アンリーシュ

クロ

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1章

2巻 「セイバー」

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4.セイヴァー(1)

目の前で起きたことに唯は戸惑っていた。

昨日見た怪物が今日転校してきたクラスメイトに一瞬で斬られ消えていった、その光景に....

「怪我はなかったか?」

唯は小さく頷いた。

「七海、突然で悪いがこの後空いてるか?」

「空いてるけど、」

「そうか、じゃあ来てもらいたい所があってな」

そう言って新は自分のスマホを取り出した。

「もしもし、利見です。七海唯と接触することに成功しました。ん?、少しトラブルはありましたが無事です。はい、はい、分かりました。では」

新は誰かとの電話が終わると唯に駆け寄ってきた。

「俺の知り合いにあってもらう。多分そろそろ....」

そのとき2人のすぐ近くに紫色の謎のゲートのようなものが出現した。

「ここから行くぞ」

「え?なにこれ?ここから!?」

新は唯の手を引きその謎のゲートへと入っていった。

5.セイヴァー(2)

「ここは?」

謎のゲートはオフィスのような部屋へと繋がっていた。

「やあ?君が七海唯くんだね」

唯をくん付けして呼んで来たのは白衣を着た、ワイルドな顔立ちのおじさんだった。

いわゆるイケおじだ。

「この人はスパーツ・インディウス博士。俺たちのギルド【セイヴァー】のリーダーだ。」

唯は展開の速さに混乱していた。

「私のことはスパーツ博士とでも読んでくれたまえ。」

「はぁ、」

スパーツ博士は唯に少し強引に握手をした。

「博士、話があるんじゃなかったんですか?」

「そうだった、そうだった。唯くん、」

博士は急に真面目な顔をして唯の名前を呼んできた。

「はいっ」

その真面目な顔に驚いた唯はつい、気をつけの姿勢をとってしまった。

「君にも私達のギルド【セイバー】に入ってもらいたい。」

唯は驚き、つい「はぁ?」と声を出してしまった。

「まずは、君にもデモンズゲートについて語る必要があると思う。」

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