うちのクラスのひねくれ姫[完結]

秋雨薫

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ひねくれ姫様

に感想を送ります その2

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 とある語句の感想を伝えようと決意してから一週間が過ぎて。如月の助言あって俺の辞書感想文は予想以上に早く完成した。夜更かしはいけないと思ったので、ここ最近朝五時起きをして作文を少しずつ書いてから登校していた。そのお陰で何だか最近調子が良い!早起きって健康に良いんだね!!
 そしてうきうきとした気持ちで学校へ着き、俺は完成した作文用紙をバッグから取り出して、もう一度感想文に目を通す。

「か…完璧だ…」

 自画自賛してしまうほど、俺の感想文は完璧だった。それはもう言葉で言い表せられないくらい。これなら…日暮に認めてもらう事が出来る!!
 早速日暮の元に向かおうと椅子から立ち上がったが、

「…何、出来たの?」

 丁度登校してきた如月によって俺の感想文が奪われてしまった。

「あ!返せよ如月!!」

 奪い返そうと手を伸ばすが、如月が俺の顔面を持って遠ざけた為、出来なかった。「むがっ」と如月の手のひらの中でもがく哀れな俺。そんな俺を抑え込みながら、片手だけでパラパラとページを捲っていく。すると如月は「へぇ…」と感嘆の声を零した。

「結構頑張ったんだね。笑なら三ページくらいかと思っていたんだけど、まさか五ページを超えるとは」
「へへぇん!すごいだろ!?俺にしては珍しく細かい所まで感想を書いていったんだぜ!!」

 如月の手を外して堂々と胸を張る俺。この頑張りようを見れば猛毒舌の如月でも褒めの言葉しか出まい!!

「ふーん…」

 感想をじっくりと見て顎に手を添えて考える素振りを見せる如月。そして何を思ったか、感想文を持ったまま自分の席に着き、鞄から筆箱を出してその中から赤のボールペンを取り出し、俺の感想文に何かを書き始めた。

「ぎゃー!!何をするんだ如月―!!」

 慌てて如月からひったくる。如月は特に焦った様子も無く、ペンを構えた格好のままで俺の方を見た。

「ああああ…折角俺が早起きして書いたのに……!!」

 感想文には所々に赤い綺麗な字が書かれていた。俺の漢字間違いしている部分を斜線で引いて、その横に正解を書いたようだ。こんな短時間によくもやってくれたよ、本当に!
 如月は少しも悪びれずに、指先で器用にペンを回している。こんな姿も絵になるっていうんだから本当にむかつくよね、こいつ!

「あー…何か漢字とか色々間違っていたからつい赤ペンで添削したくなった」
「お前は何処の赤ペン先生だよ!これ消しゴムで消せないじゃん!!それと俺は漢字が苦手なの!そこんとこは御愛嬌だろ!?」
「…日暮が御愛嬌で見逃してくれるとは思えないけど」
「んぐっ…!!」

 如月の一言で、俺は何も言えなくなる。確かに、この漢字間違いだらけの感想文を冷酷非道とさえ言われている日暮に見せたらどうなるんだろう。……もしかしたら。

『……あなた漢字も満足に書けないの?もう読む気失せた。早く私の前から消えて』
「うああああああっ!!」

 自分の妄想の中の日暮に言葉という凶器で喉を突き刺されて、俺は思わず頭を抱える。
 それはまずい!感想も読まれずに終わるなんて…!俺の今までが全て無駄になる……!!俺は…俺はどうすれば……!!

「……調べる方法なら、あるじゃないか」
「え……」

 思わず顔を上げる。如月は相変わらずペンを回していたが、視線は僅かに下を向いている。その視線を追っていくと、そこには……様々な困難を与え、俺に苦悩と戦いの日々を作らせた張本人。しかし時には新たな発見を教えてくれ、俺に知識を与えてくれた…敵であり、戦友の姿。
 国語辞典があった。

「じ…辞書……!」

 俺は震える手で辞書を掴んだ。持ち上げると、ずっしりとした重みが俺の手にのしかかる。一週間以上共に過ごした辞書。嫌になるほど見つめた小さな活字……もう、見るだけでもテンションが下がるからこれからは極力避けようとした辞書……まさか………こんなに早く使う時が来るなんて……

「辞書……また世話になるけどいいか……?」
『………』

 辞書は何も言わなかったが、憂いを帯びた笑顔で頷いた気がした。

「あ………ありがとう!辞書!!俺……俺……頑張るよ!!」

 辞書を胸に抱き、俺は目尻に溜まった涙を袖で乱暴に拭った。持つべきものはやっぱり親友だよな!な、辞書!!俺は辞書と一緒に高らかに笑い声を上げた。

「……な、なぁ…如月……あれ……大丈夫なのか……?」
「……」

 あはははははと一人で高らかに笑う俺を距離を置いて見ていた山田が、俺の唯一の理解者…如月に聞く。如月は冷めた目を俺に向けると首を僅かに振った。

「…いつもあんな感じだし、放っておいても大丈夫」
「え……あいつ明らかに目がイッちゃっている気がするんだけど……?」
「…いつもあんな感じだし、放っておいても大丈夫」
「……さいですか…」

 如月に聞いても無駄だ、と感じた山田は明らかに重症な俺を心配そうに見つめて…しかし余計な事件には巻き込まれたくないので話し掛けずに席に着いた。

「さぁ!俺と一緒にもうひと頑張りだ!辞書!!」

 背後でそんな話をしていたとは露知らずの俺はガッツポーズをすると、辞書を机の上に優しく置いてから席に着いた。


******


「…というわけで出来たぜ!」

 授業中にバレないように誤字脱字を調べ、完璧に訂正し終わった作文用紙を如月の顔の前に突き付けて、俺は自信満々に鼻を鳴らした。
 早く終わらせたかったので、俺が一番好きな時間、昼休みも昼食も添削の時間にした。早く食べないと、と焦って食べたお弁当が喉に詰まって一瞬綺麗な川を見た気がしたけれど、生きているから無問題!!そのお陰で昼休みの時間帯に終わらせる事が出来た。

「……ふーん…本当に出来ているみたいだね」

 間近にある作文用紙を見ながら、如月はそっけなく言った。多分俺が本当に完璧な感想文を作ったからつまらないのだろう。

「どうだ、如月!俺だってやれば出来るという事が証明されただろう!」
「…別に証明しろと頼んだ覚えは無いけどさ。じゃあ、日暮の所に行って来れば?」
「おう!じゃあ早速日暮の所に行ってくる!」

 とうとう…この日が来た!この辞書感想文で…日暮の中で俺の位が友達になるか、それとも降格か…全てが、決まる!!

「頑張ってね、皆塚」

 隣の山田も拳を作ってエールを送ってくれる。

「…ま、当たって砕けてきなよ」

 如月もエールを…って…

「砕けないからな!?傷一つない姿で帰ってきてやらぁ!!」

 そう言って自身を勢いづけると、俺はひねくれ姫のもとへと向かった。

「俺、日暮にキッパリ切り捨てられるに一票」
「……俺は日暮に精神的ダメージを与えられるに一票」

 背後で、そんな非情な賭けが行われているとは知りもしない俺は、作文を握りしめながら日暮の元へと歩みを進めた。
 ついに…ついにここまで来た!俺は日暮の座る席の目の前で胸を張る。
 苦節一週間ちょっと…様々な事があった。辛い事、辛い事、辛い事………あれ、辛い事しか思い出せない。そして何だろう、感激のあまり涙が。…でもここで今泣くと、日暮にどん引きされて一生口を聞いてもらえないような気がしたので、なんとか堪えた。
 日暮は読書に夢中で俺がいる事に気がついていないようだった。

「日暮!」

 そう呼ぶと、日暮は眉を潜めて目の前にいる俺を見上げた。

「……何」

 相変わらずの絶対零度の視線だ。でも、もうその視線は俺には効かない!!……と言い聞かせないと心が折れてしまうので、俺は言葉という名の補強をガラスのハートに施した。

「約束のこれ、持って来たぜ!」

 そう言って俺は日暮の机の上に借りていた辞書と作文用紙を音を立てて置いた。

「……」

 日暮は無表情のままそれらに目をやり、そのまま何を言う事も無く、ただただ作文用紙を見ている。
 ふふふ…!日暮も俺の有言実行に驚いているな…!まさか本当に辞書の感想を書いてくるなんて思わないだろうからな…!
 好感触を得た俺は、日暮に気付かれないように小さくガッツポーズを作る。
 きっと日暮の第一声は「え…!?皆塚君本当に書いてきてくれたの…?私と友達になりたい為に…?……あれ、おかしいな…目に涙が……」に違いない!!
 そう思い、わくわくしながら日暮の最初の言葉を待つ。
 日暮は、無表情を少しも崩さずに俺をもう一度見上げると、俺に第一声を投げかけてくれた。

「……何であなたが私の辞書持っているの……?」
「……へぃ?」

 ひねくれ姫は予想だにしなかった一声を俺にキラーパスしてきた。

「な、何を言っているんだ、日暮!」

 まさかの言葉に、俺は大声を出してしまう。俺の慌てっぷりを見ても、日暮は無表情だった。

「二週間前約束したじゃないか!この辞書の感想を日暮に伝えるって!!」
「……ああ」

 そういえば、と日暮が素っ気なく呟いた。その様子を見て俺は思わずよろけてしまう。
 ひ、日暮完全に辞書感想文の事忘れていたよね!?俺が必死かけて二週間を費やしたっていうのに…!!もし山田がやっていたらビンタものだぞ!?しかし相手が日暮なので、俺はなんとか我慢をした。

「……というわけでさ!とにかく俺の二週間の成果を見てくれよ!」
「……」

 日暮は面倒臭そうに眉間に皺を寄せた。

「おいっ!二週間前に約束したじゃないか!日暮の方が約束破っていいのかよー!」
「………」

 日暮は浅く息を吐くと、机上の原稿用紙を手に取った。

「……約束は守らないとね。……私には覚えが無いけど」
「ありがとう日暮!」

 最後の言葉が気になったけど、いちいち細かい事を気にしていたら先に進めないから俺は敢えてスルーをした。

「……」

 日暮が黙って俺の感想文に目を通す。俺は部長に企画書を見てもらっているサラリーマン並みの緊張をしていた。何せこの感想文で全てが決まるんだ。完璧とか言っていたけど、やっぱり不安になる。
 日暮がパラリと原稿用紙を捲る。周りの喧騒が聞こえないくらい俺は日暮の様子に集中をしていた。
 一体どれくらい経ったのだろう。俺には気の遠くなる程の時間が流れていたような気がしたが、日暮の手が、ゆっくりと原稿用紙を置いた。

「ど、どうだ?」

 緊張で声が上擦りながらも、俺は日暮に尋ねる。辞書感想文なんて初めて書いたから、正直期待と不安半々だ。しかも相手は日暮だから反応も予想できない。ドキドキしながら待っていると、日暮はゆっくりと口を開いた。

「………何これ」

 日暮の第一声はこの原稿用紙の意味を尋ねるものだった。

「え?何これって……辞書感想文ですけど?」

 何を言っているんだ日暮は。見れば分かるじゃないか。そう思っていたのが顔に出ていたのか、日暮は顔をしかめて原稿用紙の上に人差し指を置いた。

「……これは辞書感想文って言わない」
「え!!そんなバカな!?」

 俺は衝撃により、両手を広げてオーバーリアクションをとって見せた。

「何でそんな風に言うんだ!?俺はきっちり読んで文にしたつもりだぞ!」
「……見た限り、これは別の感想文のような気がするけど」
「別の感想文?」

 俺は首を捻った。俺は他の本を読んで感想を書いた覚えなんてさらっさらない。まぁ如月に言われた通りに辞書の中の好きな言葉について感想を書いたんだが…それがいけなかったのか?

「別のって……何だ?」

 俺がそう聞くと、日暮はいつもの冷たい表情で呟いた。

「………私に必要ないものについて」
「………えっ?」

 私に必要ないもの?日暮が指を差している文字が俺の目に入った。日暮が指を指している文字。日暮が必要としていない言葉。俺が一番大好きな言葉……俺が調べた言葉は。

「……笑顔…」

 俺が如月の助言を元に一つの文字に絞った結果、決まったのが「笑」。俺の一番好きな言葉。そして日暮にも好きになってもらいたい言葉だ。
 俺は辞書を読んで、「笑」のつく単語を片っ端から抜粋し、その単語についての解説と感想を作文用紙に叩き込んだ。…予想外に単語が多かったから、少し削ったけど。俺の予想ではこの「笑」について日暮と話が盛り上がるはずだったんだけど…

『えー皆塚君すごーい!こんなに調べたの!?』
『そう!俺が特に気に入った単語は“笑談”だ!やっぱり笑って話せる事が一番良いと思うんだよな!』
『そうだよね……私も笑って話せる時が来るのかな…』
『大丈夫!俺が絶対日暮を笑わせてやるからサ!』

 …みたいな感じで。好きな単語もその為に用意したのに…だけど日暮は驚きも喜びもせずに「必要ない」とバッサリ切り捨てた。それは聞き捨てならない。「笑」は俺にとって最も大切なものだ。不必要なものなわけがない。
 俺は満面の笑みを浮かべて日暮に見せつける。

「何でだよー?笑っていた方が楽しいに決まっているだろ?」
「……笑って楽しくなるなんて思えない」
「そんなの笑ってみないと分からないだろー?仏頂面していても幸せなんて来ないんだぞ?ほら、今笑ってみなよ!」
「……笑う意味がない」
「意味なんて必要ないって!ほら、スマイルスマイル!」

 人差し指を頬に押し付けて歯を出して笑ってみせるが、日暮はピクリとも表情を変えない。
 その表情を見たら、何故かイラッとした。俺が久々に苛立ちを感じていると、日暮が素っ気なく呟く。

「……あなた、私が笑わないのを面白がって笑えって言っているんでしょ」
「……え?」
「それで私が何をしても笑わないひねくれ姫だって言いふらすんでしょ?」
「………」

 ひねくれ姫。姫が付いているから聞こえはいいが、明らかにバカにされたあだ名だ。決して笑わないひねくれた考えを持つ姫。

「勝手に呼べばいいじゃない。私は別に何とも思わないから」

 ひねくれ姫は冷たい表情のまま。決して解ける事のない冷たい仮面を被りながら、俺に言う。

「…だから私に構わないで。私の事は裏でこそこそからかって楽しんで」
「………」

 つまり日暮の言い分はこう。俺が日暮の事をからかう目的で近付き、日暮が全く笑わない事を楽しんで他の人に面白おかしく話すんだろうと。俺が二週間もかけて辞書感想文を書いたのもその為だと。
 あれ、おかしいな。俺の頭の中で何かが切れた音が……

「……ふ」
「…?」
「……ふっざけんなぁぁぁぁあっ!」

 俺はクラスメイトがいるのも忘れて腹の底から思いっきり叫んでしまった。クラスメイトが驚いた表情で俺を見る。山田はあんぐりと口を開けているし、あの如月ですら目を見開いているというのに、ボルテージの上がった俺は目に入らない。
 しかし、一番驚くであろう日暮は表情を変えずに黙って俺を見据えている。その表情が気にくわなくて、俺の怒りのメーターがどんどん上がっていく。

「何で俺が日暮をネタにして笑うっていうんだ!?ネタにする為にこんな感想文まで作るっていうのかよ!?」
「………」
「俺はただお前と仲良くなりたいだけだ!それ以外に何がある!?」
「だから、それが信じられないっていうの」

 激昂する俺に反し、日暮は冷静に返す。

「何でだよ!」
「……私と仲良くなってもメリットが無い」
「メリット?そんな髪に優しいモンいらないんだよっ!仲良くなりたいのに理由もいらない!」
「……」
「強いて言うなら仲良くなりたい理由は笑ったお前を見たいからだ!」
「…笑った私」
「そう!俺は笑った日暮と仲良くなりたい!」
「………」

 日暮の冷たい仮面が、戸惑いで少し揺らぐ。無表情か、眉間に皺を寄せる以外で初めて見た表情の変化。でもそれはすぐに無表情の中に消えてしまう。

「……そんなの無理。私は笑顔を捨ててしまったから」
「無理じゃない!笑顔を捨てちゃったなら俺が拾ってやる!俺がこの作文みたいに『笑』が絶えない女にしてみせるから!」
「………」

 俺は日暮に親指を立てて見せた。そして最高の決め言葉を格好つけて言った。

「俺に任せりょっ!」

 思いっきり舌噛んだ。
 ああっ…!何でこんな時に決まらないんだ俺…!もう恥ずかしくて日暮の顔見られない…!

「……という事でこれにて退散~!」

 俺は日暮の顔もロクに見ずに脱兎の如く教室を飛び出して行った。

「………」

 一人残された日暮。表情はいつもの無だったが、その漆黒の瞳は作文用紙に向けられていた。


「賭けの結果は『笑が格好付ける所で噛んで台無しにする』でした」
「ちぇー…やっぱり皆塚の行動は如月でも分からないのかぁ…」

 非情にも賭けを行っていた如月と山田。山田は残念そうに下唇を突き出していたが、如月は無表情で日暮に視線を送っていた。

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