あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第5部 ここで生きていく 晴れた日は海を見て編

14 こんなのどう?

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「みんなお疲れ、軽くお昼食べてよ」
ナイルから差し入れのドーナツとサンドイッチ、パティやパンの残りを並べて皆で昼食を取る。
「しかし、すごい建物が建ったな!」
「孤児院なんでしょう、すごいわ!子供達がきたら皆で歓迎会しましょう!私たちも作るわよ!」
「それいいな!それはそうと、最近ポップコーンの野菜が急に値上がりしてな…」
「なら、こっちで用意するか気にしなくていいよ!」
「それは助かる!経費でひいてくれ!」
「明日には来るそうなので、夜に焼き肉パーティにしましょうか」
『さんせーい』
「俺達は作業に戻るから、バルタルとカイネは明日の準備?」
「はい」
「終わったらラインします」
「分かった」
「じゃ皆戻ろうか、大河さん達はラインが来た。買い取りしているから遅くなるって…カタンとベルン送ったらみんな《エットナ》のズィーガー商会に来てくれって」
みんな頷いて一先ずベルンとカタンをテントへ、モギは畑へと連れていく。

「お待たせしました。お茶もどうぞー」
質素と言えば良いのか、ソファとテーブルしかない応接室でエッジが大河達を持て成す。
「では、まずお支払い金額80,600,000ログですね、如何ですか?」
「良いだろう」
「内訳ですが…」
「いや、大体そんなものだろうと思っていたからな。30,000,000は《アウトランダーズ商会の口座》へ、5,000,000ログずつうちの商会の職員の口座へ、後は全て隣の彼の口座へ入れてくれ」
「承知しました」
「大河君!」
「いい、送金に使ってくれ」
「…ありがとう。受け取ります」
「ああ」
「大河さん、綴さん来ましたよー」
「ちょうど良かった、晴海くん…彼の口座も作ってくれ」
「転移魔法ですか…すごいですね、ようこそ皆さん。《ズィーガー商会》《エットナ》支店長のエッジと申します。よろしくお願いします、承知しました少しお待ちください。用意してきます」
一礼してエッジが部屋を出る、大河、綴、詠斗、率、晴海、チグリス、ジラが残り借りて来たダンジョンドロップ品の革を見せて案を出す事にした。
「どうやら、この街に特産品は無いらしい。子供達を親元に返すのに協力して貰ったからな」
「お礼をしたいので、この革を使って何か作れないかなと思いまして」
「この革は大体は防具に使う、後はマントとかに使うが…沢山使うと結構値段が張る」
「やっぱりカバン…でもけっこう縫いやすそう…柔らかいし…」
「これって水に強い?」
皆で布を囲んで質感等を確かめていると、晴海が革を眺めて尋ねる。
「ああ、強いぞ。水を弾くからな湿原なんか行くと、この革を靴の上に巻くいて入れば水が入らないからな」
「ふーん、ならナップサックは?リュックは難しいでしょ?俺も欲しいし」
『それだ!』
「お待たせしましたー」
「エッジさん!座って!早く」
「良いもの出来ますよ!」
「ええ」
お茶の追加とカップをトレイに載せたエッジが詠斗達の気迫に若干引くが、何故か逆に接待される側に今度は回る事になった…。

「なっぷさっくですか…こういうものなんですね…」
晴海が絵を描き(上手い)それをエッジに見せ、全員で作業分担して縫っていくのだが…。
「ジラさん上手ですね」
「まあな、破れた服とかは自分で直してしたしな」
「晴海君も上手ですね」
「授業でやった…」
「詠斗さんも上手ですよね」
「率くんも丁寧だね」
『……』
大河とチグリスは居心地が悪い、不器用(大河&チグリス)は茶を啜る、エッジは絵をじっくりと見ている。
「この大きな針と穴だと革縫いやすくていいね」
「そうですねーこの革も縫いやすい」
「女性やご老人でも問題なさそうですね」
「大河さん、ボクの知り合いの腕の良い縫製師を連れてきても良いですか?」
「ああ、何処だ転移で連れて行くぞ」
「大河…俺も行く」
「…そうだな」
「いいんですか?助かります。この街の外れの方にある店なので」
「分かった、行ってくる」
『はーい』

「今日も暇だ…」
《エットナ》の外れの縫製師のウールは、店先の丸太のイスに座り頬杖をついて黄昏ていた。
最近冒険者があまりこの街のダンジョンに来ないつまりは仕事が無い、革の防具を武器屋に卸しもするがそれも売れ行きは悪い。
「ウール!」
「うぁ、エッジまたサボっているの?暇だからってー支店長なのに、しかもここまでって後ろの人たちは?冒険者には…見えないけど」
「いいから来て!」
「え、どこに」
「彼を連れて行けばいいんだな?」
「はい!お願いします!」
「行くぞ」
「え!なにな…」
何だかすごい美形によって開店中の店から店主が連れて行かれるも、お客は来ない閑古鳥なお店なのでどうやら問題はないようです…。

「え、なにここどこ…?あれエッジの商会の…人も多いね…良かったね!エッジ儲かってるんだ!」
「う…ま、まあこれからこれから!じゃなくて、この方たちが良い物を教えてくれたからお前にと思って」
エッジが苦笑いをしつつ、詠斗達が熱心に縫い上げて完成させたナップサックをを指す。
「これ……すごいですね!背中に背負う物ですか!?」
「そうだよ、晴海くん背負ってみて。皆で作ると早く出来るね!」
「うん、いい出来!」
「孤児院の子達にもあげたいですね」
「これ、俺貰っても良い?」
『もちろん』
「良いのが出来たな」
「俺も欲しい…」
「ぜ、是非作り方を!あ、俺はウールと言います」
濃い紅茶色のボサついた髪を揺らしウールが興奮気味に詰め寄る、詠斗達は快く教えてくれた。
「これ作ってくれる?」
「良いんですか?」
「代金の支払いもしますし、50個程お願いしたいです」
「ウール、このなっぷさっくは《エットナ》で作って売っても構わないとの事です」
コホンと1つエッジが咳払いをし、支店長モードに戻りニコリと微笑む。
「あ、ありがとうございます。最近仕事が無くて…困っていて他の職人にも声をかけて作ります!」
「いくらになっても構わないので」
「そうですね…、1つ3,000ログでそうですか?50個なら3日後に出来ますから来て下さい!」
「早いね、急ぎではないけど…」
「大丈夫です」
「150,000ログだ。3日後に取りに来る、頼むな」
「はい!」
「後それと…、これは差し入れー」
詠斗がドーナツやポップコーンに肉串、クッキー等の差し入れを山のように収納から出してくれる、商会の人たちやウールで食べてと伝えて《エットナ》を後にした。
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