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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
第2幕 第18話 終幕
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「服までありがとうございます」
「似合いますねー」
「きれー」
率と晴海がシャツとスラックスに着替えた千華、シンプルだがまた彼に良く似合う。
「みなさん、おかえりなさい!」
「助けに行けずすみません…逢えて嬉しいです」
畑でニアと第9魔王も出迎え千華に駆け寄る、千華も顔を綻ばせ喜んだ。
「という訳で、飯。簡単に焼き肉、野菜もたべろよー飯も沢山ある」
『やったー』
詠斗に収納から鉄板を出して貰い今日は火起こしは面倒だと火魔法を発動し風魔法で鉄板を浮かせ、ダンジョン肉や野菜を出して焼いていく。
「これは?」
『焼き肉!』
「これ、俺たちが住んでたとこの主食の米!焼き肉には米だよ」
ほかほかと湯気たつ椀によそった飯とスプーンとフォークを晴海が千華に渡す、皆各々焼き始めた、良い夜だなと千眼は思った…。
「私は戻るよ、王に…また来る」
「俺も行くとする…チグリスそろそろ墓参りの時だ。アルケールに伝えておく」
「…どちらのだ?」
「どちらが良い?」
「………」
「陛下…」
クスリとニジェルガが悪戯気に笑う、無表情のチグリスがぶすとしている、それをナイルが嗜めた。
「両方だ、煩いのだよ。あちらも」
「……」
「そうそう。ニジェルガさん、ラージュさん先程神々から連絡が来てね今回の報酬は僕から支払う手筈になったから」
「報酬?状態異常無効ではないのか?」
「それとは別かな、龍皇国と《ロメンスギル》を空間歪曲で繋げる事だね。何処が良いかな?寝室にするかい?何処でも構わないよ」
『……』
「遠慮はいらないよ?」
『……』
「千歳…からかうのは良くありませんよ?少し考えてからでも遅くないでしょう。2国間の大事な話しですよ」
「そうだね、悪かった。場所が決まったら教えて欲しい」
「チグリスを少しからかったら魔王が出てきてしまったか…すまない。場所を決めたら伝える」
「私も、今回の報酬は受け取る」
お互い転移札を使いそれぞれの国に戻る、ニジェルガとラージュの視線が混ざる、その時思わず連れて行って欲しいと言う言葉を喉元で呑み込む、王を捨て国を捨て只のラージュとして連れて行ってくれとそんな思いが沸き立つ。
「また…」
「はい…」
ニジェルガが笑う朗らかに、ラージュの気持ち意思心を汲み取り彼を王に戻した。
2人を見送り、千華、千眼、ジラが千歳を見つめる、千歳は薄く笑い首を傾げた。
「先に事実を作った方が早いかなと、色々な事は後から付いてくると思ってね」
「千歳さん、残念だけど陛下はものすごーくお堅い方なんすよ」
「据え膳喰わない…」
「2人とも…」
「好きやつが目の前にいてかっさらわないとかねー」
「皇帝はそういった物を制し国を治める…ましてはドラゴンですからね、恋事1つで心を左右されないよう教育されているのでしょう」
千歳の言葉にラウラスとチグリスが返し、ナイルは呆れジラは理解出来ないとはミルクを飲み、ラジカは紅茶を飲みながら付け加えた。
「俺達には遠い話しだよねー」
「伴侶とか…んー難しい」
「僕達は僕達ですから、そろそろ休みましょう」
『はーい』
『お母さま譲りの顔立ちかと思いましたが、そこはお父さま譲りなのですね』
綴は蒐刻魔王の言葉を思い返す、手掛かりが出来た…必ずまた会わなければと思いながら寝る支度を整えた…。
「おかえりーへぇ、取り戻したんだ?」
「はい、お陰様で。協力感謝しますよ、第8魔王」
「まあいいよ、それで兄様達には会えた?」
「ええ、皆さんお元気そうですね」
「そっかー、じゃ次は僕と遊んで貰おうかな?」
「良い、考えですね」
「ふふ…」
第2幕 終幕
一 二十数年前 一
「おば…お姉さん干し肉ちょうだい」
「はいよ、お兄さん傭兵かい?冒険者かい?」
「似たようなものだよ」
「そうかい、600ログね」
土煙等で薄汚れたラージュが懐からコインを取り出す、僅かな手持ちに顔をしかめ支払いをする。
買った干し肉を路地裏で咥え噛みながら、水魔法で水を出し喉を潤す、今回の戦は終わったばかり《ロメンスギル》の勝利だがギリギリの戦は様々なものを削り疲弊させた。
「どうせまたすぐに次の戦が始まる…」
路地裏に座り込む、少しでも背を見せれば食い潰される国の側室の王子など兵力の足し程度でしかない。
「団長」
「い、いまからりゅ龍皇国のこ、こうていが通る」
「こんな場所をか?」
騎士団の団長を迎えに来た信頼が置ける部下2名がラージュを心配そうに見ている、ラージュは立ち上がり表へ出る。
「どちらの姿だ?」
「ドラゴンでしょうね、ほら」
部下ぎ空を指さす、煌めく黄金に赤を散らしたドラゴンを囲う何頭もドラゴンが優雅に空を舞い地上の人々の目を縫い止めた。
それは瞬く間に通りすぎたがラージュの眼に何時までもあの姿が眼にこびりつく、ああ…会ってしまったかとラージュは思った…。
運命の相手…ラージュ·デイル·アストリガー·ロメンスギルは現龍皇国皇帝二ジェルガ・ラオス・バーミルガー・ハゼウォンに出逢った…。
ああ、そうか私は彼の為にこの世界に産まれて来たのかとこの時ラージュは思った…戦が終われば行ってみようか逢いに…だが、時代がそれを赦さなかった…。
「似合いますねー」
「きれー」
率と晴海がシャツとスラックスに着替えた千華、シンプルだがまた彼に良く似合う。
「みなさん、おかえりなさい!」
「助けに行けずすみません…逢えて嬉しいです」
畑でニアと第9魔王も出迎え千華に駆け寄る、千華も顔を綻ばせ喜んだ。
「という訳で、飯。簡単に焼き肉、野菜もたべろよー飯も沢山ある」
『やったー』
詠斗に収納から鉄板を出して貰い今日は火起こしは面倒だと火魔法を発動し風魔法で鉄板を浮かせ、ダンジョン肉や野菜を出して焼いていく。
「これは?」
『焼き肉!』
「これ、俺たちが住んでたとこの主食の米!焼き肉には米だよ」
ほかほかと湯気たつ椀によそった飯とスプーンとフォークを晴海が千華に渡す、皆各々焼き始めた、良い夜だなと千眼は思った…。
「私は戻るよ、王に…また来る」
「俺も行くとする…チグリスそろそろ墓参りの時だ。アルケールに伝えておく」
「…どちらのだ?」
「どちらが良い?」
「………」
「陛下…」
クスリとニジェルガが悪戯気に笑う、無表情のチグリスがぶすとしている、それをナイルが嗜めた。
「両方だ、煩いのだよ。あちらも」
「……」
「そうそう。ニジェルガさん、ラージュさん先程神々から連絡が来てね今回の報酬は僕から支払う手筈になったから」
「報酬?状態異常無効ではないのか?」
「それとは別かな、龍皇国と《ロメンスギル》を空間歪曲で繋げる事だね。何処が良いかな?寝室にするかい?何処でも構わないよ」
『……』
「遠慮はいらないよ?」
『……』
「千歳…からかうのは良くありませんよ?少し考えてからでも遅くないでしょう。2国間の大事な話しですよ」
「そうだね、悪かった。場所が決まったら教えて欲しい」
「チグリスを少しからかったら魔王が出てきてしまったか…すまない。場所を決めたら伝える」
「私も、今回の報酬は受け取る」
お互い転移札を使いそれぞれの国に戻る、ニジェルガとラージュの視線が混ざる、その時思わず連れて行って欲しいと言う言葉を喉元で呑み込む、王を捨て国を捨て只のラージュとして連れて行ってくれとそんな思いが沸き立つ。
「また…」
「はい…」
ニジェルガが笑う朗らかに、ラージュの気持ち意思心を汲み取り彼を王に戻した。
2人を見送り、千華、千眼、ジラが千歳を見つめる、千歳は薄く笑い首を傾げた。
「先に事実を作った方が早いかなと、色々な事は後から付いてくると思ってね」
「千歳さん、残念だけど陛下はものすごーくお堅い方なんすよ」
「据え膳喰わない…」
「2人とも…」
「好きやつが目の前にいてかっさらわないとかねー」
「皇帝はそういった物を制し国を治める…ましてはドラゴンですからね、恋事1つで心を左右されないよう教育されているのでしょう」
千歳の言葉にラウラスとチグリスが返し、ナイルは呆れジラは理解出来ないとはミルクを飲み、ラジカは紅茶を飲みながら付け加えた。
「俺達には遠い話しだよねー」
「伴侶とか…んー難しい」
「僕達は僕達ですから、そろそろ休みましょう」
『はーい』
『お母さま譲りの顔立ちかと思いましたが、そこはお父さま譲りなのですね』
綴は蒐刻魔王の言葉を思い返す、手掛かりが出来た…必ずまた会わなければと思いながら寝る支度を整えた…。
「おかえりーへぇ、取り戻したんだ?」
「はい、お陰様で。協力感謝しますよ、第8魔王」
「まあいいよ、それで兄様達には会えた?」
「ええ、皆さんお元気そうですね」
「そっかー、じゃ次は僕と遊んで貰おうかな?」
「良い、考えですね」
「ふふ…」
第2幕 終幕
一 二十数年前 一
「おば…お姉さん干し肉ちょうだい」
「はいよ、お兄さん傭兵かい?冒険者かい?」
「似たようなものだよ」
「そうかい、600ログね」
土煙等で薄汚れたラージュが懐からコインを取り出す、僅かな手持ちに顔をしかめ支払いをする。
買った干し肉を路地裏で咥え噛みながら、水魔法で水を出し喉を潤す、今回の戦は終わったばかり《ロメンスギル》の勝利だがギリギリの戦は様々なものを削り疲弊させた。
「どうせまたすぐに次の戦が始まる…」
路地裏に座り込む、少しでも背を見せれば食い潰される国の側室の王子など兵力の足し程度でしかない。
「団長」
「い、いまからりゅ龍皇国のこ、こうていが通る」
「こんな場所をか?」
騎士団の団長を迎えに来た信頼が置ける部下2名がラージュを心配そうに見ている、ラージュは立ち上がり表へ出る。
「どちらの姿だ?」
「ドラゴンでしょうね、ほら」
部下ぎ空を指さす、煌めく黄金に赤を散らしたドラゴンを囲う何頭もドラゴンが優雅に空を舞い地上の人々の目を縫い止めた。
それは瞬く間に通りすぎたがラージュの眼に何時までもあの姿が眼にこびりつく、ああ…会ってしまったかとラージュは思った…。
運命の相手…ラージュ·デイル·アストリガー·ロメンスギルは現龍皇国皇帝二ジェルガ・ラオス・バーミルガー・ハゼウォンに出逢った…。
ああ、そうか私は彼の為にこの世界に産まれて来たのかとこの時ラージュは思った…戦が終われば行ってみようか逢いに…だが、時代がそれを赦さなかった…。
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