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第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう
第6幕 第12話 舵の怒り
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「舵!?」
ラピスの焦る声神鋼や魔鉄等を使った《空船》飛ぶ要塞、乗る者達の安全を最大限考慮した設計の飛行船、それが揺れる…異常だ。
「どうしてこんなむごい事を?」
「舵さん!?」
「怒りは分かります!空が…」
率と燈火の声が遠い、《空船》の窓から覗く夜空に漆黒の稲妻、空を裂きそして神々からの連絡が入る。
『舵を止めて下さい!魔王の怒りは事象を揺るがす!舵も危ない!』
『舵ちゃん!?』
【まずいです!】
舵の瞳が赤と紫を混ぜた色へと変化する、妖精を抱えたカトゥーシュカは静かな眼差しで舵を見据え、舵の怒りは静かに只静かに広がっていった。
「舵殿…この世界は残念だがこういう事は当たり前に起こる、怒りを抑えて欲しいとは言わない…だが魔王の怒り…私に受け止められない…すまない」
「知っている…《アタラクシア》は……」
「第7位の魔王か…」
「あーう」
『舵様…ベル様が心配しています。戻って下さい』
「舵、周りを見なさい…皆貴方を心配していますよ」
カトゥーシュカの言葉に舵の声のトーンが変わり周囲の動きが止まり、そんな中ベルが舵の服の裾を引きタイタンと千華の魔王も舵に言葉を投げ掛けた。
「あ…ごめん…」
「舵、この妖精に俺の血を与えるぞ。血が増えれば傷も癒えるからな!心配するな!」
「ラピスちゃん…みんな…ごめん…」
「良かった…」
「あーう」
「ありがとう…ごめん。カトゥーシュカさん」
「いや、貴方の怒り…分かる」
空の稲妻が焼失し舵の瞳が戻る、周囲はほっとして千華はこの異変を感じているであろう千歳にスマホで連絡を取った。
「舵さん!?」
「なんだあれは!」
「魔王の怒りか…」
「舵さんを怒らせましたね…ああ美しい…」
「へえ、裁きの魔王を怒らせてこれねぇ」
「っち、戻るぞ!」
《グジャグ》のアガニータの屋敷でアガニータが領主を降りる話を始めたあたりで暗夜に漆黒の稲妻が奔り、千歳が叫びヤハネも窓に張り付き蒐集家は嗤い、カイムは何処か愉快そうに笑み、大河は焦った。
すぐに稲妻は消失し、スマホに千華から連絡が入りすぐに千歳が取れば穏やかで優し気な千華の声が聞こえた。
『千歳…皆さん此方は大丈夫ですよ』
「千華さん…舵さんは!?」
『落ち着いています、傷ついた妖精を見て心が揺らぎました…舵には家族がいますから…』
「ああ、そうか…家族…良かった…」
『ええ、此方は大丈夫ですよ』
「はい…向こうは大丈夫のようだね」
「良かったですね、あのまま行けば何が起こるかわかりませんでした」
「舵さんそのものにも影響が及ぶ所でしたね、不完全な魔王ですから」
「まあ、この先を見てみたかった気もする」
「不謹慎だぞ、カイム」
千華との会話が終わり千歳が嘆息し、事態が収拾した事で大河も一安心し話しの続きが行われた。
「では、私もしばらく空の旅に加わらせて頂きましょう」
「却下!自分の身位守れるだろ!」
「守れても民は守れないだろう、トラング。ライガル様とニジェルガ陛下に嘆願し新たな領主を据え、薬を撒いた者を追う事にします」
「あーそっちが目的ね、いいな。俺もアイツをとっ捕まえてやりてぇし。コイツを連れて行く」
「おい、こっちには目的があるんだ」
「いや、大河君。僕も薬を撒いた者が気になる、あれは危険だ。この世界の何処かで自由にさせておく訳にはいかない」
「千歳さん」
「ならば、グローリーさんに話をしましょう。私も今回の件は危険だと判断します、手帳に記載がある国はこれから通過しますしどうですしょうか?」
アガニータが領主を降り、自分の身の安全を嘯き、要は薬をばら撒いた者を捕らえたいという思案にカイムが同意し千歳、ラジカも賛同する。
「良いと思いますよ、中々危険を孕んだ事件ですね。野放しにすれば被害は広がります、罠でしょうけど、あの妖精を置き去りにした事、この手帳の真意も…そしてこの5名の共通点中々良い暇つぶしになりますね」
「……分かった、だがグリに話を通し納得して貰ってからだ。お前の身の安全を《空船》でと言うならばそれは受ける。
「分かりました、すぐに出発したいでしょうから。皇国に連絡をさせて下さい」
「なら、皆は《空船》へ戻ると良いよ。僕がアガニータさんを1度転移で連れて行こう」
「私も行きます」
「私も良ければ連れて行ってくれませんか?商人としてもアガニータ様の友人としても《ヨレーファ国》陛下と友人としてもこの件の解決を見届けさせて下さい」
アガニータとラジカを連れ皇国に向かおうとする千歳、コーカスもまた同行を希望し少し考えたラジカが同意する。
「そうですね、何かと心強いかもしれませんね」
「じゃ、さっさと帰ろうぜ」
「あーもう俺、この件関わらない。《空船》に行かない」
「トラング、寂しい事を」
「うえ」
「……詳しい話は皇国と《空船》で皆お疲れ様、ゆっくり休んで」
皇国に向かう千歳達と、コーカスを連れ《空船》に戻るトラング達と分れた……皇国のニジェルガとライガルに話を持ち込めば顔を引きつらせつつ同意し、当面の間の領主代行としてトラング達の一族から若者が選ばれ翌日にはアガニータも《空船》へと合流した…。
ラピスの焦る声神鋼や魔鉄等を使った《空船》飛ぶ要塞、乗る者達の安全を最大限考慮した設計の飛行船、それが揺れる…異常だ。
「どうしてこんなむごい事を?」
「舵さん!?」
「怒りは分かります!空が…」
率と燈火の声が遠い、《空船》の窓から覗く夜空に漆黒の稲妻、空を裂きそして神々からの連絡が入る。
『舵を止めて下さい!魔王の怒りは事象を揺るがす!舵も危ない!』
『舵ちゃん!?』
【まずいです!】
舵の瞳が赤と紫を混ぜた色へと変化する、妖精を抱えたカトゥーシュカは静かな眼差しで舵を見据え、舵の怒りは静かに只静かに広がっていった。
「舵殿…この世界は残念だがこういう事は当たり前に起こる、怒りを抑えて欲しいとは言わない…だが魔王の怒り…私に受け止められない…すまない」
「知っている…《アタラクシア》は……」
「第7位の魔王か…」
「あーう」
『舵様…ベル様が心配しています。戻って下さい』
「舵、周りを見なさい…皆貴方を心配していますよ」
カトゥーシュカの言葉に舵の声のトーンが変わり周囲の動きが止まり、そんな中ベルが舵の服の裾を引きタイタンと千華の魔王も舵に言葉を投げ掛けた。
「あ…ごめん…」
「舵、この妖精に俺の血を与えるぞ。血が増えれば傷も癒えるからな!心配するな!」
「ラピスちゃん…みんな…ごめん…」
「良かった…」
「あーう」
「ありがとう…ごめん。カトゥーシュカさん」
「いや、貴方の怒り…分かる」
空の稲妻が焼失し舵の瞳が戻る、周囲はほっとして千華はこの異変を感じているであろう千歳にスマホで連絡を取った。
「舵さん!?」
「なんだあれは!」
「魔王の怒りか…」
「舵さんを怒らせましたね…ああ美しい…」
「へえ、裁きの魔王を怒らせてこれねぇ」
「っち、戻るぞ!」
《グジャグ》のアガニータの屋敷でアガニータが領主を降りる話を始めたあたりで暗夜に漆黒の稲妻が奔り、千歳が叫びヤハネも窓に張り付き蒐集家は嗤い、カイムは何処か愉快そうに笑み、大河は焦った。
すぐに稲妻は消失し、スマホに千華から連絡が入りすぐに千歳が取れば穏やかで優し気な千華の声が聞こえた。
『千歳…皆さん此方は大丈夫ですよ』
「千華さん…舵さんは!?」
『落ち着いています、傷ついた妖精を見て心が揺らぎました…舵には家族がいますから…』
「ああ、そうか…家族…良かった…」
『ええ、此方は大丈夫ですよ』
「はい…向こうは大丈夫のようだね」
「良かったですね、あのまま行けば何が起こるかわかりませんでした」
「舵さんそのものにも影響が及ぶ所でしたね、不完全な魔王ですから」
「まあ、この先を見てみたかった気もする」
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「却下!自分の身位守れるだろ!」
「守れても民は守れないだろう、トラング。ライガル様とニジェルガ陛下に嘆願し新たな領主を据え、薬を撒いた者を追う事にします」
「あーそっちが目的ね、いいな。俺もアイツをとっ捕まえてやりてぇし。コイツを連れて行く」
「おい、こっちには目的があるんだ」
「いや、大河君。僕も薬を撒いた者が気になる、あれは危険だ。この世界の何処かで自由にさせておく訳にはいかない」
「千歳さん」
「ならば、グローリーさんに話をしましょう。私も今回の件は危険だと判断します、手帳に記載がある国はこれから通過しますしどうですしょうか?」
アガニータが領主を降り、自分の身の安全を嘯き、要は薬をばら撒いた者を捕らえたいという思案にカイムが同意し千歳、ラジカも賛同する。
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「なら、皆は《空船》へ戻ると良いよ。僕がアガニータさんを1度転移で連れて行こう」
「私も行きます」
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