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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
STAGE.2-15 落着には少し遠く
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「あはあは、美人なおにーさん俺と遊ぶ?」
「美人なおにーさん?グリっちの事?今疲れてるから後にしてくんない」
いきなり現れた珍入者に関せずグローリーの腕を肩に回し立ち上がらせる、ティスとライガルは頭を抱えて見て見ぬ振りしている。
「グリっち、俺の腰に手を回して」
「……?懐記…細すぎて折れそう…腰…?」
「なんだ、冗談言えんじゃん」
「……」
「懐記さん私がグローリーさんを抱えますから」
懐記が細すぎて支えにならずライガルが横抱きにして、ようやくグローリーが落ち着いた。
「トラング…今こちらは立て込んでいます、邸に戻りなさい」
「えー、やだー。そこのおにーさんと遊びたい」
「トラング…下がれ」
「ライガル伯父上のお嫁さん怒った~」
淀んだストロベリーピンクの緩く癖のある髪、タレ目の濃いピンクの瞳にだらけた口元の青年が何が楽しいのかずっと笑っている。
「その化け物と魔王をこの街にいさせてやっていたのに、結局こうじゃん。あ~あつまんな~あの魔王面白かったのにー」
「ライガルっちそのよくわかんないの何?さっさと戻りたいんだけど」
「申し訳ありません、この《ガルディア》の領主で私の母とドルメキオンという種族の間に設けた兄弟の子です」
「ふうん、ん?グリっちどうした?」
グローリーが側にいる懐記の服を軽く引く、懐記が振り向き尋ねればグローリーはお腹に手を充てて首を傾げた。
「んー腹減った?ほら」
収納から屋台で買った肉串しを渡して1口ゆっくり噛み首を傾げる、味は分かるが物足りない。
「ん、こっちにする?」
「うん…」
「何それ~俺にもちょーだい」
「ん、ほら」
「ありがと~」
「おい、懐記!餌付けすんな!」
「懐記さん、彼に関わらないように。彼は一族の間でも厄介な存在です」
「そ、それ食ったら帰って」
「おいし~え~」
肉串しを止めておにぎりをゆっくり食べるグローリーを見てねだるトラングにもおにぎりを渡しせば、ティスとライガルから懐記が叱責され、懐記に追い払われても気にも留めない。
「暴君…」
「化け物なのに伯父上の胸に抱かれて、魔王の1体には焦がれ灼かれるような感情を向けられ、ほんと気持ち悪い存在だよ~」
「トラング止めなさい」
ぼそとおにぎりを食べるグローリーが暴君と呟く、トラングが返せばライガルが嗜めた。
「グリっち、ほらお茶飲め。大変だったんだから、ちゃんと休め」
「俺にも~」
「ライガルっちに聞いて」
「伯父上~」
「帰れよ」
収納からコップに緑茶を注いだ物を淹れてグローリーに持たせればゆっくりと飲んでいく、トラングも欲しがるがライガルに聞いてと伝え、ティスが額を押さえる。
「早くグリを連れて行きたいから、ライガルっちの甥っ子どうにかして」
「トラングだよ~トランちゃんって呼んで~それちょーだい」
「トラング、命令です。戻れ、母上とガインに伝える」
「いーや、俺は面白くて狂っている方が好き、好きにしてよ伯父上ー」
「ん、テントに戻るわ。神様ズにも聞きたい事あるし、来たきゃ来れば」
「…っち」
「申し訳ありません」
「やり」
「転移は…使えないわ」
「お、おいお前ら」
「あー悪いわ、取り込み中今度にして」
我に返ったギルマスに声を掛けらればっさり懐記が切り捨て修練場を後にする、外は夜テントに入り空き家を出して5人で中に入った。
「おかえりー何おみやげ?後、分体ダメじゃん」
「別件で近くを通ったらこの有り様です」
「あーあ、で、おみやげは10位の魔王ねぇーハズレじゃん」
「彼のお陰で魔神が弱体化しましたから、当たりでしょう」
「ふーん、ま、なら新しく造った迷宮に放り込んどく?」
「それは良い案ですね」
「……グローリー…」
「魔王が何かに焦がれるなんて可哀想ー」
「中々良いものですよ、焦がれ灼かれ求め渇き飢え狂う」
「あはは、おっかしー僕には理解出来ないねー。ねえ、僕のお人形さん?」
「まあ、疲れましたし。折角の新たな魔王との出逢いに祝杯を…」
「いいねー賛成」
「………」
「何これー異界の家?面白~」
取り敢えず懐記の優先事項グローリーを休ませる事に専念する、居間の畳の上に風、水、火魔法で調節した暖かいウォータークッションにグローリーを置いて神々に連絡を取る。
「で、グリっちの目はどうなの?」
『…序列第10位洌獄魔王とは繋がっていません、視る分にも問題は無く…ですが…弱体はしています』
「戻せる?」
『眼を入れ替え元に戻せば…』
「そう」
「懐記…平気…俺…」
「ん、また」
「懐記…」
「ん、痛くないの?グリっち」
「だいじょうぶ、キリングにさよなら言えなかったけど…渡せたから」
「グリっちがいいなら」
クッションから起き上がれないグローリーの、異様な程煌めく黄金の右眼が懐記を写す。
「今日はストック出すから、食ったら風呂入って休も」
「そうだな」
「はい」
「ね、懐記っていうの?可愛いじゃん、きれーだし。俺ちょー好み!」
暗い雰囲気をぶち壊す厄介なトラングに、ティスの怒りは昇りに昇っていく。
「こういうのは反応すると面白がるもんでしょ、ほっとくわ」
「トラング覚えておきなさい…」
「は~い」
ちゃぶ台を収納から出し残ってストックの煮物や焼いた魚に味噌汁とご飯、だし巻き玉子とお浸しとダンジョン肉の甘辛炒めを並べる。
「グリ、起き上がれるか?」
「うん…いただきます」
ティスに背中を支えて貰い身体を起こして食事を食べ始める、トラングだけが瞳を輝かせフォークとスプーンと手で食い散らかしていく。
「…懐記のご飯綺麗に食べて」
「えー化け物が食事のマナー気にしてるー面白ろー」
グローリーの右眼に怒りの感情が微かに灯るが、感情が乏しいグローリーにそれをどうすればいいか分からない。
「グリっち、いいから」
「懐記、可愛いー。俺どう?」
「ピンク」
「それ以外はー?」
「ライガルっちの甥っ子」
「懐記、かたーい」
「懐記さん…」
「いいから食べて」
「ちっ」
まずは腹を満たす、どんな時でも腹が減れば正常だと思えるから、美味しい筈の食事は珍入者によって何処か物足りなかった…。
「美人なおにーさん?グリっちの事?今疲れてるから後にしてくんない」
いきなり現れた珍入者に関せずグローリーの腕を肩に回し立ち上がらせる、ティスとライガルは頭を抱えて見て見ぬ振りしている。
「グリっち、俺の腰に手を回して」
「……?懐記…細すぎて折れそう…腰…?」
「なんだ、冗談言えんじゃん」
「……」
「懐記さん私がグローリーさんを抱えますから」
懐記が細すぎて支えにならずライガルが横抱きにして、ようやくグローリーが落ち着いた。
「トラング…今こちらは立て込んでいます、邸に戻りなさい」
「えー、やだー。そこのおにーさんと遊びたい」
「トラング…下がれ」
「ライガル伯父上のお嫁さん怒った~」
淀んだストロベリーピンクの緩く癖のある髪、タレ目の濃いピンクの瞳にだらけた口元の青年が何が楽しいのかずっと笑っている。
「その化け物と魔王をこの街にいさせてやっていたのに、結局こうじゃん。あ~あつまんな~あの魔王面白かったのにー」
「ライガルっちそのよくわかんないの何?さっさと戻りたいんだけど」
「申し訳ありません、この《ガルディア》の領主で私の母とドルメキオンという種族の間に設けた兄弟の子です」
「ふうん、ん?グリっちどうした?」
グローリーが側にいる懐記の服を軽く引く、懐記が振り向き尋ねればグローリーはお腹に手を充てて首を傾げた。
「んー腹減った?ほら」
収納から屋台で買った肉串しを渡して1口ゆっくり噛み首を傾げる、味は分かるが物足りない。
「ん、こっちにする?」
「うん…」
「何それ~俺にもちょーだい」
「ん、ほら」
「ありがと~」
「おい、懐記!餌付けすんな!」
「懐記さん、彼に関わらないように。彼は一族の間でも厄介な存在です」
「そ、それ食ったら帰って」
「おいし~え~」
肉串しを止めておにぎりをゆっくり食べるグローリーを見てねだるトラングにもおにぎりを渡しせば、ティスとライガルから懐記が叱責され、懐記に追い払われても気にも留めない。
「暴君…」
「化け物なのに伯父上の胸に抱かれて、魔王の1体には焦がれ灼かれるような感情を向けられ、ほんと気持ち悪い存在だよ~」
「トラング止めなさい」
ぼそとおにぎりを食べるグローリーが暴君と呟く、トラングが返せばライガルが嗜めた。
「グリっち、ほらお茶飲め。大変だったんだから、ちゃんと休め」
「俺にも~」
「ライガルっちに聞いて」
「伯父上~」
「帰れよ」
収納からコップに緑茶を注いだ物を淹れてグローリーに持たせればゆっくりと飲んでいく、トラングも欲しがるがライガルに聞いてと伝え、ティスが額を押さえる。
「早くグリを連れて行きたいから、ライガルっちの甥っ子どうにかして」
「トラングだよ~トランちゃんって呼んで~それちょーだい」
「トラング、命令です。戻れ、母上とガインに伝える」
「いーや、俺は面白くて狂っている方が好き、好きにしてよ伯父上ー」
「ん、テントに戻るわ。神様ズにも聞きたい事あるし、来たきゃ来れば」
「…っち」
「申し訳ありません」
「やり」
「転移は…使えないわ」
「お、おいお前ら」
「あー悪いわ、取り込み中今度にして」
我に返ったギルマスに声を掛けらればっさり懐記が切り捨て修練場を後にする、外は夜テントに入り空き家を出して5人で中に入った。
「おかえりー何おみやげ?後、分体ダメじゃん」
「別件で近くを通ったらこの有り様です」
「あーあ、で、おみやげは10位の魔王ねぇーハズレじゃん」
「彼のお陰で魔神が弱体化しましたから、当たりでしょう」
「ふーん、ま、なら新しく造った迷宮に放り込んどく?」
「それは良い案ですね」
「……グローリー…」
「魔王が何かに焦がれるなんて可哀想ー」
「中々良いものですよ、焦がれ灼かれ求め渇き飢え狂う」
「あはは、おっかしー僕には理解出来ないねー。ねえ、僕のお人形さん?」
「まあ、疲れましたし。折角の新たな魔王との出逢いに祝杯を…」
「いいねー賛成」
「………」
「何これー異界の家?面白~」
取り敢えず懐記の優先事項グローリーを休ませる事に専念する、居間の畳の上に風、水、火魔法で調節した暖かいウォータークッションにグローリーを置いて神々に連絡を取る。
「で、グリっちの目はどうなの?」
『…序列第10位洌獄魔王とは繋がっていません、視る分にも問題は無く…ですが…弱体はしています』
「戻せる?」
『眼を入れ替え元に戻せば…』
「そう」
「懐記…平気…俺…」
「ん、また」
「懐記…」
「ん、痛くないの?グリっち」
「だいじょうぶ、キリングにさよなら言えなかったけど…渡せたから」
「グリっちがいいなら」
クッションから起き上がれないグローリーの、異様な程煌めく黄金の右眼が懐記を写す。
「今日はストック出すから、食ったら風呂入って休も」
「そうだな」
「はい」
「ね、懐記っていうの?可愛いじゃん、きれーだし。俺ちょー好み!」
暗い雰囲気をぶち壊す厄介なトラングに、ティスの怒りは昇りに昇っていく。
「こういうのは反応すると面白がるもんでしょ、ほっとくわ」
「トラング覚えておきなさい…」
「は~い」
ちゃぶ台を収納から出し残ってストックの煮物や焼いた魚に味噌汁とご飯、だし巻き玉子とお浸しとダンジョン肉の甘辛炒めを並べる。
「グリ、起き上がれるか?」
「うん…いただきます」
ティスに背中を支えて貰い身体を起こして食事を食べ始める、トラングだけが瞳を輝かせフォークとスプーンと手で食い散らかしていく。
「…懐記のご飯綺麗に食べて」
「えー化け物が食事のマナー気にしてるー面白ろー」
グローリーの右眼に怒りの感情が微かに灯るが、感情が乏しいグローリーにそれをどうすればいいか分からない。
「グリっち、いいから」
「懐記、可愛いー。俺どう?」
「ピンク」
「それ以外はー?」
「ライガルっちの甥っ子」
「懐記、かたーい」
「懐記さん…」
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まずは腹を満たす、どんな時でも腹が減れば正常だと思えるから、美味しい筈の食事は珍入者によって何処か物足りなかった…。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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