あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

第0122話 店主は×第0122話 《バーススカ集合国》編 更に助っ人/第0122話 《アンツクイア》編 第伍拾参幕 準備

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 第0122話 店主は
「なるほど、蟲の苗床だった船が…乗っていた人数は分かりますか?」
「……5か4だ」
「うわ、急に綺麗な…って魔王だ!初めて見た!」
崇幸達の話を聞きテベサは思案し尋ねれば蝶の姿をしていた千眼が人型を取り、ケソルが驚きがたがた椅子を揺らす。
「コホン、落ち着いて下さいケソル。4か…5…そうですか、なら支配人は生きているでしょうね、蟲の孵化を読み違えたと言った所ですか。魔王がいたのは運が悪い、死を偽装出来なったですね」
「うう…いい加減野心を捨てればいいのに…」
「そう簡単には捨てられないないですよ」
「テベサさんもですか」
「まさか」
テベサが茶を飲みじとりとケソルが見つめ、崇幸達はそんな2名の遣り取りを見ていた。
「なら、テベサが支配人になるのか?支配人が行方不明という事になるのか?」
「…そうなります、戻っては来ないでしょうね」
「だったら《アウトランダーズ商会》と手を組むか?同盟と言えばいいのかな」
「それは興味深いですね、なんなら《ボンガン商会》まるごと貰って下さい」
「それ、賛成ですね。万年人手不足の商会ですから!ぜひ」
「なら、人やゴーレムを派遣しよう。まだ先になるがここから他の国にも簡単に行けるようになる」
「だから、子ども達をお願い」
大河が支配人がいなくなってしまった商会を案じ崇幸と提案を出す、テベサもケソルも元は商人や薬師でもない、特に商会に未練はないこの機会を逃すものかと《アウトランダーズ商会》に貰って貰うと決め、詠斗がニコリと店と子ども達を2名に任せる事にした…。

第0122話 《バーススカ集合国》編 更に助っ人
「威力が凄まじいですね」
「二重ではないな、無双だ」
「あの異界の生物の交じり物をあのスキルを使って屠るのは簡単じゃ、問題は威力が残るそれをどう逃がすかかの」
《神々の庭》話し合う面々、《アユズラーグ》の神の腕の中には《アヴォルジア》の赤ん坊の神がすやすやと眠っていた。
「…時間もそうないでしょう、収集家と綴と千歳に依頼し威力を封じ込めましょう」
提案に全員頷く、早速連絡を取り急ぎカトゥーシュカ達がいるダンジョン上空へ向かうよう連絡を行った。

「神々からの連絡の通りに、よろしくね。綴さん、蒐集家さん」
「はい、緊張しますが頑張りますね」
「あくまでもスキルの威力が広範囲に渡る場合の要員ですから、ここから見下ろしていれば良いと思いますよ」
ダンジョン上空、周囲にはいくつものカルナラー石が浮かび、千歳と綴と蒐集家が宙に浮かびその時を待つ。
「では、確認を佳月君が異界からスキルを発動させる、異界の生物達を倒しても攻撃が止まらない場合は蒐集家さんがこのカルナラー石に攻撃を分散吸収させ、綴さんの縛鎖魔法でカルナラー石に吸収させた攻撃を固定、その鎖を僕の破壊魔法で切るという流れでいいかな?」
「はい」
「それで問題ありませんよ」
綴が緊張を含んだ面持ちで頷き、蒐集家はいつもの嗤いを口許に浮かべて頷いた。

『お待たせ~佳月ちゃんがとんでもないスキルでこの子達倒してくれるわ~もうちょっと待っててね』
「そうですか、1匹確保しても構いませんか?何とドグランハウンドの混ざりものか確認したいですね」
『ん~おけよー1匹だけね~それとシュカちゃんのお嫁さん達が待ってるわよ~心配してるわー』
「……そうか」
識からの連絡にようやくホッとする面々、メンルェトが識から許可を貰い結界の外に指を伸ばし1匹適当に掴みすぐに凍結魔法を掛け仮死状態にしてみれば氷の中で動いている、それをタナトスが踏み砕き再生を遅らせておく1匹ならなんの驚異も魔王達の前ではない。
カトゥーシュカは憮然とした態度で短く返し、結界を張れる者全員で結界を強化しておく。
『佳月ちゃんから合図が来たら教えるから後少し待っててねぇ』
「あー早く戻りてぇ、今日の飯お好み焼きと焼きそばなんだよなー」
「仕事がありますから」
「ええ、そうですね」
チカは早く戻りたいとぼやき、タナトスとメンルェトはぎちぎちみちみちの結界の外に見慣れ持って来た書類に目を通し、フィズ達は座って昼寝を始めファラルシェスは酒を飲み、カトゥーシュカはオイフェとバイエノと収納袋に入れたラダカが持たせてくれたフルーツ飴を食べて寛いでいた…。

第0122話 《アンツクイア》編 第伍拾参幕 準備 
「僕が《異界渡り》の空間を開きます」
「私が空間を固定しよう」
『も!もちゃ!』
「もちゃっちが《アタラクシア》のシュカっち達がいる場所までの道を繋げたと」
「うん、これならいいね」
「60秒で消えます」
神々からのバックアップの元、外神が空間に穴を開きイフタークがそれを固定し小さな穴を生み出す、佳月は微笑み収納空間から白金の弓と漆黒の矢を出しそこにスキルを乗せ、もちゃが導いた《アタラクシア》のダンジョンの元へ向け矢放つ。
『も!』
「お疲れもちゃっち、少し時間は掛かるけど確実に向こうに届くって」
『上空には千歳達が待機し過剰に放出される可能性があるカウンターを受け封じ込めます、佳月ありがとうございます』
『《アタラクシア》到着までおよそ、10分です』
もちゃの話を懐記が通訳し、神々が感謝を伝えガイドの静かな声で向こうに着くまでの時間を報告し全員で決着の刻を静かに待った…。




あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×I don't know that feeling~怪物は己を知らない~
case*1異世界でも堅実な生活を
パキパキと焚火の爆ぜる音、集めた枝を焚火に放り燃える様子をぼんやりと眺める。
丸太に腰を掛け、ひたすら焚火を眺める……かれこれどの位経つだろうか…半日程経っているなとまたぼんやりと思う。
「………」
この世界《アヴァンサン》は《アプレニスト帝国》という1つの国で成り立つ、建国3千年目の古い国、天下統一を果たし戦争が無くなって3千年が経つらしい。
「……」
煙が流れていく、焚火は面倒だが虫が沢山出てそれを虫が嫌いな草を火にくべ虫よけ代わりにしている。
「面倒くさい、何もしたくない…でも虫は好きじゃないから仕方ない」
今住んでいる街が甚大な虫の被害に遭っている、家の中にも虫が我が物顔で入ってくるので仕方なく嫌々焚火なんて面倒な事をしていた。
「これで虫が来ないといいな…」
虫はある程度なら平気だ
あくまである程度ならの話し、量や加減も関係なくとにかく虫がいるから仕方ない。
「寝たいな…」
そう言いながら枝を放り込む、彼は知らないこの煙のお陰でこの街にもう虫がいなくなっている事を、人々は祈りが通じたのだと狂喜乱舞しているが彼は自分の為に必要な事をした迄だった…。
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