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第3部 歩く路は笑顔で 余裕を持って進んでいこう
19 風呂だぁ
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「ただいまー」
『おかえりなさーい』
畑へ戻って来ると少し離れた場所からアルケールやアゲイル達一行がこちらに向かって走ってくる、皆土が服に付いたりして汚れていたが顔は清々しかった。
「出来たぞ!」
「出来た出来た!」
「行こうぜ!」
「行きましょう!」
「どうしました?父様達?」
「風呂が完成した!入るぞ!」
『え?』
もう出来たのかと詠斗達は顔を見合わせる、来たばかりのカイネはもっと??な顔をしていた。
「早く行こう!皆で入りたいから待ってた!」
「おう、行こう」
アゲイルが詠斗の手を引いていく、早速入りに行こうかとカイネも誘い皆で向かった。
「うわぁーまんま…」
「煙突の無い銭湯?魔法でお湯を作るからいらないですよねー」
「入口に暖簾があるのがまた…」
「写真を撮ろう…」
「入ろう…」
「これ、何?」
目の前にある建物はそのまんま日本にあった銭湯と同じ趣をしている、入口はガラス戸に暖簾はご丁寧にゆと描かれ中は石造りの床で靴を脱いで上がれば木造の床と靴をしまう下駄箱には木の札の鍵、番台や男女には分かれていない為そこはもう広い脱衣所だった。
「うわぁー」
「外にも風呂を作りましたよ、しゃんぷー石鹸タオルなどは率殿と詠斗殿から頂いた物を置いています。洗濯機と乾燥機に洗剤も置いているので自由に使えます。風呂はこの小屋全ての素材に混ぜた魔石とカルナラー石を使い1日中入れるようにしています。お湯も常に一定量を超えたら排出され外の容器に入れた魔石に吸収されまるので手入れも楽です」
「では、入るぞ。大河殿、詠斗殿そこに置いた冷蔵庫の中に是非酒を入れて頂きたい!風呂と酒!これの為に急ぎで造りましたぞ!」
「わぁ、大きい冷蔵庫。隣に酒樽置いて置きますね。瓶を作って貰って入れましょう」
「張り切ったなーカル…。サービスしとくか」
2mの大型冷蔵庫を開けビールを隙間なく詰めて置く、魔石のお陰ですぐ冷えらしい。
「さあ、入ろう」
「え、レグさんとアゲイルさん俺達と一緒で良いの?夫婦なんだから2人で入らなくて平気?」
「何を言っている!もう私たちは家族だろう!みんなで入る!」
「そうだ、家族だろ?気を遣うなよ」
詠斗の問いに揚アゲイルもレグも笑顔家族と自然な言葉が出る、さっさと脱衣場で服を脱いでガラスの引き戸を開き風呂へ向かう。
「アゲイル、伴侶殿湯船に入る前に掛け湯をするんだぞ」
『はーい』
ナイデルもアルケールも早速服を脱いで湯船に向かう、他のドラゴン達にも伝えているのでその内来るだろうとの事なので、風呂を遠慮なく頂く事にした。
「あ、カイネ使い方教えるね。服も折角だから入る前に洗濯機に入れれば綺麗になるよ」
「服を脱ぐんですよね……」
「そうだよ?もしかして人に見られぬのが嫌とかそれなら…」
「いえ、違うんです…見ても驚かないで下さい…」
カイネが暗い顔で着古した灰色の服を脱ぐと、詠斗達の表情が強張る、カイネの身体は細く湶も浮いている、サイズに合っていない大きめな服は誰かから貰ったり安く買ったかした物だろ、その体の細さにも驚くが何より体中の痣や切り傷が無数にあった事に3人が顔を顰めた。
「誰にやられた?」
「……食堂の…」
「分かった…。もう言わなくていい」
怒気を孕んだ大河の声に唇を噛みしめ下を俯く、孤児院に僅かでも仕送りしたい為に歯を食いしばって耐えていたのだろう、まだ来ない詠斗達を呼びに来たレグに呼ばれるまで重い沈黙が続いていた。
「まだ、みんな来ないのかー長が酒飲んでるから早く……」
カイネの身体の状態を見たレグが無言で近づき、レグの身体に手を翳し白い光が淡く輝くとゆっくりとカイネの傷が癒えていく。
「今、伴侶様を呼ぼうと思ったんです。回復魔法が使える方なので…」
ナイルが静かに呟く、瞬く間に癒えた体は細く青白い滑らかな肌になった。
「おふろっ!おっふろ!きたよー」
その直後に鼻歌交じりのテトラとカルが訪れ、場の空気が和らいだ。
「あ、ありがとうございます!お、俺お金…働いたら返しますから!」
「ん?お金?いらないぞ。ここに住むなら家族だろう?家族から金なんか取らないし!私は金なんかいらない!」
「え、で、でも回復魔法って本の小さな傷でもすごいお金が掛かるって!しかも貴族しか受けられないって…」
「しらないーいいから早く風呂行く!」
ポンポンとカイネの服を脱がしてさっさとレグが風呂場へ連れていく、テトラに頼んで服と制服も作って貰うよに頼んだ。
「いいよー今身体見たから測らなくても大丈夫、後制服もう出来たから明日はボクも店に行くよー。着心地みたいし。後は予備のも作るよ」
「それは助かる」
服を脱ぎながら明日の件も進めていく、準備が整いいざ風呂へ。
「うわー鏡やシャワーで身体も洗えるようになってる…」
「桶に椅子まで…」
「朝風呂とか入りたいですね」
「わたしもきゅうと夜に来よう」
「果物食べたい…」
「カルが頑張って長達とこういうの張り切って作ってたよー」
「え?カル本当?こっちの事もして大変だったでしょ?」
「へいき…楽しい…ごはんありがとう美味しかった」
「いつでも用意しますよ」
さっそく皆で並んで髪や体を洗っていく、カイネもレグに洗い方を教えて貰い洗っているようだ。
「カイネーどう?大丈夫?」
「は、はい。あ、泡が気持ち良くて…いい匂い…この布も…」
「良かった」
皆洗い終わり早速風呂に向かう、屋内には4つ深い風呂と浅めの風呂とかなり熱い風呂と水風呂に分かれている、折角だから外の風呂に入ろうと奥のガラス戸を開けると岩を組み合わせて作った露天風呂(景色は木の柵が立てられみえない)何処から持ち込んだのか草や背の低い木などが生えていた。
「来たかー詠斗殿達ーさあ入ってくれ」
「気持ち良いですよ」
すでにビールを飲んで良い調子のアルケール達に手招きされ一番広い露店風呂に皆で入る、チグリスに果物をねだられたので更に果物を盛り合わせて渡す、他の面々には良く冷えた果実水をガラスのコップに注いだ物を渡した。
「美味しいです、さっぱりします。こんな美味しい水始めて飲みました!」
「沢山あるから飲んでね…」
皆でゆっくりと風呂に浸かる、大河や率は目を閉じ湯船の気持ち良さに身を委ねていた。
「うーす、戻ってきましたよー」
『きゅう』『もぐ!』『もぐっっ!』『もぐぅ』『ぴぃ』『ぱしゃ』
「これがお風呂ですかーすごいですねー」
肉ダンジョンに行っていたきゅう達やラドゥ達も戻って来て身体を洗い、露天風呂に入ってきたので皆にもビールや飲み物、きゅう達には野菜や果物を盛った皿を渡す。
「今日も肉ダンジョンで肉ドロップしてきました」
「肉もその場で焼いて食ったし、やっぱ狩り立ては一味違うな」
タッセルやオリガもビールを受け取り風呂に浸かっている、きゅう達もおやつを食べたり風呂の中で泳いだり各々寛いでいる。
「ビールは旨い!風呂も最高!」
アルケールが何本も缶を開ける、皆が大きく頷いた…。
「風呂…酒いいなぁ!」
「うらやましい…おふろ」
「はいりたいなのです…」
「ふむ、酒旨そうだの」
「うらやま…こほん。上手く馴染んでいるようですね」
「あのタータイルクッガもキンカダイルラーガも幸せそうです…」
「だが…あの《テンランド》という邪国…」
「またよからぬことしようとしていますね」
「これは…依頼を出す時が来たな…」
「そして…次の召喚の儀も…行うときが間も無く」
「早いが良い傾向です」
「風呂…ビール…店…食べ物…いけないですね、召喚の儀の前に《テンランド》をもう少し探りたい所です」
「あの国には恐らく…」
《神の庭》で神々が意見を出し合う、次の召喚の儀はもう間も無く…。
『おかえりなさーい』
畑へ戻って来ると少し離れた場所からアルケールやアゲイル達一行がこちらに向かって走ってくる、皆土が服に付いたりして汚れていたが顔は清々しかった。
「出来たぞ!」
「出来た出来た!」
「行こうぜ!」
「行きましょう!」
「どうしました?父様達?」
「風呂が完成した!入るぞ!」
『え?』
もう出来たのかと詠斗達は顔を見合わせる、来たばかりのカイネはもっと??な顔をしていた。
「早く行こう!皆で入りたいから待ってた!」
「おう、行こう」
アゲイルが詠斗の手を引いていく、早速入りに行こうかとカイネも誘い皆で向かった。
「うわぁーまんま…」
「煙突の無い銭湯?魔法でお湯を作るからいらないですよねー」
「入口に暖簾があるのがまた…」
「写真を撮ろう…」
「入ろう…」
「これ、何?」
目の前にある建物はそのまんま日本にあった銭湯と同じ趣をしている、入口はガラス戸に暖簾はご丁寧にゆと描かれ中は石造りの床で靴を脱いで上がれば木造の床と靴をしまう下駄箱には木の札の鍵、番台や男女には分かれていない為そこはもう広い脱衣所だった。
「うわぁー」
「外にも風呂を作りましたよ、しゃんぷー石鹸タオルなどは率殿と詠斗殿から頂いた物を置いています。洗濯機と乾燥機に洗剤も置いているので自由に使えます。風呂はこの小屋全ての素材に混ぜた魔石とカルナラー石を使い1日中入れるようにしています。お湯も常に一定量を超えたら排出され外の容器に入れた魔石に吸収されまるので手入れも楽です」
「では、入るぞ。大河殿、詠斗殿そこに置いた冷蔵庫の中に是非酒を入れて頂きたい!風呂と酒!これの為に急ぎで造りましたぞ!」
「わぁ、大きい冷蔵庫。隣に酒樽置いて置きますね。瓶を作って貰って入れましょう」
「張り切ったなーカル…。サービスしとくか」
2mの大型冷蔵庫を開けビールを隙間なく詰めて置く、魔石のお陰ですぐ冷えらしい。
「さあ、入ろう」
「え、レグさんとアゲイルさん俺達と一緒で良いの?夫婦なんだから2人で入らなくて平気?」
「何を言っている!もう私たちは家族だろう!みんなで入る!」
「そうだ、家族だろ?気を遣うなよ」
詠斗の問いに揚アゲイルもレグも笑顔家族と自然な言葉が出る、さっさと脱衣場で服を脱いでガラスの引き戸を開き風呂へ向かう。
「アゲイル、伴侶殿湯船に入る前に掛け湯をするんだぞ」
『はーい』
ナイデルもアルケールも早速服を脱いで湯船に向かう、他のドラゴン達にも伝えているのでその内来るだろうとの事なので、風呂を遠慮なく頂く事にした。
「あ、カイネ使い方教えるね。服も折角だから入る前に洗濯機に入れれば綺麗になるよ」
「服を脱ぐんですよね……」
「そうだよ?もしかして人に見られぬのが嫌とかそれなら…」
「いえ、違うんです…見ても驚かないで下さい…」
カイネが暗い顔で着古した灰色の服を脱ぐと、詠斗達の表情が強張る、カイネの身体は細く湶も浮いている、サイズに合っていない大きめな服は誰かから貰ったり安く買ったかした物だろ、その体の細さにも驚くが何より体中の痣や切り傷が無数にあった事に3人が顔を顰めた。
「誰にやられた?」
「……食堂の…」
「分かった…。もう言わなくていい」
怒気を孕んだ大河の声に唇を噛みしめ下を俯く、孤児院に僅かでも仕送りしたい為に歯を食いしばって耐えていたのだろう、まだ来ない詠斗達を呼びに来たレグに呼ばれるまで重い沈黙が続いていた。
「まだ、みんな来ないのかー長が酒飲んでるから早く……」
カイネの身体の状態を見たレグが無言で近づき、レグの身体に手を翳し白い光が淡く輝くとゆっくりとカイネの傷が癒えていく。
「今、伴侶様を呼ぼうと思ったんです。回復魔法が使える方なので…」
ナイルが静かに呟く、瞬く間に癒えた体は細く青白い滑らかな肌になった。
「おふろっ!おっふろ!きたよー」
その直後に鼻歌交じりのテトラとカルが訪れ、場の空気が和らいだ。
「あ、ありがとうございます!お、俺お金…働いたら返しますから!」
「ん?お金?いらないぞ。ここに住むなら家族だろう?家族から金なんか取らないし!私は金なんかいらない!」
「え、で、でも回復魔法って本の小さな傷でもすごいお金が掛かるって!しかも貴族しか受けられないって…」
「しらないーいいから早く風呂行く!」
ポンポンとカイネの服を脱がしてさっさとレグが風呂場へ連れていく、テトラに頼んで服と制服も作って貰うよに頼んだ。
「いいよー今身体見たから測らなくても大丈夫、後制服もう出来たから明日はボクも店に行くよー。着心地みたいし。後は予備のも作るよ」
「それは助かる」
服を脱ぎながら明日の件も進めていく、準備が整いいざ風呂へ。
「うわー鏡やシャワーで身体も洗えるようになってる…」
「桶に椅子まで…」
「朝風呂とか入りたいですね」
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「カイネーどう?大丈夫?」
「は、はい。あ、泡が気持ち良くて…いい匂い…この布も…」
「良かった」
皆洗い終わり早速風呂に向かう、屋内には4つ深い風呂と浅めの風呂とかなり熱い風呂と水風呂に分かれている、折角だから外の風呂に入ろうと奥のガラス戸を開けると岩を組み合わせて作った露天風呂(景色は木の柵が立てられみえない)何処から持ち込んだのか草や背の低い木などが生えていた。
「来たかー詠斗殿達ーさあ入ってくれ」
「気持ち良いですよ」
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「美味しいです、さっぱりします。こんな美味しい水始めて飲みました!」
「沢山あるから飲んでね…」
皆でゆっくりと風呂に浸かる、大河や率は目を閉じ湯船の気持ち良さに身を委ねていた。
「うーす、戻ってきましたよー」
『きゅう』『もぐ!』『もぐっっ!』『もぐぅ』『ぴぃ』『ぱしゃ』
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肉ダンジョンに行っていたきゅう達やラドゥ達も戻って来て身体を洗い、露天風呂に入ってきたので皆にもビールや飲み物、きゅう達には野菜や果物を盛った皿を渡す。
「今日も肉ダンジョンで肉ドロップしてきました」
「肉もその場で焼いて食ったし、やっぱ狩り立ては一味違うな」
タッセルやオリガもビールを受け取り風呂に浸かっている、きゅう達もおやつを食べたり風呂の中で泳いだり各々寛いでいる。
「ビールは旨い!風呂も最高!」
アルケールが何本も缶を開ける、皆が大きく頷いた…。
「風呂…酒いいなぁ!」
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「はいりたいなのです…」
「ふむ、酒旨そうだの」
「うらやま…こほん。上手く馴染んでいるようですね」
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「だが…あの《テンランド》という邪国…」
「またよからぬことしようとしていますね」
「これは…依頼を出す時が来たな…」
「そして…次の召喚の儀も…行うときが間も無く」
「早いが良い傾向です」
「風呂…ビール…店…食べ物…いけないですね、召喚の儀の前に《テンランド》をもう少し探りたい所です」
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Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
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【作者より、感謝を込めて】
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