あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

第0120話 燃える船と×第0120話 《バーススカ集合国》編 到着/第0120話 《アンツクイア》編 第伍拾壱幕 更に買い取り  

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 第0120話 燃える船と
海の奥で船が燃えているのだろう、いつからあるのか彼らはいつ頃亡くなったのか分からないが崇幸と大河はせめてと海に向かって手を合わせた…。
『千眼魔王様…蟲は全滅はしていないようです』
「ああ…だが…保たない…寿命が来る…海を越えられないだろう…これで…」
『承知しました』
静かな風早の声に千眼もまた静かに返す、千眼の目に船が燃え尽き蟲達が藻掻きながら炎の海に沈んでいく様を千眼は視ていた…。

「おい!薬はまだか!」
「もう少し掛かります…材料が足りないんです」
街中のそこそこの石造りの店、外のドアには薬草の絵が描かれた看板、外まで行列が出来て中ではカウンター越しに今にでも大柄な男に掴みかかられそうな気弱な青年が首を懸命に振っていた。
「こっちは子どもが苦しんでいるのよ!」
「こっちはおふくろと嫁だ!」
「なんとかしてよ!」
「薬草も無いです…今依頼をギルドに…」
「遅いだろう?それじゃ」
「そーよ!」
「無ければ作れませんよ…」
くすんだ色の曇った日の海の様な髪と瞳の青年は力ない表情を浮かべる、住民たちだって分かってはいるが苦しんでいる家族の為に必死なのだ。
「これはまずいですね」
「テベサさん」
「商業ギルドのマスターか!薬草はどうにかならないのか!?」
「……今現在薬草採取の依頼を掛けていますが時間は掛かります、異常な早さで広がりましたね。少し時間を頂けますか?ケソル来て下さい、皆さん現在体調の悪い方はまず水を飲ませ温かくして寝かせて下さい」
テベサの冷静な声に場が静かになる、薬師の青年ケソルがほっとした表情を浮かべてテベサに連れられて店を閉め、人々は家族の元へと戻った…。

第0120話 《バーススカ集合国》編 到着
「増える一方だな」
「ここまで広がると……喰うか?こいつ等」
「…それも有りか…」
「くうのか!?」
「この群れをか…」
結界を張り続けるカトゥーシュカ達、このままでは時間の問題だが助けは必ず来る、ただ待っているのに飽きたというだけのフィズとファラルシェスとカトゥーシュカ、結界に体をぶつけ増殖する可愛くも無い動物の群れを見ているのうんざりして来たところだが、オイフェとバイエノは食べるという言葉に顔を引き攣らせた。
「来たか」
「不味そうだな」
「食べても増えるのでは」
「これらは異界生物…ドグランハウンド…いえ…これは…」
「なんか知ってんのか?メン」
カトゥーシュカが気配を感じ空間が割かれると同時にチカ、タナトスとメンルェトが現れ即座に結界を張り襲い来る生物を眺めメンルェトが首を傾げた。
「異界生物なのですが、嘗てフゥと共に討伐した者の生き残りのようですが様子がおかしいですね。以前みた時はこうでは無かったんです」
「では《アタラクシア》の生物と交わったのでしょう、攻撃に順応し受けたダメージで増える生物ですか」
「あーこいつ等不細工だなぁ」
タナトスが即座に張った結界にも突っ込んでくる、ドグランハウンドらしい生物をメンルェトが眺める、かつてフゥと討伐した際の印象と違うが、どう討伐するか思案する。
「で、こいつらは何が有効なんだよ」
「フゥと討伐した際は魔術を用いた上で腐食魔法を使いました、おそらく目の前のドグランハウンドもどきに腐食魔法は効かないですね」
「破壊魔法は?」
「失敗すれば更に増えますね、やってみます?」
「いいじゃん、面白そうじゃねぇか」
チカの問いにメンルェトが返し、タナトスが破壊魔法をと言えばメンルェトが少し興味深そうに同意しチカが乗る、タナトスが手を翳し破壊魔法を発動させれば……。
「おぇ…」
「酷い惨状……」
「これで奴らが全滅……しないか」
「…増えた」
「遊ぶな、魔王達」
ドグランハウンドの肉片が飛び散り結界に血肉の雨が降り注ぎ、バイエノとオイフェは口元を抑え吐き気を堪え、カトゥーシュカは蟀谷を押さえフィズは肩を竦め、ファラルシェスは3名を窘めた。
「興味本位です」
「ぎちぎちみっちみちじゃん、あーあおっさんの爪が甘いせいー」
「そうですね、タナトス殿が手を抜いたのでしょう。中途半端だったんでしょうね、仕方ありません」
「……もう1度破壊魔法を、今度は手を抜かずに」
チカとメンルェトにチクチク責められ無表情に再度破壊魔法を発動させる、耐性がついたであろうドグランハウンドに毒の瓶も一緒にお見舞いした…。

第0120話 《アンツクイア》編 第伍拾壱幕 更に買い取り
『タナトス様が盛大にやらかした気配がしますね』
崖の上の元荒れ地でゴーレム姿のガイドが畑の収穫等を行い、遥か彼方の《アタラクシア》にいる生みの親のタナトスを思い出してはみたもののすぐに作業を続ける。
『も?』
『いいんです、無事でしょうし』
『も!』
『ぎゅー』
『けこけこ』
『はい、今日は野菜中心ですね。良いと思います、酒を呑み過ぎた後はあっさりした物が良いでしょう』
もちゃとぎゅーとカエルも畑の収穫を行う、蟲達と魔竜も手伝い収穫しては植えていく。
『そろそろ、おやつにしましょう。芋を焼きますか、意外と果物を焼いても美味ですね』
遠き生みの親より目の前のおやつ、ガイドは準備を始めた…。

「800万ロデの値段は付いたけれど、使った額が4,000万ロデね…金が幾らあってもたりない。そろそろこの世界を発つ準備はどう?外神君」
「はい、そろそろ移動出来ます」
「まだいても良いけど」
雑貨屋の中で各自が持って来た物を購入すれば家が買える金額になり佳月が苦笑いを浮かべる、もうそろそろ良いだろうと外神に訊ねれば頷き、懐記はまだ良いとは言った物のいつ発つかは決めても良い頃合だ。
「いやー買った買った、戻って広げたい」
「ウズラ、後で人形を動かしてみてくれ」
『了解だ、イシュター殿。私の買った物も後で見て欲しい」
ジラ達も満足そうだ、シュリとマユラは一足先に戻り塔へと行っているし残った面子で崖へと戻る。

『緊急事態と言いますか…困った事がおきました…』
『タナトス達が…ダンジョンに住み着いた異界生物を排除しようとして…』
『逆に大量増殖…なのです』
「なにやってんだあいつら」
元荒れ地に戻りガイド達が用意してくれたおやつを食べていれば、神々から連絡が入りフォンが呆れつつ焼いた芋にマヨネーズを掛けて食べている。
「タナトスっちが?へぇ、珍し」
「鑑定でいけると読んだのでしょうか?」
「試しにやってみたんじゃないー」
神々からの話しを聞きながらミルクを飲み芋を食す面々、《アタラクシア》から離れた異界からでは手を貸す術は難しいだろうと皆思いながらタナトス達ならなんとかするだろうと軽い気持ちで話しを聞いていた。
『外神、貴方なら1度受けた攻撃に耐性を持ちその上で増殖する生物をどう屠りますか?』
「…そうですね、何もない異空間に飛ばすかそこに封印します」
『なるほど』
『封印…』
神々はどうやら納得したらしく1度引き上げる、まあなんとかなるだろうと全員おやつを味わった…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×Play With Fate ~砂上の世界にて~
Place:13 読書
「んー大体歴史の本はどれも嚶鳴歴3333年前後で止まってるんだよね、この年に人類は滅亡したんだろうけど」
ベッドに寝そべり本を読む、しっかりとした作りの本は紙の質や文字の印刷技術も日本にあった物と変わらない気がする。
「本に挿絵は無いんだよね、あの絵が初めて見た人の絵?だし…フィクションみたいな物もなんかないし…歴史とか偉人伝?や実用書とか…んーあー眠くなって来た…もう寝よ」
文字しかない本は退屈で眠くなる、ウトウトしながら退屈な国の歴史を書いた本を読みいつの間にか寝入ってしまった…。

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