魔物使いの魔国建国譚

クロ

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一章[魔国建国編]

5話[リエの過去②]

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「おばあちゃん帰ってくるの遅いな」

私が祖母と別れてから結構な時間が経った時でした。

「森の中にガキがいるって話だったよな」

「あぁ、ローワスト様の命(めい)だ。お前ら本気で探せよ、命が惜しければな....」

「あぁ、わかってる」

近くで男性たちの声がしたんです。

さすがに私もやばいと思ったので隠れていたのですが見つかってしまいました。

「おい、見つけたぞ」

「おいガキ、俺らに着いて来い。じゃないと、分かるよな?」

男はそう言いながら私の首元にナイフを突き付けて来ました。

「わかりました、、」

私はその男達に着いて行ったのですが、着いた先は燃えているミメリの村でした。

「ここ、わたしの村。なんで....」

「いいから着いてこい!」

怒鳴られて渋々着いて行ったのですが、
連れていかれたところには倒れた祖母と血まみれの仲の良かった傭兵さんがいたんです。

「おばあちゃん!セアンさん!」

「ローワスト様。森の中にいたガキを連れて参りました。」

「よくやった。ガキは奴隷用の馬車に連れ込んどけ。」

「了解しました。」

さっきまで口の悪かった男はローワストという人の前ではものすごく丁寧な言葉遣いでした。

「許さない!よくもおばあちゃんとセアンさん、それに村のみんなを!私の薬で殺してやる!離せ!」

「暴れるなガキ!くそ、」

私は何とか男を振り切っておばあちゃんの元に走りました。

「おばあちゃん、これ飲んで、セアンさんも。私が作った回復薬だよ。元気になるから、」

必死に私はおばあちゃんとセアンさんに薬を飲ませました。

「おいガキ、早く馬車に乗れ。でなければ殺すぞ」

「嫌だ、お前も私の薬で殺してやる。」

「生意気なガキが、もういい、死ね。雷魔法....」

「!?おばあちゃん?」

その時、おばあちゃんに裾を引っ張られたんです。

「リエちゃん....」

「<ライトニング・アロー>」

「・・・・・・だよ、」

その瞬間、おばあちゃんは私に最後の言葉を放った後、私を庇ってローワストの魔法を受けました。

「おばあ....ちゃん?」


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今回は少し長くなりました。
今更なんですけど、リエの過去はもう少し後に書けばよかったなって思ってます。
だって書くにはサツキとリエの関係がまだ進んでないし、序盤だからサツキには配下を増やして欲しいし。
まあ書いちゃったものは仕方がない。
リエちゃんの過去後一話だけ書かせてください。
終わらなかった、
私の中でのリエちゃんのイメージがなんかぐちゃぐちゃになってきた....
こんなグダグダになっちゃってますけど、良かったら次の話も読んでくれると嬉しいです。
お気に入り登録とかしてくれたらもっと嬉しいです。今回も読んでくれてありがとうございます。

[ステータス]
個体名-- サツキ
職業-- 魔物使いLv6
ジョブスキル-- <魔物使い>
                権能-- <魔物捕獲>
                        -- <配下一覧>
                        -- <未開放>
ユニークスキル--  <ミヌクコノメ>
                            -- <ゴウダツノテ>
スキル-- なし
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