あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第010部 魔人達に捧げる禍つ謳

第02話 《エンブト》

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「ここが《エンブト》!賑わってるなー!」
大宴会の翌日識のお勧めで幾つかのグループに分かれ買い物に訪れた詠斗達、賑やかな市場を見て回る。
「率さん、服ありがとう」
「うん!カヌイさん良く似合いますよ」
「素敵です」
「ありがとう、嬉しい…」
『3人とも素敵よ~』
率、カヌイ、テスカ、グローリー、ジラのグループで市場を巡る、風早が許可を出したのでスマホで識と話せる様になったので買い物もより賑やかになった。
「あ、茶器が売ってる見に行こう!」
率が指指す露店に茶器が並ぶ、5人で向かう事にした。

「香辛料とか充実してるわ」
「ああ!見ているのも楽しいな」
「この香辛料を頂けますか?」
「俺はこれをもらうす」
香辛料の専門店で買い物を楽しむ、懐記、テュフ、トゥナー、ラウラス、味見や店主に使い方を聞いてゆっくり買い物を楽しんでいる。
「この独自の配合の薬草入りの塩が特にいいな」
「ありがとうねー」
テュフが褒めれば店主も自慢気に頷く、独自の配合の香辛料や、塩を売りにしている様でお客の入りも良く活気があった。
「甘いシロップもあるんですね」
「ああ、この辺りの名産の樹液さ。木の実を付けて3日位置いてパンに塗ったりお茶に入れたり水に混ぜたりするのさ。どうだい、味見もしてくれ」
「うん、美味しい。良いですね、幾つか頂きます」
トゥナーが瓶詰めのシロップをお買い求めたので、懐記も購入し他にも色々買い求めた。
「おやつにいいわ、その木って苗とか売ってる?」
「ああ、この市場の奥に植物を扱う露店が並んでるよ」
「お、行きますっす」
「だな!」
「はい」
店主に礼を言いオマケも沢山して貰い、店を4人で後にした。

「この辺りは書物や紙や布の露店ですね」
「ああ、俺はこの辺りを見る」
「どうぞ、お好きに」
大河と蒐集家も市場を共に歩いている、ゴーレムやヒヨコ達もテクテクと2人に付いてきていた。
「植物を扱った本を全て頂きます」
「どうもどうも!この《エンブト》は植物と寄り添う街ですから!たくさんありますよ」
「ええ、そうですね」
「俺もこの本を貰おう」
「どうもありがとうございます」
植物の図鑑の様な本を蒐集家が買い漁り、大河も目についたタイトルの本を数冊購入し隣へ移動する、本は基本的に値段が高目だが糸目は付けずに買っていけるのが良い。
そんな中1冊の丁寧な装丁に宝石を嵌め込んだ本に大河が手を伸ばせば、隣からも手が伸び同じ位置て止まった。
「どうぞ」
「良いのか?」
「ええ、《アタラクシア》の救世主にお譲りします」
隣に立っていたのは眼鏡が良く似合う、柔和な笑みを浮かべた男だった。
「おや、魔人ですね。しかも最上位ですか」
「ええ、初めまして。ヴィッセ・ヴォーグナードと申します、其方の異界の……止めておきましょう。お会い出来光栄です」
「最上位の魔人にしては物腰が柔らかい方ですね」
「ありがとうございます、私は法と秩序の盟主序列第7位暴樂魔王の補佐官となるべく魔人なので…中立な立場だと思って頂ければ」
「7位か、舵さんの補佐官か?会うか、グリにも連絡しよう、俺は大河だ」
「………ええ、そうですね……お願いします。私の事はヴィッセと呼んで下さい」
薄く笑うヴィッセの表情は何処か曇ってはいた、それに蒐集家だけは気づいた…。

「あ、懐記さん達も植物を?」
「そ、詠斗っちは?」
「それが…」
ニトと舵とカイネとバルタルの買い出しチームと懐記達のグループで植物の露店前で会い共に行く事にし、並んで歩いている途中でニア達と来る筈の詠斗とトイの事を尋ねれば…。

「すごいですね!」
「食べていい…?」
「みんなー収穫収穫!」
「兎に角俺の収納に入れてー!」
カタンの家の側に植えた果物の木…大量に桃や柿や梨の果実が実りに実り、ナイル、チグリス、トイ、詠斗とマンドランドにお化け野菜やゴーレム達にきゅうとふーで収穫を始めれば、ハル達の住処のプール周辺に植えた果物も実りそちらの収穫の手伝いにも行って大忙しだとニト達から教えられ後でコンポートでも作るかと懐記は思いながら露店を眺めていた。
「毎日市場はやってるから、明日も来ればいいね!明日はベルンちゃん達も教室休みだしー」
「そうですねー詠斗さん楽しみにしてたし…奥で揉めてますね」
「俺達が先に見て来ますよ」
「此処で待っていて下さい」
「んー、ま、大丈夫そ」
「そうですね、大した事なさそうですから行きましょう」
奥の異変に気付いたカイネが足を止めバルタルと様子を見に行くと言うが、ジラとトゥナーが気にする必要はないと奥へ踏み込むので舵とニト(2人共魔王)をカイネとバルタルの間に挟んで進む事にした…。

「お会い出来光栄です、我らが長たる魔神皇殿」
「……グローリーです」
ヴィッセが優雅に一礼しグローリーがペコリと頭を下げる、イザラとイデアはその様を後ろで見ていた。
エクトとセレネとイビヤはカーテス達と教室にいるので、他の魔人達はこの後昼食がてら集まる事になったのでまずはとグローリー達に会わせる事にした。
「最上位なんてはじめて…」
「だな、色々隠蔽してんじゃん」
「ええ、その方が都合は良いですから」
「今、舵さん達にラインしたからな。先に茶でも飲むか?」
「うん…」
「ゆっくり話しが出来るのは嬉しいですね」
「なら、そこの木の下でいい?」
「お菓子ある…」 
「……良いのでは?」
イザラとイデアがヴィッセを視るが何も解らない、大河の提案に全員同意し大きな木の下に向かった…。
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