あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid~器用なおっさんは異世界に行っても器用なおっさんです〜

深楽朱夜

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器用なおっさんは異世界に行っても器用なおっさんです 第4楼おっさん、おまいりする 

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翌朝、身体も軽い目覚めも良い朝食を用意していると鴎も起き出す。
「おはようございます、鴎さん」
「ん、今日はどうすんだよ、おっさん」
「蟆摧さんの所に朝食を届けて昨日の廃棄場所でまた探して、屋台が出来るようにしますね。鴎さんは?」
「迷宮でドロップ品回収」
「迷宮ですか?ダンジョンかな?あるんですね」
「この街の収入源、この地下が全部迷宮」
「すごいですね」
「さあな、店の事はあいつに頼んどけよ」
「はい、朝食の野菜炒めとやきおにぎりと味噌汁です」
「うまそ」
「頂きます」
ダンジョンがある、この下全てがと言われてもピンと来ない迷宮…魔物がいて倒せばアイテムなんかを落としていくらしい。
鴎のリクエストの焼きおにぎりと日本の油揚げと豆腐の味噌汁、昨日蟆摧から貰った野菜を使ったソース炒め、幾眞は手を合わせいただきますと言い食べ始める。
「おっさん、俺の部屋の掃除もしてくれ2,000楼出すから」
「分かりました、入りますね」
「ん」
ガツガツとスプーンとフォークで食べて行く、焼きおにぎりも2口で食べて行ってあっという間に平らげていった。
「美味かった、量たんないけど。じゃ行くわ、気を付けろよ」
「はい、これお弁当です。迷宮で食べて下さい、焼きおにぎりです」
「へぇ、きぃきくじゃん」
昨日蟆摧の店で買った包装紙、束で安かったので買っておにぎりを包んで渡しておく、拄魏はまだ帰って来ない、鴎に尋ねたら女の所だろと素っ気ないので帰って来たら食事を出そうと決め、皿に昨日の様に焼きおにぎりと野菜炒めを乗せて蟆摧の元へ向かった。

「それなら、私の店の隣使って!余計なちょっかいは掛けられないから」
「いいんですか?ありがとうござます。それで場所代は」
「いいわよーその変わり店出す時は作った物くれたら、んーこの炒め物も美味しい」
「それは助かります、よろしくお願いします」
蟆摧の店に行き屋台の相談をすれば、快く店の前を使って良いと言ってくれ朝食を美味しそうに食べているので幾眞も笑みを浮かべ、また野菜等貰い廃棄場へ向かった。

「これとか使えそうだ…何を作ろうかな、店の前に置かせて貰えるから材料の調達はしやすいし」
廃材を眺め漁る傍から見れば不審者極まりない、だが誰もそんなことは気にも留めない、使えそうな物を拾っていると昨日の夜は気付かなかった奥に小さな祠がり、木で出来た屋根に辛うじて人の型をしている30㎝程の石の像を見つける。
「こんな所に…」
幾眞が屋根と石像を布で拭き上げ綺麗にする、石像の前に1楼供え手を合わせておく、この世界でも生きていけますようにお願いしますと気持ちを込めておいた。
供えた1楼は誰かがとってしまっても良い、気持ちなのだと笑みを浮かべて家に戻った。

「あんたこれを直すのかい?」
「はい、屋台にしようと思って」
「なら、道具貸してあげるから使いな」
「助かります、ありがとうございます」
「ふん、礼儀正しい男は好きだよ」
木の板等を持ち込み1階の老婆に会い挨拶を交わすと、奥から工具箱を持ち出し貸してくれる、釘とノコギリ、金槌やねじ回しもあり幾眞は喜び腕まくりをして壊れた屋台を直していった。

「あんたすごいね」
「いやぁ、上手く直せて良かったです」
一体どうやって直していくのか興味を覚え幾眞を眺めていた老婆、あっという間に直してしまい下を巻く、良い物を見せて貰ったと老婆は家から使ってない皿やコップに包装紙を幾眞に渡した。
「ありがとうございます、屋台始めたら試食お願いします」
「ふん、ろくなもん食わすんじゃないよ」
「はい」
有難く使わせて貰う事にし、3階へ上がれば拄魏が綺麗になった事務所のソファに座っていた。
「おかえりなさい、拄魏さん」
「ああ、良く片付けたな」
「ええ、食事しますか?味噌汁が残っているのですいとんにしようかと思うんですが」
「なんだそれは?」
「あと、スープに小麦粉を練った物を入れたものです」
「よくわからん、不味かったらくわない」
「はい、少し待っていて下さい」
ソファに座り長い足を組んで待つ拄魏、残った味噌汁と貰った野菜を追加し、水と塩で小麦粉を練っていく、この世界の主食は芋と小麦粉を使った物と細長い米らしい、日本のコメは大事に食べようと思いながらすいとんを準備する、屋台にこれは向かないし何にしようかと思いつつ食事を用意する。

「帰ってたのかよ」
「ああ、今おっさんが飯を作ってる」
「おっさん、何食わしてくれんのすいとんです。もうできますよ」
鴎も戻りちょうど出来上がったすいとんをよそって2人の前に置く、飲み物は朝用意した蟆摧の店のお茶だよく冷えている。
「うまそ」
「……」
「頂きます…」
さっそく鴎が有り付き、幾眞も拾った木を削った箸で食べる、少し具材が物足りないがこの世界の味噌は濃いので美味しい。
「うまいなこれも」
「……」
良かったです」
拄魏は無言で食べて空になった器を渡し、鴎もお代わりを追加し作ったすいとんはすぐに無くなってしまった。
「おい、おれはおっさんに10万楼渡した。屋台をやるって」
「分かった、10万楼。これで俺にも飯を作れ」
「良いんですか?」
「これぐらいすぐに稼げる」
「ああ、迷宮にいきゃすぐな。おっさんこの後市場に行くか?連れて行ってやるよ、明日の飯と屋台の飯も食わせろよ」
「それは助かります、是非」
ニヤリと鴎が笑い懐から小袋を出して拄魏が幾眞に渡す、要は飯代と屋台の資金をくれるらしい、皿と鍋を片付け、鴎の部屋の掃除を終わったのでゴミと必要そうな物を分けて置いたのであとで確認してくれと伝えておいた。
「は、すげ綺麗だな。自分の部屋じゃねぇな。おっさん2,000楼な」
「良かったです、ありがとうございます」
鴎の部屋はごちゃごちゃはしていたがある物はあるべき場所へ、整え必要な物は収納へゴミは纏めて籠に置いておく、鴎は満足し金を支払い市場へと拄魏も換金に行くというので3名で向かった。

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