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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編032幕 墓標×第047話 先へ進む/第47話 異界 《××××××》編 第12幕 湖と魚
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問題発症解決編032幕 墓標
「呪いを消す…なくすのは厳しい、せめて彼らを慰めてやれる場所が欲しい」
「…良いだろう、裏街の者達と交渉し場所を手に入れそこを使え、霊廟を造り墓標を建てる事を認める。後は彼等次第だ」
「……」
「大河、私は呪いを受け入れている。帝国もまた同じ同じ、人が産まれ死に還ってくる…この連鎖が続く限り呪いは永遠だ」
「ああ、場所の件は礼を言う」
ヴァルキアの執務室、大河が裏街に霊廟を設ける事の許可を求めあっさり受け入れられる、ヴァルキアはおそらく《アタラクシア》の救世主である大河達に知って欲しかったのかもしれないと大河は気付く、呪いがあり綺麗事を並べてもどうにもならない物があると、大河はそれ以上何も言わず、ファラルシェスの元へ向かった。
「そうか、霊廟…子ども達の呪いを慰める場所を造るというのか」
「ああ、手を貸してくれないか」
「……分かった、大河けれどこれだけは頭の片隅に入れておいて欲しい、それは慰めにはならない呪いは解呪でしか消えない、そして解呪不可能な呪いもある。霊廟を造り墓標を建てるのはこちら側の自己満足だと、君の考えはこれからの帝国の呪いは減ると思うが今ある呪いは減りはしないと」
「ああ、ありがとう。これは俺の自己満足だ」
新ダンジョンで調査を進めているファラルシェスの元を訪れる大河、大河とファラルシェスとの話しを聞いて詠斗も燈火も崇幸も頷いた。
「ファラル君、俺が霊廟を用意しよう。丁度良い物を造っているから」
「分かった、大河手持ちの鉱物や魔石を見せてくれ、墓標に使う物を選ぼう。フィズ私は1度抜ける」
「分かった、後で手伝いに行こうか」
「ああ」
ファラルシェスが少し先を行くフィズに声を掛け、大河と崇幸と共に裏街へ向かった。
第047話 先へ進む
「無人販売の件ですが、我が《スェファテ商会》の此処に置くのは如何です?新たに計算が出来る子ども達や女性を雇い入れますよ。治安の問題でやはり無人は厳しいので」
「そうだね、テンディさんとヤグートさんの元なら心配はないね。中継器も良いかな」
「いいぞ、私等も使えるし!商業エリアにカジノ!龍皇国にまで行き放題!他の魔人の様子も見られるし」
「では、それでお願いします。店は用意がありますが使います?」
「いいじゃん、貰う、ついでに商業エリアとか異界の物売る店にする」
「ええ、この際稼いで稼いで稼ぎまくります」
商人らしくテンディもヤグートも乗り気でラジカから塩と店が入った時間停止収納袋を受け取る、新たに従業員も雇い入れると言うので忙しそうだ。
「では、僕らは明日ここを離れて次の街に行こう。ヤグートさん念の為エネッサさんや屋敷をお願いします」
「分かった、何かあれば報告させて貰うからな。そうだ、次に《バーススカ集合国》に行く前に店置いてくれるなら《ザッタス国》に寄ってみてくれ、移民が沢山いて貧しい国だし子どもも小さい内から働かされているしな、俺の顔が効くから着いたら俺が案内するよ」
「…分かりました、ラジカ良いかな?」
「そうですね、私も行った事はないですがヤグート殿がいれば問題ないでしょう」
「では、次は《ザッタス国》へ向かいますね」
「ああ、ありがとう。魔神皇達の事もな、良い子だ優しい子だな彼は」
ヤグートから次の国を勧められ千歳もラジカも頷く、ヤグートはこれからが大変であろうグローリー達に手を貸すと決め笑みを浮べた、今夜には次の国に向かおうと《アタラクシア号》へと戻った。
第47話 異界 《××××××》編 第12幕 湖と魚
「ぎゅーさん、ここに湖と魚を出せますか?」
『ぎゅー?』
『もちゃ!』
『ぎゅ!』
浄化し植物を植えた範囲で他の面々が降り、外神がぎゅーに湖が出来るか尋ねれば首を傾げ少し困った表情を浮べる、もちゃが隣で力強く頷いたのでどうやら協力して作るようで任せる事にする。
「範囲的には海はまだ難しいの湖を、魚や湖は毒を含ませないと彼らが食せないんです」
『ぎゅ』
『も!』
ぎゅーともちゃが頷いて早速作業を開始する、ウズラやチェカとノイズはこの土を使って魔物達の手助けをしてくれるゴーレムを造り、イシュターやジラはびくびくしている魔物達と木から収穫し、ギーギスとナチェは耕された畑にマンドランドやお化け野菜達と種を蒔き植物を育てていく。
「……」
「どうしたん?」
「いえ、美しいなと思いましてこれは花という物なのですね」
最初に外神達を受け入れた丁寧な口調の魔物が《アヴォルジア》の毒の花を眺め懐記が声を掛ける、何もない世界に植物が産まれそれが食べられるのがすごい事だと思う、魔物達はどんどん増えみんな食べられる物が此処にあると分かれば積極的に手伝う、魔物は本来群れない互いが食料だったのだそれが今はこうして飢えから解放される為に異界の者達の指示を仰ぎ土に塗れている。
「食べたりも出来るから、そのままにしておくといつか枯れるし」
「植物というのは強いですね」
「すごいなーきれいでおいしいんだ」
「うまい!」
魔物達は働けば働いた分自分達の糧になる事を識り、魔法を学び食物を生成する、学習能力が高く外神の魔法を見よう見まねで行い食物を育てていく。
『ぎゅ!』
「ええ、綺麗な湖ができました…透明で毒を含ませれば魔物の皆さんが飲めますね」
「これなに?俺の姿が映ってるー」
「わあぁ!オイラの身体が濡れたー」
「湖です、ここに魚を入れて増やして皆さんの食料にします、貝や海藻も入れて独自の生態系を築く事になりますが懐記さんがバランスよく食事をして欲しいと言う事なのでもちゃさんお願い出来ますか?」
『も!』
ぎゅーの土魔法と水魔法で巨大な深い穴を生み出し水を張られた深い湖が出来上がる、もちゃは外神から貝や魚や海藻に塩を受け取り並べて魔法…スキルを発動させていく。
「ああ、これは合成魔法と創世魔法と構築のスキルですね。これで疑似生命を生み出す……これが序列第13位の魔王の技量…」
『もちゃもーちゃもちゃもちゃ』
もちゃが歌っているように口ずさむ、もちゃの毛の中いる動物達も出て来てそれを眺めている、次々魚と貝がビチビチと現れ湖に入っていく、ぎゅーが流水を生み出し外神から魔石やカルナラー石を受け取り海魔法や水魔法と風魔法入れて湖に落とした。
「これで海と湖の汽水湖ですね…すごい、これでこの世界の独自の生態系が産まれますね」
『外神様、《アタラクシア》と《アストマーズ》から仮死状態の魚や貝や海の食材を運んでくれるそうです、神々も興味があるとの事』
「分かりました、またもちゃさん、ぎゅーさんお願いします」
『ぎゅ!』
『も!』
「なあな、今の石きれー」
「みせてみせて」
「すごーい」
「魔石ですか、どうぞ。これはカルナラー石です、こちらは宝石です鉱物もありますよ」
魔石に興味を持った魔物達がわらわら集まり、他の魔物は湖を眺めている、皆1つ1つの新しい物が楽しそうだった。
外神がテーブルを出して魔石を並べていく、魔物達は1つ1つ手に取り眺めては喜んでいる。
「そろそろ、飯作ろ。ノイズっち達は毒無しの俺達の飯頼むわ、こっちは毒の飯ね。みんな集まって」
『はーい』
懐記は今日は鍋にするかと魔物達と料理をし、ノイズ達も自分達ように食事を準備する事にした。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「久しぶりの海!くぅ~この風は気持ち良いな」
という訳で魚が恋しくなった佳月は海へとやって来た、適当に町の安い宿を借りて明日はまた仕事をしないとと憂鬱になりつつ束の間の休みを味わう、砂浜に座り静かな海を楽しむ、遠くの海の沖では小舟を出して漁をしている人々、海がある町の冒険者ギルドはダンジョンと採取と漁の手伝いがある、明日からは漁の手伝いするかと思いながらぼんやり海を眺めた。
「海は異世界も変わらないよな…」
ぽつりとそう言い、だが日本に帰りたい気持ちは湧かなかった。
「さ、晩飯に行くか」
夕暮れになり立ち上がり砂を払って町の食堂に向かう、小さな海の町だが活気と賑わいがある古い石造りの食堂兼酒場に入れば既に漁を終えた男達が酒を飲み騒いでいる、奥のカウンターに座り魚のスープと魚のフライに安酒を注文すればすぐさま酒とスープが運ばれてくる、スープは熱々で塩と出汁がしっかり取れた味わい深い物でゆっくりと啜っていく、温い酒が逆に良く合い魚の身に笑みを浮べる。
「今日はいいのが釣れたからな、アンタみない顔だね。旅人か?」
「そ、冒険者で明日からギルドで仕事探し」
「そうか、ああそうだ、アンタ魚捌けるか?」
「出来るが見せられる芸当じゃないなぁ」
運ばれて来た熱々のフライをフォークで食べる、衣に味が付いていてそのまま食べて口の中でほくほくと転がして噛んで飲み込む、添え物の野菜の酢漬けも口直しにさっぱりして良い。
「いや、出来るなら良いんだ。うちの店で暫く働かないか?実は息子が怪我しちまってなー人手が足りないんだ、1日5,000ロハ。売り上げがあればイロは付ける、飯付き」
「ふぅん、良いよ。明日から来る」
「おお、助かる。明日昼前から来てくれ」
「ああ」
なんとなく入った店で明日からの仕事、しかも好条件で決まり笑みを浮べる、なら明日の為にそうそうに切り上げるかと言えば会計は良い言われ太っ腹な事だと感心し明日早めに来ると食堂を後にする。
「身体を洗って寝るか…」
安宿に向かう、今夜も白い月と青い星が綺麗に輝いていた…。
今夜の食事:安い酒 魚のスープ 魚フライと野菜の酢漬け …古橋 佳月でした…。
「呪いを消す…なくすのは厳しい、せめて彼らを慰めてやれる場所が欲しい」
「…良いだろう、裏街の者達と交渉し場所を手に入れそこを使え、霊廟を造り墓標を建てる事を認める。後は彼等次第だ」
「……」
「大河、私は呪いを受け入れている。帝国もまた同じ同じ、人が産まれ死に還ってくる…この連鎖が続く限り呪いは永遠だ」
「ああ、場所の件は礼を言う」
ヴァルキアの執務室、大河が裏街に霊廟を設ける事の許可を求めあっさり受け入れられる、ヴァルキアはおそらく《アタラクシア》の救世主である大河達に知って欲しかったのかもしれないと大河は気付く、呪いがあり綺麗事を並べてもどうにもならない物があると、大河はそれ以上何も言わず、ファラルシェスの元へ向かった。
「そうか、霊廟…子ども達の呪いを慰める場所を造るというのか」
「ああ、手を貸してくれないか」
「……分かった、大河けれどこれだけは頭の片隅に入れておいて欲しい、それは慰めにはならない呪いは解呪でしか消えない、そして解呪不可能な呪いもある。霊廟を造り墓標を建てるのはこちら側の自己満足だと、君の考えはこれからの帝国の呪いは減ると思うが今ある呪いは減りはしないと」
「ああ、ありがとう。これは俺の自己満足だ」
新ダンジョンで調査を進めているファラルシェスの元を訪れる大河、大河とファラルシェスとの話しを聞いて詠斗も燈火も崇幸も頷いた。
「ファラル君、俺が霊廟を用意しよう。丁度良い物を造っているから」
「分かった、大河手持ちの鉱物や魔石を見せてくれ、墓標に使う物を選ぼう。フィズ私は1度抜ける」
「分かった、後で手伝いに行こうか」
「ああ」
ファラルシェスが少し先を行くフィズに声を掛け、大河と崇幸と共に裏街へ向かった。
第047話 先へ進む
「無人販売の件ですが、我が《スェファテ商会》の此処に置くのは如何です?新たに計算が出来る子ども達や女性を雇い入れますよ。治安の問題でやはり無人は厳しいので」
「そうだね、テンディさんとヤグートさんの元なら心配はないね。中継器も良いかな」
「いいぞ、私等も使えるし!商業エリアにカジノ!龍皇国にまで行き放題!他の魔人の様子も見られるし」
「では、それでお願いします。店は用意がありますが使います?」
「いいじゃん、貰う、ついでに商業エリアとか異界の物売る店にする」
「ええ、この際稼いで稼いで稼ぎまくります」
商人らしくテンディもヤグートも乗り気でラジカから塩と店が入った時間停止収納袋を受け取る、新たに従業員も雇い入れると言うので忙しそうだ。
「では、僕らは明日ここを離れて次の街に行こう。ヤグートさん念の為エネッサさんや屋敷をお願いします」
「分かった、何かあれば報告させて貰うからな。そうだ、次に《バーススカ集合国》に行く前に店置いてくれるなら《ザッタス国》に寄ってみてくれ、移民が沢山いて貧しい国だし子どもも小さい内から働かされているしな、俺の顔が効くから着いたら俺が案内するよ」
「…分かりました、ラジカ良いかな?」
「そうですね、私も行った事はないですがヤグート殿がいれば問題ないでしょう」
「では、次は《ザッタス国》へ向かいますね」
「ああ、ありがとう。魔神皇達の事もな、良い子だ優しい子だな彼は」
ヤグートから次の国を勧められ千歳もラジカも頷く、ヤグートはこれからが大変であろうグローリー達に手を貸すと決め笑みを浮べた、今夜には次の国に向かおうと《アタラクシア号》へと戻った。
第47話 異界 《××××××》編 第12幕 湖と魚
「ぎゅーさん、ここに湖と魚を出せますか?」
『ぎゅー?』
『もちゃ!』
『ぎゅ!』
浄化し植物を植えた範囲で他の面々が降り、外神がぎゅーに湖が出来るか尋ねれば首を傾げ少し困った表情を浮べる、もちゃが隣で力強く頷いたのでどうやら協力して作るようで任せる事にする。
「範囲的には海はまだ難しいの湖を、魚や湖は毒を含ませないと彼らが食せないんです」
『ぎゅ』
『も!』
ぎゅーともちゃが頷いて早速作業を開始する、ウズラやチェカとノイズはこの土を使って魔物達の手助けをしてくれるゴーレムを造り、イシュターやジラはびくびくしている魔物達と木から収穫し、ギーギスとナチェは耕された畑にマンドランドやお化け野菜達と種を蒔き植物を育てていく。
「……」
「どうしたん?」
「いえ、美しいなと思いましてこれは花という物なのですね」
最初に外神達を受け入れた丁寧な口調の魔物が《アヴォルジア》の毒の花を眺め懐記が声を掛ける、何もない世界に植物が産まれそれが食べられるのがすごい事だと思う、魔物達はどんどん増えみんな食べられる物が此処にあると分かれば積極的に手伝う、魔物は本来群れない互いが食料だったのだそれが今はこうして飢えから解放される為に異界の者達の指示を仰ぎ土に塗れている。
「食べたりも出来るから、そのままにしておくといつか枯れるし」
「植物というのは強いですね」
「すごいなーきれいでおいしいんだ」
「うまい!」
魔物達は働けば働いた分自分達の糧になる事を識り、魔法を学び食物を生成する、学習能力が高く外神の魔法を見よう見まねで行い食物を育てていく。
『ぎゅ!』
「ええ、綺麗な湖ができました…透明で毒を含ませれば魔物の皆さんが飲めますね」
「これなに?俺の姿が映ってるー」
「わあぁ!オイラの身体が濡れたー」
「湖です、ここに魚を入れて増やして皆さんの食料にします、貝や海藻も入れて独自の生態系を築く事になりますが懐記さんがバランスよく食事をして欲しいと言う事なのでもちゃさんお願い出来ますか?」
『も!』
ぎゅーの土魔法と水魔法で巨大な深い穴を生み出し水を張られた深い湖が出来上がる、もちゃは外神から貝や魚や海藻に塩を受け取り並べて魔法…スキルを発動させていく。
「ああ、これは合成魔法と創世魔法と構築のスキルですね。これで疑似生命を生み出す……これが序列第13位の魔王の技量…」
『もちゃもーちゃもちゃもちゃ』
もちゃが歌っているように口ずさむ、もちゃの毛の中いる動物達も出て来てそれを眺めている、次々魚と貝がビチビチと現れ湖に入っていく、ぎゅーが流水を生み出し外神から魔石やカルナラー石を受け取り海魔法や水魔法と風魔法入れて湖に落とした。
「これで海と湖の汽水湖ですね…すごい、これでこの世界の独自の生態系が産まれますね」
『外神様、《アタラクシア》と《アストマーズ》から仮死状態の魚や貝や海の食材を運んでくれるそうです、神々も興味があるとの事』
「分かりました、またもちゃさん、ぎゅーさんお願いします」
『ぎゅ!』
『も!』
「なあな、今の石きれー」
「みせてみせて」
「すごーい」
「魔石ですか、どうぞ。これはカルナラー石です、こちらは宝石です鉱物もありますよ」
魔石に興味を持った魔物達がわらわら集まり、他の魔物は湖を眺めている、皆1つ1つの新しい物が楽しそうだった。
外神がテーブルを出して魔石を並べていく、魔物達は1つ1つ手に取り眺めては喜んでいる。
「そろそろ、飯作ろ。ノイズっち達は毒無しの俺達の飯頼むわ、こっちは毒の飯ね。みんな集まって」
『はーい』
懐記は今日は鍋にするかと魔物達と料理をし、ノイズ達も自分達ように食事を準備する事にした。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「久しぶりの海!くぅ~この風は気持ち良いな」
という訳で魚が恋しくなった佳月は海へとやって来た、適当に町の安い宿を借りて明日はまた仕事をしないとと憂鬱になりつつ束の間の休みを味わう、砂浜に座り静かな海を楽しむ、遠くの海の沖では小舟を出して漁をしている人々、海がある町の冒険者ギルドはダンジョンと採取と漁の手伝いがある、明日からは漁の手伝いするかと思いながらぼんやり海を眺めた。
「海は異世界も変わらないよな…」
ぽつりとそう言い、だが日本に帰りたい気持ちは湧かなかった。
「さ、晩飯に行くか」
夕暮れになり立ち上がり砂を払って町の食堂に向かう、小さな海の町だが活気と賑わいがある古い石造りの食堂兼酒場に入れば既に漁を終えた男達が酒を飲み騒いでいる、奥のカウンターに座り魚のスープと魚のフライに安酒を注文すればすぐさま酒とスープが運ばれてくる、スープは熱々で塩と出汁がしっかり取れた味わい深い物でゆっくりと啜っていく、温い酒が逆に良く合い魚の身に笑みを浮べる。
「今日はいいのが釣れたからな、アンタみない顔だね。旅人か?」
「そ、冒険者で明日からギルドで仕事探し」
「そうか、ああそうだ、アンタ魚捌けるか?」
「出来るが見せられる芸当じゃないなぁ」
運ばれて来た熱々のフライをフォークで食べる、衣に味が付いていてそのまま食べて口の中でほくほくと転がして噛んで飲み込む、添え物の野菜の酢漬けも口直しにさっぱりして良い。
「いや、出来るなら良いんだ。うちの店で暫く働かないか?実は息子が怪我しちまってなー人手が足りないんだ、1日5,000ロハ。売り上げがあればイロは付ける、飯付き」
「ふぅん、良いよ。明日から来る」
「おお、助かる。明日昼前から来てくれ」
「ああ」
なんとなく入った店で明日からの仕事、しかも好条件で決まり笑みを浮べる、なら明日の為にそうそうに切り上げるかと言えば会計は良い言われ太っ腹な事だと感心し明日早めに来ると食堂を後にする。
「身体を洗って寝るか…」
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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