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終わる日常
公女のモノローグ
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魔女から愛された国ディザイト王国の街モネを治めるのは侯爵アルベール。ミラディアス=モネはその娘にあたる。
彼女は一人っ子ではなく、他にも兄弟がいる。
「アルベールの次にあの街を治めるのは、長兄だそうだねえ。君は四番目で、しかも女。どれだけ強くなろうとも、功績を上げようとも、お前が女なのには変わりない」
「……やめろ」
楽しそうに話すティールを制止するミラの声が震えている。
いつも自信のある姿を見ていたので、こんなにも動揺するミラを見るのは初めてだ。
リヴは情勢に詳しくはないので、モネ家の事はアルベールと長兄の事しか知らなかったが、そんなに兄弟がいたとは。
この世界では、家督は男が相続する事が多い、それならば、ミラは――
「女のお前は、家督相続に名前も挙がらない。だからお前は魔女の子に固執をする。誰も信じない魔女の子さえ手に入れれば、お父さんは君を他の兄弟と同等に扱ってくれるだろうねえ。惨めだねえ。暗殺者に身を堕としてまで、魔女の子を探していたなんてねえ」
「やめろ!!」
ミラの悲痛な声が、廃教会に響いた。
目の前の悪魔はクスクスと笑っている。ミラが手の内にいるので大層ご機嫌なのだろう。
「ねえ、何でボクがこんな事を知っていると思う? 何故ならそれは――」
ティールの姿が、ぐにゃりと変わる。そして、彼の姿が金髪青眼で三十代前半の、煌びやかな服に身を包んだ男に変化する。
その姿に見覚えのあるミラが、喉の奥でくぐもった声を漏らす。
「君を殺すように、長兄からお願いされたからだよお」
そう言ったと同時に――ミラを拘束していた触手が離れたかと思うと、それは鋭い凶器になり、彼女の鳩尾を貫いた。
「……かはっ」
触手により宙で留まっていられた身体は、重力に従って落ちていく。頭から落下し、地面に赤い飛沫を撒き散らすはずだったが、リヴが地を蹴り、寸でのところで受け止めた。勢いあまって、ミラと共に地面を何度か転がって止まる。
「……ミラ……!」
リヴの胸の中にいるミラは、虫の息だった。鳩尾付近から血が溢れている。血を吐きながら、ミラは力無く笑う。
「……フ。君には、嫌な所を見せた」
リヴの右腕を負傷させた時も、ミラディアス=モネとして現れた時も、絶対に見る事はないと思った、彼女の弱った姿。
「……あの魔族の言う通り、私は……兄弟達と同等に見てもらう為に……魔女の子の君を利用しようとした」
魔女の子を前にして焦ってしまった、とミラは苦笑する。いつも前髪で隠されていた右眼が露わになっている。顔をさらけ出している彼女は、傷一つない綺麗な顔をしていた。
こうして見ると、一人の女性だ。そう見られたくなかったから、ミラは前髪で顔半分を隠していたのだろう。
「今まで……家の為にと汚い世界へと身を投じて来たが……まさか兄の姿に殺されるとは」
空中のティールは、ミラの長兄と見られる姿で、ニヤニヤと笑って見下ろしている。
ミラが家でどんな扱いを受けていたか、どういった思いで魔女の子を探していたのか、暗殺者に身を投じていたのかは分からないが、胸糞悪いのは確かだった。リヴはティールを一瞥してから、ミラに視線を落とす。
「笑ってくれ……私は何者にもなれない、ただの女だ……」
「……黙っていろ」
リヴはミラの鳩尾辺りに手を翳すと、回復魔法を施す。淡い紫色の光が、ミラを包む。
「これは……回復魔法? やめろ、リヴ。私はお前を利用しているんだ。生かす理由がない」
「お前の言う事なんて聞かない」
ミラはリヴを暗殺者として生きられないような重傷を負わせた。孤児院を手伝わせたのは、魔女の子であるリヴを自分の元に引き入れる為。
嫌な思いしかないが、それでもアピと引き合わせてくれたのは、パミラとの思い出に向き直らせてくれたのは、彼女のお陰でもある。
「……君はお人好しだ」
回復魔法の心地よさに、ミラはそのまま意識を失った。
気を失ったミラの身体を、廃教会の壁際に寄せる。回復魔法を施したが、彼女の傷は深かったので、完治には少々時間がかかる。未だ淡い紫色に発光しているミラに視線を落としてから、立ち上がって空中を睨む。
そこには、いつの間にか姿をいつもの男性の姿に戻したティールの姿。リヴとミラを嘲るように空中でくるくると身体を回転させている。
「なるほどお。お前の回復魔法は、瀕死の相手にも通用するんだねえ」
空中だから即死させられなかった、とティールは右腕を刀のように鋭く変化させながら嗤う。
「でも、ボクとアピちゃんの前だと、回復魔法が使えても何の役にも立たないよねえ」
ティールの隣には、淀んだ瞳のアピが。先程の僅かな感情の揺れは消えてしまっている。
戦えるのは、回復魔法しか使えない魔女の子、リヴだけ。だが、リヴは魔法しか使えないわけではない。
「……それは、どうかな」
リヴの足元には、ミラが落としたレイピアが。それを拾うと、ティールに切っ先を向ける。そして溢れる、炎魔法。
「ミラ、魔道具を借りるぞ」
気絶してしまったミラにそう断りを入れると、先程彼女がしていたように、炎魔法が放出された勢いを利用し、高く跳躍する。
「フッフフ……! 空中じゃあボクの方が有利だよお」
ティールの伸びた腕が、レイピアの方に細く鋭い凶器に変わり、リヴの右肩を、左太ももを貫く。
だが、その瞬間リヴの身体が淡い紫色の光に包まれ、傷が徐々に塞がっていく。
「まさか……回復魔法を使いながら、戦う気ぃ?」
繊細な動きで確実に仕留めるスタイルだったリヴだとは思えない、捨て身の戦い方だ。回復魔法に秀でたリヴだからこそできる芸当。
だが、痛みが無いわけではないし、一瞬で治るものでもない。そして、膨大な魔力を持ってはいるが、回復魔法はかなり消費するので、この戦い方もいつまでできるか分からない。
ティールが次の行動に移そうと、伸ばした腕を縮ませようとする。リヴはまだ刃物のままであるティールの手を躊躇なく掴んだ。厚い手袋にじんわりと血が滲む。そして、縮もうとする変化を利用し、ティールとの距離を詰める。
「な……!」
まさか自分の腕を掴んで、その勢いでこちらに来るとは思わなかったティールは、変化を解くのをやめようとしたが、少し遅かった。
一気に距離をつめたリヴのレイピアが、ティールの脇腹を掠った。そして、炎魔法がティールの脇腹を焼く。
「ぎっ! クソが!」
ティールは、自分の変化しかけの腕を振るい、リヴを地面に叩き落す。リヴは魔道具の炎の熱風により、地面に身体を打ち付けて骨を砕くことはなく、着地する事が出来た。
ティールは自分に燃え移った火を手で叩いて必死に消している。そこで、ふと疑問に思う。
(何故、ミラに両腕を切断された時は、火が燃え移らなかった?)
確かに、切断面は僅かに燃えていたが、今回は脇腹を掠っただけで、そこが火傷によってただれている。そして、酷く体力を消耗しているように見える。
小動物から、人間まで変化する事ができる魔族。あの姿も仮の姿だと言っていた。それならば、彼は――
「やめろお!」
思考の途中で、アピがこちらに突っ込んで来た。リヴは、レイピアから炎を放出させるのを止めると、アピの突進を瞬時に交わした。アピの両足が地に着く。くるりと振り返ったアピは、葡萄色の瞳に涙を浮かべていた。
「リヴ! これ以上私の友達を攻撃するなら……お前を殺すぞ!!」
彼女は一人っ子ではなく、他にも兄弟がいる。
「アルベールの次にあの街を治めるのは、長兄だそうだねえ。君は四番目で、しかも女。どれだけ強くなろうとも、功績を上げようとも、お前が女なのには変わりない」
「……やめろ」
楽しそうに話すティールを制止するミラの声が震えている。
いつも自信のある姿を見ていたので、こんなにも動揺するミラを見るのは初めてだ。
リヴは情勢に詳しくはないので、モネ家の事はアルベールと長兄の事しか知らなかったが、そんなに兄弟がいたとは。
この世界では、家督は男が相続する事が多い、それならば、ミラは――
「女のお前は、家督相続に名前も挙がらない。だからお前は魔女の子に固執をする。誰も信じない魔女の子さえ手に入れれば、お父さんは君を他の兄弟と同等に扱ってくれるだろうねえ。惨めだねえ。暗殺者に身を堕としてまで、魔女の子を探していたなんてねえ」
「やめろ!!」
ミラの悲痛な声が、廃教会に響いた。
目の前の悪魔はクスクスと笑っている。ミラが手の内にいるので大層ご機嫌なのだろう。
「ねえ、何でボクがこんな事を知っていると思う? 何故ならそれは――」
ティールの姿が、ぐにゃりと変わる。そして、彼の姿が金髪青眼で三十代前半の、煌びやかな服に身を包んだ男に変化する。
その姿に見覚えのあるミラが、喉の奥でくぐもった声を漏らす。
「君を殺すように、長兄からお願いされたからだよお」
そう言ったと同時に――ミラを拘束していた触手が離れたかと思うと、それは鋭い凶器になり、彼女の鳩尾を貫いた。
「……かはっ」
触手により宙で留まっていられた身体は、重力に従って落ちていく。頭から落下し、地面に赤い飛沫を撒き散らすはずだったが、リヴが地を蹴り、寸でのところで受け止めた。勢いあまって、ミラと共に地面を何度か転がって止まる。
「……ミラ……!」
リヴの胸の中にいるミラは、虫の息だった。鳩尾付近から血が溢れている。血を吐きながら、ミラは力無く笑う。
「……フ。君には、嫌な所を見せた」
リヴの右腕を負傷させた時も、ミラディアス=モネとして現れた時も、絶対に見る事はないと思った、彼女の弱った姿。
「……あの魔族の言う通り、私は……兄弟達と同等に見てもらう為に……魔女の子の君を利用しようとした」
魔女の子を前にして焦ってしまった、とミラは苦笑する。いつも前髪で隠されていた右眼が露わになっている。顔をさらけ出している彼女は、傷一つない綺麗な顔をしていた。
こうして見ると、一人の女性だ。そう見られたくなかったから、ミラは前髪で顔半分を隠していたのだろう。
「今まで……家の為にと汚い世界へと身を投じて来たが……まさか兄の姿に殺されるとは」
空中のティールは、ミラの長兄と見られる姿で、ニヤニヤと笑って見下ろしている。
ミラが家でどんな扱いを受けていたか、どういった思いで魔女の子を探していたのか、暗殺者に身を投じていたのかは分からないが、胸糞悪いのは確かだった。リヴはティールを一瞥してから、ミラに視線を落とす。
「笑ってくれ……私は何者にもなれない、ただの女だ……」
「……黙っていろ」
リヴはミラの鳩尾辺りに手を翳すと、回復魔法を施す。淡い紫色の光が、ミラを包む。
「これは……回復魔法? やめろ、リヴ。私はお前を利用しているんだ。生かす理由がない」
「お前の言う事なんて聞かない」
ミラはリヴを暗殺者として生きられないような重傷を負わせた。孤児院を手伝わせたのは、魔女の子であるリヴを自分の元に引き入れる為。
嫌な思いしかないが、それでもアピと引き合わせてくれたのは、パミラとの思い出に向き直らせてくれたのは、彼女のお陰でもある。
「……君はお人好しだ」
回復魔法の心地よさに、ミラはそのまま意識を失った。
気を失ったミラの身体を、廃教会の壁際に寄せる。回復魔法を施したが、彼女の傷は深かったので、完治には少々時間がかかる。未だ淡い紫色に発光しているミラに視線を落としてから、立ち上がって空中を睨む。
そこには、いつの間にか姿をいつもの男性の姿に戻したティールの姿。リヴとミラを嘲るように空中でくるくると身体を回転させている。
「なるほどお。お前の回復魔法は、瀕死の相手にも通用するんだねえ」
空中だから即死させられなかった、とティールは右腕を刀のように鋭く変化させながら嗤う。
「でも、ボクとアピちゃんの前だと、回復魔法が使えても何の役にも立たないよねえ」
ティールの隣には、淀んだ瞳のアピが。先程の僅かな感情の揺れは消えてしまっている。
戦えるのは、回復魔法しか使えない魔女の子、リヴだけ。だが、リヴは魔法しか使えないわけではない。
「……それは、どうかな」
リヴの足元には、ミラが落としたレイピアが。それを拾うと、ティールに切っ先を向ける。そして溢れる、炎魔法。
「ミラ、魔道具を借りるぞ」
気絶してしまったミラにそう断りを入れると、先程彼女がしていたように、炎魔法が放出された勢いを利用し、高く跳躍する。
「フッフフ……! 空中じゃあボクの方が有利だよお」
ティールの伸びた腕が、レイピアの方に細く鋭い凶器に変わり、リヴの右肩を、左太ももを貫く。
だが、その瞬間リヴの身体が淡い紫色の光に包まれ、傷が徐々に塞がっていく。
「まさか……回復魔法を使いながら、戦う気ぃ?」
繊細な動きで確実に仕留めるスタイルだったリヴだとは思えない、捨て身の戦い方だ。回復魔法に秀でたリヴだからこそできる芸当。
だが、痛みが無いわけではないし、一瞬で治るものでもない。そして、膨大な魔力を持ってはいるが、回復魔法はかなり消費するので、この戦い方もいつまでできるか分からない。
ティールが次の行動に移そうと、伸ばした腕を縮ませようとする。リヴはまだ刃物のままであるティールの手を躊躇なく掴んだ。厚い手袋にじんわりと血が滲む。そして、縮もうとする変化を利用し、ティールとの距離を詰める。
「な……!」
まさか自分の腕を掴んで、その勢いでこちらに来るとは思わなかったティールは、変化を解くのをやめようとしたが、少し遅かった。
一気に距離をつめたリヴのレイピアが、ティールの脇腹を掠った。そして、炎魔法がティールの脇腹を焼く。
「ぎっ! クソが!」
ティールは、自分の変化しかけの腕を振るい、リヴを地面に叩き落す。リヴは魔道具の炎の熱風により、地面に身体を打ち付けて骨を砕くことはなく、着地する事が出来た。
ティールは自分に燃え移った火を手で叩いて必死に消している。そこで、ふと疑問に思う。
(何故、ミラに両腕を切断された時は、火が燃え移らなかった?)
確かに、切断面は僅かに燃えていたが、今回は脇腹を掠っただけで、そこが火傷によってただれている。そして、酷く体力を消耗しているように見える。
小動物から、人間まで変化する事ができる魔族。あの姿も仮の姿だと言っていた。それならば、彼は――
「やめろお!」
思考の途中で、アピがこちらに突っ込んで来た。リヴは、レイピアから炎を放出させるのを止めると、アピの突進を瞬時に交わした。アピの両足が地に着く。くるりと振り返ったアピは、葡萄色の瞳に涙を浮かべていた。
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