あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
82 / 1,079
第3部 歩く路は笑顔で 余裕を持って進んでいこう

23 そして

しおりを挟む
「そうですか!喜んで行きますよ!招待ありがとうございます!」
「ゴーテンさん達、服やショルダーバッグを作ってくれた職員も良ければ呼んでくれ。練習にもなる」
「それは、皆喜びます!」
商業ギルドでは馴染みの応接間で、ズィーガーの円らな瞳がより平らになり、大きな腹を揺らして喜ぶ。
「それと、店の周辺の木が生えた土地を購入したいんだが」
「ああ、あのツンドーラですか。あの木が生えた場所は誰の物でもないんです。木を伐採し商業ギルドに届ければ、その方の物です。あの木…ツンドーラは非常に硬く、火にも強く並みの道具では歯が立たないので、特殊な紙を作るのには適していて高値で取り引きはされているんですが…」
「分かった、斬り倒して整地したら届けさせて貰う」
「おお、その際は是非うちにツンドーラをお売り下さい。高値で買い取りさせて頂きます」
「ああ、そうさせて貰う。では明日」
「はい、宜しくお願いします」
ズィーガーに丁重に見送られ、チグリスと畑へと転移した。

「おかえりなさい、大河さん」
「おかえり…」
畑へと戻るとナイルと千眼に迎えられ、きゅう達やオリガ
達は畑仕事に励んでいた。
「ただいま、俺は金庫を作るから。チグリスは休んでくれ」
「ん…、肉」
「チグリス、こっちへ先ほど皆で食べたサンドイッチがありますよ」
「食う…」
「ただいまー」
「戻りました」
「たっだいまー」
「おかえりなさい、詠斗さん、率さん。今チグリスがサンドイッチを食べるのでみなさんも食べますか?準備しますよ」
『食べる!』
テーブルの上にナイルがサンドイッチとスープ、千眼が果物やお茶を用意してくれた。
大河は鉱物を使い縦型の黒い長方形の片側が開く扉を蜘蛛の糸で作り、中には3つ仕切りを作った。
外側に取って代わりの魔石を張り付ければ、流した魔力にしか反応しない金庫の完成だ。
「それっぽくなったな」
「大河さんー一段落したなら、こっちで食べましょう」
「ああ」

「キャサナさんや、蜂蜜屋さんやお茶屋のおばあちゃんを招待しました」
「こちらも、ズィーガーさんやゴーテンさん達を招待した。ポップコーンを無料で配るか、こういうプレオープンの場合はプレゼントを渡したりするものだろう?」
「それ、良いですね!」
「喜ぶと思います」
「それと、あの周辺の土地についてだが…」
「じゃ、どんどん木切り倒そう!」
「自然を破壊とかにはならない程度に広くしましょうか」
「そうだな、ナットやキッキ達の家も大分古いからな。店の敷地内なら楽だろう」
「職場が徒歩0分!楽ですよね」
「理想だな」
「なら、カイネの孤児院を建てませんか?こちらにみんな連れてくれば…」
「大きく出たな、詠斗くん。俺達の財力なら新しい施設を建てる事も出来るが…」
「…カイネ、優しいですし。孤児院の為に辛いことを我慢して…力になりたいです」
「分かった、それはすぐには無理だが考えてみよう。」
『はい』
「そうだ、新しい人が来るならと思って枕を注文しました」
「そろそろじゃないのか、ここを選ぶかは分からないが渡せるようにはしておくか」
「そうですね、必要な物は沢山ありますから」
「明日もありますから、今日は早めに休みますか?」
「なら、お風呂今から行かない?」
「そうだな」
「良いですね、ナイルさん達も行きませんか?」
「はい」
「行く…」
「ああ…」
6人で片付けを行い早速向かう、考える事は山程あるがこの位の息抜きは良いだろう。

「やれやれ、あの方にも困ったものだ」
《クイナト》商業ギルドのマスターユナイドの執務室で、特殊な金属へと変化している書状を眺め溜息と共に薄い笑みを浮かべた。
「さて、どうしようか…」
鈍く輝く金属の紙の一番下に両翼を広げた黄金の盾に2本の牙を交差させた《クイナト》の中央にある城すなわちこの
国《ロメンスギル》国の王からだった。
「面倒な事この上ない挙げ句に仕事は溜まるし、さて何で釣るか…」
手の中のスマホを玩び思案する、良い関係でありたいのだ。
彼らとこの国の王どちらが有益か答えは出ている、彼らの方が有益だ。
だが引き合わせるのも面白い、ユナイドは実に己の好奇心に忠実な男だった。
「さて、どうなることやら…」
ユナイドは嗤う、窓にうかぶ月を眺めながら…。

「では、これより4人目の召喚の儀を行う」
『意義なし』
《神の庭》にて13名の神々が球体の《アタラクシア》囲む、4度目の儀式だが表情の見えない神々の声は硬い。
自分達の判断がこの結果を招いたのだ、誠意と謝意…その気持ちを忘れずに挑む。

不幸というかついてない事は度重なる、更科 綴はそれを身を持って今体験している。
「悪いね、更科君。うちも経営が厳しくてね…」
高卒で入った親族経営の事務所、目の前の綴から目を逸らす社長…資格や経験も無い綴を雇って面倒を見ていてくれた人だ、経営は厳しくないのは経理も担当している綴が分かっていた…原因は…社長の姪が入ってくるから自分はお払い箱なのだろう。
「少ないが退職金も…」
「はい、分かりました。今までお世話になりました」
深々頭を下げる、入社する姪は高学歴でプライドが高く高卒の綴から引き継ぎはしたくないとの事、すぐにでも席を空けて欲しいとの事、社長は引き出しから封筒を出し机に置き綴に差し出した。
「すまない…荷物の整理や寮に関しては次の仕事が見つかるまではいて良いから…」
それを受け取り荷物、荷物をまとめたダンボールを持ち出口で一礼して職場だった場所を後にした…。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜

九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます! って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。 ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。 転移初日からゴブリンの群れが襲来する。 和也はどうやって生き残るのだろうか。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...