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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ
問題発症解決編044幕 マンションと領民 ×第059話 切れない糸たち:まじない篇 贈り物/第59話 異界 《アヴィラタン》編 第24幕 プ
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問題発症解決編044幕 マンションと領民
「皆さん、お好きにこのマンションに住んで頂いて構いません、家賃等は必要なく仕事なども希望があれば紹介しますよ」
住居空間を先に完成させ、集まって来た領民達を奴隷ギルドの面々が案内し気に入った場所へ住んで貰う事にした。
収納袋を貸し出し荷物を運び必要のない物は崇幸のスキルで捨てて貰うか、使えそうな物は《アウトランダーズ商会》で買い取る事にし、マンションの住み心地が良ければ住んでいた家を処分するか残すかもその時決めて良いと破格の条件で《ノルデン》の領民達はざわざわと騒ぐが用意されたマンションやアパート、懐記の家を見て回り各自希望の場所へと住み移りこれから現在職がない者や身体に不調がある者達は治療しこの領地を盛り立てて行く事になった。
「大河君、少しは休めたか?」
「ああ、よく寝れた」
「良かった」
「すごいな、一気に景色が変わった」
「ああ、皆が築き上げて来た物だからこんなに早く出来るんだ。そうだ、今からイザラ君達がお茶の試飲会がてら昼を摂るから一緒に食べていくといい。俺はタナトスさんの所に行って、そのあとはファラルシェスさんの所に行くから」
「試飲会?分かった、崇幸さんも…千眼と休んでくれ」
「そうだな」
マンションの畑部分を造っていた崇幸の元へ大河が訪れる、崇幸は少しすっきりしたような顔をした大河を見てほっとする、《憩いのカフェ》とイザラが命名した古民家カフェで出すお茶の試飲会兼昼食を自分達の家に残ると言った領民達と行っていると教えて貰い大河はイザラ達の元へ転移で向かった。
「大河ちゃん!良かった顔色良くなった」
「うん、やっぱり少し休んで良かった。1人で無茶しちゃダメだよ、俺達もいるんだから」
イザラ達がいたのは既に広めの古民家の庭先、高齢の領民達とお茶やあんぱん等を食べている、足元には小さいタマちゃん達とクッキーの人形?とゴーレム達がいて賑やかだ、大河の姿を確認し燈火と舵もほっとした表情を浮べる、それほど酷い顔色を浮べていたのだろう大河もまたみんなの顔を見て安堵する。
「あの子は?どうかな?後で俺達も様子を見に行くよ」
「…《アストマーズ》の悪魔達が見てくれる、衰弱が激しいがすぐに命が失われる物じゃないと」
「良かった…」
舵が呪われている少女の容態を訊ね燈火も安堵する、イザラ達もそれ聞きほっとして大河達を呼ぶ。
「崇幸のスキルのあんぱんは置くんだ、後はお茶!」
「数を増やしても…種類は少なく、3種類…あんぱんと日替わりの物を置く、父さんの店とかからの…」
「領民の皆さんで運営していくそうですよ、この子達もいますから数日中にはカフェが始められますね」
「そうか、俺も本を置かせて貰おう」
イザラ達と領民で話し合った結果だという、無料の《憩いのカフェ》給金は…話し合った結果出さない、その代わり作った物はカフェで売って良いしその利益は全て売った者に入る、使った者達で清潔さを保っていく決まりを設けた。
「足湯も作ったんですよ」
「そうそう、造っていく内に色々増やしちゃってー《アストマーズ》と今懐記ちゃん達がいる所に贈ろうと思って」
「いいんじゃないか良い物だ、他の国にも贈ったら喜ばれると思う」
室内には足湯のスペースや寝転べる場所も設けたと言う、燈火も舵もイザラ達に頼られて嬉しくて相当張り切ったらしく大河の提案で他の国にもこういう《憩いのカフェ》を出そうと話しが盛り上がった。
「大河も食べよ」
「おう、お茶で腹たぽたぽだし肉食べようぜ」
「ナイル殿の所でサンドイッチを作って来ました」
「僕は豆のスープとサラダを持って来ました」
「俺はプリンと果物、さ、食べよ」
イザラとイデア、オベリスカが庭に出したテーブルに皆の持ち寄りを並べて、高齢の領民達と共に食卓に着いて大河も座った、この後は裏街に行って状況の確認とダンジョンの進捗の状況等をするつもりだが今はこうして穏やかな時間に身を委ねる事にした。
第059話 切れない糸たち:まじない篇 贈り物
「おはよー千歳さん!ラジカさん!」
「おはよう、晴海君」
「おはようございます、晴海さん」
「千歳さん、名前決まった?」
「うん、今から《アヴィラタン》と繋ぐよ、名前を贈って話が終わった後に婚礼のお祝いに行こうね」
「うん!率さん達ももう少ししたら来るよ!朝ごはん持って来てくれるって」
朝、《アタラクシア号》の食堂で晴海が千歳とラジカを待っていた、晴海の隣にはベビーカーに乗せた空が手をにぎにぎして身体を動かしていた。
「おはようございます」
「おはよー」
「おはようございます!」
ゴーレムに温かいお茶を頼んでいると、率やエツィアとキートが転移で朝食を持ってやってくる。
「おはよう」
「おはようございます、びっくりしました!タマちゃんが子供を産んで?その子が異世界の神の代理になるって」
「今ね、店の皆とスマートフォンを繋げているよー大勢で来ても向こうに悪いから僕達3人で来たよ」
「お祝いのお菓子と髪飾り持って来ました…喜んでくれると嬉しいですね」
「さあ、皆さん座ってください。《アヴォルジア》に繋げて貰いますから」
率が早速朝食用にオベリスカやナイル達と作ったサンドイッチ、キノコと野菜と腸詰のスープ、オムレツとサラダと果物を並べていく、朝だからと命名の祝いの乾杯にはカウンのジュースを用意している。
率は千歳の孫?に会うのを楽しみにしている、エツィアはチナスやテスカとカヌイ達と繋いでいる、キートはお菓子の箱と髪飾りの箱を抱えて気に入ってくれるかどうか不安そうにしつつ識が《アヴィラタン》と繋げてくれた…。
第59話 異界 《アヴィラタン》編 第24幕 プレゼント
「準備出来たわ、ガイドっちお願い」
『承知しました、繋ぎます』
朝、朝食の準備を皆で行い、魔物達に手本を見せながら作ったオムライスと魚のスープ、腸詰ソテーとサラダ果物、こちらもカウンのジュースを準備しガイドに千歳達の元へ繋いで貰う。
『おはよう、みんな。さっそく名前を君プレゼントしてもいいかな』
「いいよ、おじいちゃん」
モニターに映る千歳手にはカウンのジュースを注いだグラス、タマちゃん8号の子は悪戯をしたような笑みを浮べて待つ。
『……君の名は千景(ちかげ)…千という僕の名にも使われている字、それと景色から取った景いう字、君にはこれから沢山の景色…それこそ千なんて超えた物を見て欲しいという意味を込めて付けさせて貰ったよ。そして真名は××××…受け取って欲しい、僕が孫である君に初めて贈る物…気に入ってくれると嬉しい』
「ちかげ…千景…うん、気に入ったよ穂高千歳、また真名謹んで頂戴致します」
『うん、では千景…《アヴィラタン》の代理者に乾杯!』
『かんぱーい』
『うにょん!』
千景は名を噛み締めて頷く、真名もまた千景に刻まれそして命名に祝いを画面越しに晴海や率達もグラスを掲げ盛大な乾杯が行われた。
「千景っち、飯食ったら一緒にきて、見せたい物あるから?」
「いいよ、そんなに時間は無いと思うけど」
それぞれが千景にグラスを向けてカチリと鳴らす、懐記が後で一緒にと言えばもう此処にいられる時間は短いだろうと言いつつ頷いた…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「あの親子にパンの作り方と後は…教えてここから発とうか……何か仕入れが安い物で…これ…」
「らっしゃい、赤芋だよ茹でたり焼いたりするとうまいよ」
「ああ、これいいかもね。これを1袋ちょうだい」
朝の市場、今朝は小麦粉を薄く伸ばした生地に具材を撒いたクレープの様な物とスープを買う、このクレープのような物ボリュームはあるが味は塩の味しかしない、もっと甘辛くしたら美味いのにと思いつつ野菜の屋台に目を向ければ丸くて皮が赤い芋、ああこれは良いと1袋かい収納に入れて店に向かった。
「おはよう」
「お、来たな。昨日と同じで頼む」
「おはようございます!」
「おはようございます、よろしくお願いします」
酒場には既に親子と店主がいて挨拶を交わす、今日も頼むと言われて店主に1つ案を伝える。
「この芋を蒸かして潰した物を生地に混ぜてみると良いと思うんだ、どう?」
「お、いいぞ!うまけりゃそく店売るからやってみてくれ」
「分かった」
芋を収納から出して店主に言えば乗り気だったのでさっそく芋を鍋に入れて茹でていく、母親は1人で魚のフライを作っていく、流石は海の町の住人だ魚料理は佳月よりも遙かに上手い。
佳月は芋を見つつ子ども一緒にパンを焼いていく、もう店には客が来ているらしい、パンを待っている間飲み物が売れている様で、酒場は売上がすごい事だろう、佳月は給金が貰えれば良いと出来た生地から焼いていく。
「お、芋を練り込んだやつうまいな!これも店に出すぞ!」
店主が茹でた芋を潰して練り込んで焼いた物を食べて喜ぶ、従業員と親子も美味しいと言うので即商品化だ、この世界は砂糖や甘い物は貴重だからこういったパンで気軽に甘さを感じられるのなら喜ばれるだろう、そうしている間にもパンを売れていき、もうすぐ200個になり完売が近い。
「これ…焼いた物を混ぜてもおいしいと思います」
「やってみたら良い、茹でるより細かく刻んで炒めて混ぜた方が早い」
「お!やってみてくれ」
「はい」
母親がパンを食べ終わりぽつりと呟く、佳月はやってみたら良いと店主も後押しるするので後は任せ夜の仕込みを佳月は行った。
「今日もすごい売れたぞ、芋代も入れて13,000ロハだ!あとは賄いだ」
「どうも、それと明日ここが終わったら町を出るよ」
「……そうか、息子も怪我が治ったし従業員も増えたからな!ありがとうな!」
「ああ、楽しかったよ」
賄いの芋のパンと魚のフライ、芋とキノコのソテーを貰い旅に出る事を伝えて店主が礼を言い酒場を後にする。
「芋を使えばパンが美味くなるって気づいたからきっと他にも色々出来るって分っただろう」
佳月は夜の道を歩く、いつだって白い月と青い星はそこに在る、今夜は濃い酒を飲もうと決めて宿に向かった…。
本日の食事:クレープの様な物とスープ 芋のパンと魚のフライ 芋とキノコのソテー 濃い酒…古橋 佳月でした…。
「皆さん、お好きにこのマンションに住んで頂いて構いません、家賃等は必要なく仕事なども希望があれば紹介しますよ」
住居空間を先に完成させ、集まって来た領民達を奴隷ギルドの面々が案内し気に入った場所へ住んで貰う事にした。
収納袋を貸し出し荷物を運び必要のない物は崇幸のスキルで捨てて貰うか、使えそうな物は《アウトランダーズ商会》で買い取る事にし、マンションの住み心地が良ければ住んでいた家を処分するか残すかもその時決めて良いと破格の条件で《ノルデン》の領民達はざわざわと騒ぐが用意されたマンションやアパート、懐記の家を見て回り各自希望の場所へと住み移りこれから現在職がない者や身体に不調がある者達は治療しこの領地を盛り立てて行く事になった。
「大河君、少しは休めたか?」
「ああ、よく寝れた」
「良かった」
「すごいな、一気に景色が変わった」
「ああ、皆が築き上げて来た物だからこんなに早く出来るんだ。そうだ、今からイザラ君達がお茶の試飲会がてら昼を摂るから一緒に食べていくといい。俺はタナトスさんの所に行って、そのあとはファラルシェスさんの所に行くから」
「試飲会?分かった、崇幸さんも…千眼と休んでくれ」
「そうだな」
マンションの畑部分を造っていた崇幸の元へ大河が訪れる、崇幸は少しすっきりしたような顔をした大河を見てほっとする、《憩いのカフェ》とイザラが命名した古民家カフェで出すお茶の試飲会兼昼食を自分達の家に残ると言った領民達と行っていると教えて貰い大河はイザラ達の元へ転移で向かった。
「大河ちゃん!良かった顔色良くなった」
「うん、やっぱり少し休んで良かった。1人で無茶しちゃダメだよ、俺達もいるんだから」
イザラ達がいたのは既に広めの古民家の庭先、高齢の領民達とお茶やあんぱん等を食べている、足元には小さいタマちゃん達とクッキーの人形?とゴーレム達がいて賑やかだ、大河の姿を確認し燈火と舵もほっとした表情を浮べる、それほど酷い顔色を浮べていたのだろう大河もまたみんなの顔を見て安堵する。
「あの子は?どうかな?後で俺達も様子を見に行くよ」
「…《アストマーズ》の悪魔達が見てくれる、衰弱が激しいがすぐに命が失われる物じゃないと」
「良かった…」
舵が呪われている少女の容態を訊ね燈火も安堵する、イザラ達もそれ聞きほっとして大河達を呼ぶ。
「崇幸のスキルのあんぱんは置くんだ、後はお茶!」
「数を増やしても…種類は少なく、3種類…あんぱんと日替わりの物を置く、父さんの店とかからの…」
「領民の皆さんで運営していくそうですよ、この子達もいますから数日中にはカフェが始められますね」
「そうか、俺も本を置かせて貰おう」
イザラ達と領民で話し合った結果だという、無料の《憩いのカフェ》給金は…話し合った結果出さない、その代わり作った物はカフェで売って良いしその利益は全て売った者に入る、使った者達で清潔さを保っていく決まりを設けた。
「足湯も作ったんですよ」
「そうそう、造っていく内に色々増やしちゃってー《アストマーズ》と今懐記ちゃん達がいる所に贈ろうと思って」
「いいんじゃないか良い物だ、他の国にも贈ったら喜ばれると思う」
室内には足湯のスペースや寝転べる場所も設けたと言う、燈火も舵もイザラ達に頼られて嬉しくて相当張り切ったらしく大河の提案で他の国にもこういう《憩いのカフェ》を出そうと話しが盛り上がった。
「大河も食べよ」
「おう、お茶で腹たぽたぽだし肉食べようぜ」
「ナイル殿の所でサンドイッチを作って来ました」
「僕は豆のスープとサラダを持って来ました」
「俺はプリンと果物、さ、食べよ」
イザラとイデア、オベリスカが庭に出したテーブルに皆の持ち寄りを並べて、高齢の領民達と共に食卓に着いて大河も座った、この後は裏街に行って状況の確認とダンジョンの進捗の状況等をするつもりだが今はこうして穏やかな時間に身を委ねる事にした。
第059話 切れない糸たち:まじない篇 贈り物
「おはよー千歳さん!ラジカさん!」
「おはよう、晴海君」
「おはようございます、晴海さん」
「千歳さん、名前決まった?」
「うん、今から《アヴィラタン》と繋ぐよ、名前を贈って話が終わった後に婚礼のお祝いに行こうね」
「うん!率さん達ももう少ししたら来るよ!朝ごはん持って来てくれるって」
朝、《アタラクシア号》の食堂で晴海が千歳とラジカを待っていた、晴海の隣にはベビーカーに乗せた空が手をにぎにぎして身体を動かしていた。
「おはようございます」
「おはよー」
「おはようございます!」
ゴーレムに温かいお茶を頼んでいると、率やエツィアとキートが転移で朝食を持ってやってくる。
「おはよう」
「おはようございます、びっくりしました!タマちゃんが子供を産んで?その子が異世界の神の代理になるって」
「今ね、店の皆とスマートフォンを繋げているよー大勢で来ても向こうに悪いから僕達3人で来たよ」
「お祝いのお菓子と髪飾り持って来ました…喜んでくれると嬉しいですね」
「さあ、皆さん座ってください。《アヴォルジア》に繋げて貰いますから」
率が早速朝食用にオベリスカやナイル達と作ったサンドイッチ、キノコと野菜と腸詰のスープ、オムレツとサラダと果物を並べていく、朝だからと命名の祝いの乾杯にはカウンのジュースを用意している。
率は千歳の孫?に会うのを楽しみにしている、エツィアはチナスやテスカとカヌイ達と繋いでいる、キートはお菓子の箱と髪飾りの箱を抱えて気に入ってくれるかどうか不安そうにしつつ識が《アヴィラタン》と繋げてくれた…。
第59話 異界 《アヴィラタン》編 第24幕 プレゼント
「準備出来たわ、ガイドっちお願い」
『承知しました、繋ぎます』
朝、朝食の準備を皆で行い、魔物達に手本を見せながら作ったオムライスと魚のスープ、腸詰ソテーとサラダ果物、こちらもカウンのジュースを準備しガイドに千歳達の元へ繋いで貰う。
『おはよう、みんな。さっそく名前を君プレゼントしてもいいかな』
「いいよ、おじいちゃん」
モニターに映る千歳手にはカウンのジュースを注いだグラス、タマちゃん8号の子は悪戯をしたような笑みを浮べて待つ。
『……君の名は千景(ちかげ)…千という僕の名にも使われている字、それと景色から取った景いう字、君にはこれから沢山の景色…それこそ千なんて超えた物を見て欲しいという意味を込めて付けさせて貰ったよ。そして真名は××××…受け取って欲しい、僕が孫である君に初めて贈る物…気に入ってくれると嬉しい』
「ちかげ…千景…うん、気に入ったよ穂高千歳、また真名謹んで頂戴致します」
『うん、では千景…《アヴィラタン》の代理者に乾杯!』
『かんぱーい』
『うにょん!』
千景は名を噛み締めて頷く、真名もまた千景に刻まれそして命名に祝いを画面越しに晴海や率達もグラスを掲げ盛大な乾杯が行われた。
「千景っち、飯食ったら一緒にきて、見せたい物あるから?」
「いいよ、そんなに時間は無いと思うけど」
それぞれが千景にグラスを向けてカチリと鳴らす、懐記が後で一緒にと言えばもう此処にいられる時間は短いだろうと言いつつ頷いた…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYROAD~男は独り異界で飯を食う~
「あの親子にパンの作り方と後は…教えてここから発とうか……何か仕入れが安い物で…これ…」
「らっしゃい、赤芋だよ茹でたり焼いたりするとうまいよ」
「ああ、これいいかもね。これを1袋ちょうだい」
朝の市場、今朝は小麦粉を薄く伸ばした生地に具材を撒いたクレープの様な物とスープを買う、このクレープのような物ボリュームはあるが味は塩の味しかしない、もっと甘辛くしたら美味いのにと思いつつ野菜の屋台に目を向ければ丸くて皮が赤い芋、ああこれは良いと1袋かい収納に入れて店に向かった。
「おはよう」
「お、来たな。昨日と同じで頼む」
「おはようございます!」
「おはようございます、よろしくお願いします」
酒場には既に親子と店主がいて挨拶を交わす、今日も頼むと言われて店主に1つ案を伝える。
「この芋を蒸かして潰した物を生地に混ぜてみると良いと思うんだ、どう?」
「お、いいぞ!うまけりゃそく店売るからやってみてくれ」
「分かった」
芋を収納から出して店主に言えば乗り気だったのでさっそく芋を鍋に入れて茹でていく、母親は1人で魚のフライを作っていく、流石は海の町の住人だ魚料理は佳月よりも遙かに上手い。
佳月は芋を見つつ子ども一緒にパンを焼いていく、もう店には客が来ているらしい、パンを待っている間飲み物が売れている様で、酒場は売上がすごい事だろう、佳月は給金が貰えれば良いと出来た生地から焼いていく。
「お、芋を練り込んだやつうまいな!これも店に出すぞ!」
店主が茹でた芋を潰して練り込んで焼いた物を食べて喜ぶ、従業員と親子も美味しいと言うので即商品化だ、この世界は砂糖や甘い物は貴重だからこういったパンで気軽に甘さを感じられるのなら喜ばれるだろう、そうしている間にもパンを売れていき、もうすぐ200個になり完売が近い。
「これ…焼いた物を混ぜてもおいしいと思います」
「やってみたら良い、茹でるより細かく刻んで炒めて混ぜた方が早い」
「お!やってみてくれ」
「はい」
母親がパンを食べ終わりぽつりと呟く、佳月はやってみたら良いと店主も後押しるするので後は任せ夜の仕込みを佳月は行った。
「今日もすごい売れたぞ、芋代も入れて13,000ロハだ!あとは賄いだ」
「どうも、それと明日ここが終わったら町を出るよ」
「……そうか、息子も怪我が治ったし従業員も増えたからな!ありがとうな!」
「ああ、楽しかったよ」
賄いの芋のパンと魚のフライ、芋とキノコのソテーを貰い旅に出る事を伝えて店主が礼を言い酒場を後にする。
「芋を使えばパンが美味くなるって気づいたからきっと他にも色々出来るって分っただろう」
佳月は夜の道を歩く、いつだって白い月と青い星はそこに在る、今夜は濃い酒を飲もうと決めて宿に向かった…。
本日の食事:クレープの様な物とスープ 芋のパンと魚のフライ 芋とキノコのソテー 濃い酒…古橋 佳月でした…。
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