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第016部 魔なる神たる人の子よ*尊き血と古き血/自己犠牲の先の解
《アーケディア》偏 no.35 side詠斗 ルンカの才能 「ルンカ、本当に任せてもいいんですね」 「うん!任せてよ!でも、小さいナイフとか
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《アーケディア》偏 no.35 side詠斗 ルンカの才能
「ルンカ、本当に任せてもいいんですね」
「うん!任せてよ!でも、小さいナイフとか摘まめるような道具欲しいね、根が深いみたい」
「それなら、メスとピンセットかな…神鋼で造ろうか…神頼みで…」
ルンカがやると言い出し少し考え託すと決めたカリュシュ、詠斗もこのままにしておくのも良くないと収納空間から神鋼を出してメスとピンセットを造ってみる事にした。
「でも、先にエージェ達の所に行って食事にしてからが良いと思う、集中力を上げていこう」
「いいよ、この人はどうする?」
「ハスター殿に聞いた方がいいでしょう、エージェにも伝えておかないと」
一旦外に出てエージェ達と合流しようという話しになり、ルンカが小石を弄っているテギを指すがそのままにして小屋を出た。
「取り除く手術をするよ、時間は掛かると思うけど」
「ね、クツイツは?戻らないの?」
「分かった、あんたらに任せる…頭はいつ戻るか分からない」
「そうなの?じゃ、詠斗ここを制圧出来るけど先にしておく?」
「え?」
「お前なら出来るよ、抵抗してもダメそうだし。でも、子供や敵意がない人達に手は出さないで欲しい」
外に出てエージェと兵士に訳を話す、ルンカが周囲を確認し戦力的に此処を簡単に制圧できると言う言葉に詠斗は眼を丸くしハスターも否定はしない、エージェも同意する。
「確かに出来ますよ、詠斗殿。クツイツ殿がいなければ然程の脅威はここにありません、制圧してから治療するというのも手です。結界が張っている為転移は出来ませんし外との連絡も出来ませんが…」
「そんな事しないよ、魔人が困っているなら手を貸す、どんな状況でもって皆で決めたから……よし、まずは飯!」
カリュシュの言葉に詠斗は首を振る、クツイツの事は分からないが詠斗達ならなんとかすると思って此処に連れて来たのであればなんとかする、してみると詠斗は決めていたので、収納空間からテーブルとイスに料理を並べ出した…。
《アーケディア》 偏 dress:93 ボルタリング
「走っているだけはつまんね」
「あ、なんか目のまえにある」
『ここからはボルタリングです、壁を登るゲームです。最初と最後は両手で突起物を掴み、他者と距離を置いて上ります、色々ルールはありますが早く登って下さい。指や身体の筋力を使って』
というガイドの説明に従い到着した面々は素早く両手で突起物に手を掛け間隔を開け登って行く、フォンとフェシェスタが得意げに指を掛けてするする登り、ジラとイシュターも周囲を確認し登っていく。
「ウズラどうする?背負うか?」
『いや、いける、登れる』
チェカと同時に到着したウズラに聞くとウズラが首を振り突起に手を置きペタペタの1つ1つをしっかり吸着させ登って行く、チェカも笑って登って行く。
『あ、もうもちゃ達はボルタリング終わって次行っているよー』
『え』
皆思い思いに登っている途中でカルテッドからの中間報告に驚く、壁は遥かに垂直に聳え一番上にいるフォンとフェシェスタでさえまだ3分の1程度しか進んでいなかった…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~怪異異端蒐集忌憚~
2醜 宿
下の騒々しさと窓から差し込む陽の光に男は起きる、隣の布団で寝る万桜の表情を眺め少し考えてから掛け布団を捲れば…万桜のお尻付近に水がしみ込んだ後、それを確認し男は深くため息を吐いた。
「起きろ、万桜」
「ん…」
「はぁ」
万桜の小さな体を揺らすが万桜は起きない、仕方がないと男は部屋を出てギシギシとなる古い木造の階段を降りて宿屋の店主に声を掛けた。
「おや、穀雨さん本日も遅いお目覚めで」
「ああ、桶と湯をくれ」
「万桜ちゃん、またですか?」
「そういう事だ、後で庭に用意しときますわ」
「分かった」
老いた小柄な爺が男を穀雨と呼ぶ、湯というと爺は困った顔をしつつ頷いた。
再び2階に戻り今度こそはと寝ている万桜とおねしょをした布団を抱えて2階の部屋の窓から庭へ降り立つ、ようやく万桜が起き目を擦った。
「万桜」
「…ごめんなさい」
「洗うぞ」
「うん…」
穀雨が万桜を責めるような口調で言うと万桜が謝り地面に下ろせば下働きの男が湯を張った桶を運んで来てくれたのでチップのコインを払い礼を言い、布団を湯と石鹸水で部分洗いをし物干し竿に掛ける、次は万桜の服脱がして万桜を桶に入れて身体を洗い流して服も洗いそれも物干し竿に掛けた。
「万桜、服を出せ」
「うん」
万桜が空間を開き布巾と自分の服を出し身体を拭いて服に着替える、適当に布を縫い合わせたような服だが安い物ではない、この宿も安く飯は不味い、サービスも必要最低限だ、洗濯物を頼めば良い金額を払わされる。
何度か万桜には寝る時には用を足し、寝ている時に用を足しに行きたければ起こせと言ってはいるが寝ている時にしてしまう癖は抜けない、いっそ赤ん坊がするようなおしめでもするかと考えている。
「食事に行くぞ」
「うん」
白い空に昇る陽は丁度真ん中、現在は昼頃だろうと町へ食事を摂りに向かう為に万桜の手を取った。
「ルンカ、本当に任せてもいいんですね」
「うん!任せてよ!でも、小さいナイフとか摘まめるような道具欲しいね、根が深いみたい」
「それなら、メスとピンセットかな…神鋼で造ろうか…神頼みで…」
ルンカがやると言い出し少し考え託すと決めたカリュシュ、詠斗もこのままにしておくのも良くないと収納空間から神鋼を出してメスとピンセットを造ってみる事にした。
「でも、先にエージェ達の所に行って食事にしてからが良いと思う、集中力を上げていこう」
「いいよ、この人はどうする?」
「ハスター殿に聞いた方がいいでしょう、エージェにも伝えておかないと」
一旦外に出てエージェ達と合流しようという話しになり、ルンカが小石を弄っているテギを指すがそのままにして小屋を出た。
「取り除く手術をするよ、時間は掛かると思うけど」
「ね、クツイツは?戻らないの?」
「分かった、あんたらに任せる…頭はいつ戻るか分からない」
「そうなの?じゃ、詠斗ここを制圧出来るけど先にしておく?」
「え?」
「お前なら出来るよ、抵抗してもダメそうだし。でも、子供や敵意がない人達に手は出さないで欲しい」
外に出てエージェと兵士に訳を話す、ルンカが周囲を確認し戦力的に此処を簡単に制圧できると言う言葉に詠斗は眼を丸くしハスターも否定はしない、エージェも同意する。
「確かに出来ますよ、詠斗殿。クツイツ殿がいなければ然程の脅威はここにありません、制圧してから治療するというのも手です。結界が張っている為転移は出来ませんし外との連絡も出来ませんが…」
「そんな事しないよ、魔人が困っているなら手を貸す、どんな状況でもって皆で決めたから……よし、まずは飯!」
カリュシュの言葉に詠斗は首を振る、クツイツの事は分からないが詠斗達ならなんとかすると思って此処に連れて来たのであればなんとかする、してみると詠斗は決めていたので、収納空間からテーブルとイスに料理を並べ出した…。
《アーケディア》 偏 dress:93 ボルタリング
「走っているだけはつまんね」
「あ、なんか目のまえにある」
『ここからはボルタリングです、壁を登るゲームです。最初と最後は両手で突起物を掴み、他者と距離を置いて上ります、色々ルールはありますが早く登って下さい。指や身体の筋力を使って』
というガイドの説明に従い到着した面々は素早く両手で突起物に手を掛け間隔を開け登って行く、フォンとフェシェスタが得意げに指を掛けてするする登り、ジラとイシュターも周囲を確認し登っていく。
「ウズラどうする?背負うか?」
『いや、いける、登れる』
チェカと同時に到着したウズラに聞くとウズラが首を振り突起に手を置きペタペタの1つ1つをしっかり吸着させ登って行く、チェカも笑って登って行く。
『あ、もうもちゃ達はボルタリング終わって次行っているよー』
『え』
皆思い思いに登っている途中でカルテッドからの中間報告に驚く、壁は遥かに垂直に聳え一番上にいるフォンとフェシェスタでさえまだ3分の1程度しか進んでいなかった…。
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下の騒々しさと窓から差し込む陽の光に男は起きる、隣の布団で寝る万桜の表情を眺め少し考えてから掛け布団を捲れば…万桜のお尻付近に水がしみ込んだ後、それを確認し男は深くため息を吐いた。
「起きろ、万桜」
「ん…」
「はぁ」
万桜の小さな体を揺らすが万桜は起きない、仕方がないと男は部屋を出てギシギシとなる古い木造の階段を降りて宿屋の店主に声を掛けた。
「おや、穀雨さん本日も遅いお目覚めで」
「ああ、桶と湯をくれ」
「万桜ちゃん、またですか?」
「そういう事だ、後で庭に用意しときますわ」
「分かった」
老いた小柄な爺が男を穀雨と呼ぶ、湯というと爺は困った顔をしつつ頷いた。
再び2階に戻り今度こそはと寝ている万桜とおねしょをした布団を抱えて2階の部屋の窓から庭へ降り立つ、ようやく万桜が起き目を擦った。
「万桜」
「…ごめんなさい」
「洗うぞ」
「うん…」
穀雨が万桜を責めるような口調で言うと万桜が謝り地面に下ろせば下働きの男が湯を張った桶を運んで来てくれたのでチップのコインを払い礼を言い、布団を湯と石鹸水で部分洗いをし物干し竿に掛ける、次は万桜の服脱がして万桜を桶に入れて身体を洗い流して服も洗いそれも物干し竿に掛けた。
「万桜、服を出せ」
「うん」
万桜が空間を開き布巾と自分の服を出し身体を拭いて服に着替える、適当に布を縫い合わせたような服だが安い物ではない、この宿も安く飯は不味い、サービスも必要最低限だ、洗濯物を頼めば良い金額を払わされる。
何度か万桜には寝る時には用を足し、寝ている時に用を足しに行きたければ起こせと言ってはいるが寝ている時にしてしまう癖は抜けない、いっそ赤ん坊がするようなおしめでもするかと考えている。
「食事に行くぞ」
「うん」
白い空に昇る陽は丁度真ん中、現在は昼頃だろうと町へ食事を摂りに向かう為に万桜の手を取った。
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