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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう
第6幕 第8話 夜を待つ
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「あーカジノ戻りたい~」
「俺も」
「お前らな、今夜が本番だろ」
《グシャグ》の店の2階、塩を瓶に入れたり塩を粉にしたり、袋に詰めたり…手を動かしながら文句が絶えない、トラングとカイム、それに呆れるヤハネ、仕事の説明を聞き手伝うバイト2人。
「あーやだやだ」
「さっさと終わらせるぞ」
「ごめんねみんな、お茶用意しようか」
「俺ーミルク」
「コーヒーに砂糖多め」
「んじゃ俺はコーヒーにミルクと砂糖」
「了解、そちらの2人。コイントさんとトウントさんはお茶にしようか」
「は、はい」
「あ、ありがとうございます」
下で客の流れの確認等を行った千歳が皆を労い、収納から挽いたコーヒー豆やコンロ、ポットやカップを並べお湯を魔石コンロで沸かしおやつを並べていく。
トラング達の注文を準備しながら雇い入れた《グシャグ支店》の支配人2名、コイントとトウントにもお茶を淹れた。
「おや、良い香りですね」
「深みと苦味…良いですね」
「皆さんも飲んでみますか?」
コーカス、アガニータと蒐集家と大河も戻り、興味を示したのでコーヒーを振る舞う事にした…。
「ありがとうございます」
「率ー石鹸終わり」
「シャンプー終わりました」
「はーい、そろそろお店終わりにします」
『はーい』
カジノタワーの商業エリア率達の店、開店すれば店内は客ですぐ埋まり毎日完売御礼の人気店だ。
扉の看板を本日の営業終了昼過ぎには店を閉め、最後の客を見送り片付けを行う。
「今日はみんなで《空船》行ってご飯食べよう」
「ナイルさん…シフォンケーキ持っていくって」
「クッキーもあるって」
「うれしいー」
「僕もおやつ作れるようになりたい」
「私もです、今度また料理教室いきましょう」
次の店の開店に向けての在庫の補充の確認や、1階から3階までの掃除を行いながらカヌイ、エージェ、チナス、エピシュがスマホを見てはしゃぐ。
石鹸水、石鹸やシャンプーリンス作りも《島船》の住民達や難民達、希望する人々で量も安定し、他の商会にも卸せるようになり看板商品として流通している。
「あ、率ちゃんパパから綺麗な山を見つけたからみんなで明日ピクニックしようって」
「舵と燈火達も一緒…」
「いいね!じゃあさおやつ食べたら明日のお弁当作りしよ。大河さんから本借りてるから」
「楽しみです」
テーデがグローリーからのラインを確認し率が提案する、上手く出来たら晴海達が帰って来た時に食べて貰おうと率は張り切った。
「千歳殿、このコーヒーという物大変美味ですね、良ければ売っていただけませんか?」
「是非こちらにも」
「お近づきの印に譲りますよ、道具も。冷やして飲んでも美味しいですから」
「中々気前の良い方ですね、商人としては譲って貰うのは頂けないのでよければ此方を」
「私もこれを」
千歳が淹れたコーヒーの美味さにコーカスとアガ二ータと豆を譲ってくれと頼めば千歳は贈ると言うので、コーカスは懐から紋章入りの宝石のブローチをアガ二ータは執事に視線を送り執事が頷き下がる。
「これは?」
「色々な店に入れる証ですよ」
「これを此方に渡しても良いのですか?」
千歳が紋章入りの細工をブローチを手に取ればラジカが眉根を寄せる、コーカスはコーヒーを飲みながら頷いた。
「ええ、これを見せればどんな店も入れますよ。《ラズライール商会》は清廉潔白な商会でこういった物は使わないようですが、私は裏でも顔が広いので、それで《ガルディア》の裏市場に入れますよ」
「……これとコーヒーでは見合ってないと思いますが?」
「そんな事はありません、十分価値がありますよ。売ったりはしませんからご安心を」
「気に入って頂けて何よりですね、これは頂きます」
「どうぞ」
「では、私からはこれを。最近ここに売られたアンスローポモフィクです、どうぞ差し上げます。訳ありですがね」
執事が連れて来たのは綺麗な人…銀色の髪に白磁の肌人目を惹く美貌、只惜しい点があるとするならば白目まで真っ黒に染まった瞳だった。
「おい、厄介なもんおしつけんな」
「お前の親戚やばいだろ」
「知ってる」
「これ、呪われてるな」
トラングが怒りカイムが呆れヤハネがマジマジとそのアンスローポモフィクを眺める、千歳が気になるのはこちらが断った場合のこのアンスローポモフィクがどうなるかだ。
「要らないと言った場合は?」
「そうですね、バラバラに分解して売り払う…位ですかね」
「そんな事したら呪いが広がるぞ」
「そうですか?流石は真贋鑑定所持の魔人、アンスローポモフィクの部品の引き取りては伝手がありますから。アガ二ータ様、お気に召しませんでしか?」
「せっかくだから、魔王に献上でもと思ってね。コーヒーの礼に」
「性格破綻してんな、呪いをバラ撒くのは良いって事なのか?」
「私は商人ですから、求める者に求める物を流すのが至上の喜びの1つ」
「ラジカ、これは正当なのかな?」
「残念ながら、呪いと分かって売るのも買うのも、呪いと知らず買ったとしてそれは買った方が悪いとされます。私達も呪われた商品を売る場合もあります、父上も私も手順に乗っ取り契約を結びます」
「そう…分かりました。そのアンスローポモフィクは貰います」
「どうぞ、確かに呪われていますが。このアンスローポモフィクは200年前に死んだ稀代の天才アンスローポモフィク作家ペセメーの遺作《呪い喰い人形》です」
「ペセメー?」
「呪い喰い…そうか、これが…詳しく後で調べる」
ラジカとヤハネが同時に反応し、無反応のアンスローポモフィクを貰う事にした。
「こちらに名はありますか?」
「名?そんな物ありませんよ」
千歳が尋ねればアガ二ータがコーヒーを啜り、クッキーや干した果物を品よく齧る。
「千歳、アンスローポモフィクはマスターを登録しなければ名を与えられません。奇才ペセネー作ならば何か仕掛けがあります」
「ペセネー作の人形ですか?これはまた面白い物を」
「ペセネー、本で読んだが頭がイカれたアンスローポモフィク作家だとあったな。生涯で4体のアンスローポモフィクを造りどれも何かがおかしい物だと」
診療所から戻った蒐集家と大河も千歳からコーヒーを貰いアンスローポモフィクを眺める、アガ二ータがから貰った物だと言えば蒐集家が大きく嗤う…チリン…。
「へんなもん貰うなよ」
カイムが呆れナイルの新作のチーズクッキーを齧りこんな面倒な国さっさと出たい、ヤハネもトラングもそう思いながら夜を待つ…。
「俺も」
「お前らな、今夜が本番だろ」
《グシャグ》の店の2階、塩を瓶に入れたり塩を粉にしたり、袋に詰めたり…手を動かしながら文句が絶えない、トラングとカイム、それに呆れるヤハネ、仕事の説明を聞き手伝うバイト2人。
「あーやだやだ」
「さっさと終わらせるぞ」
「ごめんねみんな、お茶用意しようか」
「俺ーミルク」
「コーヒーに砂糖多め」
「んじゃ俺はコーヒーにミルクと砂糖」
「了解、そちらの2人。コイントさんとトウントさんはお茶にしようか」
「は、はい」
「あ、ありがとうございます」
下で客の流れの確認等を行った千歳が皆を労い、収納から挽いたコーヒー豆やコンロ、ポットやカップを並べお湯を魔石コンロで沸かしおやつを並べていく。
トラング達の注文を準備しながら雇い入れた《グシャグ支店》の支配人2名、コイントとトウントにもお茶を淹れた。
「おや、良い香りですね」
「深みと苦味…良いですね」
「皆さんも飲んでみますか?」
コーカス、アガニータと蒐集家と大河も戻り、興味を示したのでコーヒーを振る舞う事にした…。
「ありがとうございます」
「率ー石鹸終わり」
「シャンプー終わりました」
「はーい、そろそろお店終わりにします」
『はーい』
カジノタワーの商業エリア率達の店、開店すれば店内は客ですぐ埋まり毎日完売御礼の人気店だ。
扉の看板を本日の営業終了昼過ぎには店を閉め、最後の客を見送り片付けを行う。
「今日はみんなで《空船》行ってご飯食べよう」
「ナイルさん…シフォンケーキ持っていくって」
「クッキーもあるって」
「うれしいー」
「僕もおやつ作れるようになりたい」
「私もです、今度また料理教室いきましょう」
次の店の開店に向けての在庫の補充の確認や、1階から3階までの掃除を行いながらカヌイ、エージェ、チナス、エピシュがスマホを見てはしゃぐ。
石鹸水、石鹸やシャンプーリンス作りも《島船》の住民達や難民達、希望する人々で量も安定し、他の商会にも卸せるようになり看板商品として流通している。
「あ、率ちゃんパパから綺麗な山を見つけたからみんなで明日ピクニックしようって」
「舵と燈火達も一緒…」
「いいね!じゃあさおやつ食べたら明日のお弁当作りしよ。大河さんから本借りてるから」
「楽しみです」
テーデがグローリーからのラインを確認し率が提案する、上手く出来たら晴海達が帰って来た時に食べて貰おうと率は張り切った。
「千歳殿、このコーヒーという物大変美味ですね、良ければ売っていただけませんか?」
「是非こちらにも」
「お近づきの印に譲りますよ、道具も。冷やして飲んでも美味しいですから」
「中々気前の良い方ですね、商人としては譲って貰うのは頂けないのでよければ此方を」
「私もこれを」
千歳が淹れたコーヒーの美味さにコーカスとアガ二ータと豆を譲ってくれと頼めば千歳は贈ると言うので、コーカスは懐から紋章入りの宝石のブローチをアガ二ータは執事に視線を送り執事が頷き下がる。
「これは?」
「色々な店に入れる証ですよ」
「これを此方に渡しても良いのですか?」
千歳が紋章入りの細工をブローチを手に取ればラジカが眉根を寄せる、コーカスはコーヒーを飲みながら頷いた。
「ええ、これを見せればどんな店も入れますよ。《ラズライール商会》は清廉潔白な商会でこういった物は使わないようですが、私は裏でも顔が広いので、それで《ガルディア》の裏市場に入れますよ」
「……これとコーヒーでは見合ってないと思いますが?」
「そんな事はありません、十分価値がありますよ。売ったりはしませんからご安心を」
「気に入って頂けて何よりですね、これは頂きます」
「どうぞ」
「では、私からはこれを。最近ここに売られたアンスローポモフィクです、どうぞ差し上げます。訳ありですがね」
執事が連れて来たのは綺麗な人…銀色の髪に白磁の肌人目を惹く美貌、只惜しい点があるとするならば白目まで真っ黒に染まった瞳だった。
「おい、厄介なもんおしつけんな」
「お前の親戚やばいだろ」
「知ってる」
「これ、呪われてるな」
トラングが怒りカイムが呆れヤハネがマジマジとそのアンスローポモフィクを眺める、千歳が気になるのはこちらが断った場合のこのアンスローポモフィクがどうなるかだ。
「要らないと言った場合は?」
「そうですね、バラバラに分解して売り払う…位ですかね」
「そんな事したら呪いが広がるぞ」
「そうですか?流石は真贋鑑定所持の魔人、アンスローポモフィクの部品の引き取りては伝手がありますから。アガ二ータ様、お気に召しませんでしか?」
「せっかくだから、魔王に献上でもと思ってね。コーヒーの礼に」
「性格破綻してんな、呪いをバラ撒くのは良いって事なのか?」
「私は商人ですから、求める者に求める物を流すのが至上の喜びの1つ」
「ラジカ、これは正当なのかな?」
「残念ながら、呪いと分かって売るのも買うのも、呪いと知らず買ったとしてそれは買った方が悪いとされます。私達も呪われた商品を売る場合もあります、父上も私も手順に乗っ取り契約を結びます」
「そう…分かりました。そのアンスローポモフィクは貰います」
「どうぞ、確かに呪われていますが。このアンスローポモフィクは200年前に死んだ稀代の天才アンスローポモフィク作家ペセメーの遺作《呪い喰い人形》です」
「ペセメー?」
「呪い喰い…そうか、これが…詳しく後で調べる」
ラジカとヤハネが同時に反応し、無反応のアンスローポモフィクを貰う事にした。
「こちらに名はありますか?」
「名?そんな物ありませんよ」
千歳が尋ねればアガ二ータがコーヒーを啜り、クッキーや干した果物を品よく齧る。
「千歳、アンスローポモフィクはマスターを登録しなければ名を与えられません。奇才ペセネー作ならば何か仕掛けがあります」
「ペセネー作の人形ですか?これはまた面白い物を」
「ペセネー、本で読んだが頭がイカれたアンスローポモフィク作家だとあったな。生涯で4体のアンスローポモフィクを造りどれも何かがおかしい物だと」
診療所から戻った蒐集家と大河も千歳からコーヒーを貰いアンスローポモフィクを眺める、アガ二ータがから貰った物だと言えば蒐集家が大きく嗤う…チリン…。
「へんなもん貰うなよ」
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