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第一部 不毛の大地開拓 頑張ろう編
3 え?不老不死?
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「これが我々が創造した《アタラクシア》という世界」
「創造?皆さんは神様なんですか?それにこの大きさって…」
いきなりスケールの大きな話しに思考が止まる、ここに詠斗を連れてくる位だろうから、そうであっても可笑しくはない、他の神々は大きく頷いている。
「正しく我々は神、ここで《アタラクシア》を見守り続ける事が我々の運命。この大きさに疑問があるならば、我々が見守りやすい大きさにしているだけだ」
「ここだとそれが可能なのです、《アタラクシア》に行けば広大な世界が拡がっていますのです」
分かりづらい説明に、他の神からのフォローが入る。
どうやら、リーダー?らしき神はお堅いようだ。
「はあ、えと、何で俺はここに来たんですか?何か異世界って、ラノベやアニメとかで一回死んだり、トラックに跳ねられたり、転生したりとかで召喚されたりするものなのでは?」
「我々の世界アタラクシアは病んでいる、治癒する為に時永 詠斗を我々13の神々で召喚した」
「それって…この世界を治すのが俺の役目って事ですか?」
「いや、一回目の治療はもう済んでいる、君がこの世界に召喚される力を使って、ほら此処の穴ゆっくりと小さくなっていくのが見えるかい?」
1人の神が詠斗の隣に立ち、球体の薄い雲の様な幕に空いた穴を白い手袋で覆われた指でさす、ちょうど穴が消え薄い雲の様な幕だけになったのを見届けた。
「その穴が幾つも空いて《アタラクシア》を蝕んでいる、その1つが塞がった。ありがとう」
『ありがとう』
他の神々からの感謝の気持ちに、居たたまれなさを感じる、何もしてないのだから、自分は只いきなり宇宙のような空間からこの場所に来ただけなのだから。
でも、でも、ありがとうという言葉はくすぐったい、いつぶりだろうか感謝をされるのは、思い出そうとはするがすぐには出てこなかった。
「俺は…」
「貴方に誠意と感謝を込めて様々なものを用意した」
「まず肉体、不老であり不死。魔法、スキル、善行ポイントによる恩恵」
「順に説明しよう」
「え?不老不死?」
自分の体を確かめるが特に変わった所はない、何かが変わったという気もしない。
「余程の事がない限り、その心、魂、肉体は不変」
「んー、ようは絶対老いないし、死なないという事ですか?」
「正確には《アタラクシア》が存在し続ける限り、我々13の神々が在る限りだね」
規模が大きい、星や神の時間はほぼ永遠と変わらない、今の詠斗には途方もない時間だと言う事しか分からない。
「死ぬ…終わる方法はある」
「終わる?」
「生き続けるのが嫌になったら、眠ればいい。我々は君に誠意を持って君の望みを叶えたい」
他の12名の神々が頷く、彼らからは悪意めいた物は感じない、只こちらの都合で呼ぶ事になった事への真摯な態度は詠斗に好ましかった。
「…分かりました、その時が来たら言います」
いつか来るかもしれないし、来ないかもしれない時、今は一旦考えるのは止めて先へ進む。
「では、次は魔法」
「ふむ、その説明は我がしよう」
リーダーらしき神が下がり、他の神が詠斗の正面に立つ。
「魔法は我々神からの感謝の証として、土、火、水、風、浄化魔法を君に既に授けている」
「えっ?俺の、魔法使いになったんですか?」
「そう名乗りたければ名乗れば良い。まず頭の中で使いたい魔法をイメージし口にする」
愛想のない抑揚もない、感情の伝わらない声が、詠斗の脳に水のイメージをクリアに浮かばせる。
蛇口から出てくる水道水、冷たくそのままで飲める日本の水道水、もう飲めないのかと思うと寂しく思う。
「水…」
手から水が溢れて床にこぼれるが、床には拡がらず吸い込まれていく。
「これが魔法、頭の中に使いたい魔法をイメージし口にする」
「な、なるほど。止まらないんですが…」
「消えろ、止まれもしくはイメージすれば消える」
「はい…」
蛇口が閉まるのをイメージすると水が手から消えた、両手を見つめ魔法というか、種も仕掛けもない手品をしている気分になる。
「威力の程度や複数の魔法の組み合わせは、何度も使い工夫し高めていって欲しい。君の魔力は底なし、魔力切れを起こす事もない、君は土魔法と大層相性が良い、伸ばしていってくれ」
「ゲームみたいにMPとかないって…すごい」
最も裕福ではなかった子供時代、母親に欲しい物を言えずクラスメイトの話を聞いてワクワクして得た知識を今は異世界で活かすことになるとは、あの頃の自分が知ったら喜んでくれただろうか。
「それと浄化魔法、これは我々が君の為に生み出した魔法だ。浄化と言えば身体や服等が清潔に保たれる。《アタラクシア》に住む人々は君のいた日本と違い生活水準はかなり低い、我々なりに地球を調べた結果日本人は大層綺麗好きと感じる、浄化魔法があれば日本にいた時程とは言えないが清潔を保たれると思う」
「……ありがとうございますっ!これはとても嬉しい」
確かに日本人はそういう印象がある、詠斗も仕事に行く前、夜勤から帰って来た後も風呂は難しくともシャワーは必ず浴びていた、神々の好意に詠斗の胸が熱くなる。
「次はスキルだな」
他の神が詠斗の正面に立ち、魔法について教えてくれた神が下がる。
「では、始めよう」
顔は見えないが楽しげなのが声色で伝わる、詠斗も気を引き締め背筋を伸ばした。
「創造?皆さんは神様なんですか?それにこの大きさって…」
いきなりスケールの大きな話しに思考が止まる、ここに詠斗を連れてくる位だろうから、そうであっても可笑しくはない、他の神々は大きく頷いている。
「正しく我々は神、ここで《アタラクシア》を見守り続ける事が我々の運命。この大きさに疑問があるならば、我々が見守りやすい大きさにしているだけだ」
「ここだとそれが可能なのです、《アタラクシア》に行けば広大な世界が拡がっていますのです」
分かりづらい説明に、他の神からのフォローが入る。
どうやら、リーダー?らしき神はお堅いようだ。
「はあ、えと、何で俺はここに来たんですか?何か異世界って、ラノベやアニメとかで一回死んだり、トラックに跳ねられたり、転生したりとかで召喚されたりするものなのでは?」
「我々の世界アタラクシアは病んでいる、治癒する為に時永 詠斗を我々13の神々で召喚した」
「それって…この世界を治すのが俺の役目って事ですか?」
「いや、一回目の治療はもう済んでいる、君がこの世界に召喚される力を使って、ほら此処の穴ゆっくりと小さくなっていくのが見えるかい?」
1人の神が詠斗の隣に立ち、球体の薄い雲の様な幕に空いた穴を白い手袋で覆われた指でさす、ちょうど穴が消え薄い雲の様な幕だけになったのを見届けた。
「その穴が幾つも空いて《アタラクシア》を蝕んでいる、その1つが塞がった。ありがとう」
『ありがとう』
他の神々からの感謝の気持ちに、居たたまれなさを感じる、何もしてないのだから、自分は只いきなり宇宙のような空間からこの場所に来ただけなのだから。
でも、でも、ありがとうという言葉はくすぐったい、いつぶりだろうか感謝をされるのは、思い出そうとはするがすぐには出てこなかった。
「俺は…」
「貴方に誠意と感謝を込めて様々なものを用意した」
「まず肉体、不老であり不死。魔法、スキル、善行ポイントによる恩恵」
「順に説明しよう」
「え?不老不死?」
自分の体を確かめるが特に変わった所はない、何かが変わったという気もしない。
「余程の事がない限り、その心、魂、肉体は不変」
「んー、ようは絶対老いないし、死なないという事ですか?」
「正確には《アタラクシア》が存在し続ける限り、我々13の神々が在る限りだね」
規模が大きい、星や神の時間はほぼ永遠と変わらない、今の詠斗には途方もない時間だと言う事しか分からない。
「死ぬ…終わる方法はある」
「終わる?」
「生き続けるのが嫌になったら、眠ればいい。我々は君に誠意を持って君の望みを叶えたい」
他の12名の神々が頷く、彼らからは悪意めいた物は感じない、只こちらの都合で呼ぶ事になった事への真摯な態度は詠斗に好ましかった。
「…分かりました、その時が来たら言います」
いつか来るかもしれないし、来ないかもしれない時、今は一旦考えるのは止めて先へ進む。
「では、次は魔法」
「ふむ、その説明は我がしよう」
リーダーらしき神が下がり、他の神が詠斗の正面に立つ。
「魔法は我々神からの感謝の証として、土、火、水、風、浄化魔法を君に既に授けている」
「えっ?俺の、魔法使いになったんですか?」
「そう名乗りたければ名乗れば良い。まず頭の中で使いたい魔法をイメージし口にする」
愛想のない抑揚もない、感情の伝わらない声が、詠斗の脳に水のイメージをクリアに浮かばせる。
蛇口から出てくる水道水、冷たくそのままで飲める日本の水道水、もう飲めないのかと思うと寂しく思う。
「水…」
手から水が溢れて床にこぼれるが、床には拡がらず吸い込まれていく。
「これが魔法、頭の中に使いたい魔法をイメージし口にする」
「な、なるほど。止まらないんですが…」
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「はい…」
蛇口が閉まるのをイメージすると水が手から消えた、両手を見つめ魔法というか、種も仕掛けもない手品をしている気分になる。
「威力の程度や複数の魔法の組み合わせは、何度も使い工夫し高めていって欲しい。君の魔力は底なし、魔力切れを起こす事もない、君は土魔法と大層相性が良い、伸ばしていってくれ」
「ゲームみたいにMPとかないって…すごい」
最も裕福ではなかった子供時代、母親に欲しい物を言えずクラスメイトの話を聞いてワクワクして得た知識を今は異世界で活かすことになるとは、あの頃の自分が知ったら喜んでくれただろうか。
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「……ありがとうございますっ!これはとても嬉しい」
確かに日本人はそういう印象がある、詠斗も仕事に行く前、夜勤から帰って来た後も風呂は難しくともシャワーは必ず浴びていた、神々の好意に詠斗の胸が熱くなる。
「次はスキルだな」
他の神が詠斗の正面に立ち、魔法について教えてくれた神が下がる。
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