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深楽朱夜

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第010部 魔人達に捧げる禍つ謳

第5幕 第2話《ドーバン》×STAGE.5ー2

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「へぇ、これが神ね。じゃさっさと話を進めろ、面倒くさそーならさっさと切り上げて帰るわ」
神々が挨拶した後つまらなさそうにカイムが欠伸をする、カイムの意見に賛同したのはトラング位な物だった。
「カイム、不敬ですよ」
『構いません、事態は急を要します。手短に…それを聞いて参加を決めて下さい』
『報酬の準備もしています、仕事として考えて下さい』
「へぇ、俺も面倒は御免だな。金なんかはいくらでもある」
「私もです、今回は私を引っ張れる程の物は用意出来ないでしょう」
ヴィッセがカイムを咎め、フォンと蒐集家は挑戦的に嗤う、神々は意に介さず話を続けていく。
『まず、魔神皇…貴方に先にお詫びを…これからする話しは魔人に関係があり我々が気付くのが遅すぎた…申し訳無い』
『そして時間がないから始めるぞ、今回起きた問題は2つ、2つの国だ。まずはここら近い方の話から始める。《ドーバン》という獣人差別の酷い国そこに魔人の赤ん坊と魔人の子供と…番外個体魔王がいて獣人の奴隷の子供達と…おそらく他にも何かを守る為にいる…』
「父さん!」
「親父!」
グローリーが話しを最後まで聞かず、《ドーバン》に向かおと転移魔法を発動させようとするが何も起こらない、イザラとイデアとテスカが止めに入りカヌイがおろおろしている。
『既に我々が結界を張り魔法は使えません、話を最期まで聞いて貰う為です、座りなさい魔神皇』
「………はい」
冷静ではないグローリーがイザラ達の為に着席する、赤ん坊と子供だそれだけでも胸が痛む。
「《ドーバン》かよく奴隷の獣人の子供を守りながら逃げられているな、だが…」
「この大陸の果てだな」
『ええ、それはこちらでその国まで運べます』
フォンとジラが《ドーバン》の場所を把握しているようで神妙な面持ちだ、番外個体の魔王が手を貸しているからこそ出来る話しなのだろう。
『我々が今《ドーバン》で分かるのは獣人の奴隷達が多く死に子供達を連れて魔人の子供と番外個体魔王が潜伏している位です、番外が結界を張り目眩ましをしているのでしょう、あの国は逃げ場が多いのでなんとか辛うじて見付からない…と言った物です。《ドーバン》においては彼らの救出が此方の依頼です』
「それで、本命の《ドンドース》の方は?不味いのはそちらですね」
ラジカが意見し画面越しの神々も深く頷く、画面半分に地図が表れ砂漠地帯に国と遺跡と砦の様な表示がされた。
『現在此方にいるのは魔人ヤハネ、敗戦国《カトナント》の兵士や民と共にこの砦を拠点とし何かをしようとしているか若しくはしている最中です』
『《カトナント》には我々が異宝と呼ぶ物が幾つかありそれを狙う《ドンドース》に落とされましたが…』
「あんのバカ!」
「ヤハネ!」
「知り合いか?」
カイムとヴィッセが出た魔人の名に驚き、大河が冷静に尋ねれば先に冷静さを取り戻したヴィッセが咳払いをした。
「すみません、友人です」
「は、知り合い」
『話しを続けます、現在異宝を恐らく使用している為この付近…広範囲で一部…転移魔法等が使用出来ません』
「そうすると、そのヤハネさんを救出するには…」
「砂漠を車で移動か…」
『はい、それが最短で此処に向かう為の手段ですね。問題は幾つかありますが』
綴の考えに崇幸が移動手段を確認し神々も同意するが、転移魔法を使えないとなると…。
『《カトナント》に君達を転移し其処から砦に向かって貰うつもりだ…敗戦国周辺には…』
「盗賊がいるな面白い、参加させて貰うぜ」
『はい、報酬等も準備します。話はこの後《ドーバン》に向かう組と砦に向かう組に分かれて貰い詳しく説明を行います』
『まず、《ドーバン》に向かうのは魔神グローリー、イザラ、イデア…テスカ…カイネ、バルタル…ゴーレム達』
「俺はヤハネの方だ、あいつは魔人の中で最弱な方だ」
「私も砦に行かせて貰います」
『既に組み込んでいます、砦に行くのは他にフォン、ジラ、ラジカ、蒐集家、デュスノア、トゥナー、ゴーレム達』
「俺は《ドーバン》に行くわ」
「僕も行きます」
「俺も行く」
「俺も…」
「俺は砦に行くぞ」
「僕も行こう、空間魔法が必ず役に立つ」
「俺も砦に行く」
「待ち、率っち晴海っちは舵っちは《島船》で待機」
懐記が手を挙げ綴と詠斗も続ける、崇幸、千歳、大河は砦に向かうと決め、懐記が3人は待機組にした。
『ふむ、正直君達には行っては欲しくは無いが…手を貸してくれるのならば依頼として頼む』
『過酷…酷…』
『皆さんの力も必ず必要となるのなのですが……』
「神様達、自分で行くと俺達は決めたんだ」
「そうだ、必ず連れて戻る」
詠斗と崇幸が力強く頷く、神々が決めた組分けに抵抗もなく会議室を分けて話し合いを進める事に決めた。
「ドラゴンは他国の問題に介入は出来ないが、獣人の子供達は皇国で受け入れる。《島船》にはドラゴン達を待機させる」
「ゆき…私も行く」
「私も行きましょう」
イシュターがスマホでニジェルガ達と連絡を取り、千眼と千華が砦行くチームに加わった。
「俺も行きたい所だが…役に立てるか…すまんな」
「僕も…ごめんなさい」
「テュフ…カヌイ…ありがとう」
テュフとカヌイが気まずそうにしているが、グローリーが首をふる。
「私も砦の方に加わらせて貰おう」
「んじゃ俺は《ドーバン》ね。ま、カジノは休業でスタッフは《島船》待機で」
「僕もお手伝いします!」
カトゥーシュカは砦へ、トラングとテンテストは《ドーバン》へと加わった。
「よし、分かれて話しを進めて固まり次第向かおう」
『はい!』
「僕達は食料の準備をします」
「分かった!」
「うん!」
千歳が腰を上げ、各々の役割も決まり慌ただしく動き始めた…。
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