あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第8部 晴れた空の下手を繋いで…

STAGE.3-11 揃いの守り

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龍皇国皇城…の地下で、ニジェルガは補佐官のラファラルと共に封じられた剣を見ていた。
カタカタと宙に浮かび、四方の壁から伸びる植物の蔦や、蒼い紐と赤い紐に、金色の紐が剣に絡みつき封じていても尚、解き放たれようとしいた。
「んー結界がもう持たないねぇ」
「千年前の結界だからな、2日後にイザラに来て貰うとしよう」
「チグリス様の墓参りも一緒にお願いしてみましょうよ」
「詠斗達がくるならチグリスもくるだろう」
「会うのが楽しみー」
ラファラルがお腹をさすりながら微笑む、ラインを送る事にし地下の封印の間を後にした。

「ニジェルガからラインか、イザラに抜いて貰いたい剣の結界が弱まっているから、明後日皇城で試して欲しいとの事だ。後はチグリスの父親の墓参りもとの事だな」
屋台の片付けも終わり、《ガルディア》や《トイタナ》の人達からの差し入れを貰ったり、燻製の作り方を教えたりして適当な夕食にした後風呂に入りホテルの大部屋で各自寛いでいる所で大河がラインを読み上げた。
「チグリス行くんだろ?」
「チグリスのお父さんの墓参りかー、何かマナーとか服とかナイルさんに聞いてみよう」
「弁当持ってゴーシュっち達と向こうでたべよ」
「…………」
「あ、グローリーさん達はいつでも大丈夫って来ました」
「…………」
「あー収納袋に服あるからそれでいいか」
「私も礼装がありますから、それを着ていきましょう」
「へえ、それは気になるね」
「大した物じゃありませんよ」
「………」
「剣もイザラ君に合うと良いですね」
「チグリスさん、お弁当何食べたい?作るの俺、手伝うから」
「……肉…おにぎり」
「僕も沢山おにぎり握りますね!」
「あ、シアも連れて行って良いか?お墓参りしたいらしい」
「いい…」
会話会話にチグリスが行きたくない雰囲気を出すが、周囲が固めてくる為言えないし弁当は食べたいので渋々行く事にした。
ラジカとジラが自前の服を着る事にし、崇幸と千眼は工房造りの為に会議室へ移動し、懐記と綴はゴーレムの修繕、千歳とラジカはカジノタワーの商業エリアでの話し、大河とラウラスと千華は読書、詠斗、率、晴海、チグリスは早々に眠りに就いた。

「ん?明後日皇国でチグリスちゃんのお父さんのお墓参りかー」
「古代種のドラゴンか」
「偉いドラゴンー」
ベルン達のテントは本日も賑やかだ、子供だらけなので寝る時間は決まっているが夜はラピスが魔力で拡張したテントの中で遊びながら力尽きた順に寝るのが常で、本日はベルン、ベル、カルン、ニトが力尽きたて布団の中で寝息を立てていた。
「僕も行きたいってお父さんにお願いしたらいいってーお土産持ってくるよ」
「何かあるかもな」
「戻りましたー」
『くみゅ』
「おかえりーお茶飲んで」
トイとエルダーに皆で修繕したゴーレム達と、ヒヨコとおりがみ達がヒュールとクラークラック達数頭が畑仕事と風呂から戻り、舵が用意したお茶を飲んで一息着いた。
テントの中は大部屋だが、作業空間、食事等の生活空間、寝床と音が響かないようにラピスがしてくれていた。
「俺はゴーレム直そ」
「僕もやります」
「えー畑仕事で疲れたでしょートイちゃん、休んだら」
「いえ、早く直してあげたくて」
「ま、無理しないで」
「はい!」
舵とトイとエルダーやヒュールとゴーレム達はお茶を飲み終わり、作業部屋に移動しゴーレムの修繕を始めた。

「ただいま…」
「ただいま…ゴーレム増えた?」
「模様…?綺麗だねみんな…ヒヨコも?」
転移で皇国の家に戻ったグローリーとイザラの前にタタタタとゴーレムが4体、様々な模様と絵が描かれていたものと、花の絵が描かれているヒヨコ達が出迎えてくれ、グローリーの転移で生まれたヒヨコはパタパタと奥に飛んでいった。
「ゴーレム増えた…傀儡魔法使える?」
「使えませんよ、直したゴーレムを他のゴーレムが動かせるようにしたんです。どうなっているんですか?ゴーレムが傀儡魔法を使ってゴーレムを動かすなんて」
「知らない」
「聞いた私が愚かですね」
「この綺麗な絵は?」
「私が描きました、勝手にやってませんよ?彼らが道具と本を持って来て私に差し出して描けと…」
何処か気まずげな表情を浮かべ目を逸らすタナトス、ちゃぶ台の上には油性ペンや絵の具や植物の本が並ぶ、グローリーは特に何も言わないでショルダーバッグをゴーレム達に渡した。
「燻製美味しいよ…みんなで食べよう、お風呂入る。イザラは?」
「俺も行く…タナトスは?」
「…もう入りました」
ゴーレム達がショルダーバッグから食事を取り出し、これから修繕するゴーレム達も取り出し並べていった。

「ティス…」
「なに?」
「これを…《ホウラク》で手に入れた守りです」
「きれいじゃん、くれんの?」
「はい、私も懐記さんから頂いた収納バックの肩掛け部分に括ったので良ければ」
「へぇ、じゃ付けて。ありがと」
「はい」
ライガルの屋敷でお茶と茶請けに皆で作った燻製を出せば、ライガルが気に入ったのかよく食べていた。
ゴーレムかお茶の支度をひ、おりがみの子やヒヨコもわらわら食べ、程好く食べた所でライガルが雑貨の露店で購入した揃いの守りを1つ渡し、ティスが喜びライガルにショルダーバッグに着けて貰う。
内心受け取らないだろうと思いながら喜んでくれたティスにライガルも喜べば、ティスの瞳の蜘蛛が動きライガルの瞳の中でも素早く動く、今日は少し長目にお茶の時間を過ごす事にした………。

コンコン…ニジェルガの執務室に小さなノック音が鳴り、ニジェルガがどうぞと言うと小さな生物3匹…懐記の合成獣がひょこっと現れ、トコトコニジェルガの所にやって来る。
「待っていた、みんなお茶にしようか」
最近この3匹は龍皇国でグローリー、懐記、ニジェルガの許可の元とある商売を始めた。
ソファにちょこんと3匹並び、ゴーレムやおりがみの子達やヒヨコもわらわら出てきて賑やかなお茶会が始まった。
「今日はこれをラージュ殿に、代金は500ログだな」
3匹がコクコクと頷く、リーダー格のオレンジ色のハムスターみたいな容姿合成獣に封筒に入った、露店で購入した王冠の守りと手紙を添えて渡すとコクコク頷いてお腹のポケットに収納する。
他のドピンク色の出っ歯ウサギと、コウモリの翼を持つカピバラの様な合成獣は紐を通した小さな収納袋を肩に掛けている。
今龍皇国で大人気の配達屋さんだ、『何でも運び屋』という『ゴーシュの何でも屋?』の中に店を作り、おりがみの子達と一緒に運営している、どんな荷物も500ログで迅速に運ぶのを売りとしていた。
おやつを食べ終わりニジェルガに手を振り、転移でラージュのいる《クイナト》のラージュの元へ向かった。

「やあ、来たか?お茶と蜂蜜漬けの木の実を食べるか?」
ラージュの執務室しをノックし中へ入ると、ゴーレムやヒヨコ、おりがみの子達と共に仕事をしていたラージュが出迎えお茶の準備をしてくれる、こうして彼らは荷物を運び賃金を得て至る所でおやつやご飯(グローリーの家でもご飯を食べる)を貰っていた。
「今日もありがとう、今返事を書くから食べて待っていてくれ。皆も休むと良い」
リーダーが腹のポケットからニジェルガかから預かった手紙をラージュに渡し、ラージュが返事を書いている間にヒヨコやゴーレムと戯れながらおやつを食べて過ごした。
「待たせたな、これを頼む。500ログだ」
おやつをたらふく食べてコクコクと手紙とコインを貰い、また転移して皇国に戻っていく。
「綺麗な守りだな…ありがとうございます…ニジェルガ様」
早速詠斗達から貰った収納ショルダーバッグの肩掛けに括って笑う、ラインでも遣り取りは出きるがこういった些細な贈り物が出来るのがラージュには嬉しかった…。

「おかえり…燻製みんなで作ったのあるから食べよう」
「おかえり…美味しい」
ちょうど風呂から出たグローリー達とご飯を食べる3匹、タナトスは隣のちゃぶ台で修繕やら、ゴーレムの身体に絵を描いている。
コクコクと3匹は頷き、身体を洗ってテーブルに座ってご飯を食べた、彼らはご飯とおやつと仕事とお金をこよなく愛していた…。
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