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深楽朱夜

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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ

第067話 図書館の夜/第67話 乳水と黄金の卵

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第067話 図書館の夜
「よし!飯出来た。食べよう」
「ヒスンスが寝泊りしているっていうから厨房使いやすくして正解」
「いえー私は料理はからっきしで…こんな良い料理場造って貰って申し訳ないです」
図書館の2階の奥のヒスンスの新たな私室に造られた厨房、総出で夕食の支度を行う。
スープとサラダはアコミアが作り、肉とキノコのソテーとポテトサラダはキッフ、持ち寄りの具材をメンルェトとエスティアがパンに挟み、ヒスンスが飲み物を用意した。
ジュナイとミュナイはまた明日来ると言い、木の実の蜂蜜漬けとジャムを置いていってくれ、明日の分もとスープは大鍋に用意しておく。
「なんかデザートが欲しいよな」
『では、これを。ゴーレム王国で作ったゼリーです』
「風早、ありがと」
「うぃー俺も混ぜろよ」
「グステナ様、職務は終えられたんですか?」
「終わらせたぞ、腹減った」
「つままないで下さい」
「いいだろ、少し位」
転移でやって来たグステナも訪れメンルェトとエスティアが作ったサンドイッチを摘まみ、メンルェトが魔法でさっとテーブルに皿を置く。
「さ、スープをよそってと。そんじゃ」
『いただきまーす』
アコミアが席に着き皆でいただきますをして食べ始める、肉や魚が食べられいメンルェトがジャムサンドとチーズサンドを好む、エスティアは持ち寄りのカツをサンドしたパンを気に入ってスープと食べていく、グステナは万遍無くお代わりをし旺盛に食べる。
「このサラダとソテー美味しいですねーパンも具材を挟んだ物は食べやすくて幾らでも入っちゃいますね」
「パンは商業エリアと《ガルディア》から買ったヤツで、野菜は貰い物、肉はダンジョンの物だよ」
「ダンジョン!?高級品じゃないですか?」
「ま、毎日誰かしらが言ってるから貰えるんだよ。遠慮しないで食べて食べて」
「ええーこの果物のソースが挟んでいるのも砂糖を沢山使っていますよね」
「いいから食っとけよ、お代わり。そのパンくれ」
「貴方は遠慮し
た方が良いのでは?」
「いいだろー」
「ああ、俺達だって貰っている側だし沢山食えばいい」
メンルェトの皿からもサンドイッチを貰おうとするグステナに呆れ、キッフが自分の皿からもサンドイッチをグステナに渡す、風早もサラダを食べながら追加のパンを出してくれ、今度はチーズを挟んだ物が並ぶ。
『どうぞ、シンプルですが美味しいですよ』
「おいしい…」
「これは美味ですね、チーズの味が際たちます」
エスティアとメンルェトが喜ぶ、グステナと意外に食べるエスティアのお陰でスープ以外を残し全て綺麗に無くなった。
「美味かった!風呂入ろうぜ風呂、あんだろ」
「帰らないんですか?」
「かったりーから此処で寝る」
「じゃ、皆で風呂行って寝るか。明日もエスティアは俺と本の修復するだろ?」
「うん、やりたい」
『ベッドを大きくしておきます』
「助かる、風早」
グステナは泊まっていくとメンルェトが肩を竦め、大きく造った風呂場へ向かいアコミアやキッフはエスティアがいるから早めに休む事にした。

第67話 乳水と黄金の卵
『も、もちゃ』
『ぎゅーぎゅ』
「あーおけおけ」
ファーツコクスの家、もちゃとぎゅーやマンドランドとお化け野菜たちの友人のキャットルと黄鳥、宝石鳥達から抗議が入り懐記はあっさりと引く。
せっかくだから黄鳥の卵と天使達が持って来る乳水でプリンにしようかと転移で戻れば彼らから抗議が入り、卵はもちゃの毛の中で温めるから渡さないと言われてしまう。
「それはいいけど、毎日1個卵産むらしいけど全部育てる感じ?」
『もちゃ!』
「りょうかいーんじゃ戻るわ」
『も!』
『ぎゅ!』
親鳥の黄鳥はうんうんと頷いている、まあいっかと懐記は《アタラクシア》の卵を使う事にした。

「これが乳水です、、味を見て下さい」
「ああ、美味しい牛乳ですね」
「うまいな、さっぱりしている」
「飲みやすい…」
天使達が持って来たのは大きな木の実、白く固い木の実を天使があっさり割ると中は白い液体が満たされコップに注いで外神達が味を見れば、薄めの牛乳といった味だが飲みやすくてさっぱりしていた。
「おかえり、乳水いけるぞ」
「ん、いいんじゃない。卵は抗議にあって無理だわ」
「抗議ですか…《アタラクシア》からの輸入?に頼りますか?」
「そうね」
「たまごですか?」
懐記も戻りジラから乳水を受け取り味見をすると、さっぱりとしているが牛乳の風味が損なわれずに美味だった。
懐記が卵はダメだったと言えば天使達が互いに顔を見合わせ暫し話し合う、その間外神が乳水の実を緑魔法で木に変化させ実らせた。
「たまごはどうにか出来そうですね、少し時間を下さい。それとこれもどうぞ」
「蜜が出る花です」
大きなスズランの様な茎に幾つも可憐な花を付ける植物を懐記に渡す、指で花を鳴らせば口が開いて琥珀色の蜜がコップに流れていく。
「花の香りの砂糖水ぽい、いいわこれ、さんきゅ」
「お、美味い」
「酒と割ろう」
「それ、いいな」
「これでお酒を造ってみましょうか」
「じゃ、トイっち達にわたそ」
「そうですね」
とろりとした液体イシュターが気に入り早速今夜酒で割って飲んでみたいと言えばジラもそれに乗り、ならば酒を造ってみようと外神が言い、後で《アタラクシア》に運ぶつもりだ。
「プリンやるわ」
『はい!』
折角持って来てくれた乳水と《アタラクシア》のたまごダンジョンの卵を使い、おやつ教室が始まった…。
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