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第017部 お祭りは片付けまでがお祭りです/お祭りは最後まで楽しむのがお祭りです
《ガルディア》偏 festival:06 客/《アーケディア》 偏 carnival:06 オープニングセレモニー
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《ガルディア》偏 festival:06 客
「この木の実美味しいですね…」
「だろ!これはほんとうに渋みが強くて苦いんだけどこの葉と花を刻んで煎ると塩気が出て保存食にもなるし酒にも合うんだ、今日はこれを1包み500ログで売って欲しい。味見もして貰って、俺はまた採取に行くから」
「分かりました」
朝、バベルが煎った木の実と昨日の残りのスープに支給されたパンを食べながらこの後の予定を振られ頷く。
昨夜は結局もう1つのベッドにどちらが寝るかという話し合いで両者ソファで寝ると希望し埒が明かず、結局広めのベッドだったので2名で寝る事にした…寝心地は悪くなかったとの感想だった。
「じゃ、行ってくる。アシャの傷…あまりよくならないな」
「ええ…」
収納袋を腰にちらりと未だ苦し気なアシャを見てから下げ森へバベルは採取に向かい、アベルは馬車の前で店の準備を行った。
「…何か目的があるのか?」
「どうしてそう思うんですか?」
「風早や千歳さんからの頼みをあっさり受けるような奴か?お前は?」
「おや、忘れていますね。私は借りを相手に作るのは好きですが、借りるのは嫌いだという事を」
不審な馬車の持ち主である術者捜索の為、《カジノタワー》へ入る為のチェックに時間を掛けている…が
術者は見つからない、そこで蒐集家に風早と千歳が依頼として頼みこうして門の外で並ぶ人々を見て回っているのを大河も同行していた。
「…そういう事にして…本がある、全て売ってくれ」
大河が足を止め茣蓙を敷き店を構えている商人から本を購入する、蒐集家は気にもせず大河を待たず周囲を見渡しながら列をゆっくりと眺めていく。
大体は生活用品や保存食、ちょっとした魔法具や鉱石や魔石似たような物が並び大河は本と見つければ都度購入していた。
「……見ても構いませんか?」
「……」
「どうかしましたか?私の顔に何か?」
「………いえ、綺麗な方だと…見惚れていました…すみません…」
「そうですか、そういう事にしてしておきます」
蒐集家が足を止めたのは古いぼろぼろの馬車、大河も横に立ち馬車を見れば馬ではなく象のような耳と鼻に黒い外見の生き物と毛が棘に覆われた灰色のヤマアラシのような生物が馬車に繋がれ草を食べているので変わった動物だなと見ていた。
象のような生物とヤマアラシのような生物は草を食べるを止め、じっと大河達の方を見ている探られているようで居心地が悪い。
店主らしき男は蒐集家の顔に暫し見惚れていたと謝罪するがその店主の容姿もかなり整っている、群青色のグラデーションがかった髪は後ろだけ長く、切れ長の薄緑の瞳と長い睫毛に白い肌が印象的な男だった。
「…ああ、なるほど。ここの商品全て貰いましょう、幾らですか?」
「あ…ありがとうございます。1つ3,000ログです」
「ふふ…随分安いですね、支配人は欲のない方なんでしょうか?」
「そんな事は…」
「本があるな、寄越せ」
「今は駄目ですよ」
並んだ商品の中に本を大河が見つけ手を伸ばすが蒐集家が先に手に取る、そのやり取りを眺め店番をしているアベルはどうして自分が店番なのか目の前の人物が分ったのか……ああ、分かるのかと納得する。
「ここに13個商品があるのと良ければこの木の実を煎った物もどうですか?」
「意外に商売上手ですね、それも全て貰いましょう」
「味見をどうぞ」
「そうしろと言われたんですか?」
「はい」
「味は分かりますから結構ですよ」
「せっかくこう言ってくれているんだ、貰おう…美味いな…酒に合いそうだ」
「はい、ありがとうございます」
全部買ってくれると言う妖しい美しさの人物、何もかもを見透かしたような瞳にぞわりと背筋に厭な物が這う、だが客は客だとついでにバベルが作った木の実も勧め大河が口にし美味いと頷き商品が全て売れて素直にアベルは喜んだ。
「では、代金はこれで。それと私の容姿を褒めてくれた貴方にはチップを…そしてこれはサービスします、必要でしょう?支配人に見せて下さい」
「多すぎます…いけません」
「…こいつは金が余りに余っている受け取っておけ、なるべく早く中に入れるようにする」
蒐集家が100万ログコインと10万ログコインそれと何か液体が入った瓶をアベルに渡し、額が大きすぎると首を振るが蒐集家はさっさと収納空間に買った商品を納め、大河も貰っておけと言い転移で去って行ってしまった…。
《アーケディア》 偏 carnival:06 オープニングセレモニー
『すみません、こっちのオープニングセレモニーが…』
「事情があるしな、こっちは順調」
合同オープニングセレモニー当日の筈が率達の方のオープニングセレモニーは延期とし、《アストマーズ》《アヴィラタン》《アーケディア》《アンツクイア》合同セレモニーを先に開幕させる事にした。
《カジノタワー》や他の同盟を組み中継器を置いた国々でも映像が巨大モニター越しに届けられ、場は盛り上がっていた。
率は画面越しに申し訳なさそうにしているが、祭りの期間を延長し後日《カジノタワー》でのオープニングセレモニーを延期した事は正しいと詠斗達も考えている。
ゴーレム達やフィズ達の警備強化、《カジノタワー》を訪れる人々の安全を最優先に事情を公開し不審な人物の情報提供の呼びかけも行われている。
『本当は祭りも延期した方が良いのかもしれません…』
「おいおい、率。《アタラクシア》にお前達がいるんだそんな顔するなよ、《カジノタワー》は俺が知っている中で最も安全な場所の1つだ。おかしな奴が侵入出来たとしても至る所に眼がある、そうそう悪さは出来ないからな」
「ジラの言う通りだ率、至る所に眼があり監視がある。《カジノタワー》に手出し等出来る者など、神か魔王か蒐集家くらいな物だ。この古代種龍皇イシュターレジェイドチラーグケイオスが誓おう」
『…ありがおとうございます、ジラさん、イシュターさん』
ジラとイシュターの励ましの声に率がニコリと笑う、いつも可愛らしい笑顔だった。
現在は正装した結羅が司会進行を行い、ミョンが華麗な踊りを披露し観客席から溜息が零れている。
イシュターとジラは茹で卵の屋台で率と会話をしながらスマートフォン越しにオープニングセレモニーを見物しつつ、茹で卵を売っていた…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~ダンジョン都市にて独り生きる人否症候群の変な人はスローライフを満喫している~
05 噂3
「今日は上手くいかなかった」
「そんな日もある」
「今日は酒は無しで飯だけだな」
「俺もだ、今日は飯代位にしかならなかった」
「ったく、嫌な日だぜ。こんな時は下層で何かあって影響しているって噂だ」
「それは昔から言われているよな、下層に何か起こるとダンジョンの魔物の出現率が下がるって」
いつもの安酒場、馴染みの冒険者達は今日の成果に肩を落としていた。
「と、行っても行ける下層は第4階層だしな明日は他の依頼を取りに行くか」
「大したもんはないだろ」
「でも、確実に稼げるからな」
運ばれて来た何かの肉を焼いた物と固いパンを齧る、どっちも固くて噛み辛くて仕方ない。
「それもそうか、ああ、そういえば近く第11階層まで降りるらしい」
「第11階層って…ああ、ポーションか」
「そうそう、金に物言わせて貴族様が依頼を出したらしい」
「……久しぶりだな、でもこの状態でいいのか?」
「さあな」
冒険者達は自分達には関係のない話しだと安くて然程上手くもない飯を食い、他愛もない話しを続けた…。
「あ、やってしまったーボスの核壊したーこれやると新しいボスをダンジョンが造るのにエネルギー使うからモンスター出にくくなるんだ………しかたない…」
「この木の実美味しいですね…」
「だろ!これはほんとうに渋みが強くて苦いんだけどこの葉と花を刻んで煎ると塩気が出て保存食にもなるし酒にも合うんだ、今日はこれを1包み500ログで売って欲しい。味見もして貰って、俺はまた採取に行くから」
「分かりました」
朝、バベルが煎った木の実と昨日の残りのスープに支給されたパンを食べながらこの後の予定を振られ頷く。
昨夜は結局もう1つのベッドにどちらが寝るかという話し合いで両者ソファで寝ると希望し埒が明かず、結局広めのベッドだったので2名で寝る事にした…寝心地は悪くなかったとの感想だった。
「じゃ、行ってくる。アシャの傷…あまりよくならないな」
「ええ…」
収納袋を腰にちらりと未だ苦し気なアシャを見てから下げ森へバベルは採取に向かい、アベルは馬車の前で店の準備を行った。
「…何か目的があるのか?」
「どうしてそう思うんですか?」
「風早や千歳さんからの頼みをあっさり受けるような奴か?お前は?」
「おや、忘れていますね。私は借りを相手に作るのは好きですが、借りるのは嫌いだという事を」
不審な馬車の持ち主である術者捜索の為、《カジノタワー》へ入る為のチェックに時間を掛けている…が
術者は見つからない、そこで蒐集家に風早と千歳が依頼として頼みこうして門の外で並ぶ人々を見て回っているのを大河も同行していた。
「…そういう事にして…本がある、全て売ってくれ」
大河が足を止め茣蓙を敷き店を構えている商人から本を購入する、蒐集家は気にもせず大河を待たず周囲を見渡しながら列をゆっくりと眺めていく。
大体は生活用品や保存食、ちょっとした魔法具や鉱石や魔石似たような物が並び大河は本と見つければ都度購入していた。
「……見ても構いませんか?」
「……」
「どうかしましたか?私の顔に何か?」
「………いえ、綺麗な方だと…見惚れていました…すみません…」
「そうですか、そういう事にしてしておきます」
蒐集家が足を止めたのは古いぼろぼろの馬車、大河も横に立ち馬車を見れば馬ではなく象のような耳と鼻に黒い外見の生き物と毛が棘に覆われた灰色のヤマアラシのような生物が馬車に繋がれ草を食べているので変わった動物だなと見ていた。
象のような生物とヤマアラシのような生物は草を食べるを止め、じっと大河達の方を見ている探られているようで居心地が悪い。
店主らしき男は蒐集家の顔に暫し見惚れていたと謝罪するがその店主の容姿もかなり整っている、群青色のグラデーションがかった髪は後ろだけ長く、切れ長の薄緑の瞳と長い睫毛に白い肌が印象的な男だった。
「…ああ、なるほど。ここの商品全て貰いましょう、幾らですか?」
「あ…ありがとうございます。1つ3,000ログです」
「ふふ…随分安いですね、支配人は欲のない方なんでしょうか?」
「そんな事は…」
「本があるな、寄越せ」
「今は駄目ですよ」
並んだ商品の中に本を大河が見つけ手を伸ばすが蒐集家が先に手に取る、そのやり取りを眺め店番をしているアベルはどうして自分が店番なのか目の前の人物が分ったのか……ああ、分かるのかと納得する。
「ここに13個商品があるのと良ければこの木の実を煎った物もどうですか?」
「意外に商売上手ですね、それも全て貰いましょう」
「味見をどうぞ」
「そうしろと言われたんですか?」
「はい」
「味は分かりますから結構ですよ」
「せっかくこう言ってくれているんだ、貰おう…美味いな…酒に合いそうだ」
「はい、ありがとうございます」
全部買ってくれると言う妖しい美しさの人物、何もかもを見透かしたような瞳にぞわりと背筋に厭な物が這う、だが客は客だとついでにバベルが作った木の実も勧め大河が口にし美味いと頷き商品が全て売れて素直にアベルは喜んだ。
「では、代金はこれで。それと私の容姿を褒めてくれた貴方にはチップを…そしてこれはサービスします、必要でしょう?支配人に見せて下さい」
「多すぎます…いけません」
「…こいつは金が余りに余っている受け取っておけ、なるべく早く中に入れるようにする」
蒐集家が100万ログコインと10万ログコインそれと何か液体が入った瓶をアベルに渡し、額が大きすぎると首を振るが蒐集家はさっさと収納空間に買った商品を納め、大河も貰っておけと言い転移で去って行ってしまった…。
《アーケディア》 偏 carnival:06 オープニングセレモニー
『すみません、こっちのオープニングセレモニーが…』
「事情があるしな、こっちは順調」
合同オープニングセレモニー当日の筈が率達の方のオープニングセレモニーは延期とし、《アストマーズ》《アヴィラタン》《アーケディア》《アンツクイア》合同セレモニーを先に開幕させる事にした。
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率は画面越しに申し訳なさそうにしているが、祭りの期間を延長し後日《カジノタワー》でのオープニングセレモニーを延期した事は正しいと詠斗達も考えている。
ゴーレム達やフィズ達の警備強化、《カジノタワー》を訪れる人々の安全を最優先に事情を公開し不審な人物の情報提供の呼びかけも行われている。
『本当は祭りも延期した方が良いのかもしれません…』
「おいおい、率。《アタラクシア》にお前達がいるんだそんな顔するなよ、《カジノタワー》は俺が知っている中で最も安全な場所の1つだ。おかしな奴が侵入出来たとしても至る所に眼がある、そうそう悪さは出来ないからな」
「ジラの言う通りだ率、至る所に眼があり監視がある。《カジノタワー》に手出し等出来る者など、神か魔王か蒐集家くらいな物だ。この古代種龍皇イシュターレジェイドチラーグケイオスが誓おう」
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現在は正装した結羅が司会進行を行い、ミョンが華麗な踊りを披露し観客席から溜息が零れている。
イシュターとジラは茹で卵の屋台で率と会話をしながらスマートフォン越しにオープニングセレモニーを見物しつつ、茹で卵を売っていた…。
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いつもの安酒場、馴染みの冒険者達は今日の成果に肩を落としていた。
「と、行っても行ける下層は第4階層だしな明日は他の依頼を取りに行くか」
「大したもんはないだろ」
「でも、確実に稼げるからな」
運ばれて来た何かの肉を焼いた物と固いパンを齧る、どっちも固くて噛み辛くて仕方ない。
「それもそうか、ああ、そういえば近く第11階層まで降りるらしい」
「第11階層って…ああ、ポーションか」
「そうそう、金に物言わせて貴族様が依頼を出したらしい」
「……久しぶりだな、でもこの状態でいいのか?」
「さあな」
冒険者達は自分達には関係のない話しだと安くて然程上手くもない飯を食い、他愛もない話しを続けた…。
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