あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~

第2幕 第2話 『千華の魔王奪還作戦』会議

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「では、作戦会議を始めます。進行は千歳さんと僕で行います」
『よろしくお願いしまーす』
「その話し余も混ぜて貰いたい」
「ニジェルガ様…」
「陛下」
「初めましてお会い出来光栄です、僕は序列第4位の禍喰の魔王、穂高 千歳と申します」
「龍皇国皇帝ジェルガ・ラオス・バーミルガー・ハゼウォンだ。この件は龍皇国も手を貸す、ここでは余…いや俺もただ一体のドラゴンとして臨む事とする」
ナイルとラウラスが立ち上がる、千歳が前に出て自己紹介を行い、ニジェルガは第9位の魔王とエルダにも視線を向けて頷き用意された椅子へと座る。
「ニジェっち飯食う?おにぎりあるから、食いながら聞いてなよ。俺らは食ったし」
「懐記…俺も」
「はいはい」
「助かる、ここで食べるつもりでいたからな」
おにぎり3個と漬け物に味噌汁とお茶をチグリスにも出して、会議が始まっていく。
「今日はまず話す内容を幾つかに分けたから、この画面を見て進めていこうか」
「会社の会議っぽい!」
「大学のディベートみたいです」
「良くわかんないけどカッコいい!」
懐記が収納から鉱物を薄く伸ばしスクリーン状にした壁に、PCの画面を繋ぎ大画面に映し出す、詠斗や率、晴海が盛り上がりラウラスやニジェルガはぽかんとしていた。
「ビジネスエリアの会議室に置こうと思って試しに作ってみたよ、使いながら改善点があれば後で教えて欲しい。さ、この会議の流れだけれど、まずは千華の魔王救出と共にカジノや《ガルディア》の住民達の事や《トイタナ》の店や貴族屋敷の事も同時に進めていこうと思う」
「はい!」
「ジラさん、どうぞ」
「俺は120年位前とある商会っていっても《ラズライール商会》から変わった依頼を受けた。依頼内容は千華の魔王の封印場所まで生身でどれだけ近づけるかって内容」
「先々代が10,000,000ログで依頼を出しています、《ベストレア山脈》の麓まで行けたとありますね」
「俺がいた場所から1年掛かったな」
「あの山の周辺はありとあらゆる魔法、スキルを無効化する。我々の翼でも行ける場所ではない」
ジラとラジカの話しにニジェルガが追加情報を付け加える、只辿り着くのが困難だという事が良く分かる。
「転移魔法でも難しいですよね」
「1番近く迄行ってそれから徒歩?」
「僕の固有スキル車を使ってみようかと思います」
「実験的に綴君に運転して貰いまずはどこまで行けるかやってみよう、山脈の麓に着いた後の登山という事になるのかな、それは神々にラインを送って登る為のスキルを用意して貰う事にした…封印場所までは彼らの力をもってしても行けないとの事だったね」
「あの山はヤバい、あの山は形を変え続けている。昔はあの半分位の高さだったんだぞ」
「あの場所に封印されている魔神が千華の魔力を吸い上げあの場所を変質させ続けている…私もあの山には辿り着かない…」
ジラがお手上げと言わんばかりに肩を竦める、千眼もゆるゆると首を振る。
「まず、山の麓に行く、山を登る、そこから封印を解く…魔神と戦う…一筋縄では行かないが俺はこれだけの面子が揃っているならば為し遂げられると信じている」
「魔神との戦闘は俺に任せろ、200年前の剣聖と勝つ事が目的じゃないからな。あくまで足止め封印を解く時間稼ぎだ」
「僕の破壊魔法が使える相手ならば良いのだけれど…玩ばれた命に罪悪感は抱くけどそれは《テンランド》に償わせるとしよう」
「僕の魔法も通ると思います、この世界の魔法じゃないので時間稼ぎにはなると思います」
「俺も剣に覚えがある傭兵王と共に魔神の足止めをさせて貰おう」
「明日から行動を開始したいと思います、まず転移魔法でいける《ベストレア山脈》に一番近い場所、《ドリクト》という場所をスタートとします」
「明日、《ドリクト》からスタートするメンバーは綴くん、僕だ。僕の空間歪曲で車とここを繋ぎ免許を持つメンバーの交代で進む事にしよう」
「その間は山の情報収集を行い、各自のコンディションを整えましょう」
「私は…封印について神々と連絡をとる事にする…恐らく封印も変質している」
「では、明日からの流れと各々のやる事を纏めたので各自のスマホに送るからね」
「それと、《ロメンスギル》の王に話をした方が良いかと思います」
「僕もあの国に用があるからね、アポを取れば会えるかな?今日中に会えると良いのだけれど」
「了解です!今ラインしますね!」
「俺は戻るとしよう、明日また来る」
ラジカがラージュに会う事を進め、詠斗がラインを送りニジェルガが立ち上がる。
「ニジェっち帰んの?」
「ああ」
「ふうん」
懐記が尋ねニジェルガが札を使い龍皇国に戻って行く、懐記は弁当でも明日は作るかと考え今晩の食事の献立を考えた。

「詠斗からラインか…そうか向かうかあの場所に」
執務室で1人山積みの仕事を片付けていく、数時間後にここへ来るようメッセージを返し外に控える騎士を呼ぶ為にベルを鳴らす。
「図書室に向かう、護衛は必要ない」
騎士は頷き頭を垂れてドアをラージュが出るまで開け、図書室に向かうラージュを見送ってドアを閉めた。

「これとこの本にこれも…大河が読むだろうからな」
人払いをさせた図書室の禁書庫でラージュは、《ロメンスギル》の歴史書と魔王関連の本を収納袋に納めていく、現在《ロメンスギル》国においてこの禁書庫の本を閲覧出来るのはラージュのみ、扉はラージュが持つ鍵と魔力でしか開かないようになっている。
この禁書庫に納められた本の中に詠斗達の助けとなる物があれば良いと思う、年代別作者順に並べられた本の下の段に並べられた作者不明の本を取り出しパラパラと捲る指が止まった。
「この本は…何故ここに…」
ラージュがポツリと呟く、今持っている本は本来この国に在るべき物ではない、意図的に何かが千華の魔王について調べる者だけに与える物としか言いようがない、その本のタイトルは『妖精化実験の果て』という物だった…。
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