あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第09部 魔王たちの産声 歪

第021話 魔人達の上下関係

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「んーお魚美味しいですね!こんな食べ方があるんですね」
「うまい!酒の肴に最高だな!」
「たくさん食べて下さいす!沢山あります」
テスカもテュフもご飯に抵抗もなく焼いた干物と味噌汁でお代わりをしながら食べている、カイムも少し離れた卓で新しい職場の上司のトラングやカトゥーシュカにテンテストと仕事の話しを聞きながら食事をしていた。
「で、最近客の1部で高めなコイン交換が出来るゲームを用意しろって言われて~それをカイムっちに任す~給料高めにしろって懐記から言われたから短時間でけっこう稼げる~」
「それはいいな」
「よろしく頼む、カイム殿」
「よ、よろしくお願いします…カイム殿」
「だる、カイムでいい」
「カイムっちは何処住み?うちくる?」
「いや、職場と同じ建物」
「な~る、じゃ今夜飲もー」
「いいけど」
カイムはトラングの誘いに頷いて適当に食事を終わらせ、ゴーレムから出された果物の香りのするお茶を飲んだ。

「今日の夜、ここでお話会があるんです!」
「ナイデル先生達がお話ししてくれるの!」
「お泊まりなんだよ!」
「良ければ親睦として、テスカさんもテュフさんも参加しませんか?大人でも楽しめますよ」
「お!ノースが子ども達と一緒に遊びたいみたいだから是非参加させて貰おう!」
「いいんですか?是非」
子供達がや綴達と昼食を楽しむテュフとテスカも顔を綻ばせ、今夜の《島船》でのお泊まり会に参加する事に決めた。
「テスカちゃんは僕達と同じ家で良いのかな?懐記ちゃんにお家広くして貰おうね」
「オッケ」
「い、いえ、そんな…」
「グリと同じ魔人なんだから、気にするな!うちは家族が多いからな」
「うん…部屋あるといいよ」
エクトとセレネに食事をさせるグローリーとウォルゾガ、カーテスはイビヤにミルクを飲ませていた。
「せっかくだし3階建てとかにする?何階でもいいけど?」
「なら、屋上欲しい!あと、1フロア丸々俺らの部屋!」
「色々作りたい」
「あーう!」
「うん!」
「そうだなー布団とか干したいし、風呂も広くしたいし」
「台所も大きくしたいね、そうそう冷蔵庫と炊飯器も大きいのが欲しいねー」
「オッケ」
「明日行くわ」
「カヌイとグリ、俺とイザラにイデアと晴海は今夜は家で寝るから銭湯行こうな」
『はーい』
「………ごめんなさい」
「大丈夫…」
「グローリー様…」
「グリ…呼んで…」
カタカタと肩を震わせ謝るカヌイの手に手を乗せるグローリー、テスカとテュフもその雰囲気に何かを察したが何も言わない、その少し離れた場所でカイムもカヌイの状況を眺めていた。

「自業自得だ…」
「あ~カヌイちゃんねー。魔人て身分とか上下関係てあんのねーグリだけが別格って訳じゃないのね」
「ある、だるいが力こそ全てって考えている上位共がな。どの種族にもあるだろ?」
「あーあるあるあり」
「私も魔人がどういった存在かは詳しいは分からないが、魔王並みの力と知性と容姿の種たど」
「わ、私もそのように皆さんすごく強いと…」
「大体はそうだな、下位の魔人でも比較するなら剣聖位の実力はある」
「ま、魔人なんかまともに見た事あんまないし」
カヌイの状態を見たカイムが吐き捨てれば、トラング達が認識している魔人達の話しを持ち出す。
「これから良くも悪くも魔神皇の元に集まるさ、各地からな」
「グリも苦労しそうじゃん~」
「神と救世主の後ろ楯と魔王の眼があの下位の魔人だった存在を高見に引き揚げていく、然程強くもない魔人が上位の魔人にどこまで迫るのか見物だ」
「グローリー殿は魔人としては弱いのか?」
「弱い、弱すぎる」
「……そうか、世界は広いな」
「さあな、そうかもしれんし広くないのかもしれん」
「案外《アタラクシア》は広いですよ、お久し振りです」
「アンタもこちら側?」
「さあ?」
背後にチリン…鈴の音と厭な気配…蒐集家と大河が立っている、カイムは振り向きもせず質問し蒐集家はいつもの様にはぐらかすような答え方をした。
「知り合いか?俺は大河だ」
「カイム」
「大河殿達も食事を一緒にどうだ?」
「ああ、貰おう。お前も」
「はいはい」
大河が椅子を引き蒐集家を座らせ、ゴーレム達がラウラス達から食事を受け取り運んで来る、食べ終わったトラング達にはお茶の追加とリンゴもどきを剥いた物が目の前に置かれた。
「あんた、よくそんなイカれ狂いのやつとつるめるな」
「…好きでつるんでいる訳ではない」
「なら、関わるのは止めとけ。そいつは毒だ決して薬にはならない」
「忠告受け取っておく」
大河が食事に手を付けカイムは伝えるだけ伝え、リンゴもどきを食べながら食事を始めた蒐集家にチラと視線を向ける。
「毒ダンジョンにいた魔人…カヌイさんでしたら睡眠障害と発作を発症しています。それ以外に精神が不安定プラスアルファ色々」
「視れば分かる、薬は?」
「血液を視ましたが、材料が足りません。妖精の金粉持ってます?」
「ああ」
『妖精の金粉?』
「すごい物なのか?」
カイムが腰に下げていた収納袋から小瓶に詰められた銀色の粉を蒐集家に放り、トラング、カトゥーシュカ、テンテストが同時に驚いた。
「や、やっぱり魔人は怖い存在ですう。そんなもの簡単に渡すなんて!?」
「カイム…何を考えているんだ?妖精の粉は扱いが…」
「あーあ~知らない~」
「そいつが持っているのはいい、魔人の精神にはそれ位の代物が必要と言うことだろ?」
「また随分な大物なこって」
「そんな事言わずに、隣人ですから。ありがとうございます、これで睡眠薬が造れますね」
トラングが我関せずを決め込めば、タイミングが良いのか悪いのかデュスノアが転移でやって来て同じ卓に着く。
「その量で100億ログは下らない代物をよく渡せるな」
「だる、持ってるだけの代物だからな」
「蒐集家私に半分よこせ、私にはカウン酒だ」
「どうします?半分で十分ですが」
「好きにしろ」
「後で渡しますね」
「ああ」
ゴーレムに飲み物の指定をし、不躾にデュスノアが半分渡すように言えばカイムが興味無さそうしている。
「カイム、欲しい物や必要な物はないか?貴重な物なのだろう?」
「ない」
「そうか、必要な物があれば何時でも言ってくれ。カイム達とテンテストには後でスマホを渡す。連絡手段だ」
「そりゃどうも」
デュスノアにも食事が運ばれ、何時の間にか大人数になった昼食が過ぎていった…。
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