あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第017部 お祭りは片付けまでがお祭りです/お祭りは最後まで楽しむのがお祭りです 

《ガルディア》偏 festival:019 ファーツコクスより/《アーケディア》 偏 carnival:019 もちゃ達より  

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《ガルディア》偏 festival:019 ファーツコクスより
マントを剥がした下は見るも悍ましい姿をしていた、髪が抜け落ち所々頭皮が見える頭、瞼も口も閉ざされ黒い糸で縫い付けられ痩せたミイラのような干からびた身体からは生気を一切感じらずぞの場にいた者達、蒐集家とカイムとフェシェスタと占い師以外は皆目を背け口元を押さえた。
「これは…随分おぞましい物を産み出したな」
「な、なあ、生きているんだよ…こいつ」
「見れば分かるだろ」
「ち、違う、こんな状態(.....)でも生きているんだよ…」
呼ばれたフェシェスタとフィズも呼ばれ生きた呪具に眼にし顰める、ヤハネは今にでも泣き出しそうな顔でカイムの袖を引き生きていると訴える。
「風早、ヴィッセを呼べ。こいつを引き取って貰うから、泣かれるとめんどうだ」
占い師を連れていたカイムも合流しヤハネの顔色に肩を竦めヴィッセをぶ、大河もどうしてやればいいのか分からない。
『承知しました』
「術者…傀儡魔法なのか?蒐集家殿はどう考える?」
「そうですね、これが術者であり匣とセットの呪具でもある。そしてこれに命を下した者がいる、フェシェスタさんあの匣に掛けられた呪いの内容は分かりましたか?」
「いや、全くわからん。だが、途方もない」
「お前なら分かるだろ」
「ひょひょ、おかしな気配を感じていただけですからねえ、私やしがない占い師ですから。呪いは専門外です、ですが、足りませんね、いやあ、足りない、この中に何か詰める満たせれば呪いはマシになるかもしれませんね」
カイムの隣で静かにしていた占い師に問い、占い師は笑ってそう返す。
「足りない?何が必要なんだ?」
「ああ、この呪具の中身内臓がとられているんですよ。呪具として機能しているから生きている、いえ稼働していると言った方が正しいですね」
「う…ぅ…俺…むり」
「ヤハネ!大丈夫ですか、いま風早殿に呼ばれて」
「ヴィッセ、そいつ吐くぞ」
「これをヤハネに」
「は、はい、ヤハネ、これに吐いて下さい」
「後で吐き気止めをだしますよ、今は吐かせた方がいいでしょう」
蒐集家が嗤いながら内臓が奪われているという言葉が引き金となり耐えていたヤハネが口元を押さえ今にでも吐き出しそうなタイミングでヴィッセが転移で訪れ、大河から布袋を渡されヤハネの背をさすり吐かせた。
「……カイム…後で話しを…皆さん申し訳ありません、ヤハネを連れて行きます」
「おー」
周囲をヴィッセが見渡し、バベルと占い師にを見た後カイムにそう言いヤハネの肩を抱いて転移で此処から立ち去った。
「内臓、足りていない臓器を満たす…移植か?そうすれば呪いは変わるのか?」
「やってみないと分かりません、足りていない物を足す満たした所で呪いは消えません」
「そうだよ、足りてない物を足した後は呪いは書き換わるけど良い方へ変わるとは必ずしも言えないよ」
大河の問いに蒐集家とバベルも否定も肯定もしない、大河はラインでそうなっているのか崇幸と千歳達から連絡が入り返答に迷う。
『なら帝の所持している器から中身を満たすのはどうだろう?』
『ファーツコクス様、困ります。勝手に通信を繋げられては…』
『つい、簡単に出来るからやった』
『……』
「《アストマーズ》の悪魔が何の用です?」
「へえ、あんたが悪魔?俺はバベルだよ」
『これはこれは《星の君》に《可能性の方》私はファーツコクス』
壁にファーツコクスこの姿が映し出され風早が窘める、簡単だと言うが《カジノタワー》の会議室は秘匿性が高く、外部の通信を制限している。
風早達を経由せず《アタラクシア》と《アストマーズ》の通信を繋げ姿まで映し出させる事が出来るの難しい、それを簡単にファーツコクスはやってのけた。
「悪魔が私の内を視る等不敬ですよ」
『これは失礼しました、中々愉快な物を持っているので興味を持った』
「ま、そう機嫌を悪くするなよ?悪魔ってそういう存在じゃない?」
蒐集家は普段通りの声のトーンだが僅かに怒りを含んでいるらしい、ファーツコクスはからかうように笑いバベルもフォローしカイムは黙って面白い事が起きそうだと見物を決め込み、大河はもっとややこしくなりそうだと額を押さえ、ファラルシェとフィズはとりあえずだ会話に入らない方が良いと判断した…。

《アーケディア》 偏 carnival:019 もちゃ達より
「わ、もちゃ達もご馳走を用意してる!すごいな!」
「もちゃっち達は崇幸っちから教わった感じだわ」
『も!もちゃ』
『……』
会場の飾りつけが終わり、隣室には出来上がった料理が並ばれもちゃ達が作った渾身の力作料理、崇幸が教えてくれた魚の巨大な魚の塩竈にナチェと懐記が褒めもちゃやお化け野菜達も喜び跳ねていた。
この晴れの日に飛び切り良い魚を《異界鳥》の池で選び抜き、外神から貰った大きな岩塩を塩にし最も美味しいタイミングで焼き、後は木槌で叩いて皆に振る舞う、もちゃはとても楽しみしていた。
「酒も沢山準備した」
「肉と餅も問題ない」
「ぎゅー達の席もいい感じだよ」
酒を沢山並べる佳月、食器を積むナチェと大量の肉に頼まれたらその場で紅白餅を焼いて振る舞うイフターク、準備が整い式場へと向かう、いよいよ晴れの舞台の幕が上がる…。




あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~売れない男は異世界で夢を見るけど現実も見る~
track.001: 旅は道連れ
「ふんふんふーん」
「鍔騎さん、楽しそうですね……」
「お兄さん、元気だね…」
『マスター、サック様とガブ様に隷属した魔物からも疲労を感じます。休息を推奨します』
「あ、ごめんごめん。そっかなんか身体が軽く感じてついすまない、じゃ休もう。どの辺にするかなどの辺にするかなーあのダンジョンも不気味だったけど楽しかったな」
尻尾が透明な30㎝程の猿を肩に乗せ、相棒兼友人兼様々な事を教えてくれる、楽器のベース兼今は鍔騎の指に収まっている指輪の神器が休憩を奨め、今歩いてる道の隅で座る事にした。
「次の街ってもうすぐなんだよな」
「はい、もう数時間で着きます」
小柄で内気そうな少年サックがもう数時間でと言うがその頃には夜も遅い時間だろう、神器に水を出して貰い収納空間からもコップを4つ出して貰い水を渡す。
「この水美味いよ」
『不純物がない水にほんの僅かですが滋養も含まれています』
「はあ、なんでもありかよ」
前髪で目を隠し勝気そうな少年ガブが肩を竦め水を煽り満足そうにしている、干した果物と干し肉を均等に分け猿にも渡せば肩の上で水と干した果物を食べている。
「あのダンジョンも面白かったし、稼げたようだし次の街も楽しみだな」
『……』
鍔騎は陽気に笑う、サックとガブは無言でいた。
猿をテイムしたダンジョンは最後まで攻略していないが、路銀を稼ぐには十分な程ドロップした為余裕がある。
「次の街で良い物食べて言い宿に泊まろう」
鍔騎は嬉しそうに言い、サックとガブも頷いた…旅は長い焦る事もなくゆっくりと目的地のダンジョン都市へ行こうと笑いあった…。



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