魔物使いの魔国建国譚

クロ

文字の大きさ
上 下
1 / 11

死後の世界

しおりを挟む
「........」
誰かの声が聞こえる。
「大丈夫ですか?」
「聞こえますか?」
「▒▒▒さん聞こえますか?」
どういう状況だ?
俺は今どうなっている?
「聞こえますか?」
「私の声分かりますか?」
聞こえてるし分かるよ。
でも体が動かない。
あー、思い出したかも。
俺車に轢かれたんだった。
生き残っちまったのか?
殺してくれよ。
死なせてくれよ。
楽にしてくれよ。
「▒▒▒ます▒▒か?▒▒きこ▒▒」
なんて言ってるかわかんなくなってきた。
やっとか、
やっと....

・・・・・・・・・・・・
静かな空間だ。
ここが死後の世界ってやつかな。
ん?誰かいるのか?
[▒コタエロ▒]
頭の中に直接伝わってきているような気がする。
[▒キサマノナハ▒]
サツキ
[▒ニンゲンガニクイカ▒]
あぁ、憎い
[▒ヒトゾクヲホロボスチカラガホシイカ▒] 
ああ、欲しい
[▷管理者によって-個体名サツキ-を-職業<魔物使い>-へ確定◁]
もう俺は人の言葉を信じない。
この目で確かめた情報だけが真実だ。
[▷管理者によって-個体名サツキ-の-ユニークスキル<ミヌクコノメ>-の取得を確定◁]
これ以上は誰にも何も奪わせない。
今度は俺が奪ってやる。
[▷管理者によって-個体名サツキ-の-ユニークスキル<ゴウダツノテ>-の取得を確定◁]
さっきから何を言ってるんだ。
誰の声なんだ。
俺は死んだんじゃないのか。
[▷管理者の答えを表示◁]
[▒ワタシハセカイヲカンリスルモノ▒]
[▒アナタノノゾミヲカナエル▒]
どういうことだ。
[▷管理者によって-個体名サツキ-の異世界への転生を確定◁]
おい、こた...え....r............

_____________________
初めまして、魔物使いの魔国建国譚作者のクロです。
この作品を読んでいただきありがとうございます。
主人公のサツキの過去は結構重いものになりますし、今後も過去の辛い記憶ってのが色々出てきて胸糞悪い作品になるかもしれませんが良かったらこれからこの作品を読んでいただけると嬉しいです。
しおりを挟む

処理中です...