAKO TRG42」はどうかな?ボルトアクションで「.338ラプアマグナム弾」の8.58ミリ×71ミリも使えるし、「ster SSG69」と並ぶ最軽量狙撃銃やないですか。確か5キロから6キロくらいやったと思うし、未来ちゃんでも使えるんとちゃうかな? 」
明日がスマホでググった。
「あー、良さそうやねぇ。かなりの国の軍隊で使われて数は出回ってるし、「TRG42A1」モデルやったら、ダブルトリガーやから、握力がなくても引き金を引けるから銃身のぶれが出にくいって書いてある。
それに銃床が折りたためるとも書いてあるから、未来ちゃんでも持ち運びも大丈夫やで。銃身が2種類、510ミリと690ミリが選べて重さは5.3キロと6キロやて。
さすが可偉瑠!ええ提案するなぁ!女の子のことがよくわかってるわ!この重さやったら、38キロの未来ちゃんでもなんとか行けそうやん!あっ、ごめん、今度は未来ちゃんの体重暴露してしもた!」
みんな、笑う中、未来の視線は明日のスマホの画面にくぎ付けだった。(長タマ(望遠レンズ)つけたボディーと予備機のカメラバッグを持つこと考えれば、十分いける重さやな!ナイスチョイス可偉瑠先輩&明日先輩!)と思うと笑みが自然と浮かんできた。
その表情を見て、夏子がスマホで電話を掛けた。
「あー、アグネス?夏子でーす!また、一つ銃の手配を頼みたいんやけどええかな?高校の後輩の大会で使いたいからちょっと急ぎやねんけど、型番はね…。」
上坊が立ち上がり、サバゲー部の5人に向かって声をかけた。
「龍堂がスナイパーライフルの練習してみたいっていうてんねんけど、みんなも意見だしたってくれへんか?」
すると、へたばりかかっていたメンバーの目に力が戻ってきた。
「えー、未来ちゃんもスナイパーに転向なん?まあ、今日のノースコープの500メートル射撃を見たら、それもありやわなぁ。美少女スナイパー!かっこいいやん!
お母さん、奮発していい銃を手配したってな!」
と明日がテーブルに寄ってきて夏子の横に座った。
他の4人も上坊達のテーブルに集まると
「未来ちゃん、銃は何にすんの?俺とお揃いでM1891にしようや!今日かて、それでヒットしてるんやからな!リュドミラ・バウリチェンコも愛用してたライフルやし絶対にええと思うで!」
「いやいや、俺が今使ってるTAC-50使ってや!移動中は銃は俺が担ぐし、射撃時は俺がスポッターもするし、射撃体勢に無理があるときには、銃架でも足場でも俺はなるから、俺とペアを組もうや!なんなら一生のペアでもええで!」
と幣巴と才策夫が猛烈にアピールしてきた。
「はいはい、部長と副長の意見はええねん!さっき、お母さん言ってたように、次はターミネーターやロボコップ相手にせなあかんねんで!残念やけど、部長のM1891は威力不足やからまずは却下!それにしても副長の「銃架になる」はともかく、「足場になる」はちょっと引くなぁ。かなり変態入ってるでなぁ…。」
と明日に冷たく言われ、一歩引いた。(まあ、この二人は、「銃」よりも「未来ちゃん」ちゃんのほうが大事やから、しゃあないけどな…)明日は、思いながら上坊の顔を見た。
「まあ、間呈、そう言うたんなや。こいつらはこいつらで考えてくれてんねんから。龍堂がTAC-50を持ち運ぶのは現実的ではないから、馬尻とのペアはありやと思うぞ。」
と上坊が言うと、才策夫の顔が明るくなり、幣巴の表情が沈んだ。
「えっ、あんたたち、未来ちゃん取り合ってんの?たった6人の部で三角関係かいな?ええ青春しとんなぁ!」
と夏子が茶々を入れると未来は真っ赤になってうつむいた。
上坊が、夏子をたしなめ、未来の使う銃の候補をいくつか挙げた。
「まあ、龍堂の体格からすると50口径を使うんやったら、馬尻とペアや。さすがに15キロのものを持っては走られへんやろうからな。単独で使うなら、セミオートライフルでドイツのH&KのM110CSASSかイギリスのL129A1やろうけど、どちらも7.62ミリ弾や。
次戦の防御アップの「課金」選手に通じるんかいまひとつわからんかならなぁ。まあ、なっちゃん、もとい坂川さんがロシアのSVLK-14Sでも用意してくれるんやったら、それはありやけどな!」
と笑った。
「遼太郎、最後に言った何とか145ってどんな銃なん?なんか、えらい含みを持たせてくれるやんか?」
「なっちゃん、SVLK―14Sちゅうのは、ロシア製の超長距離狙撃ライフルで、4100メートル先の固定物のテスト射撃に成功したっていう、最長距離記録を持つライフルやねん。まあ、元値で3万ドル。この間、馬尻に用意してくれたマクラミンTAC-50の3倍や。まあ、タマ数も出回ってへんから、中古で探してもまず見つかれへんと思うわ。」
上坊から言われて引くと思われた夏子は腕を組んで才策夫のほうを見て言った。
「うーん、3万ドルかぁ…。馬尻君が私と結婚してくれるんやったら何とかしよか?」
真顔で返事をした夏子に明日が
「お母さん、冗談もほどほどにしたってや!副長は未来ちゃんのことが好きやねんから!」
とつい勢いで言ってしまった。
「おい、明日、ここで暴露はないやろ…。」
才策夫は真っ赤になり、その様子から鈍い未来にも十分伝わった。
店内に微妙な空気が流れたが、可偉瑠がまともな提案で流れを戻した。
「フィンランドの「SAKO TRG42」はどうかな?ボルトアクションで「.338ラプアマグナム弾」の8.58ミリ×71ミリも使えるし、「ster SSG69」と並ぶ最軽量狙撃銃やないですか。確か5キロから6キロくらいやったと思うし、未来ちゃんでも使えるんとちゃうかな? 」
明日がスマホでググった。
「あー、良さそうやねぇ。かなりの国の軍隊で使われて数は出回ってるし、「TRG42A1」モデルやったら、ダブルトリガーやから、握力がなくても引き金を引けるから銃身のぶれが出にくいって書いてある。
それに銃床が折りたためるとも書いてあるから、未来ちゃんでも持ち運びも大丈夫やで。銃身が2種類、510ミリと690ミリが選べて重さは5.3キロと6キロやて。
さすが可偉瑠!ええ提案するなぁ!女の子のことがよくわかってるわ!この重さやったら、38キロの未来ちゃんでもなんとか行けそうやん!あっ、ごめん、今度は未来ちゃんの体重暴露してしもた!」
みんな、笑う中、未来の視線は明日のスマホの画面にくぎ付けだった。(長タマ(望遠レンズ)つけたボディーと予備機のカメラバッグを持つこと考えれば、十分いける重さやな!ナイスチョイス可偉瑠先輩&明日先輩!)と思うと笑みが自然と浮かんできた。
その表情を見て、夏子がスマホで電話を掛けた。
「あー、アグネス?夏子でーす!また、一つ銃の手配を頼みたいんやけどええかな?高校の後輩の大会で使いたいからちょっと急ぎやねんけど、型番はね…。」
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